GLORY RISE フェザー級GP 12.21 幕張メッセ:優勝賞金1500万円トーナメント出場8選手決定。原口健飛「決勝はもちろんペッチと」、白鳥大珠「日本人同士の決勝が最高」
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RISE WORLD SERIES 2024 FINAL(12月21日(土)千葉・幕張メッセイベントホール)で行われる「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」に関する記者会見が9月9日、東京で行われ、出場8選手が発表された。
優勝賞金1500万円 65kgトーナメント出場8選手決定
「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」はRISE基準の57.5kgのフェザー級ではなく、GLORY基準の65kgのフェザー級で争われるワンデートーナメント。GLORY・RISEがそれぞれ推薦する4選手ずつ、計8選手が参加する。優勝賞金は10万ドル(約1,500万円)で、準優勝やその他の賞金は後日発表される。トーナメントの模様は日本ではABEMAで、海外ではGLORYのPPVサービスを通じて配信される。
ルールについてRISEの伊藤隆代表は「RISEとは若干違います。ワンキャッチ・ワンアタックですけど、クリンチになる膝、効かせていない膝はストップします」と説明し、休憩や時間稼ぎ目的と判断されるような組み付きや攻撃に関しては通常よりも規制する方針を示している。
出場メンバーは以下のとおり。組み合わせについて伊藤氏は「1か月以内には組みたいです」と話している。リザーブファイトも組まれる。
チャド・コリンズ[Chadd Collins](オーストラリア/ストライクフォース/RISE世界スーパーライト級(65kg)王者、WMC・WMO・WBCムエタイ世界同級王者)
原口健飛[けんと](FASCINATE FIGHT TEAM/GLORYフェザー級(65kg)9位、ISKA K-1ルール世界ライトウェルター級(65kg)王者、元RISEライト級(63kg)王者)
イ・ソンヒョン[Lee Sunghyun](韓国/RAON/RISEスーパーライト級(65kg)1位、元RISEミドル級(70kg)&ライト級(63kg)王者、RISE KOREAウェルター級(67.5kg)王者)
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEスーパーライト級(65kg)2位、元ライト級(63kg)王者、RISE -61kgトーナメント2019優勝)
ペットパノムルン・キャットムーカオ[Petchpanomrung Kiatmookao](タイ/GLORYフェザー級(65kg)王者、元RISE世界スーパーライト級(65kg)王者)
ミゲール・トリンダーデ[Miguel Trindade](ポルトガル/GLORYフェザー級(65kg)1位)
エイブラハム・ヴィダレス[Abraham Vidales](メキシコ/GLORYフェザー級(65kg)2位)
ベルジャン・ペポシ[Berjan Peposhi](アルバニア/GLORYフェザー級(65kg)4位)
RISEの65kgの世界王者のコリンズは過去に不可思、海人、中野椋太、直樹、笠原弘希に勝利し、昨年12月のRISEではペットパノムルンに判定勝ちし第2代RISE世界スーパーライト級王者となる。ところが3月のRISEではトリンダーデにわずか95秒でKO負け。6月の地元オーストラリアでのルンキット戦、9月8日のRISEの麻火佑太郎戦は連続でKO勝ちしている。
原口は21年11月、22年8月のRISE、今年7月のGLORYの3度、ペットパノムルンに敗れている。昨年12月のRISEではヴィダレスとダウンの応酬を繰り広げ2R KO勝ちしている。
ソンヒョンはRISE 2階級制覇王者。3月のRISEで白鳥に判定勝ちし、会見前日の9月8日のRISE横浜大会では約1年前に敗れた中野椋太にリベンジし、今回のトーナメント出場権を獲得した。
白鳥は21年2月に原口に判定負け。その後も直樹やゴンナパーに敗れ、3月のRISEでソンヒョンに判定負けしたが、6月の大阪大会では中野に勝っているペトル・モラリに判定勝ちし、今回のトーナメント出場権を獲得。9月8日のRISEではファーパヤップを1R KOした。
GLORYフェザー級王者のペットパノムルンは7月に原口健飛に判定勝ちして同王座8度目の防衛を果たしたGLORYのエース。だがコリンズには昨年12月のRISEで判定負けしている。
1位のトリンダーデは3月のRISEで初来日しコリンズをKOし、7月にGLORYでヴィダレスを下している23歳で戦績65戦59勝(24KO)6敗。
2位のヴィダレスは22年10月にペットパノムルンのGLORY王座に挑戦したが判定負けし、昨年12月のRISEで原口健飛に2R KO負けし、今年7月のGLORYでトリンダーデに敗れている29歳で戦績19戦16勝(13KO)3敗。
4位のペポシは昨年12月にトリンダーデに勝利している23歳で戦績34戦30勝(16KO)4敗。(ちなみに3位は22年8月のGLORYで直樹を下しているデニス・ウォーシック)
RISE伊藤隆代表「優勝者は誰もが認める世界最強」、GLORYマッチメイカー「フェザー級最大のトーナメント」
開催国日本の選手は2人のみと、国内各団体で行われている“世界”トーナメントの中でも特に国際色の強い顔ぶれに。出場選手同士の対戦歴も豊富で、実績含め、日本のファンにとって未知・不明瞭な要素が少ない。
RISEの伊藤隆代表は「GLORYとタッグを組んで65kgの世界最強決定トーナメントを開催できることをワクワクしており光栄に思っています。世界最強を日本で決められることは選手たちに誇れることですし、ファンの人たちもその瞬間を見たいと思います。ワンデーで非常に過酷なトーナメントだと思います。優勝者は誰もが認める世界最強と名乗っていいと思います」と、“世界最強”というフレーズを繰り返し、この8名のラインナップに対する自信を示した。
GLORYのマッチメイカーのロビー・ティマーズ氏も「RISEと日本で新しい歴史を作ります」「フェザー級最大のトーナメントになると思います。見ない方は後悔します」とアピールした。
ペットパノムルンとコリンズは揃って決勝での再戦を希望
ペットパノムルンは「必ず世界最強になるために試合に臨みます」と抱負。昨年12月に敗れたコリンズへのリベンジについては「ぜひまた戦いたい」と意欲を示した。一回戦と決勝で戦いたい相手について登壇した選手たちに質問が飛び、ペットパノムルンは「一回戦はミゲール、準決勝はペポシ、決勝はチャドと試合がしたいです」と答え、原口については言及しなかった。
コリンズは「このようなトーナメントにRISEを代表して参戦できて光栄です。今29歳で、一番脂の乗っている時に参戦できます。この階級で世界最強を証明したいです。昔から見ていたGLORYとこのように関われることもうれしいです」と話した。3月に敗れた相手・トリンダーデへのリベンジに関して聞かれると「モハメド・アリのような素晴らしい選手でも敗れることがあります。前回戦った時は試合が続いていましたが、今回はしっかり準備できます」と話し、再戦した場合の勝利への自信を示した。一回戦と決勝で戦いたい相手について「一回戦ではヴィダレス選手、準決勝では白鳥選手か原口選手、決勝ではペッチ(=ペットパノムルン)選手とやれば、また素晴らしい試合になると思います」と答え、ペットパノムルンと同様に決勝での再戦に意欲的だった。
原口健飛「決勝はもちろんペッチと」、白鳥大珠「日本人同士の決勝が最高」
原口は「先日のGLORYで完敗してしまって、めっちゃ悔しくて、格闘技辞めようかとも思ったんですけど、そのときにこのトーナメントが出て来たんで、また自分の目指している世界最強を証明できるチャンスなので、何がなんでも取ります。自分にとって世界最強は隣にいるペッチだけなんで、4回目はもうええと思われるかもしれないですけど、またやって勝てるよう仕上げます」と話し、打倒ペットパノムルンに燃えている。出場メンバーについては「日本人が多いと世界最強決定戦じゃないと思うんで、ギリギリの2人で良かったです」と話し、一回戦と決勝で戦いたい相手については「決勝はもちろんペッチとやりたいです。一回戦はペッチ以外で一番強いのはミゲールなんで、ミゲールを指名します」と話した。
白鳥は「2019年のWORLD SERIESから何段階もレベルの上がったトーナメントで、世界最高峰の選手しかいないんで、並びを見ただけで武者震いします。WORLD SERIESで優勝したのも幕張メッセでした。下馬評を覆して優勝します」と抱負を述べた。「キックでこんなに世界最高峰なトーナメントなんてそう無いと思うので、世間の人に見てもらえるよう努力したいです」とも話し、RISEに親しんでいる人たち以外の一般層へのアピールにも意欲を示した。一回戦と決勝で戦いたい相手については「一回戦はRISEで注目されているチャドやペッチとやりたいです。決勝は(原口との)日本人同士の対決ができたら最高です」と話している。
韓国から長年RISEにレギュラー参戦しているソンヒョンは、一回戦と決勝で戦いたい相手について「ヨーロッパの選手と戦いたいです」とコメントし、対世界のアピールに意欲を示した。出場選手で最年長の33歳であることを指摘されると「どこに行っても若いと言われるので、最年長と知ってショックを受けました」と話して周囲を笑わせた。
※チケット概要は後日発表