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(レポ&写真) [D.O.G] 6.11 有明:門馬&岡見、Road to HERO'Sで明暗

GCMコミュニケーション
"D.O.G -DEMOLITION of Octagon Gear(第2回大会)"

2005年6月11日(土) 東京・ディファ有明

レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板】

東京MXテレビ(UHF 14ch)6月25日(土) 19:00〜20:00 オンエア

第5試合 ウェルター級(-77kg) 5分3R
○門馬秀貴(和術慧舟會A-3/パンクラス・ウェルター級5位)
×デイブ・ストラッサー(アメリカ/フリースタイル・アカデミー)
1R 3'30" KO (左フック)


 開始しばらく、ストラッサーが金網に押し込んでの攻防が続く。門馬は一瞬外掛けでテイクダウンするが、ストラッサーはすぐさま立ち上がってしまう。その後もなかなか倒せなかった門馬だが、離れてパンチ戦に持ち込むと、左フックをクリーンヒット。ストラッサーは前のめりでノックアウトした。
 UFC出場経験もある日本人キラーをKOした門馬は、金網をよじ登って外に出て、客席のファンとともに大喜び。金網に戻ってマイクを持つと、「HERO'Sのある7月6日、僕のスケジュールはむちゃくちゃ空いています」とアピールした。

第8試合 メインイベント -83kg契約 5分3R
○岡見勇信(和術慧舟會東京本部/パンクラス・ミドル級3位)
×ニック・トンプソン(アメリカ/フリースタイル・アカデミー)
1R 0'29" タップアウト (右肘の脱きゅう)


 トンプソンが片足タックルで岡見を倒そうとするが、岡見が粘るとトンプソンが右肘を脱きゅうしそのまま試合終了。オクタゴンサイドでは谷川貞治K-1イベントプロデューサーも試合を見つめており、岡見はきっちり勝ってHERO'S参戦をアピールしたいところだったが、不運にも不完全燃焼に終わってしまった。

<6/22追記> 試合直後の公式発表は「トンプソンの負傷によるTKO負け」だったが、主催のGCMが再度VTRによる検証を行ったところ、レフェリーのストップ以前に、トンプソンのタップが確認された。これはトンプソンのタックルを、岡見が切った際に起こった事象のため、TKOではなく、試合中でのタップアウトであるという裁定に22日訂正された。


第4試合 -76kg契約 5分2R
△星野勇二(和術慧舟會GODS/パンクラス・ウェルター級7位)
△和田拓也(SKアブソリュート/パンクラス・ウェルター級8位)
判定1-0 (和田=星野/芹澤=ドロー/松本=ドロー)


 WKとSKの誇るレスリング実力者対決は、今大会の中でも最もケージファイトらしさあふれる内容に。
 序盤、速射砲のようなストレートの連打で突進し仕掛けたのは星野だったが、和田は打撃につきあわずタックルでテイクダウン。金網に押し込んで顔面パンチとレバーへの肘打ちを叩き込めば、星野も下からギロチンやアームロックで応戦。一瞬星野が脱出しかけるも、和田はすぐさまタックルで組み付き、UFCウェルター級王者・マット・ヒューズを彷彿とさせるリフトで豪快にテイクダウン。そのままハーフで押さえ込み、優位を維持したまま1Rを終える。

 2R、序盤は打撃戦だったが、互いに一歩も譲らず。客席のトイカツの「上にならないと負けるぞ」という声を聞いた星野は、タックルで上に。パウンドを叩き込んだ後、脱出しようとした和田を4点ポジションに捕まえ、膝蹴りを連打。一気に流れを引き寄せる。和田も負けじと立ち上がって金網に押し込むと、またもヒューズばりのリフトでテイクダウン。だが星野は簡単には下にならず。和田はしつこくタックルでしがみつくが、星野はこれを振り解くと、金網を背にしゃがみこんだ和田の顔面めがけてすぐさま飛び膝を2発。サッカーボールキックなら反則だが、膝ならOKで、ルールを良く理解した攻めで攻勢を印象づける。最後は和田を後ろから制しながらパンチを落とした状態で試合終了。

 結果はドローだったが、互いの持ち味が活きた好勝負に。二人ともパンクラスのランカーのため、パンクラスのリングでの再戦も見たい気もする。だが、D.O.G.の金網で再戦すれば、今回の経験を糧にまた新たな試合展開を見せてくれそう。いずれにせよ再戦は二人にとって宿命となるだろう。

第3試合 -91kg契約 5分2R
○福田 力(KILLER BEE)
×バザエフ・オレグ(ロシア/マルプロジム)
1R 0'28" KO (右フック)


 試合前から相手を鋭くにらみつけ気合いたっぷりの福田。開始早々、オレグの素早い右ボディストレートを浴びてしまったが、顔面のガードの甘いオレグに右フックを一発を叩き込み反撃。これでは倒しきれなかったものの、再び右フックを叩き込むと、オレグは真後ろにのけぞるようにノックアウトした。

第7試合 セミファイナル -66kg契約 5分3R
×中原太陽(和術慧舟會GODS)
○マイク・ブラウン(アメリカ/アメリカン・トップチーム)
2R 2'23" タップアウト (変形肩固め)


 体格で勝るブラウンのテイクダウン&パウンドに太陽が苦戦。下からの仕掛けもことごとく潰される。2R中盤バックを取られると、金網を蹴ってうまく脱出に成功。だが下になったブラウンにカウンターで変形肩固めをガッチリと極められ、太陽はタップ。ほろ苦いD.O.Gデビュー戦となってしまった。

第6試合 -73kg契約 5分3R
×光岡映二(和術慧舟會RJW)
○ニック・アガラー(アメリカ/フリースタイル・アカデミー)
判定0-3 (和田=アガラー/芹澤=アガラー/礒野=アガラー)

※3R、スタンドのアガラーがグラウンドの光岡の顔面を蹴り注意1

 1R、テイクダウンに成功した光岡は、パウンドでダメージを与えた後、パスガード、バックマウントと主導権。アガラーにほどかれて下になったが、膠着ブレイクを誘うと、終了間際にもう一度テイクダウンに成功してみせる。
 2Rも光岡はテイクダウンに成功。だがその先の攻め手に欠き、逆にアガラーの下からのパンチをもらってしまう。ブレイク後、外掛けでテイクダウンするが、今度も膠着ブレイク。残り1分、光岡は急激に失速。アガラーのパンチの連打に顔をそむけ、倒されるとパウンドを浴びてしまう。
 3Rもその流れは変わらず。光岡は体力消耗が激しく、アガラーのパンチラッシュから逃げるように自ら倒れ込む場面も。試合後半の攻勢でアガラーが文句無しの判定勝ちをおさめた。

第2試合 -98kg契約 5分2R
×スチュワート・フルトン(スコットランド/XXX)
○デゼボエフ・アスラン(ロシア/マルプロジム)
1R 4'49" KO (右フック)


 フルトンがリーチを活かしてストレートを当てれば、アスランはフックで突進して金網に押し込む展開の繰り返し。右目尻を切り先に出血してしまったアスランだったが、金網際の殴り合いで左右のフックヒット。フルトンを豪快に葬った。

第1試合 ライトヘビー級(-93kg) 5分2R
×安達明彦(パレストラ松戸)
○尾崎広紀(和術慧舟會東京本部)
判定0-3 (梅木=尾崎/芹澤=尾崎/松本=尾崎)


 1Rは互いにテイクダウンで上になるが、その先の攻め手が無い展開。だが2Rから安達がスタミナ切れ。尾崎は再三上になりパウンドで攻める。安達は目の下を切り出血。ダメージは明らかで、判定で尾崎のプロデビュー戦白星が決まった。

Last Update : 06/22 15:04

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