グレイシー柔術の祖、エリオ・グレイシーの三男にあたり、ホイス・グレイシーの兄でもある。
その弟ホイスがUFCトーナメントを制した際の「(ヒクソンは)私の10倍強い」との発言は、
バーリ・トゥード400戦無敗の触れ込みと共に世界の格闘技界に伝わる。
日本で、バーリ・トゥード・ジャパン94、バーリ・トゥード・ジャパン95を全戦完勝して優勝すると、
歴史的一戦となったPRIDE.1での高田延彦戦にも圧勝する。
今や世界最高の総合格闘技イベントに登りつめたPRIDEは、この男無しには語る事ができない。
コロシアム2000では日本人格闘家最後の砦であった船木誠勝を破り、400戦無敗の肩書きが偽りではないことを証明してみせた。
トレーニングにヨガを取り入れ、山籠りをして自然と一体になって調整するなど独特な価値観を持っている。
そのため現代合理主義的なイベント主催者側は参戦オファーを出しづらく、積極的にリングに上がらない事もあいまって、
それが結果的にヒクソンの最強神話論の幻想を膨らませる事となった。
船木戦を最後にそれ以来一度も闘っていないが、現役引退を宣言しているわけではないので、
40代後半になった現在でも格闘技イベントに顔を出す度に「ヒクソン参戦か」とメディアを賑やかす事がある。 |