ぱんちゃん璃奈、那須川天心×武尊の偽サインポスター販売の疑いで逮捕。12月11日のKNOCK OUTは予定通り開催へ

　KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王者・ぱんちゃん璃奈（本名・岡本璃奈）が12月5日、詐欺の疑いで兵庫県警垂水署に逮捕された。

ぱんちゃん璃奈

　ぱんちゃんを逮捕した垂水署の地元の神戸新聞等の報道によると、ぱんちゃんは6月19日のTHE MATCH 2022のメインイベントで対戦した那須川天心と武尊のサイン入りの同大会ポスターを偽造し、9日後の28日にインターネットのオークションサイトで販売し、落札者の神戸市垂水区の男性から99,000円をだまし取った疑いで垂水署に逮捕された。署の調べに対し「間違いない」と容疑を認めているという。通信社の情報を元にしていると思われる日刊スポーツの記事には「被害者から7月に署へ相談があったことから捜査を進め、5日に都内で身柄を確保。同日に垂水署へ移送されたという。同署は余罪も含めて慎重に捜査をしている」と記されている。

　5日22時頃にぱんちゃんの逮捕が報じられ、6日未明にKNOCK OUTの宮田充プロデューサー（下写真左）は関係者に向け談話を発表。「今回の件でご心配とご迷惑をお掛けしておりますことをお詫び申し上げます。なにぶん突然のことであり、現時点で報道されている事柄以上の事実関係は確認することもできず、今後についても慎重に対応していきたいと考えております。なお、予定しております12/11(日)後楽園ホール大会につきましては、予定通りのスケジュールで開催として準備を進めております」と記している。

　ぱんちゃんは1994年3月17日生まれの28歳。大阪府豊中市出身。アマチュアキックボクシング大会での試合経験を経て、19年2月17日のREBELSでプロデビューし判定勝ち。20年8月にREBELS-BLACK女子46kg級王座を獲得（のちにREBELSがKNOCK OUTに改称し、KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座に名称変更）。21年9月にはRIZINにキックルールで出場し勝利。21年12月、階級アップのため王座を返上し、今年3月にはKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級（47.5kg）王座を獲得し、2階級制覇を果たしていた（上写真）。プロ戦績13戦13勝。

　3月の王座戦以降は試合をしておらず、4月の練習中に左膝前十字靭帯を断裂し同月に手術し、復帰に向けリハビリを続けていた。10月に所属ジムを離れてフリーとなり、10月22日の記者会見では公式戦復帰の前にボクシング形式のエキシビションマッチ出場を希望。11月30日のツイートには「久々に減量そろそろ始まる」と記し、近い時期にエキシがあることを示唆していた。12月28日のアントニオ猪木氏追悼大会を主催する谷川貞治氏は逮捕から一夜明けての6日のTwitterに「実は『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』に参戦を直訴していたぱんちゃん璃奈。女子カクは一度も扱ったことない私も迷っていたら、何やってんだ！　しかも、容疑がしょっぱすぎるぞ！」と記している。

　ぱんちゃんはキックボクサーの活動と並行して芸能活動も活発に行っており、6月には初の写真集を発売。朝倉未来・海兄弟とも親交が深く、海のYouTubeチャンネルにも度々出演し、知名度を高めていた。未来が主催するアマチュア格闘技大会・BreakingDownの中継のゲスト解説も度々務め、12月4日の東京での大会も観戦に訪れていたが、翌5日に警察に身柄を確保された。