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[Dynamite!!] 12.31 大阪:ヤヒーラ、減量ミス|グラハム仁王立ち

FEG "Dynamite!!" 2007年12月31日(土) 京セラドーム大阪 【→カード&チケット】 [BBS:K-1ヘビー/MAX/HERO'S]


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(12/30 up) 大阪市内のホテルで正午から恒例の前日会見が行われたが、セミで山本“KID”徳郁と対戦予定のハニ・ヤヒーラは、この会見に先立つ10時半からの公開計量をパスできなかったため、2回目の計量に備えて会見をキャンセルした。契約体重は61.5kg。

 ヤヒーラは今年9月に開催されたWECで、バンタム級王者チェイス・ビービに挑戦した際も、契約体重135ポンド(61.2kg)への減量に苦しんで、この一戦を落としている。この経緯から、KID戦でも契約体重に調整できるかが懸念されていた。

 先に計量をクリアした山本の方は、会見で記者にこの件に関して水を向けられても「特に…。明日の試合しっかり準備してもらって、良い試合ができればいい」と泰然としたコメントを残したのみだった。

 ちなみに、この計量では桜庭和志が“Dynamite!!養成ギプス”と称した筋肉強化用ギアをつけたまま計量台に乗り、契約体重を1.7Kgオーバーするという“お約束”のパフォーマンスを演じ、記者団の笑いを誘った。(その後、約3.6Kgあるというそのギブスを外して83.1kgでクリア)。桜庭は会見にもギブス着用で登場し、対戦相手の船木誠勝には「明日、そのギブスをつけたまま試合をして欲しい」とイジられるほどご執着ぶり。

 その後も、マイクに見立てたミネラルウォーターのペットボトルでコメントを発するなど、ご機嫌に“桜庭ワールド”を展開していた。昨年は、秋山騒動で不愉快な年越しとなっただけに、念願の船木戦にこぎ着けた今年は、このご機嫌気分を維持したまま、めでたい正月を迎えたいといったところかもしれない。

 この会見で、唯一珍事となったのが、ニコラス・ペタスのチームメイトとして、会見の最前列に陣取っていたピーター・グラハムの異例のアピール。

 記者の質疑応答の開始を司会者が告げた途端、椅子の上に仁王立ちになったグラハムが「オレと明日闘うはずだった対戦相手はどこに行った? 怖がってずに出て来たらどうだ? チキン野郎」とまくしたてたのである。いわゆる“お約束”の乱入パフォーマンスにしては、オチもない唐突なアピールであり、記者も関係者も呆然とするなか、若干ニュアンスを柔らかにして通訳がグラハムの言葉を伝えたのみ。対象となる人物も現れず。その後は何ごともなかったように式次第は進行していった。この経緯から見て、“仕込み”的な演出ではなく、マッチメイクされなかったグラハムの独断専行であったらしい。

 パフォーマンス後の当人のコメントによれば、藤田和之との対戦を打診されていたにもかかわらず、藤田側のキャンセルで試合が消滅したため、抗議の意志を表明したかったのだという。藤田は先にUFCとの契約を破棄し、年末イベント出場が噂されていた一人だったが、グラハムの意外な“暴発”によって、“幻のカード”が転がり出る形となった。当人の談では、藤田のキャンセル後も代替カードとしてジョシュ・バーネットの名前も挙がるなど、直前まで参戦を前提とした交渉があったようだが、結局妥結には至らなかったという。この“欠席裁判”的な異例のアピールに対して、藤田が答えるとは思えず、捨て身の自己主張はグラハムの得意技であるバックスピンキック同様、空振りに終わりそうな気配だ。(井田英登)
 

ペタスはシルムの元横綱と対戦

(12/28 up) K-1ルール・ニコラス・ペタス vs. キム・ヨンヒョンが追加された。ヨンヒョンは韓国相撲シルムの元横綱で、9月の韓国大会でK-1デビューし、柳澤龍志に判定勝ちしている。なお、ペタスの応援としてジャズシンガーの綾戸智絵さんが入場時に応援歌をライブ熱唱する。
 これで全カードが決定。試合順は下記一覧のとおり。なお、K-1甲子園は試合時間3分3Rで、角田信朗K-1競技統括がレフェリーを務める。

魔裟斗が公開練習「俺は内容で勝負する」

(12/27 up) 韓国のチェ・ヨンスと対戦する魔裟斗が26日、東京・三軒茶屋のシルバーウルフでの公開練習で、10月のK-1 MAX世界一決定トーナメントのような真っ向勝負に意欲を示した。
 元ボクシング世界王者が今回の相手ということもあり、練習ではパンチ対策に重点を置いてきた魔裟斗。スパーリングを重ねるうちに逆に自分のパンチに自信がついたといい「自然と喜んで打ち合っている」「試合でも行けるとわかったら打ち合いに行きます」と語る。
 ヘッドギア無しでの2Rのスパーリングでは、10kg軽い大宮司進に配慮してか、打ち合いこそ無かったものの、1Rはロー中心で、2Rから左のボディーやアッパーを駆使。その先の打ち合いを予感させるスピーディーでリズミカルな動きを見せた。
 打ち合いにこだわるのは観客を楽しませるため。この日は昼にMAXの日本代表トーナメントのメンバーが発表されたが、魔裟斗は「プロらしい試合をして欲しい。全試合KOのつもりで。つまんない試合すんなら出んじゃねぇ。俺と戦いたい奴は10年早い」と辛口のエールを送ったが、そんな気持ちの下地にあるのが、最近は録画して毎日見ているというWOWOWのボクシングの世界戦中継だという。
「(5階級王者の)フロイド・メイウェザーとかの試合を見てて、凄いとしか思えない。バチバチ打ち合うからあんなに人が集まってお金も取れる。30過ぎてもあんなにやれるんだから俺もこれからだと思う」と語り、少年のように目を輝かせる。
 「Dynamite!!は色んな選手が出て、その組み合わせで盛り上がってるけど、俺は内容で勝負したい」とも話す魔裟斗。「格闘技大連立」の枠におさまりきらないほどの壮大な志を、カリスマは大晦日のリングで証明してほしい。(井原芳徳)

KID、サーシャ・バクティンの技を吸収

(12/24 up) ハニ・ヤヒーラとの大一番を1週間後に控えた山本“KID”徳郁が24日、東京・白金のKILLER BEEにて公開練習を行った。
 「今迄は自分流だったけど、これからは巧さも取り入れ、より完璧なスタイルに近づきたい」と語るKID。7月に偶然見た、プロボクシング元日本バンタム級王者のロシア人・サーシャ・バクティンのファイトスタイルに衝撃を受け、今月7日、バクティンが所属する協栄ジムで本人から直接指導を受けた。「普通のボクサーのスタイルだと参考にならないけど、サーシャのガードを下げてステップを使うスタイルなら、タックルにも対応できるんで総合にも使える」とKIDは説明する。
 今回の相手のヤヒーラは柔術がベースで、寝技に引きずり込もうとするのは確実。KIDはバクティンとの練習後、母校の山梨学院大学レスリング部で約10日間合宿し、タックル対策を強化。サーシャ流を自分用にアレンジし、タックルをかわしてスタンドで勝負を決めたい考えだ。ちなみにヤヒーラと対戦経験のあるKIDの先輩・バレット・ヨシダは12/2のDEEP Xの後すぐハワイに帰ったため、電話で少し話をしただけで対策伝授は無かったとのことだ。
 5分3Rの立ち技スパーリングでKIDは、右ジャブで距離を取りながら、左ボディーストレートやローキックで下に意識を散らしつつ、パンチのコンビネーションからの左ハイを度々ヒット。前蹴りやローキックでタイ人トレーナーの顔をしかめさせる。随所でタックルへの対処の動きも混ぜ、猪木アリ状態で相手が立ち上がろうとする際にパウンドを落とす反応も素早い。Dynamite!!屈指の好カードの、KIDの一つ一つの動きから目が離せない。(井原芳徳)
 
立川3戦目の相手決定

(12/23 up) K-1 TRYOUT出身の元プロ野球選手・立川隆史のK-1 3戦目の相手が、井上由久(武勇会四国中央支部)が決まった。K-1初挑戦の井上は178cm、105kgの36歳。空手2段で04年全日本グローブ空手優勝。プロ3戦2敗1分。
 
中学生の藤鬥嘩裟が労働基準の問題で欠場

(12/22 up) 「K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント」に出場予定だった中学3年生の藤鬥嘩裟が欠場する。FEGの谷川貞治代表の説明によると、義務教育を修了していない選手が、世間の認知度の高い大晦日の格闘技イベントで試合をするには、労働基準監督署に申請を行うことが適切で、弁護士から鬥嘩裟の過去の天空キックとJ-NETWORKでの試合も遡って申請するのが望ましいとの指導があったが、各主催者が大会当日までに申請を終了することが時間的に不可能なため、欠場を余儀なくされたという。詳細はHERO'S公式サイトの記事参照。
 鬥嘩裟に代わり、才賀紀左衛門[さいが・きざえもん](大誠塾/18歳)が一回戦でHIROYAと対戦。リザーブファイトは村越凌(湘南格闘クラブ/15歳) vs. 藤本新(大月道場/17歳)に決まった。
 

田村×所、武蔵×アッカ。高橋克典も応援

(12/18 up) HERO'Sルール・田村潔司 vs. 所 英男、K-1ルール・武蔵 vs. ベルナール・アッカの2試合が決定した。TBS系の中継のスペシャルナビゲーターに、格闘技好きの俳優・高橋克典さんが就任。放送時間は18時から23時34分に決まった。
 所はファン時代からの憧れである田村との対戦の夢がかない、18日の会見ではいつも以上に緊張した様子。「試合を組んでいただいた以上、プロとして攻防のある試合をして、最後に自分が勝つ」と宣言した。田村は「所選手は選手として脂がのっている時期。失礼の無いよう自分の力を100%出したい」「リング上は先輩後輩関係ない。Uの血が流れている者同士、戦えることを光栄に思う」と抱負を語った。
 武蔵の相手には藤本、ペタス、ハリッド等、過去に武蔵の負けている選手も計画されたが、選手のコンディションの問題等で実現せず。谷川貞治FEG代表がマッチメイクに難航していたところ、アッカのスポーツ新聞上での武蔵や藤田との対戦を希望するコメントを読み、すぐさまオファーし決まったという。
 アッカは韓国にテコンドーで留学していた経験もあるストライカー。「初のK-1ルールで超ウルトラスーパード級の武蔵選手と戦えて光栄。胸を借り全ての打撃を出す。つまらない試合を見せない」と抱負。受けて立つ武蔵は「この間(アッカが出ているフジテレビのバラエティ番組で)一緒に体操を踊らせてもらったばかりなので、まさか戦うとは思わなかった。盛り上がる試合ができれば」と語った。
 スペシャルナビゲーター就任の決まった高橋克典さんは、仕事のスケジュールずらしてでも試合も見に行くほどの格闘技ファン。一昨年のDynamite!!も大阪で観戦し、自身もボクシングを習い、ドラマでもボクシングをやる姿を披露したこともある。高橋さんは「選手たちが倒れても立ち上がって戦う姿に僕も勇気づけられ、日々のエネルギーにしている。この時代を生き抜く力を選手からもらえれば」と話した。(井原芳徳)
 

ボブ・サップ×ボビー・オロゴンが追加

(12/13 up) 大晦日のとDynamite!!とやれんのか!の「格闘技大連立合同記者会見」が13日、東京・九段下のホテルグランドパレスにて行われ、Dynamite!!の追加カードとして、ボブ・サップ vs. ボビー・オロゴンのHERO'Sルールでの異色対決が発表された。
 サップは「対戦相手の候補に曙とボビーを提示され、ボビーは真面目に練習していないと思い、最初は嫌だったが、真剣に練習していると聞き戦うことにした。ハッスルのような内容じゃなく、しっかり練習して素晴らしい試合したい」と抱負。対するボビーは、ツーショット撮影では怖がる様子を見せながらも、抱負を語る場面では「どなたかのように試合の直前にバックレたりしないようにします」とサップを皮肉り、出席者を笑わせた。
 他にも武蔵、所英男の出場も決定。藤田和之と田村潔司にもオファーが出されている。藤田はPRIDE FCワールドワイドとの契約が解除されたことが12日に発表されている。遅くとも来週早々には全カードが決まる模様だ。
 なお、この日の大連立会見は、やれんのか!側の日本人は全員揃ったが、Dynamite!!側の日本人は桜庭和志と所英男が体調不良を理由に欠席し、山本“KID”徳郁は母校の山梨学院大で合宿中のため欠席した。(井原芳徳)

やれんのか!との対抗戦3試合決定

(12/11 up) 11日のANAホテル東京での記者会見で、次の3試合が新たに発表された。いずれもHERO'Sルール。

 70kg契約:宮田和幸 vs. ヨアキム・ハンセン
 85kg契約:メルヴィン・マヌーフ vs. 西島洋介
 無差別級:ミノワマン vs. ズール

 FEGはDynamite!!と同じ大晦日に埼玉で開催される「やれんのか!」の主催者にも名を連ね、既にJ.Z.カルバンを派遣することを発表しているが、Dynamite!!のほうでも対抗戦が実現した。左はHERO'Sの常連選手、右はやれんのか!推薦選手という構図だ。
 さらに両イベントで対抗戦が組まれる模様で、谷川貞治FEG代表は、やれんのか!出場決定のエメリヤーエンコ・ヒョードルにFEG派遣選手をぶつけたい考え。「大連立のおかげで面白いカードが組めるようになった。来年以降に向けてファンに夢を与えたい」と話し、目を輝かせた。
 やれんのか!は夜8時開始、Dynamite!!は昼3時スタートのため、対抗戦を中心としたやれんのか!の試合映像が、Dynamite!!の会場で試合終了後ディレイ放送されることも決まった。谷川氏はTBS系でのDynamite!!のテレビ中継内での放送も希望しているが、こちらは未定だ。

 宮田の対戦相手には川尻達也もプランに上がったが、二人は普段から共に練習していることから実現せず。宮田は「初めてDynamite!!に上がれるのでうれしい。HERO'Sの代表としていい試合をしたい」と抱負を語り、ハンセンについては「宇野選手との試合を見た。打撃も寝技も全部できる選手。あと顔が怖い」と評した。

 「やれんのか!代表として頑張ります」と若干ハニカミながら意気込みを語った西島は、マヌーフとのストライカー対決。「僕はカウンターが得意なので、向こうから来てくれるマヌーフはとても戦いやすい」「マヌーフのパンチは大振りなのでわかりやすい」と言い切り、マヌーフはボクシングで言えば何回戦レベルか?という問いにも「4回戦から6回戦ぐらい」と厳しい答え。今回は85kg契約とPRIDE時代より軽い体重での試合となるが、「ボクシングの時も85kgぐらいだったのでやりやすい。今は90kgぐらい」と話していた。
 谷川氏は西島のK-1参戦にも期待。「ぜひ出て欲しい。K-1のヘビー級の日本人でプロボクシングを本格的に経験した人はいない」とラブコールを送ったが、西島は「とりあえず総合で勝ってからにしたい」と答えるにとどまった。

 ミノワは「今まで何度も言っていますが、格闘技には体重差は関係ないということを証明したいと思います」と抱負。恒例の試合タイトルは「ミノワマン第6話・新人類の巻」で、巨漢のズールに関しては「怪物です」と評していた。
 Dynamite!!の残りカードは4試合程を予定し、今週中に発表される模様だ。(井原芳徳)
 

KID、アブダビ世界王者のヤヒーラと対戦

(11/29 up) HERO'Sルール5分3R・山本“KID”徳郁 vs. ハニ・ヤヒーラが決定した。ヤヒーラは昨年10月のHERO'Sミドル級トーナメントの準決勝で、J.Z.カルバンにフロントチョークで秒殺されて以来の来日。柔術黒帯の23歳で、グラップリング世界一決定戦として名高いアブダビコンバットの今年の世界大会の66kg未満級では、05年決勝で敗れたレオナルド・ヴィエイラにチョークスリーパーでリベンジし、見事頂点に立った。カルバン戦は体格差も災いしたが、60kg台ならば世界のトップであることに変わりはない。
 今年9月には、UFC傘下の米国の金網総合大会WECで、WECバンタム級(135パウンド=約61.2kg)王者・チェイス・ビービに挑戦し、減量苦が影響し5R判定負け。今回もKIDの体格に合わせ、135パウンドが契約体重となる模様で、ヤヒーラの減量の成否が試合に及ぼす影響は小さくないだろう。
 Dynamite!!を主催するFEGの谷川貞治代表は当初、KID×ビービを計画したが、ビービの出場はWECのスコット・アダムス代表から許可を得られず。だが「UFCに比べれば王者以外の選手の交渉に関してはうるさくなかった」といい、アダムス代表の許可を得て、KID×ヤヒーラ実現に成功した。9月のHERO'SでのKID×ビビアーノ・フェルナンデスに続く、KIDの適正体重での試合。谷川氏はKIDを軸としてこの階級を日本でも定着させたい考えで、KID自身も「あっち(WEC)のチャンプともやってみたい」と話した。
 KIDはヤヒーラについて「カルバン戦以外を見ていると、寝技がねちっこい。この前戦った選手(ビビアーノ)とはまた違った強さがある」と評価。「倒されないで戦いたいけど、柔術家に打撃で行くとテイクダウンを狙ってくるので、駆け引きがむずかしい。前回の試合前は1週間ぐらいしか寝技対策ができなかったけど、今回は1ヶ月みっちりとやりたい。うちのジムに寝技が強いのはいる」と話した。
 ヤヒーラは今年のアブダビの準決勝でバレット・ヨシダに判定勝ち。KIDは修斗デビュー当時、PUREBRED大宮にバレットと寝食を共にし、バレットから寝技の手ほどきを受けた過去がある。バレットが今度の日曜のDEEP Xのために来日すると聞いたKIDは「いつまでいるんですかね?いい情報を聞いた」と話しており、バレットから対策を教わるつもりだ。(井原芳徳)

久保賢司、U-18 60kgトーナメント参戦

(11/19 up) Dynamite!!で18歳以下の4選手による60kg契約の「K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント」が開催される。一回戦の組み合わせは、HIROYA(フリー/高1) vs. 藤鬥嘩裟(藤ジム/J-NETフライ級王者/中3)、久保賢司(立川KBA/NJKFフライ級王者/高3) vs. 雄大(治政館/高2)で、一日で決勝まで行われる。雄大は小学5年の時にグローブ空手でHIROYAに判定勝ちしたことがあり、アマチュア大会で21度優勝経験がある。体重は58kg。ルールは選手の年齢に配慮し、通常のK-1よりも試合時間を短縮し、重いオンスのグローブを使い、スタンディングダウンを早めに取る方針だ。
 
魔裟斗、チェ・ヨンスと対戦

(11/5 up) 魔裟斗が今年もDynamite!!に参戦し、元WBA世界スーパーフェザー級王者の韓国人・チェ・ヨンスと対戦することが決まった。試合時間は3分3R(最大延長2R)で70kg契約。両者は去年のDynamite!!で対戦する予定だったが、ヨンスが直前に負傷し中止となっていた。魔裟斗は10月3日のK-1 MAX世界一決定トーナメントで、ブアカーオを破るも惜しくも準優勝に終わって以来の試合となる。ヨンスはK-1戦績3戦3勝(1KO)。7月のK-1 KHANソウル大会では、去年の大晦日に魔裟斗が戦った鈴木悟を2Rで下している。
 5日に大阪・梅田の毎日放送にて行われた会見に、魔裟斗とヨンスが出席。魔裟斗は「ボクサーにローで勝利するのはセオリーだけど、パンチで勝負したい」「これまでの彼のボクシング人生で一番の苦痛を味わうことになる」と豪語した。さらに先週、シルバーウルフにアーネスト・ホーストが来た際、ローキックのコツを教わったことも明かし、「ほんのちょっとのことだけどビックリするぐらい違う。ホーストのローの強い理由がわかった。ローを使ったら3発ぐらいで終わりますよ」と話しており、パンチでも蹴りでも楽しみな試合になる。

 今後のカード発表について谷川貞治FEG代表は「次はKID選手の発表をしたい。相手は世界トップクラスで交渉中です」と発言。秋山成勲、ミノワマン、所英男、セルゲイ・ハリトーノフ、メルヴィン・マヌーフ、 HIROYA、曙、ボブ・サップらと交渉中であることも明かした。
 なお、Dynamite!!の毎日放送での会見の直後、テレビ東京はプロレスイベント「ハッスル」を大晦日夜9時半から放映すると発表した。イベントは去年までPRIDEが男祭りで使っていた、さいたまスーパーアリーナで行われる。ハッスルにサップが登場する可能性が高まっているが、谷川氏は「大晦日はまだうちとの契約が残っていますから、他団体に出るのであれば契約違反になります」とハッスルとサップの動きをけん制した。
 

桜庭×船木はヒクソン対戦者決定戦に

(10/23 up) 大晦日恒例のDynamite!!の開催地が今年も京セラドーム大阪に決定し、その第1弾カードとして桜庭和志 vs. 船木誠勝が発表された。HERO'Sルール・85kg契約・1R10分・2R5分(延長R5分)で争われる。
 船木は00年5月のコロシアム2000でのヒクソン・グレイシー戦で引退したが、7月のHERO'Sで現役復帰を表明9月のHERO'Sの前に桜庭との復帰第1戦を希望し、桜庭は同大会で船木の弟子である柴田勝頼を下した後、船木戦を正式に受諾していた。

 23日のTBSでの開催発表会見で両選手は対面。桜庭は「僕は秋田出身、船木さんは青森出身なんで、みちのくNo.1決定戦にしたい」とトボけつつも、「正直、一発目にどう出てくるか想像できない」と、7年ぶりの試合となる船木の変化を警戒していた。船木は「回復力は昔より落ちた」としつつも、「嘘だと思うかもしれないが、前よりも強い」と、成長に自信を示した。
 桜庭は会見翌日からブラジルのシュートボクセへ1ヶ月の練習に向かう。船木は都内での練習を続ける傍ら、集中力を高めるために何らかの練習を取り入れたい考えだ。
 FEGの谷川貞治代表は「ヒクソン・グレイシーのHERO'S参戦は来年早々になると思う」とした上で「この二人の試合の勝者をぶつけたい。ヒクソンが他団体に上がることになっても、この二人の勝者を送り込みたい」と話した。このことについて船木は「僕は一回負けているので、桜庭選手が相手になったほうがいいというのが個人としての気持ち」、桜庭は「次の試合を一生懸命頑張るだけ」と答えた。
 船木は会見後の囲み取材で、昨年の大晦日のDynamite!!での秋山の反則騒動に言及し「あのときは総合の危機を感じた。桜庭選手と正々堂々と全てをぶつけ合う試合をしたい」と話した。桜庭は秋山復帰について「新聞で知りました。(復帰決定は)僕の決めることじゃないんで」と話し、特別な感情は?という問いにも「無いですね」と淡々と答えていた。

 桜庭×船木が今年のDynamite!!のメインイベントになるかは未定で、今後の魔裟斗、山本“KID”徳郁らのカード次第だという。TBSでの放送時間は未定だが、長時間の枠となる場合、谷川氏は「15試合近く試合を組み、いろんな選手にチャンスをあげたい」考えだ。「新鮮かつ一般の人にもわかりやすい大会にしたい」と話し、曙やボビー・オロゴンらの出場に関しては「本人のやる気次第」と控えめだった。
 さらに谷川氏は「今年は他局と争う状況に無いと予測している。Dynamite!!の原点に帰り、打倒紅白を目指す」ともコメント。同席したTBSの信国一朗取締役・事業本部長に対しては、一般マスコミから「ボクシングの亀田騒動の影響でDynamite!!の放送を取りやめるべきという意見は無かったか?」という質問も飛んだが、信国氏は「違う格闘技なので関係無い。Dynamite!!はDynamite!!として認められている」と答えた。(井原芳徳)

 

TBS・FEG・MBS "FieLDS K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!"
2007年12月31日(土) 大阪・京セラドーム大阪
開場・13:00 オープニングファイト開始・14:00 本戦開始・15:00


第13試合 HERO'Sルール 85kg契約 1R10分・2R5分(延長R5分)
桜庭和志(日本/チーム桜畑)
船木誠勝(日本/ARMS)

第12試合 HERO'Sルール 61.5kg契約 5分3R
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アタイジ・ジュニア柔術/ADCC 66kg未満級 '07優勝)
山本“KID”徳郁(日本/KRAZY BEE/HERO'Sミドル級(70kg)トーナメント'05優勝)

第11試合 HERO'Sルール 無差別級 5分3R
ボブ・サップ(米国/チーム・ビースト)
ボビー・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)

 〜休憩〜

第10試合 K-1ルール 70kg契約 3分3R(最大延長2R)
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/K-1 MAX世界一決定トーナメント'03優勝)
チェ・ヨンス(韓国/KHAN GYM/ボクシング元WBA世界スーパーフェザー級王者)
 
第9試合 K-1ルール 無差別級 3分3R(最大延長2R)
ニコラス・ペタス(デンマーク/チーム・スピリット・AE)
キム・ヨンヒョン(韓国/テウン会館)

第8試合 K-1ルール 無差別級 3分3R(最大延長2R)
武蔵(日本/正道会館)
ベルナール・アッカ(コートジボアール/フリー)

第7試合 K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント決勝 60kg契約 3分3R

 〜ミニ休憩〜

第6試合 HERO'Sルール 無差別級 5分3R
田村潔司(日本/U-FILE CAMP)
所 英男(日本/チームゼスト)

第5試合 HERO'Sルール 無差別級 5分3R
ミノワマン(日本/フリー)
ズール(ブラジル/B-TOUGH)

第4試合 HERO'Sルール 85kg契約 1R10分・2R5分
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
西島洋介(日本/高田道場)

第3試合 HERO'Sルール 70kg契約 5分3R
宮田和幸(日本/フリー)
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)

第2試合 K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント1回戦 60kg契約 3分3R
久保賢司(NJKF・立川KBA/NJKFフライ級王者/18歳)
雄大(新日本キック・治政館/16歳)

第1試合 K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント1回戦 60kg契約 3分3R
HIROYA(フリー/15歳)
才賀紀左衛門[さいが・きざえもん](大誠塾/18歳)

[オープニングファイト]

K-1ルール 3分3R
立川隆史(日本/TRYOUT)
井上由久(日本/武勇会四国中央支部)

K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント リザーブファイト 60kg契約 3分3R
村越 凌(湘南格闘クラブ/15歳)
藤本 新(大月道場/17歳)


◆入場料金
SRS席 32,000円 RS席 22,000円 SS席 18,000円 S席 12,000円 A席 6,000円
桜庭応援シート、船木応援シート、魔裟斗応援シート 18,000円(SS席・特典付き)

◆デジタル先行発売 10月28日(日)10時より
K-1オフィシャルサイト
HERO'Sオフィシャルサイト
※いずれもケータイサイトでも販売

◆番組先行発売
10/28(日)24:30〜26:00 TBS HERO'S KOREA大会放送内

◆一斉発売 11月11日(日)10時より
e+(イープラス) http://eplus.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999(初日のみ特電:0570-02-9505)
ローソンチケット 0570-084-005(初日のみ特電:0570-084-653)(Lコード:54321)
CNプレイガイド 0570-08-9999(初日のみ特電:0570-03-9944)
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードーチケットセンター TEL:06-6233-8888

◆大会に関するお問い合わせ先:
 (株)FEG  TEL:03-3796-5060 FAX03-3796-2978

Last Update : 12/30 14:33

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