シュートボクシング 10.11 後楽園ホール:再起戦の海人「70kg世界最強になって最後に立っているのは間違いなく僕」。11.24 SB 40周年大会、GLORY・RISE・KNOCK OUT王座についても語る

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SHOOT BOXING 2025 act.5(10月11日(土)後楽園ホール)に出場する海人のインタビューがシュートボクシング協会から届いた。海人は昨年12月まで4連勝していたが、5月のSBでのモハメド・シアサラニ戦、6月のSBでのエンリコ・ケール戦で敗れ、キャリア初の2連敗。その後、目標にしていたGLORYライト級王者・ティジャニ・ベスタティのMMA転向等、周囲の状況も動いている。11.24 両国国技館でのSB 40周年大会でのエースとしての仕事も期待される中、どういう思いで海人は再起のリングに向かうのか?
メインイベント スーパーウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/シュートボクシング(SB)世界スーパーウェルター級(70kg)王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
ペットマイ・スィアダムムーパーラー[ペッチマイ/Petchmai Siadam Mhooprara](タイ/元ラジャダムナン認定ミドル級1位)
海人は28歳。23年8月のGLORYオランダ大会でティジャニ・ベスタティのGLORYライト級王座に挑戦したが判定負けし連勝が18でストップ。その後、マサロ・グランダー、ジェームズ・コンデを1R KO。昨年2月のSBでは元ONE&ルンピニー王者・ペットモラコットに延長判定負けしたが、4月に海人がSB世界王座を懸けて再戦し判定勝ちでリベンジした。
海人は再び1年後のGLORY王座奪取を目指し、昨年6月から12月までGLORYの元王者のダビッド・キリア、元ランカーのゲリック・ビレット、アルマン・ハンバリアンら相手に4連勝する。
ところが今年3月のONE日本大会でのマラット・グレゴリアン戦が決まってから状況が一変する。大会前日、グレゴリアン陣営・ONE側と計量を巡ってトラブルが生じ、試合を拒否した海人をONEのチャトリ・シットヨートンCEOは批判したが、SB側が抗議し、チャトリ氏は謝罪する騒動が起こる。ONEは5月初旬の海人×グレゴリアンを提案したが、グレゴリアン側の調整がつかず、5月23日のONEでモハメド・シアサラニ戦が急きょ組まれた。海人は準備不足を隠せず判定負け。さらにONEの試合前に決まっていた6月22日のSBでのエンリコ・ケール戦でも海人は判定負けし、キャリア初の2連敗を喫してしまった。SBのエース・海人は、11月24日の代々木競技場第二体育館でのSB創設40周年記念大会に欠かせない存在で、3連敗は何としても免れたい状況だ。
海人の再起戦の相手、ペットマイはRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場とする26歳。昨年2月のRWS日本大会ではMIKE JOEに判定勝ちしている。
―― 前回6月のエンリコ・ケール戦を振り返ってもらいたいと思いますが、敗因をご自身ではどう分析していますか。
海人 いろいろありますけど、僕の倒したいというこだわりで出した手数が、ケール選手と比べて少なかったり、5月のモハメド・シアサラニ戦と同じくアグレッシブさに関しても、その2選手の見え方が良かったのかなと思います。
―― “ハリケーン”の異名通り、ケール選手は1R開始のゴングと同時にパンチ連打で前進してきましたが、あのケール選手の前に出てくる手数の多さはイメージ通りでしたか?
海人 そうですね。ケール選手は特にインファイターでクラウチングで入ってくるタイプなのかなとは思っていました。そこのイメージはしっかりできていたて、自分が手数で上回るというより、適格に攻撃を当てることにピントを合わせて勝つイメージで行ったんですけど、そういうことだけではなく、手数でも上回って圧倒するだけではなく、倒すということをもっとしっかり強化していかないといけないことが前回の反省点になりました。
―― ご自身としてはキャリア初の二連敗をどう受け止めましたか。
海人 試合が終わってからはなんと言ったらいいのか分かりませんが、結果を素直に受け入れるというか、理解するのにも時間がかかったし、落ち込みましたし、いろんな感情がありました。
―― 気持ちが戻るには結構時間かかったんでしょうか。
海人 そうですね。格闘技自体を辞めようとか全然思わなかったんですけど、ベスタティ選手へのリベンジを目標にしてきて、そこに挑戦するための最後の一人がケール選手で、そこで負けたことでたどり着けないし、次はどこを目指していけばいいんやろなと。僕が最終的に目指しているのは世界最強なので、そこに向けて気持ちの切り替えはすぐにはできなかったですけど、練習は再開しました。
―― 2023年8月に敗れているGLORYライト級王者ティジャニ・ベスタティ選手へのリベンジを掲げていた中、突然ベスタティ選手のMMA転向の発表もありました。
海人 ベスタティ選手はそういう選択肢もいいと思いますし、MMAに挑戦することは凄いことだと思いますが、ベスタティ選手はライト級タイトルを保持したままウエルター級に階級を上げてタイトルにも挑戦しています。僕はケール選手に負けましたが、ケール選手へのリベンジを含めてタイトル戦に繋がるように交渉していると、SB協会を通してGLORYサイドからはその発表の数日前に聞いていたのですが、ベスタティ選手がMMAに転向するというニュースを見て、ショックというか、どうなっているんやろうと複雑な気持ちでしたね。実際、ベスタティ選手はライト級王座を返上してしまい、MMAに転向すれば、僕が挑戦することはできず、潔く諦めるしかないので、今はとにかく世界最強に向けて頑張っていくしかないなと前向きに捉えることにしました。
―― ご自身としてはキャリア70戦目で初の2連敗となり、何か練習メニューなどを改めたりと変化はありました?
海人 練習方法を特別に変えたりすることはなかったのですが、自分のスタイル、戦い方といった基礎的なことを見つめ直して、どんな相手でも対応していくのではなく、圧倒して自分のスタイルを貫かないとダメなので、そこに勝っていくためにどうしたらいいかをケール戦以降、いっぱい考えて今まで練習してきたので、全体的にレベルが上がっているのは間違いありません。そこでどんな相手が来ても倒す準備はできているのを自分でも確信しているので、10月の試合で見せて結果を出したいと思います。
―― 今回対戦するペットマイ選手は100戦近いキャリアを持ち、現在はRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場にする26歳の元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級のトップランカーという情報があります。試合映像を見ていたらどういう印象がありますか。
海人 ムエタイ独特のリズムで戦う印象を受けました。僕はムエタイ選手とは何度かやってきて負けた選手はタイ人選手が多いので、そういうことも含めて油断できない相手かと思います。
―― 海人選手はこれまでにチャムアトーン、ピンペット、ペットモラコットといったタイのトップファイターに敗れていますが、ムエタイの選手との相性はどう考えていますか。
海人 苦手意識は特にないですし、相性がいいわけでもなく、悪いわけでもないのかなと思います。
―― どういう勝ち方を考えていますか。
海人 今はもう負けたくないという気持ちが強いので、純粋に勝ちたいですし、今までと変わらず勝ち方にもこだわって、誰が見ても海人が勝ったと思われる試合をして、自分が今まで作ってきた武器や考えてきたことを10月の試合でどれだけ出せるのか自分でも楽しみです。
―― 11月24日にSB40周年大会が開催される中で、10月大会に出るとは思わなかったファンも多かったかと思いますが、ご自身としては試合をすぐにでもしたかったのでしょうか。
海人 僕的には6月に試合が終わってから、8月、9月も試合はできたんですけど、対戦相手のことを含めて準備が間に合わず、11月の試合前に一戦挟みたいと思っていたので10月の出場になりました。
―― 10月大会でいい勝ち方をして、11月大会の対戦相手は、ご自身としては誰とやるのがベストだと思いますか。
海人 誰とやりたいというのは特にないですけど、ただ一つのけじめとして僕はベスタティ選手に挑戦はしたかったんですけど、ベスタティ選手が返上したGLORYの70kgのベルトを今後GLORYが動かしていくのであれば、そのベルトを懸けたトーナメントの一回戦でもやれれば、SB40周年の大会として一番盛り上がる形にはなるのかなとは思っています。それがかなり難しいということも分かっているので、そこはどうなるのかなという感じではあります。
―― 今後はケール選手にリベンジしないといけないと思いますが、次やれば勝てるといういった手応えはありました?
海人 今の気持ち、体の状態、戦い方、考え方を含めて、今なら勝てる自信ももちろんあるし、前回の試合ももちろんそうでしたが、今ならより一層そう思うので、ケール選手にもリベンジしたいと思いますけど、そのタイミングや流れはSB協会にお任せしたいと思います。
―― 今後に関しては、海人選手が保持しているRISEミドル級タイトル初防衛戦の話があったり、KNOCK OUTでは海人選手と対戦させたいとシッティチャイ選手の参戦が発表されたりと、忙しくなりそうですね。
海人 僕がRISE、KNOCK OUTのベルトを保持させてもらったままGLORYのタイトルに挑戦し、GLORYのタイトルを獲った後にその二団体のベルトを返上させてもらうのがいいかと思っていたのですが、今後、GLORYのタイトルがどうなるのか分かりません。今までは二団体に挑戦者として相応しい相手がいなかったこともあって、防衛戦はずっと遠のいてたんですが、RISEさんに関してはサモ・ペティ選手が次期挑戦者なのかなとも思ってるし、KNOCK OUTさんに関してはもう完全にシッティチャイ選手しかいないと思うので、タイミングが合えばしっかり防衛戦をさせてもらえればと思ってます。
―― 二連敗して心配していましたが、以前と変わらずやる気に満ちた声を聞くことができて安心しましたし、今後が楽しみになりました。
海人 ありがとうございます。今、立ち技格闘技が盛り上がっている中で、僕は二連敗という形で終わったままなので、僕もしっかり存在感を見せていかないとあかんし、70kg世界最強になって、最後に立っているのは間違いなく僕だと思っているので、しっかり結果を出していきたいと思っています。そこに向けた戦いがこれから続きます。まずは、次の試合ですね。皆さんに強くなった姿、勝った姿をまた見せたいと思うので、楽しみにしていただけたらなと思います。
対戦カード
メインイベント スーパーウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/シュートボクシング(SB)世界スーパーウェルター級(70kg)王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
ペットマイ・スィアダムムーパーラー[ペッチマイ/Petchmai Siadam Mhooprara](タイ/元ラジャダムナン認定ミドル級1位)
スーパーウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本スーパーウェルター級王者)
サイヤン・ウォーリヤー(ベルギー)
フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
川上 叶[きょう](龍生塾/SB日本フェザー級1位・元同級王者・元バンタム級王者)
牧野騎士[ないと](FASCINATE FIGHT TEAM/SB日本フェザー級4位、RISE同級20位、元DEEP☆KICK -57.5kg王者、元RKSスーパーバンタム級王者)
フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
古村 光(FURUMURA-GYM/元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王者)
サタントン・チョーハーパヤック[Satangthong Chor Hapayak](タイ/プロムエタイ協会スーパーフェザー級王者)
オープンフィンガーグローブマッチ 63.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本ライト級(62.5kg)3位)
樋沼朝光(RIKI GYM)
65.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
村田聖明(シーザージム/SB日本スーパーライト級(65kg)1位・元スーパーフェザー級(60)王者)
庄司啓馬(TEAM TEPPEN/M-1日本ライト級王者)
スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
野村勇人(GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーバンタム級3位)
内藤啓人(GSB大須MACS/SB日本スーパーバンタム級4位)
スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原直希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級1位)
中田史斗(究道会館/DEEP☆KICKバンタム級1位)
62kg契約 3分3R(無制限延長R)
長谷川平蔵(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)5位)
土井涼雅(グラップリングシュートボクサーズ多治見)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2025 act.5
日時 2025年10月11日(土)開場・17:00 オープニングファイト開始・未定 本戦開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VIP席20,000円 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 ※当日座席券は各500円UP ※当日のみ小中学生シート2,000円を販売予定
チケット販売 チケットぴあ イープラス 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org/




