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[戦極] 3.5 代々木:吉田×ジョシュは4.5kg差|前日会見で乱闘騒ぎ

ワールドビクトリーロード "戦極 - SENGOKU -" 2008年3月5日(水) 代々木第1体育館  【→カード&チケット】  【→掲示板スレッド】


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(2/4 up) 戦極の前日公式計量(マスコミ非公開)が4日の14時より、ホテルイースト21東京で行われ、全選手が一回でパスした。メインイベントで激突する吉田秀彦は108.7kg、ジョシュ・バーネットは113.2kgと、大方の予想よりも近い体重に。約5年ぶりに70kgでの試合に臨む五味隆典は69.7kg、K-1 MAX参戦当時に70kgへの減量に苦しんだドゥエイン・ラドウィックは69.4kgだった。
 15時からの全選手揃っての記者会見では、ピーター・グラハムが対戦相手の藤田に対し「大晦日のDynamite!!でお前は逃げた。明日の試合でお前のキャリアは終わり、新しい私のような選手が浮上する」等と挑発すると、藤田が「こんな胸くそ悪い奴は初めて。このトサカ野郎」と怒って立ち上がって乱闘寸前となり、吉田が藤田を制止するという一幕もあった。
 藤田はプロレスラーで、グラハムもK-1でバダ・ハリと会見で乱闘を繰り広げたことから、この二人のカラーが際立った出来事ではあるが、旗揚げ当初から戦極がアピールしていたクリーンなイメージからのギャップを感じざるをえない。戦極の大会ポスターに書かれたキャッチフレーズは「継承」。果たして、戦極は何を「継承」していくのだろう?(井原芳徳)

<日本人選手のコメント> ※藤田は途中退席
◆吉田「みなさん戦闘モードに入ってますけど(苦笑)日本人が全員勝って明日の試合が終わったらいいと思います。ケータイサイトを見てたら昨日ジョシュが『北斗百裂拳を出す』と言っていましたが、それを破りたい。(柔道着の有無は?)まだ決めてないんですけど、北斗百裂拳を破るには着たほうがいいんでしょうかね(笑)」
◆五味「減量もうまくクリアできた。明日は炎のような試合で突き抜けたい。さっきのような(乱闘の)時は選手が怪我する恐れがあるので、(WVRの広報の)飯田さん、割って入るようお願いします(笑)」
◆三崎「(乱闘の影響で)ピリピリしていて、戦闘モードに入っている気がする。戦極の大会名にふさわしい冷静な戦いをしたい」
◆瀧本「もちろんいい試合をしたいですが、イベントが成功するよう、選手一同頑張りたい」
◆川村「ようやく明日戦えると思いワクワクしています。単純に僕の試合を見て楽しんで下さい」
 
試合順決定。五味×ラドウィックはセミに

(2/23 up) 試合順が下記一覧のとおりに決まった。メインは当初発表通り吉田秀彦×ジョシュ・バーネットで、セミファイナルに五味隆典が登場する。

グラハム、初の総合で因縁の藤田と対戦

(2/21 up) 藤田和之の対戦相手がピーター・グラハムに決まった。K-1を主戦場としてきたグラハムは今回が総合初挑戦。両選手には因縁があり、大晦日のDynamite!!の前日会見では、グラハムが突如記者席のイスの上に立ち、「オレと明日闘うはずだった対戦相手はどこに行った? 怖がってずに出て来たらどうだ? チキン野郎」とまくしたて、“藤田が逃げた”という内容の抗議のアピールを繰り広げ、周囲を驚かせていた。

全国6カ所でパブリックビューイング実施

 3/5 戦極旗揚げ興行のパブリックビューイングが、新宿、千葉、梅田、新潟、広島府中、鹿児島の6カ所の映画館で行われる。料金は4,500円(税込/全席指定/1ドリンク付き)。詳細は戦極オフィシャルサイト内を参照。
 
電話線不要のPPV視聴申込受付を開始

(2/16 up) 戦極旗揚げ戦のスカパー!のPPV視聴に必要な電話線の接続をしていない方でも、携帯電話やWebなどからの手続きで視聴が可能になった。詳細はPPVジャパンのサイト内を参照。

五味の相手はラドウィックに。制作チーム変更

(2/13 up) 五味隆典 vs. ドゥエイン・ラドウィック川村亮 vs. アントニオ・ブラガ・ネト、ファブリシオ・“ ピットブル”・モンテイロ vs. ニック・トンプソンの3試合が追加された。バローニ戦の流れた菊田早苗は欠場が決定。藤田和之の対戦相手は外国人で来週発表の予定で、この試合が決まれば全カードが揃う。

 ラドウィックはかつてK-1 MAX、HERO'Sの前身のROMANEXにも参戦したストライカー。近年はストライクフォースや故郷のコロラドのリング・オブ・ファイヤーを戦場にしていた。WVRの國保尊弘広報は「ラドウィック選手は2月に他の大会への出場が決まっていたが、五味選手と戦えるのならと出場を決めてくれた」と話し、五味は「世界でトップクラスの位置にいる選手。しっかりKOで勝ちたい」と抱負を語った。最近の練習は出稽古が中心で、走り込みでスタミナを強化。軽めのスパーリングが多かったが、これからは本格的な追い込みに入る。

 ネト(Antonio Braga Neto)はブラジルのグレイシー・フュージョン所属。06年の柔術世界選手権(ムンジアル)茶帯の階級別と無差別で二冠を達成し、ADCC 2007ブラジル予選99kg級でも準優勝した20歳の新鋭だ。総合は06年10月に初経験し、ブラジルのフューリーFC等で4戦4勝(3一本)と好調。打撃のセンスが未知数だが、192cmと長身で、リーチだけでも武器になりそうだ。
 川村は「新人同士らしく、アグレッシブでフレッシュな試合したい。素晴らしいファイターの中で、僕の試合が一番面白いと思っていただける試合をしたい」と抱負。ちなみにTシャツについては「チーム・ランボーの一員として、スタローンから映画の宣伝を直々に任命された」と言い張り、「あいつ、ランボーっぽいなと思ってもらえる試合がしたい」と試合に話題をつなげた。

 トンプソンは米国のフリースタイル・アカデミー所属の27歳。前回来日は05年6月のD.O.Gの岡見戦だが、右肘の脱きゅうで自爆し、わずか29秒で破れている。しかしその後はUFCで1勝1敗し、Bodogに主戦場を移してからも快進撃を続け、07年4月のウェルター級タイトルマッチでは、それまで10戦10勝の王者・エディ・アルバレスに初めて土をつけ、王座奪取に成功。8月にはマーク・ウィアーにTKO勝ち。今月には8戦8勝のジョン・トローヤー(John Troyer)をスリーパーで下し、王座防衛を果たすとともに、連勝記録を10に伸ばしている。
 対するピットブルは昨年、一昨年とDEEPに参戦。阿部兄、受太郎、國奥を下したが、昨年4月、幻となったPRIDEライト級(73kg)GP出場を賭けた一戦で北岡悟に敗れた。今回はウェルター級(76kg)のため、減量苦は無さそう。トンプソン戦は今大会唯一の外国人対決で、両者とも知名度こそまだ日本では低いものの、内容で他の試合を凌いでも不思議ではない。

 菊田の欠場について、戦極主催のWVRは「この時期に来てのバローニ選手の欠場で、モチベーションを維持することが大変であろう事と、菊田選手も以前からの古傷を押しての出場を考えていたことなどを考慮し、プロモーター判断として菊田選手には今回は出場延期を持ちかけ、昨日了承を取り付けました。次大会には万全の体制で菊田選手にも出場願いたいと思います」と経緯を説明した。菊田も13日のブログで「完全な状態には程遠い身体だった」「スポーツ性を重視している戦極サイドが今回凄く話し合いを持ってくれて親身に考えてくれた」等と欠場経緯を説明している。

 なお当初WVRの木下直哉代表が、イベント運営・制作の中心にやれんのか!実行委員会を据えると発表していたが、國保尊弘広報は13日の会見で「やれんのか!の一部の人たちは動き出して作り始めていたが、今は違うチームを考えている」と話し、制作チームが変わることを明かした。戦極の会見から4時間後、やれんのか!実行委員会はFEGと共同で新大会「DREAM」を戦極の10日後の3月15日に旗揚げすることを発表した。(井原芳徳)
 
バローニ欠場、米国の団体へ参戦

(2/12 up) 菊田早苗と対戦予定だったフィル・バローニが欠場することになった。戦極を主催するWVRは右肩回旋筋腱板断裂による負傷欠場と発表しているが(経緯説明は下記)、バローニはエリート傘下のIcon Sportの3/15ハワイ大会で、Iconミドル級王者決定戦に出場することが決まっており、9日にはこの試合の発表記者会見に出席している。その様子を伝えるバウトレビューUSAの記事はこちらシャードッグは会見の動画を公開している(いずれも英文)。

◆WVRのプレスリリースでの経緯説明「1月末にフィル・バローニ選手サイドより、右肩の古傷を痛めたとの連絡がありました。同箇所の怪我は今年に入り2度目だったということで、医師の診断では出場は厳しいとされていましたが、フィル・バローニ選手は出場の可能性を信じ、フィジカルトレーニングは継続して行っておりました。しかしながら2月5日付けで担当医より、正式に診断レポートをFaxで受けました。数日間様子を見て出場の可能性を検討いたしましたが、3月5日はフィル・バローニ選手としての最高のパフォーマンスをファンの皆様にお見せすることができない。また菊田選手に対しても万全の状態で試合を行うことができないのが失礼である。との見解から、フィル・バローニ選手の欠場をお知らせするに至りました。菊田選手とは、今後の事を協議して決めていきたいと思います」

藤田参戦決定

 藤田和之の戦極参戦が発表された。対戦相手は未定。主催のWVRは「立ち上げ当初より、日本が誇るヘビー級のトップファイターとして、再び日本から総合格闘技の熱を発信するために必要な選手ということで接触していました」という。
 現在ロスのマルコ・ファスの元で練習に励む藤田は「いくつかの選択肢がありましたが、今日、この『戦極』のリング で戦うことを決意しました。決して後ろには下がらない、そんな戦いをみなさんに観てもらえたらと思います」とのコメントをWVRを通じて発表している。


メインは吉田秀彦×ジョシュ・バーネットに

(2/4 up) 吉田秀彦の対戦相手が、ジョシュ・バーネットに決まった。この試合が戦極の旗揚げ興行のメインイベントとなる。PRIDEのヘビー級戦線で共に活躍していた両者だが、今回が初対決。どちらも総合の試合は06年大晦日のPRIDE男祭り以来となる。
 東京の帝国ホテルで3日行われた会見に両選手が出席。03〜04年頃、共通の仲間である高阪剛氏のジムで一緒に練習したこともある間柄のため、にらみ合いの撮影時には二人とも思わず笑みをこぼす。
 パンクラス無差別級王座のベルトを携えたジョシュは「柔道とキャッチレスリングの戦いだ。ジャーマンスープレックスやアキレス腱固めを出したい」と抱負。吉田については「notタダノジュウドウカ。いろんな技を持っているしフィジカルも強い」と評した。今後の戦極への継続参戦については「初戦の結果次第だが、戦極はこれから大きくなるイベントだと思う。メインイベンターで無くても、いいイベントになるよう力になりたい」と話すに留まった。
 吉田はジョシュについて「凄く強い選手。立ち技も極め技も強い。極められないように頑張る」と語り、10kg近い体重差については「あんまり気にならない」と話した。道衣着用の有無については「試合当日までのお楽しみでお願いします」と語った。
 「最近、総合にいいイメージが無かったので、新しいファンを取り込めれば」とも語る吉田。最近はプロボクシングの元世界王者の戸高秀樹氏のジムに週3回通いパンチを強化していることもあり、「凄まじい試合になればいい」と、打ち合いにも意欲を見せた。
 ちなみに、ジョシュはプロレス団体IGFの2/16の興行で、吉田と因縁浅からぬ小川直也と激突する。ジョシュが「僕のミッションはプロとは何かをリングで見せること。昔14ヶ月の間に8試合をこなしたことがある」と両分野を分け隔てなく語っていたのに反し、吉田に“連戦”が気になるか尋ねると「別に。プロレスでしょ?」と素っ気なく答えていた。(井原芳徳)

五味参戦。70kgのライト級で新たなスタート

(1/31 up) 戦極を主催するワールドビクトリーロード(WVR)と五味隆典が複数試合契約を結び、3/5の旗揚げ大会に参戦する。五味の総合の試合は07年2月のPRIDE.33のニック・ディアス戦以来約1年ぶり。対戦相手は外国人3〜4名に絞り込まれており、来週発表の模様。戦極の階級制に変更があり、五味は70kgのライト級で戦う。

 31日の都内での会見に出席した五味は、久しぶりに記者会見に出席したということもあり、記念撮影の時には「ファイティングポーズ、忘れちゃったよ」とはにかむ。
 だがリング上でファイティングポーズを取るための準備は、既に今年に入った段階で本格スタートしている。「今年に入って凄くリラックスできまして、自分のルーツを辿り、一番調子が良かった町田(木口道場)で練習していた頃の仲間と一緒に激しい練習をして、ベースは整いました。残り4週間で実戦的な練習をしたいです」と話す。
 70kgで試合をするのは修斗時代の03年以来。「昔で言うとウェルター級でやります。スピードとスタミナ重視でやります」「毎日練習が終わると73kgを切るぐらいです。緊張感を常に持って…、まあ、飲みに行かなくなっただけですけど」と笑顔で話した。

 昨年暮れにはアメリカのUFCを現地で観戦し、UFC参戦の噂もあったが、戦極を選んだ理由について「去年の大晦日で格闘技ブームの10年の一区切りがついたと思い、新しいリングで新鮮な気持ちで戦いたかった。自分を支えてくれる人が応援に来られる環境でやりたかった」と述べた。この日はPRIDE時代は定番だった黒の上下のスーツと白いワイシャツ姿ではなく、黒の皮のジャケットにジーンズという比較的カジュアルなスタイル。この姿からも「新鮮な気持ち」が伝わってくる。
 なお、大晦日に試合をしなかったことについては「J.Z.カルバン選手に自分の名前を挙げてもらって、戦う可能性があるかもと思ったけど、玉砕するようなコンディションでやるべきでないと思った」と語った。

 戦極の広報に新たに就任したJ-ROCKの國保尊弘代表は「五味選手には戦極の日本人エースとなることを期待しています」「さらに日本人をもう1〜2名参戦させます」「5月終わりか6月頭の第2回大会の参戦選手も近々に発表します」と発言。木下直哉WVR代表は「吉田選手の相手は今度の日曜に発表できると思います」と話した。
 60kgのバンタム級が新設され、ライト級は70kg、フェザー級は65kgに体重が変わり、UFC等で採用されているいわゆるネバダルールに近い体重設定に落ち着いた。國保広報は「前から木下社長が階級を増やすと話していましたが、あとから増やすのは選手に酷なので、どうせ増やすなら今のうち増やそうと考え、コミッション委員会と相談しました」「五味選手のために体重を移したわけではありません。五味選手が76kgでやる話もありました」と経緯を説明した。来週にはルールディレクター、ルールの詳細も発表される。
 なお、谷川貞治FEG代表が三崎和雄の戦極“無断”参戦を批判した件について、國保広報は「当事者同士(やれんのか!実行委員会と三崎陣営)の話のことはわからない。やれんのか!とうちの関係は良好だと思う」と語った。(井原芳徳)
 
渦中の菊田、31(木)夜9時〜サムライTVに生出演

(1/30 up) ファイティングTVサムライの夜9時のニュース番組「Sアリーナ」の1月31日(木)の放送に、菊田早苗が生出演する(再放送あり)。戦極でのフィル・バローニ戦への意気込みや、同門の三崎に起こっている秋山戦問題などについて話す模様だ。

三崎とのトラブルについて谷川氏「進展は無い」

(1/28 up) 三崎和雄 vs. 秋山成勲の2試合契約問題と、三崎の戦極“無断”参戦問題をGRABAKAの代表の菊田早苗が否定したことについて、谷川貞治FEG代表は28日のK-1の会見で「やれんのか!の人たちが三崎選手の側と話し合ってくれていると思う。今のところ進展は無い。前の会見ではやれんのか!の人たちの気持ちを代弁したが、情報が間違っていたならお詫びしないといけない」と話すに留まった。

谷川氏の三崎批判に菊田が反論

(1/24 up) 谷川貞治FEG代表が23日、「やれんのか!実行委員会を通じて、三崎選手とは秋山戦を2回やることで合意していた」と明かしたことについて、三崎和雄が所属するGRABAKAの代表の菊田早苗がブログ「菊田早苗日記」の24日未明の記事で反論した。
 菊田は「確かに2試合契約という話しを、最初、やれんのかサイドから頂きました」としつつも、「最後のプライド興行」に上がることが三崎の第一条件だったため、「2試合という発想は元々奴(※三崎)にはないし、そもそも、2試合目をどこでやるのかもこちらには分からないので、一試合でないと出来ない、というそのむねを、やれんのかサイドに伝えたところ、ちゃんと合意をもらって出場しています」と説明した。
 さらに谷川氏が批判している三崎の戦極“無断”参戦についても「戦極と契約をする前の段階で(やれんのか!サイドに)きちんと連絡を入れています」と明かした。

FEGの谷川代表、三崎の“無断”参戦に遺憾の意

(1/23 up) 谷川貞治FEG代表が23日、三崎和雄に対し、FEGとやれんのか!実行委員会に無断で戦極への参戦を決めたとして、遺憾の意を表明した。
 この日の会見は、大晦日のやれんのか!の三崎と秋山成勲の一戦がノーコンテストに裁定が変更になったことについて、秋山と谷川氏の2人が見解を述べるのが目的で行われた(裁定変更問題は別記事)。しかし会見の半分は、三崎の戦極参戦に関する谷川氏の批判に費やされ、「今日はノーコンテストの問題よりもそのことが遺憾だと言いたかった」と谷川氏も話す。
 谷川氏は「秋山対三崎戦は、お互いに背負っているものが大きいから、やれんのか!実行委員会を通じて、三崎選手とは秋山戦を2回やることで合意していた」と明かした上で、「三崎選手をブッキングしていたやれんのか!の人たちも、戦極に出る事を事前に知らず、三崎選手の参戦発表に憤慨していた」「我々は一生懸命選手を育て、ドラマ作りをしようと努力している。きちんと筋を通してもらわないと、また格闘技界が無法地帯となる」「選手としてのモラルに反し非常に遺憾だ。外国人選手もそういうことをやっていいと思ってしまう」と三崎を厳しく批判した。
 さらに谷川氏は「戦極さんの問題というより、選手とチーム(GRABAKA)の問題。戦極さんはまだ大会を始めたばかりで、わからない部分があると思うが、選手は長年やっていて、そういうことはわかっていると思う。戦極さんに出ること自体は悪くは無いが、その前に三崎選手はちゃんとこういうオファーがあるということをこちらにも相談して欲しい」「三崎選手個人はいいファイターだと思うが、どんな優秀な選手でも、そういうことをやり続けるのなら、試合で使えなくなる」とも話した。(井原芳徳)
 

三崎の相手は修斗世界王者。瀧本はサイボーグと

(1/22 up) 三崎和雄の対戦相手が、修斗ライトヘビー級(83kg)世界王者のシアー・バハドゥルザダに決まった。瀧本誠 vs. エヴァンゲリスタ・サイボーグも決定している。
 大会を主催するWVRが発表した4選手のコメントは以下の通り。WVRの木下直哉代表は「近日中に吉田選手の対戦カードも発表できると思います」とコメントを発表している。

◆三崎「相手が修斗世界チャンピオンに決まり、とてもハードな試合になると思っています。当日は魂のぶつかり合い。技と技のぶつかり合い。旗揚げの舞台にふさわしい、最高の試合をしたいと思います」

◆バハドゥルザダ「現在、私はオランダのゴールデングローリーで、他のチームメイトと共に、来るべき試合に備えて調整しています。試合では、なぜ私が“本当のアフガン戦士”と呼ばれるか証明します。三崎選手との試合は、私にとって最大のチャンスだと思います。日本の皆様に私の全てをお見せします。ご期待ください。よろしくお願いします」

◆瀧本「サイボーグ選手はとてもアグレッシブな選手だと思っています。僕もそれ以上にアグレッシブに攻めて、KOか一本で勝利できるように頑張ります。」

◆サイボーグ「瀧本選手の事は良く知らないが、年末にセコンドで日本へ行った私のマスター達から、ブスタマンチに勝ったとてもタフな相手だと聞いている。しかし私は殴って、殴って、殴り倒すことしか考えていない。CHUTE BOXEの選手として誇りを持って戦います。」
 

三崎参戦。菊田はバローニ戦

(1/11 up) 戦極の記者会見が11日、都内ホテルで行われ、三崎和雄の参戦、ミドル級(83kg)・菊田早苗 vs. フィル・バローニの一戦が発表された。大会の模様がスカイパーフェクTVのパーフェクトチョイス、スカチャン!ハイビジョンにてPPV生中継されることも決まった(視聴料金2,625円)。

 三崎は「大晦日の試合を終え、次に選んだ場所は戦極でした。新たなスタートを一から築いて、日本の総合格闘技を世界に伝えたい」と抱負。戦極を選んだ理由については「僕自身どういう大会になるかわからないが、可能性を感じた」と語った。戦極との専属契約では無いため、3月大会以降の参戦については未定だ。
 対戦相手は後日発表だが、相手が誰にせよ大晦日のやれんのか!の秋山戦の後ということもあり、注目度が高まることは必至。三崎は「昨年の大晦日で僕の中で一つの区切りがついた。今年からは期待が高まり、当然勝ちに行くが、それ以上に人に何かが伝わる試合がしたい」と話した。

 菊田はバローニについて「PRIDEでも日本人をワンパンチで次々倒していた強豪」と評し「寝技で攻め続け一本を決めたい」と抱負。06年に三崎が判定勝利をあげている相手だが、特に意識はせず、「自分自身の戦い。自分がどれだけやれるかのチャレンジ」「83kgでの自分のレベルが計れる試合になる」とテーマを位置づけた。
 バローニは「総合において新しく船出する戦極で戦えることは光栄。菊田選手はアブダビコンバットの王者で、寝技が優れ非常にタフな相手だが、私は最高のパフォーマンスで総合のすばらしさを見せたい」と主催者を通じコメントを発表した。

 今後のマッチメイクについてWVRの木下直哉代表は「8〜9カードの全てをメイン級のカードにしたい」と話し、吉田秀彦の相手については「多数の候補から最高の対戦相手を選んでいる最中。一日も早く発表したい」とコメント。吉田は「どんな相手でも自分の力を出したい。僕も期待して待っていたい」と話した。(井原芳徳)


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やれんのか!スタッフがイベント制作主体に

(1/7 up) 大みそかの「やれんのか!」と同じ旧PRIDEのスタッフが、戦極の旗揚げ興行のイベント運営・制作の中心となることがわかった。戦極を主催するWVRの木下直哉代表が7日、東京・新宿の同社での記者会見で明らかにした。木下代表は「旧PRIDEのチームが主体となり協力してくれます。戦極が面白い大会になるか気にしているファンの方も安心して下さい」とコメント。記者の「佐藤(大輔)ディレクターの煽りVTRやレニー・ハートさんのアナウンスなども同じか?」という問いにも「やれんのか!にほぼ近いイベントになります」と答えている。
 さらに谷川貞治FEG代表が提案した「格闘技大連立」についても「各大会が自分たちの大会をしっかりやりつつ協力することが前提ですが、どんどん協力したい」と積極姿勢。選手育成のための道場設立のプランも掲げた。
 旗揚げ大会の選手へのオファーについては「だいたい皆さんが『この選手がいいなあ』と思われるような選手とは交渉しています」と話し、五味隆典については「微妙なところですが、一ファンとしては入れたい」、三崎和雄については「興味はあります。いいところを突きますね」と答えた。
 地上波中継については「話はありましたが、今回は中止しました。まだ未定ですが後日CS放送で出したい」と話している。(井原芳徳)
 
ラウンドガールを公募

 WVRでは戦極のラウンドガール「SENGOKU GIRL」を公募する。テレビ・雑誌等でのイベントのPRも担当する。応募資格は年齢23歳まで、身長160cm以上、経験不問、
2008年に開催される5大会全てにスケジュール調整ができる方。履歴書に身長・体重・スリーサイズ・靴のサイズ・連絡先・メールアドレスを明記のうえ、全身写真 ・顔アップ写真各1枚、志望動機を下記迄郵送。1月10日(木)必着。オーディションは1月の第3週目に予定し、書類選考通過者のみ通知。

 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-1 新宿ロイヤルビル6F
 株式会社ワールドビクトリーロード SENGOKU GIRL募集係 (Tel. 03-3369-2211)

サイボーグとバハドゥルザダの参戦が決定

(12/13 up) 戦極の旗揚げ大会にエヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)と修斗ライトヘビー級(83kg)世界王者のシアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデン・グローリー)が参戦する。両選手のコメントが大会主催のWVRから発表された。

◆サイボーグ「シュートボクセを代表して格闘技の国、日本でまた戦える事を非常に楽しみにしています。自分の試合は勝っても負けてもKO決着しか考えていない。出来れば参戦の決まっている川村選手が、我々のチームメイトと1勝1敗なので、興味があります。この階級は日本人もいい選手が多いので、誰が相手でもKOして、お客さんに喜んでもらえる試合をしたいと思います。」

◆バハドゥルザダ「日本で旗揚げされたとても素晴しいイベントに、ゴールデン・グローリーの選手として参戦できることはとても光栄です。私のニックネームは“WAR CHILD”です。まだまだ内戦の続くアフガニスタン出身だからです。格闘技の世界では決して国同士の争いは起きません。戦極では私がなぜ修斗の世界チャンピオンなのか、そしてなぜこのような戦績を残しているのか日本のファンのみなさんに証明したい。もういつでも戦う準備はできています。とにかく日本のみなさんの前で戦うことが楽しみで仕方ありません。」

 なお、WVRの木下代表は「現在国内外の有力選手と交渉を続けており、今後次々と契約選手を発表し、また近日中に対戦カードの発表もしていきたい」とコメントしている。
 大会のチケット販売詳細も下記概要のとおり決定。12/16(日)〜17(月)に先行発売が行われる。
 

吉田・菊田・瀧本・川村、WVR新大会に参戦

(11/27 up) 10月に新設された総合格闘技の興行運営会社「ワールドビクトリーロード(WVR)」の開催する大会の名称が「戦極(SENGOKU)」に決まった。旗揚げ興行は2008年3月5日(水) 東京・国立代々木競技場第1体育館で開催。2008年は5大会の開催を予定。旗揚げ興行に参戦を予定している選手は吉田秀彦菊田早苗瀧本誠川村亮の4名で、カードは未定。大会の公式HPアドレスは「http://www.sengoku-official.com/」。

 27日に東京・新宿のハイアットリージェンシーホテルで行われた記者会見には4選手が出席し、旗揚げ大会に向けての抱負を語った。

◆吉田「新しい団体で格闘技熱を上げていきたい。みんなで力を合わせてみなさんにいい試合をお見せしたい」
◆菊田「新しいイベントに参加できてうれしい。大暴れしたい」
◆瀧本「4月以来試合が無く漠然と練習をしていましたが、新たな団体が旗揚げし、そのイベント参加できて本当にうれしい。ファンに熱い試合を見せたい」
◆川村「素晴らしい選手の中に呼ばれて光栄です。今はとりあえず12/22のパンクラスの試合で勝つために精一杯ですので、来年の試合のことは考えられません」

 なお、吉田はPRIDEの旧運営スタッフが中心となり大晦日に開催する「やれんのか!」への出場を希望しており、この日の会見でも「年末にオファーあれば、特に(契約に)縛りは無いので出たい」と発言。その一方で「これからはここ(戦極)でやっていくことになると思う」と話し、来年からは戦極を主戦場とする考えを明かした。

 WVRの木下直哉代表は、各選手との出場契約について「縛りは無い。オファーがあれば色んな団体に出て欲しいし、逆に他の大会に出ている選手も我々の大会に出て欲しい」と説明。さらに「近々有力な外国人、日本人の出場を発表できると思う」「来年のうちにトーナメントをやりたい」とも明かした。

 戦極の試合ルールは、時間が5分3R、タイトル戦のみ5R。試合場はリングを使用。後頭部・延髄・脊髄への打撃、頭部・顔面への肘打ち、サッカーボールキックは禁止。ただし踏みつけと3点ポジションでの膝蹴りは認められる。道衣着用も可能となる。

 階級はヘビー級(+93.1kg)、ライトヘビー級(-93kg)、ミドル級(-83kg)、ウェルター級(-76kg)、ライト級(-68kg)、フェザー級(-60kg)の6階級。UFC等で採用されている、ネバダ州アスレチックコミッションが設定した階級制に近似している。だが、ライト級だけ70kgではなく68kgになっている点について、木下代表は「日本人に活躍してもらいたいので、軽量級を充実したい。将来的に階級を増やしやすい階級制にしている」と説明した。(井原芳徳)

 

ワールドビクトリーロード "戦極 - SENGOKU -"
2008年3月5日(水) 東京・国立代々木競技場第1体育館
開場・17:00  開始・18:30


第7試合 ヘビー級(+93.1kg) 5分3R
吉田秀彦(吉田道場)
ジョシュ・バーネット(米国/フリー/パンクラス無差別級王者)

第6試合 ライト級(70kg) 5分3R
五味隆典(久我山ラスカルジム)
ドゥエイン・ラドウィック(米国/ハイ・アルティチュード)

第5試合 ミドル級(83kg) 5分3R
三崎和雄(GRABAKA/PRIDEウェルター級(83kg)GP '06優勝)
シアー・バハドゥルザダ(アフガニスタン/ゴールデン・グローリー/修斗ライトヘビー級(83kg)世界王者)

第4試合 ヘビー級 5分3R
藤田和之(藤田事務所)
ピーター・グラハム(オーストラリア/A・E FACTORY)

第3試合 ミドル級 5分3R
瀧本 誠(吉田道場)
エヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)

第2試合 ライトヘビー級(93kg) 5分3R
川村 亮(パンクラスism/パンクラス・ライトヘビー級(93kg)2位)
アントニオ・ブラガ・ネト(ブラジル/グレイシー・フュージョン)

第1試合 ウェルター級(76kg) 5分3R
ファブリシオ・“ ピットブル”・モンテイロ(ブラジル/グレイシー・フュージョン)
ニック・トンプソン(米国/フリースタイル・アカデミー/Bodogウェルター級王者)
 

◆入場料
VIP席 100,000円 ※特典:専用入場ゲート・グッズ付
RRS席 30,000円
戦極シート(S席) 17,000円 ※特典:専用入場ゲート・グッズ付(完売)
S席 17,000円
A席 7,000円
※全席指定・消費税込
※1歳以上のお子様も入場券が必要です。

◆チケット販売所・スケジュール

[オフィシャル先行発売] 2007年12月16日(日)10:00〜17日(月)23:00
戦極オフィシャルウェブサイト
電話 0570-06-9996

[一斉発売] 2008年1月20日(日)
イープラス
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード809-927)
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:38462)
CNプレイガイド 0570-08-9999(※発売初日特電:0570-08-9922)
バウトレビュー(販売終了)

◆お問い合わせ
ワールドビクトリーロード 03-3369-2211

Last Update : 03/04 23:01

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