REBELS 8.30 後楽園ホール:ぱんちゃん璃奈、MISAKIに判定勝ちしBLACK女子46kg級王者に。バズーカ巧樹、丹羽圭介に判定勝ちしBLACK 63kg級王者に
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!
REBELS.65
2020年8月30日(日) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
第7試合 ダブルメインイベント 無法島 presents REBELS-BLACK 63kg級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×丹羽圭介(TEAMニワールド/王者)※初防衛戦
○バズーカ巧樹(菅原道場/挑戦者、MA日本スーパーライト級王者)
判定0-3 (秋谷29-30/センチャイ29-30/山根29-30)
※バズーカが王者に
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止の続いていたREBELSが、2月29日以来6カ月ぶりに開催された。コロナ対策で出場選手、控室に入室するセコンド1名、リングサイドに近接するスタッフ、チケット受け渡しスタッフのPCR検査が行われ、全員が陰性だったと大会2日前に発表されている。
今大会のダブルメインイベントでは、肘無しキックルール「REBELS-BLACK」の2階級のタイトルマッチが行われた。男子のBLACK 63kg級では、王者の丹羽圭介がバズーカ巧樹を相手に初防衛戦。2月のKNOCK OUTでのBLACK 64kg級王座決定トーナメント(無法島GP)で丹羽は初戦敗退も僅差で、悔しさをバネに半年ぶりのリングへ。バズーカは意外なテクニシャンぶりを発揮し決勝進出していた。無法島GP優勝者・西岡蓮太への挑戦に向け、両者負けられない試合となる。
1R、丹羽は独特のフェイントとタイミングでストレートを当てるが、バズーカもパンチと蹴りを随所で返し、まだはっきり差はつかない。
1Rから両者のパンチや右ローが相打ちになる場面が見られたが、2Rはその頻度が上がる。バズーカは蹴りとパンチのコンビネーションも増やし、丹羽はバックハンドブローを出すが、お互い決定打はなかなか出せない。
3Rもお互いのパンチが再三交錯し、スリリングな攻防が続く。中盤、バズーカの右ストレートがクリーンヒットすると、丹羽が下がり、バズーカが蹴りとパンチをまとめ、少し流れが傾く。終盤、丹羽は足を止め打ち合いで活路を見出そうとし、終了間際にバズーカをスリップさせるが、ダウンとはならない。
記者採点は僅差だが3Rのみバズーカにつけ29-30でバズーカ。ジャッジも同じように評価した模様で、バズーカの判定勝ちとなり、王座奪取に成功した。
第6試合 ダブルメインイベント 創世のタイガ presents REBELS-BLACK女子46kg級初代王座決定戦 3分3R(延長1R)
○ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)
×MISAKI(TEAM FOREST/シュートボクシング女子日本ミニマム級1位、元J-GIRLSミニフライ級王者)※グラップリングシュートボクサーズから所属変更
判定3-0 (山根30-29/センチャイ30-28/和田30-28)
※ぱんちゃんが王者に
新設されるBLACK女子46kg級王座を争うのは、REBELS生え抜きでデビュー2年目のぱんちゃん璃奈と、シュートボクシング所属で幾多の実力者との対戦を経験してきたMISAKI。1R、開始すぐからMISAKIが詰めて、互いに何度も組み付く展開に。両者膝を出すが、均衡状態は崩れない。だが終盤、離れるた展開から、ぱんちゃんが左右のミドル、顔面への前蹴り等をクリーンヒットし、若干好印象を残す。記者採点は僅差だがぱんちゃん。
2Rも基本的に同じ構図で、組み付きが多い。1RよりはMISAKIの右のパンチのヒットが増えるものの、ぱんちゃんも左右のミドル、前蹴り、左ジャブ、ストレート等を当て続ける。記者採点はイーブン。
3Rも同様で、組み付く頻度がより上がる。距離が詰まり、ぱんちゃんはほとんど蹴れなくなり、最後は叫びながら膝の打ち合いを繰り広げる。記者採点は合計30-29でぱんちゃん。ジャッジ3者もぱんちゃんを支持し、ぱんちゃんが判定勝ちし、初のベルトを獲得した。
第5試合 REDルール 52kg級 3分3R
×濱田 巧(team AKATSUKI)
○白幡裕星(橋本道場/MuaythaiOpenスーパーフライ級王者)
判定0-3 (山根29-30/和田29-30/秋谷28-30)
1R、白幡がサウスポーに構え、濱田の前進をかわし、左ミドル、ロー等を度々当てる。濱田もは耐え、随所で右ローを返すが、蹴り数で劣る。
2Rも同様の構図で、白幡も蹴り続けているが、濱田が執拗に左右のローを当てていると、もらった白幡の右足が流れる場面が少し目立ち始める。
3Rも白幡は左ミドルを蹴り続け、濱田のローは減るものの、クリンチにもつれる場面も多く、なかなか均衡は崩れないラウンドに。結局1Rを確実に取った白幡が判定勝ちした。試合後のマイクでは老沼隆斗のREBELS-REDスーパーフライ級王座挑戦を希望した。
第4試合 BLACKルール 57.5kg級 3分3R
×千羽裕樹(スクランブル渋谷)
○龍聖(TRY HARD GYM)
1R 0’59” KO (3ダウン:パンチ連打)
1R開始すぐ、龍聖が左ハイでダウンを奪う。千羽はダメージが大きく、その後も龍聖が右ハイ、膝、パンチ連打で追い詰め、左ストレートでダウンを重ね、最後はパンチ連打で仕留めた。高いセンスを存分に見せつけた龍聖は「これで5戦5KOです。そろそろ他団体のチャンピオンとかベルトを持っている選手とやりたいです」とアピール。今後のREBELSの主力となりそうな予感だ。
第3試合 BLACKルール 女子46.5kg契約 3分3R
×平岡 琴(TRY HARD GYM)
○erika♡(SHINE那覇)
判定0-3 (秋谷28-29/山根28-29/和田28-29)
極真会館の全日本大会優勝経験者で、キック転向後もKrushとRISEで活躍した平岡がREBELSに初参戦したが、予想外の苦戦に。1R、開始すぐからerika♡が前に出続け、右ストレート、組んでの膝を度々当てて攻勢。平岡は組まれると対応できない。
2Rも中盤までerika♡の攻勢が続いたが、平岡は耐え、少しずつ右ストレート、右ミドルを返し、erika♡を消耗させ、終盤には右ハイをクリーンヒットし、好印象を残す。
3R、インターバルで体力が回復した若いerika♡は、前に出続け、随所でパンチをヒット。首相撲でも平岡を削り、ほとんど平岡に攻めさせず終了。1Rと3Rのポイントを取ったerika♡が、下馬評を覆し判定勝ちした。
第2試合 BLACKルール 女子46kg級 3分3R
○山上都乃(ウィラサクレック・フェアテックス湖北)
×木幡紀帆(BELIEF/KROSS×OVER)
判定3-0 (30-29/29-29/30-28)
第1試合 BLACKルール 60kg級 3分3R
×井樋大介(クロスポイント吉祥寺)
○斧田雅寛(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 2’51” TKO