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[やれんのか!] 12.31 埼玉:三崎にファンが声援、秋山にブーイング

やれんのか! "やれんのか!大晦日!2007" 12月31日(月) さいたま  【→カード&チケット】 [→掲示板・M-1グローバルスレッド]


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(12/30 up) やれんのか!の前日会見が30日夕方、新宿ステーションスクエア(アルタ前)にて行われ、出場選手16名が勢揃い。9度と冷え込んだ中、選手たちに多くのファンが声援を送った。
 中でもファンの注目を浴びたのが、明日対戦を控えた秋山成勲三崎和雄。紫のマフラー、黒のサングラス、白の帽子とパンツ、グレーのジャケット、そして素足に革靴という独特の出で立ちで秋山が登場するとブーイングが起こる。秋山をにらみつけファイティングポーズを取る三崎には「絶対勝て」「頼むぞ」といったエールが飛ぶ。
 秋山は「こんな自分でも応援してくれる人たちのために頑張ります」「このような場に立てることに充実感を感じています」と謙虚に挨拶。対する三崎は「明日、一人の男と潰し合います」「最高の1日を皆さんで作り上げましょう」と気合い十分に語った。
 この会見の前に公式計量が非公開で行われ、全選手がパスしたとのこと。当日券は18時より販売される。新宿と梅田ではパブリックビューイングも実施される。詳細はこちらのサイトを参照。(井原芳徳)
 
全試合順決定

(12/28 up) ローマン・ゼンツォフ vs. マイク・ルソーが追加され、全カードが揃った。この試合のみ5分2Rで、第1試合で行われる。試合順は下記一覧のとおりに決定している。

電話線無しでもPPV購入は30日まで

 やれんのか!のPPV生中継を行うスカイパーフェクTVは、PPV購入に通常必要な電話線の接続をしていない方でも視聴できるよう、携帯電話やWebなどからの購入受付を30日まで行う。詳細はペイ・パー・ビュー・ジャパン公式サイト内の番組HPを参照。
 

三崎、全てはリング上で

(12/28 up) 秋山成勲と対戦する三崎和雄が27日、東京・中野のGRABAKAで公開練習。「いろんな思いはあるし本当は話したいけど、みんなの期待を含め、今は胸にしまい込む。全てはリングに上がった時に解放する」と語った。
 三崎はこれまで雑誌等のインタビューで、秋山について「本来なら永久追放」「このまま泳がせておくわけにはいかない」等と語っていたが、この日はそれらの言葉を全て封印。公開練習自体も、蹴りや関節技の動きを軽く確かめる程度に5分弱で切り上げ、多くを見せようとしない。
 秋山は道衣を着るか着ないかを直前になって決めるつもりだが、三崎は「着る場合の練習はしていない」とのこと。秋山自体への対策についても「ある程度しているけど、リング上で相手の目を見たとき、何を感じるかが重要」だという。
 三崎は今回の戦いに対する心構えをこう語る。「彼はフルラウンドを経験していないけど、自分の経験はあてにしてない」「ケンカを100回してようがしていなかろうが、相手をその場で読みとれたほうが勝ち」「本能や野生の勝負」「僕がライオンなら向こうもライオン。違う群れのボス同士が戦う感じ」
 有言実行無くしては全てが無になる。三崎の並々ならぬ覚悟を感じた。(井原芳徳)
 
青木の相手決定

 J.Z.カルバン欠場により空白となっていた青木真也の対戦相手が、2000年のシドニー五輪柔道60kg級銀メダリストの29歳の韓国人・チョン・ブギョンに決定した。総合デビュー戦で、現在はユン・ドンシクから総合のイロハを学んでいる。やれんのか!公式サイトにプロフィールと写真が掲載されている。
 
サッカーボールキック・踏付けは反則に

(12/27 up) やれんのか!の試合ルールの主要ポイントが大会公式サイトのニュースで発表された。試合時間は1R10分、2R5分の2R制(インターバル90秒)で、2Rで決着がつかない場合、3名のジャッジによるマストシシステムで判定を行なう。PRIDEとは違い、頭部・顔面へのサッカーボールキック・踏みつけは反則に。ただし頭部・顔面への膝は、体重差の大きいヒョードル vs. チェ・ホンマンのみ反則で、他の試合では有効となる。
 
TBSで一部試合を放映

(12/25 up) やれんのか!のFEG契約選手の出場試合であるエメリヤーエンコ・ヒョードル vs. チェ・ホンマン、三崎和雄 vs. 秋山成勲に限り、TBS系のDynamite!!の中継番組(大晦日18:00〜23:34)内で「Dynamite!!協力試合」として放送されることが決まった。
 
ミルコ、ハッスルに来場

(12/24 up) 大晦日のやれんのか!の前に、同じさいたまスーパーアリーナで開催されるプロレスイベントのハッスル祭りに、ミルコ・クロコップが来場し、観客の前で挨拶を行うことが決まった。高田延彦氏の誘いによるものだといい、ハッスルエンターテインメントはテレビ東京と協議し、ユニークな登場を検討する。やれんのか!にも登場するかは不明だが、その動向は気になるところ。ミルコのコメントはハッスル公式サイトの記事参照。
 

カルバン欠場。青木の相手は未定

(12/23 up) J.Z.カルバンが左膝内側靱帯断裂でドクターストップがかかり欠場する。対戦予定だった青木真也の相手は調整中だ。
 カルバンは9月のHERO'Sミドル級トーナメントの1週間前に靱帯を痛め、試合後はリハビリを行ったが、リオデジャネイロのブラジリアン・トップチームで17日(現地時間)にスパーリング中、ミルトン・ヴィエイラにテイクダウンされた際に靱帯を切ったという。
 元々カルバンは大会のプロモーションのために20日前後に来日予定たった。欠場は決まったものの、青木への謝罪、主催者への報告のために来日し、23日、東京・大久保のDEEP道場で会見。本人は全治1ヶ月と話すが、精密検査はまだで手術も受けないといけないため、復帰時期は流動的だ。一旦ブラジルに戻り、大晦日に再来日し、会場でファンに謝罪する模様だ。
 昨夜の6時頃にカルバンの欠場を聞いたという青木は「残念だけど、総合は激しいので、逆に僕が怪我していた可能性もあった。誰も攻めることはできない。来年J.Z.と試合ができると思う。大晦日に向けてベストの調整をする」「相手は誰でもいい。無差別級でもいい。ファンは僕の試合を見たいと思う。注目のカードの穴を埋められるようにしたい」「これもまたやれんのか!だと思う」と前向きに語った。
 カルバンも「復帰したら青木と戦いたい。彼は日本人の中でもベストグラップラーだ」と話し、最後は青木と笑顔で握手した。(井原芳徳)


吉田道場の瀧本がブスタマンチ戦

(12/20 up) 瀧本誠 vs. ムリーロ・ブスタマンチが追加された。瀧本は20日、東京・品川区のJ-ROCK workout studioで公開練習。22日のDEEPに出場する村田龍一と、追い込みのスパーリング3分3Rを記者に披露した。
 先月末の戦極の開催発表会見の時点で、瀧本ら吉田道場勢をマネージメントするJ-ROCKの國保尊弘社長が、やれんのか!側と瀧本の参戦について交渉中であることを明かしていた。そのため練習を見る限り、瀧本の試合に向けての体作りは特に問題無い様子だ。
 瀧本は「格闘家にとって大晦日の大会に出ることは目標なので、今回出られて光栄」「PRIDEって言っちゃいけないかもしれないけど、実際PRIDEの最後のイベントだと思っている。大晦日は伝説になるような試合をしたい」とモチベーションも高い。8ヶ月のブランクの間、PRIDE以外のリングで試合をする考えは無かったか?という質問にも「格闘技を始めた時からPRIDEのリングしか考えていなかった」と答え、PRIDEへの思い入れの強さを示す。
 とはいえ、来年3月の戦極の旗揚げ大会に出場が決まっていることから「僕が戦極をアピールできたら」とも話しており、やれんのか!という大会自体と同じように、瀧本にとってもブスタマンチ戦は“ピリオドを打つ”試合といえる。
 そのブスタマンチは、6年前にUFCで初のブラジル人王者となり、PRIDEでも05年のウェルター級GPで準優勝を果たし、今年4月のDEEPでも桜井隆多を1R KOしてみせるなど、41歳になった今でも第一線で活躍する実力者。
 瀧本は「彼の一番強いと思うところは経験。僕が有利になっても、諦めない粘りがあると思う。寝技だけの選手じゃなく、そんなに穴もない」と強く警戒する。実際、ブスタマンチ本人も桜井戦後「フランスのワインのように年々旨味が増しているよ」と話し、自分の経験値の高さが強味と認識している。とはいえ瀧本も前回4月の弁慶戦で、総合の選手としての成長ぶりを見せつけた。両者ともそれから8ヶ月ぶりの試合。この間の両者に変化があるかどうかも試合のポイントとなる。(井原芳徳)

サムライTVで大会直前無料特番

 FIGHTING TV サムライでは大晦日のやれんのか!のPPV生中継の直前の19〜20時に特別番組「PPVまで待てない!やれんのか!大晦日!2007直前SP」を放送する。ノースクランブル放送のためスカパー!ユーザーなら無料で視聴できる。
 サムライのニュース番組「Sアリーナ」(夜9時〜初回放送)では、やれんのか!の前週の24日〜28日の5日に渡り、出場選手、谷川貞治FEG代表の独占インタビュー等を含めた同大会の特集が放送される。

電話線無しでもPPV購入可能に

(12/14 up) やれんのか!のPPV生中継を行うスカイパーフェクTVは、PPV購入に通常必要な電話線の接続をしていない方でも視聴できるよう、携帯電話やWebなどからの購入受付を15日より開始する。詳細はペイ・パー・ビュー・ジャパン公式サイト内の番組HPを参照。
 

格闘技大連立合同記者会見でDynamite!!勢と揃い踏み

(12/13 up) 大晦日のやれんのか!とDynamite!!の「格闘技大連立合同記者会見」が13日、東京・九段下のホテルグランドパレスにて行われた。壇上には両大会に出場する選手の多くが勢揃い。壁には両大会のロゴマークと「大連立で大晦日は大興奮だ。」というキャッチコピーが描かれ、一致団結をアピールした。

 「大連立」の提唱者であり、両大会の主催者でもあるFEGの谷川貞治代表は「ホントはファンも呼んで公開記者会見の形でやりたかったけど、会見が決まったのが昨日の夜で、準備の時間が無かった。マスコミのみなさんが興奮して、この興奮を伝えて欲しい」と会見の意図等を説明した。
 さらに「総合だけの連立じゃなく、K-1も含め、日本の格闘技界が連立しないといけない」と語り、その象徴として魔裟斗を招き入れた。その際には、やれんのか!側の佐藤大輔氏制作の大連立のプロモーション映像も流され、最後には「魔裟斗、挨拶」の文字がドンと出る。
 登壇した魔裟斗は「明らかに2、3年前に比べると格闘技界衰退していると思うんですよね。そのままだとマズいと思うので、選手もプロモーターも一丸になって盛り上げたい」と大連立を歓迎するコメントをした。
 やれんのか!の笹原圭一実行委員は「我々の大会は格闘技界に何か残してピリオドを打てれば」と話し、谷川氏は「これをきっかけに一緒に来年、世界の格闘技界に向かっていくことを本気で思っている」と述べ、大連立を継続させる決意を新たにした。やれんのか!にはDynamite!と同じ遊技機メーカーのフィールズが特別協賛することも決定。TBSでのやれんのか!の放送は未定だ。

三崎×秋山、ヒョードル×ホンマン決定

 大連立会見ではやれんのか!の追加カードとして三崎和雄 vs. 秋山成勲エメリヤーエンコ・ヒョードル vs. チェ・ホンマンの2試合が発表された。ルールはPRIDEルールに近いものになる予定だが、詳細は調整中だ。
 谷川氏は「秋山選手と吉田(秀彦)選手の対戦は実現できなかったが、秋山選手が前回デニス・カーンを破ったので、同じくそのカーンに勝ってPRIDEのチャンピオンなった三崎選手の胸を借りようと思った。秋山選手にとって厳しいカードなると思う」と説明。
 秋山は「韓国でカーンに勝たせていただいたが、あれはあくまでたまたま。(三崎が)カーンとフルラウンド戦って勝ったことは素晴らしい。チャンピオンの胸を借りる」と抱負。専門誌で秋山を「本来なら永久追放」「このまま泳がせておくわけにはいかない」等と痛烈に批判していた三崎は、秋山の印象について聞かれると「ファイターとしては非常に勘が鋭いという印象を受けています」と、若干皮肉混じりにコメントした。

 ホンマンは「相手がヒョードル選手だと聞き驚いた。僕はMMAは1試合しか経験していないけど、なかなか無い機会を活かしてベストを尽くしたい」「ヒョードル選手は特に寝技が強い。僕はシルム(韓国相撲)をやっていたので、腰の強さを活かして倒されないようにしたい」と話した。

 五味隆典のやれんのか!参戦可能性について、笹原氏は「進展は無い」とコメント。大会自体は23:30頃に試合を終え、その後にカウントダウンイベントが行われる予定だという。(井原芳徳)

川尻、13(木)サムライTVのニュース出演

(12/12 up) 川尻達也ファイティングTVサムライのニュース番組「Sアリーナ」の12/13(木)21時からの放送に出演し、ルイス・アゼレード戦に向けての意気込み等を語る(再放送6回あり)。
 なお、川尻ら「やれんのか!」出場日本人選手がリング上で挨拶を行う12日のDEEP後楽園大会の模様も、当日22〜25時にサムライで3時間中継される。

佐藤大輔D制作のPPVプロモ映像配信

(12/10 up) “煽りVTRディレクター”佐藤大輔氏制作の「やれんのか!」のPPVプロモーション映像が下記のサイトで本日よりネット配信される。ナレーションは立木文彦氏だ。

 ●PC用: スカパー!動画  ファイティングTVサムライHP  YouTube内スカパー!パートナーページ
 ●携帯電話用: スカパー!公式携帯サイト http://mobile.skyperfectv.co.jp/


川尻×アゼレード、石田×メレンデス決定

(12/6 up) 川尻達也 vs. ルイス・アゼレード石田光洋 vs. ギルバート・メレンデスの2試合が決定した。川尻は昨年大晦日のPRIDE男祭り以来の試合出場。その時敗れた相手のメレンデスが、川尻の盟友の石田と激突する。

谷川大連立に宇野「刺激だけでいいのか?」

(12/3 up) 谷川貞治FEG代表が「やれんのか!」会見で発表した「大連立」構想について、和術慧舟會の宇野薫は1日「いいカードが組めるのはいいことだと思いますが、カードが出尽くした後、格闘技熱がどうなるか心配ですね。刺激だけでいいのか?と思います」と不安を口にした。
 宇野はHERO'Sの主力選手でもあり、ケージフォースの「アドバイザー」という肩書きも持つことから、1日のディファ大会終了後の総括会見でコメントを求められた。宇野は「ケージフォースはケージフォースのスタンスでできればいいし、プロモーションが増えれば、そこに選手もケージフォース代表として出てもらえたら」とも話している。
 谷川氏の「大連立」構想は、早くもカルバン×青木といった夢のカードを実現させ、PRIDEの休止で派手な話題の減った日本の総合格闘技界にとって「刺激」にはなりそう。だが、活性策としてはプロモーターの思惑中心の従来型で、むしろ過去のトラブルを見つめ直した上で今こそ必要な、競技面の整備、選手の待遇改善、社会的な信頼向上といった、スポーツとしての基盤作りに直接プラスになるとは考えにくい。
 もっとも、そこまで宇野は踏み込んだ発言をしていないが、これまでの宇野のスタンスを思い起こせば、「刺激だけでいいのか?」という言葉に、それに近い思いが込められていても不思議ではない。修斗でデビューし、UFC、HERO'Sでも活躍し日本の総合シーンを牽引した“パイオニア”の言葉に、「大連立」に関わるプロモーター陣はどう反応するか?
 なお、宇野自身の大晦日出陣に関しては、9月のHERO'Sのジダ戦でアゴを骨折したため、「医者はOKと言っているけど、ちゃんと治してから出たい。年末は難しい」と語った。(井原芳徳)
 
パンクラスも“大連立”を歓迎

(12/1 up) FEGの谷川貞治代表が11月28日、「やれんのか!」の記者会見で、「日本の総合格闘技団体の大連立」を呼びかけたことに関し、ワールドパンクラスクリエイトの坂本靖常務は11月29日、「非常に素晴らしいことだと思う」「一過性のものじゃなく、大晦日の後も続いて欲しい」と語った。「やれんのか!」への選手派遣に関しては「お話を頂ければ選手に話をする」「パンクラスは常に全方位外交」とし、「昨日竹内選手がチャンピオンになった後に言ったように、ベルトの価値を高めるためにもチャンピオンには外でも勝って欲しい」と述べた。

サムライTVで「やれんのか!」特集

 ファイティングTVサムライの日曜夜11時からの情報番組「クローズライン」は12/2(日)の放送で「やれんのか!」特集を組む。これまで2回の記者会見、ヒョードルへの独占インタビュー等を放送。この日は「スカパー!大開放デー」のため、スカパー!ユーザーの方はサムライ未契約でも視聴できる。

FEGと「大連立」。カルバン×青木決定

(11/28 up) 「やれんのか!」にFEGが協力し、HERO'Sミドル級(70kg)トーナメント2年連続優勝者のJ.Z.カルバンが修斗ミドル級(76kg)世界王者の青木真也と対戦することが決まった。桜井“マッハ”速人 vs. 長谷川秀彦も決定。いずれもルールや契約体重等は未定だ。

 21日に「やれんのか!」開催発表会見で、実行委員会はM-1グローバル、DEEP以外の団体にも協力を呼びかけ、FEGもそれに呼応した格好。28日の都内での会見で谷川貞治FEG代表は「キックボクシングや極真空手やプロレスのように、総合格闘技も分裂してしまえば衰退し、選手やファンが被害を受ける。政治の世界では自民党と民主党の大連立が失敗したけど、格闘技界は大連立が必要」と協力の理由を説明した。
 今後についても「まだ具体的な話はしていないが、今回の大会が成功すれば、来年も大連立して一つのイベントを開催できればいい」と提携の継続に意欲。大会主催者として共に名を連ねることになった、やれんのか!実行委員会の高田延彦統括本部長、M-1のモンテ・コックスCEO(右2人目)、DEEPの佐伯繁代表(右端)との4人でガッチリと握手した。
 FEGはカルバン以外にも選手を送り込む方針。同じ大晦日に京セラドーム大阪で「Dynamite!!」をTBSと共催するが、TBSが「やれんのか!」にも協力し、二元中継を行うかは未定だ。

 だが逆に「やれんのか!」側がDynamite!!に選手を送り込むことについて、高田氏は「こちらの台所事情もあり、他の大会に協力をあおぐ形になるので、可能性は低い」と消極的。谷川氏が「高田さんと久々に会えてめちゃくちゃうれしい。またいつか一緒に解説席に座れれば。自分ではいいコンビだったと思う」と話すと、高田氏は「今の熱いプロポーズが口先だけではないことを祈ります。こういう形を取らないといけない状況が、いつか来るとは思っていた。私は本心ですからね」と皮肉まじりに答えた。
 二人のやりとりは笑いに包まれ和やかだったが、昨年5月に高田氏は弟子の桜庭和志を谷川氏の『好き好き』攻撃で奪われただけに疑心暗鬼の様子。02年8月のDynamite! 国立競技場大会でのK-1とPRIDEの共同開催、今年4月のPRIDE.34でのPRIDEとUFCの対抗戦は、いずれも一夜限りで終わっており、その後は互いの組織の間に深い溝ができてしまった。
 会見では他にも、ZST、和術慧舟會、修斗も「やれんのか!」に協力することが発表されている。だが、FEGが6月のDynamite!! USAの前に発表した海外の各団体との「総合格闘技アライアンス」はその後の音沙汰が無い。
 谷川氏が今回提唱した「大連立」も、総合格闘技アライアンスの時と同様、UFCという「巨大与党」に立ち向かう「野党連合」といった意味合いが強い。民主党に自由党が合流し、今年夏の参議院選挙で民主党が躍進したが、谷川氏は小沢一郎氏ばりの手腕を今度こそ発揮できるか? 「大連立」に参加していない新大会「戦極」などの動向を含め、今後も目が離せない。

 カルバンと戦う青木は「僕はチャンピオンじゃないのに、HERO'Sのチャンピオンとやらせてもらえて感謝している。挑戦者として立ち向かい、必ず一本を取る」と宣言した。長谷川は「大晦日に最高の舞台で戦えることは光栄。最高の試合がしたい」、マッハは「最高の選手とやれてうれしい。みなさんにはファイティングファンタジーをやっているような世界を見せたい」と話した。(井原芳徳)

旧PRIDE運営陣が「けじめ」の興行開催

(11/21 up) PRIDEの旧運営スタッフが中心となり、大晦日の20時よりさいたまスーパーアリーナにて年越しの総合格闘技イベント「やれんのか!大晦日!2007 supported by M-1 GLOBAL」を開催する。米国を拠点とする新団体「M-1グローバル」の協力を得て、同団体が契約したエメリヤーエンコ・ヒョードルが参戦。他に青木真也、川尻達也、桜井“マッハ”速人、石田光洋らの出場が決まっている。対戦カードは未定。大会の模様はスカイパーフェクTV・パーフェクトチョイス(ch.162)にて完全生中継の予定で視聴料金は3,150円(税込)。イベント公式サイトのアドレスはhttp://www.yarennoka.com/。チケットは11/25(日)先行発売、12/2(日)一斉発売がスタートする。

 大会を主催するのは「やれんのか!大晦日!2007実行委員会」。代表者は置かず、高田延彦氏がPRIDE時代と同じ「統括本部長」に就任。PRIDE広報だった元DSEの笹原圭一氏、DEEP代表の佐伯繁氏、いわゆる「煽りVTR」を制作していた元フジテレビ社員の佐藤大輔氏をはじめ、舞台演出スタッフ等の裏方もかつてのPRIDEとほぼ同じ陣容となる。写真後列は左端がラウンドガールで、その他の後列の全員は裏方だ。場内アナウンスのレニー・ハート氏、リングアナのケイ・グラント氏、煽りVTRの声担当の立木文彦氏もPRIDEと同じ。審判団も旧PRIDEと同じになる模様で、PRIDEと近いルールが採用されそうだ。

 やれんのか!の発表記者会見は21日夜、大会開催場所のたまアリ内にて行われた。PRIDEの名称等の権利はPRIDE FCワールドワイドが保有するため一切使えない。会見では「PRIDE」「UFC」「男祭り」「誇り」といった単語がNGワードとなっていた。出席者はPRIDEのことを「あのイベント」「あの空間」等と表現し、独特のピリピリしたムードが漂っていた。権利関係は不明だが、PRIDEのテーマ曲等のオリジナルの音楽も会見では使われず、フジテレビ中継のテーマ曲だったレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「ゲリラ・ラジオ」が選手登壇時に使われた。
 大晦日の昼のたまアリでは、PRIDEと同じDSEがかつて運営していたプロレスイベント「ハッスル」の興行が行われるが、ハッスルとのリンクに関しても笹原氏は「一切ない。後楽園の昼夜興行のように、たまたま同じ会場でやるだけ」と説明した。
 対戦カードは早ければ来週にも発表される模様で、笹原氏はM-1グローバル、DEEP以外の団体にも協力を呼びかけており、団体の垣根を越えたカードが組まれる可能性も出てきた。海外発でヒョードル vs. チェ・ホンマンの噂が出ているが、カードについて笹原氏は「何も決まっていない」と答えるのみだった。

 笹原氏、高田氏らは今回のイベントを「一夜限り」「ファンに対するケジメ」「ピリオドとなるイベント」などと説明。来年の予定について笹原氏は「全く無い。大晦日の大会を成功させることしか頭にない」と強調する。
 だがM-1グローバルの首脳陣の一人であり、ヒョードルのマネージャーでもあるワジム・フィンケリシテイン氏は、会見後の囲み取材で「PRIDEの名前は無くなったが、M-1グローバルがその役目を引き継ぎたい。PRIDEの運営チームが世界最高で、彼らの右に出るスタッフはいない。日本の大会だけでなく世界各国の大会でも彼らを起用したい」と旧PRIDEスタッフとの提携に意欲。M-1グローバル本体としての日本進出は来年夏だといい、「M-1武士道という名前で、日本で若い選手のための大会も開催したい」と新たなプランも明かした。笹原氏によると、早ければ来週にM-1グローバルのモンテ・コックス代表が日本で会見するとのことだ。

 ロシアからこの会見のために緊急来日したヒョードルは「日本で迎える大晦日は今回が5回目。新年を派手に迎えたい。最高のスタッフと仕事ができることをうれしく思う」と話し、対戦相手に関しては「最強と呼ばれる相手とやりたい」と語った。日本人4選手は対戦相手について特に希望を述べることは無かった。(井原芳徳)

 

やれんのか!大晦日!2007実行委員会, M-1 GLOBAL, FEG, DEEP事務局 "やれんのか!大晦日!2007 supported by M-1 GLOBAL"
2007年12月31日(月) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ
開場・19:00 開始・20:00


第8試合 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル/PRIDEヘビー級王者)
チェ・ホンマン(韓国/フリー)

第7試合 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
青木真也(パラエストラ東京/修斗ミドル級(76kg)世界王者)
チョン・ブギョン(韓国)

第6試合 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
長谷川秀彦(SKアブソリュート/DEEPウェルター級(76kg)王者)

第5試合 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
三崎和雄(GRABAKA/PRIDEウェルター級(83kg)GP '06優勝)
秋山成勲(フリー/HERO'Sライトヘビー級(85kg)トーナメント'06優勝)

第4試合 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
石田光洋(T-BLOOD)
ギルバート・メレンデス(米国/ジェイク・シールズ・ファイティング・チーム/ストライクフォース・ライト級(70kg)王者)

第3試合 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
瀧本 誠(吉田道場)
ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)

第2試合 1R10分・2R5分(インターバル90秒)
川尻達也(T-BLOOD)
ルイス・アゼレード(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)

第1試合 5分2R
ローマン・ゼンツォフ(ロシア/レッドデビル)
マイク・ルソー(米国)



◆チケット料金
VIP 100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付き)
RRS 30,000円
スタンドS 17,000円
スタンドA 7,000円

◆券売スケジュール
11/25(日) 10:00〜20:00 特別先行予約 0570-06-9995
11/25(日) 10:00〜24:00 オフィシャルサイト先行 http://www.yarennoka.com/
12/2(日) 10:00〜 一斉発売

◆チケット販売所
オフィシャルサイト http://www.yarennoka.com/
イープラス http://eplus.jp/battle/ (パソコン&携帯)
楽天チケット http://ticket.rakuten.co.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:809-876)
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:37707)
CNプレイガイド 0570-08-9999
レッスル池袋店 03-3989-0056
書泉ブックマート 03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778
後楽園ホール 03-5800-9999
相鉄ジョイナスプレイガイド 045-319-2456
BCG 03-3560-7911
さいたまスーパーアリーナ 048-600-3037
公武堂 052-241-2511
バトルロイヤル 03-3556-3223
バックドロップ 03-3255-8701
新日本プロモーション http://www.shinnichi-pro.co.jp/

◆お問い合わせ
やれんのか!大晦日!2007実行委員会 03-3797-7331 http://www.yarennoka.com/

Last Update : 12/30 22:43

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