REBELS 8.3 後楽園ホール:梅野源治、ピエトロ・ドウリャを3R KO。「10月、クラップダムと」再戦熱望
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REBELS.57
2018年8月3日(金) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 メインイベント ライト級 3分5R
○梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナン認定ライト級王者、元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者・現世界ライト級5位/61.10kg)
×ピエトロ・ドウリャ(オランダ/オトマニジム/ドージョードウリャ/A1世界・UMC・MTBNオランダ・スーパーライト級王者/61.10kg)
3R 0’50” KO (右膝蹴り)
梅野は2月のルンピニー認定ライト級王座決定戦でクラップダムにKO負け。クラップダムへのリベンジと王座奪取を目指し、6月のピンペット戦同様にサウスポーのピエトロ・ドウリャと戦う。
ドウリャは16年3月の初来日で不可思とドロー、3か月後にはRISE 3階級王者の裕樹に判定勝ち。先月もA1世界タイトルをKOで防衛している。現在31歳で25戦19勝(8KO)4敗2分。
1R、ドウリャはサウスポー、梅野はオーソドックスに構え、お互いミドルをヒット。首相撲になれば、ドウリャが力で勝り、梅野に膝を打たせず、コーナーやロープに押し込む場面が目立つ。梅野は唇を切って少し出血している。記者採点10-10。
2R、ドウリャが梅野の蹴り足をつかんで倒すと、梅野は少しエキサイトした様子を見せ、詰めて右肘を連打。中盤以降、少しずつ梅野の右ミドルのヒットが増えるが、ドウリャはひるまず、左ストレートを返す。記者採点10-10。終了直前、バッティングになり、もらった梅野は少し怒った様子のアピールをする。
3R、梅野は序盤から仕掛け、右ミドルを当ててから首相撲で捕まえて右膝を連打。右肘も織り交ぜ、ドウリャが抵抗できずにいると、梅野はここぞとばかりに右膝を連打し続け、コーナーに詰めて連打するとドウリャは膝から崩れ落ちダウン。結局カウントが進んでも立ち上がれず、梅野のKO勝ちとなった。
ややドウリャのフィジカルに手を焼きながらも、梅野が爆発力を発揮し勝利をもぎ取る形に。「今日勝ったので、山口(元気REBELS)代表、10月、クラップダムとできるのであれば。僕はこれまでリベンジマッチ負けてないんで。やるんであればPHOENIXを背負って、もう一度世界で一番強い男になろうと思うんで、応援お願いします」と、10月8日のREBELS.58後楽園大会でのクラップダムとのリマッチを熱望した。
第8試合 セミファイナル スーパーバンタム級 3分5R
△KING強介(ロイヤルキングス/REBELS-MUAYTHAI王者、MA日本バンタム級王者/55.35kg→55.30kg)
△宮元啓介(橋本道場/WBCムエタイ・インターナショナル王者/55.30kg)
判定0-1 (北尻48-48/秋谷48-49/和田48-48)
KING強介は前回4月のREBELSでKOUMAに1R TKO勝ちしEBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王座を獲得。那須川天心、江幡塁ら同階級の強豪との対戦経験豊富な宮元との試練の一番が用意された。
1R、強介がボディから顔面につなぐパンチの連打で序盤に見せ場を作るが、宮元は表情を崩さず左ミドル、右ハイ、首相撲からの膝、肘等を随所で的確に当てる。まだ大差は無く、記者採点10-10。
2R、強介はこれまで同様に右ボディ、右ストレートの連打を決めたり、肘も絡めるが、宮元も左のミドル、三日月、膝をお返し。なかなか均衡が崩れそうで崩れない。記者採点10-10。
3R、序盤は宮元が左ミドル、膝を当て少し優勢だったが、中盤、強介が右ミドルを当てると、そこから右ローを連打。右ロー主体としつつ、パンチも織り交ぜる感じに。終了間際にはコーナーに詰めてパンチをまとめ、少し好印象でラウンドを終える。記者採点は10-9で強介。
4Rも強介がパンチ、宮元が膝、ミドルを当てるが、なかなか決定打が出ない状態。記者採点10-10。5R、宮元は首相撲からの膝を序盤から当てていると、当たりは浅いが強介は捕まり続け印象が悪い。宮元は執拗に膝を当て続け、主導権を維持する。記者採点9-10で宮元。合計49-49でドロー。ジャッジは同じ点数では無いものの、2者がドローとつけ、引き分けに終わった。
第7試合 65kg契約 3分3R(延長1R)
×UMA(K&K BOXING CLUB/元REBELS 65kg級王者/64.80kg)
○健太(E.S.G./WBCムエタイ日本ウェルター級王者/64.80kg)
判定1-2 (北尻30-29/秋谷29-30/山根29-30)
健太とUMAは13年6月、健太の故郷・高崎でのREBELSの大会でREBELSルールで対戦し、健太が3R判定勝ちしている。健太のREBELS登場は16年8月の大田区総合体育館大会の鈴木博昭戦以来2年ぶりだ。
1R、サウスポーのUMAが右ジャブを突きながら細かく動いて、序盤から左ミドル等を積極的に出す。健太は少し後手に回る状況が続いたが、少しずつ、右ロー、ミドル、ストレート、肘をヒット。終盤は攻撃をまとめる。記者採点10-10。
2R、UMAが序盤に左ボディを強打するが、健太も左ボディをお返し。接近戦が増え、健太がやや優勢な状況が続き、UMAは少し疲れが見えて来たが、終盤はUMAもパンチの連打をまとめて挽回する。記者採点は10-10。
3R、序盤からUMAが前に詰めて左右のパンチを連打。健太はブロックして耐え続け、UMAのパンチは軽いが、健太は印象が悪い。だが中盤になりUMAの連打が減ると、健太が前に出てパンチの連打で反撃し、UMAを後退させる。終盤は僅差に戻るが、健太優位で終える。記者採点は9-10で健太。合計29-30で健太。ジャッジは割れたが、健太が苦しみながらも2者から支持され勝利した。
第6試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
×ハチマキ(PHOENIX/元REBELS-MUAYTHAIライト級&スーパーライト級王者/63.55kg)
○翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATION&WMC日本ライト級王者/63.95kg)
2R 1’20” KO (左肘打ち)
ハチマキは16年11月30日のREBELSでの不可思戦でKO負けして以来1年9か月ぶりの試合。翔には4年前にJ-NETで対戦し肘打ちで2R KO負けしている。
1R、翔がサウスポーに構えて前に詰め、ハチマキが回り、お互い慎重。翔は左ミドル、ハチマキは左ジャブ、右ストレートを当てるが、まだ手数は少ない。記者採点10-10。
2R、試合は一気に動く。翔は開始すぐから前に詰め、前蹴りのフェイントもかけながら飛び込んで組みに行くと、左の肘をクリーンヒットしダウンを奪取。ハチマキは10カウントギリギリで立ち上がるが、ダメージは残っており、再び翔が左肘を当ててダウンを奪うと、すぐさまレフェリーがストップした。
翔は雄たけびをあげて喜び、マイクを持つと涙声に。「久しぶりのREBELS参戦で、前に上がった時はヤスユキ選手に負けて、眼窩底骨折になって、働きに行った先で今の嫁に会ったので、そんなご縁をいただいたREBELSさん、ありがとうございます。ハチマキ選手、また一緒にキックとREBELSのリング盛り上げましょう。僕も36になるし、そんなに長くないですけど選手生活ラストスパート突き進んでいきたいので応援お願いします」とアピールした。
第5試合 REBELSルール(肘無し・首相撲制限あり) 59kg契約 3分3R(延長1R)
○才賀紀左衛門(クロスポイント吉祥寺/59.00kg)
×小磯哲史(テッサイジム/蹴拳ムエタイスーパーフェザー級王者/58.75kg)
判定3-0 (和田30-29/北尻30-28/山根30-28)
才賀は昨年7月のRIZINで、ミックスルールで那須川天心と対戦し、キックルールの1R目、わずか96秒でKO負け。才賀は「天心が小さい時に教えたこともあったから、普通にブッ倒されて余計悔しかった。あの子に勝つには真剣にキックを練習しないとなと思った」といい、この春から強豪キックボクサーを多数擁するクロスポイント吉祥寺に出稽古を続け、7月に正式に移籍した。
1R、小磯が低めに構え、伸びのある右のパンチを時折才賀に当てていたが、才賀はひるまず圧力をかけ、少しずつ右ロー、左ミドル、左右のストレートを当てる。手数で勝るが、まだ小磯もパンチを返している。記者採点10-10。
2Rも才賀がパンチ、ローを当てていると、小磯はほとんど攻撃を返せなくなり、中盤以降、胴回し回転蹴り、左ボディでダウン気味に倒す。秋谷レフェリーはどちらもスリップと判断したが差を印象付ける。記者採点10-9で才賀。
3Rも才賀が積極的に攻め、終盤には左ハイもヒット。最後に小磯のパンチを少しもらうが、反撃は食い止める。記者採点は10-9で才賀、合計30-28で才賀。ジャッジ3者も才賀を支持し、才賀は新天地での初戦を白星で飾った。
第4試合 スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)
○炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者/55.4kg)
×パク・チャンヨン [Park Chang yeon](韓国/韓国KICK-HEROS -55kg級王者)
判定3-0 (和田30-29/北尻30-29/秋谷30-28)
1R、炎出丸がジャブを突きながら圧力をかけ、左右のローを当てるが、パクもロー、ミドルを返し、まだ大差は無い状態。2Rに入ると炎出丸のローが目立つようになり、パクの攻撃が減り、炎出丸がやや優勢に。3Rも圧力をかけ続け、随所で右ローを当てて好印象を残し完勝した。
第3試合 REBELSルール(肘無し・首相撲制限あり) 63.5kg契約 3分3R(延長1R)
×稲石竜弥(TEAM OJ/Bigbangライト級王者、元REBELS 60kg級2位/63.50kg)
○潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者/63.45kg)
判定0-3 (秋谷27-29/山根28-29/北尻27-29)
稲石は12年から14年にREBELSに上がり、不可思らと60kg級王座戦線でしのぎを削った。14年3月のREBELS.25で葵拳士郎に1R KO勝ちして以降はBigbangに主戦場を移し、タイトルを獲得。16年からはKrushにも並行して参戦していた。6月3日のBigbangでは階級を上げ、恭士郎からダウン奪い判定勝ちしている。
1R、潘が圧力をかけ、右ロー主体で積極的に攻める。稲石は少しふらつくが、バックハンドブロー、ボディから顔面のパンチ連打、右ストレートを返し時折反撃する。記者採点10-10。
2R、潘の右ロー、稲石のパンチの構図。潘はローを効かせるが、稲石は片足立ちで近づいてパンチをまとめ、必死に抵抗する。記者採点10-10。
3Rも同じ構図の攻防が続くが、稲石の右フックのタイミングで、カウンターの右フックを潘がクリーンヒットしダウンを奪取。その後は右ローの連打で追い詰め、右ハイも絡め攻勢を維持し、点差を広げ判定勝ちした。試合後の潘は「すっきり勝てなかったんですけど」と反省しつつも「これから僕がREBELSを引っ張って行きます」とアピールした。
第2試合 57kg契約 3分3R(延長1R)
△ダウサコン・モータッサナイ(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ラジャダムナン認定スーパーフライ級8位/56.45kg)
△安本晴翔(橋本道場/INNOVATIONバンタム級1位、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者/56.65kg)
4R 判定0-1 (秋谷10-10/山根9-10/和田10-10)
3R 判定0-1 (秋谷29-29/山根29-30/和田29-29)
ダウサコンは4月大会で小笠原瑛作に3R KO負けし、WPMF世界スーパーバンタム級ベルトを失ったが、引き続きREBELSに登場。安本も4月大会で浜本‘キャット’雄大を2R KOしている。
1R、開始すぐからサウスポーの安本が、右の蹴り、ミドル、ハイも織り交ぜつつ、左ロー主体の攻め。途中で変化したり、タメを作ったりと、同じローでもバリエーションが豊富で、何発も当てていると、ダウサコンは中盤過ぎから早くもひるむように。
だが2Rはダウサコンの首相撲につかまり、ローを当てられず。インターバル中には右足の甲を冷やしており、少し痛めたか?
しかし3R、安本はダウサコンの首相撲を振りほどき、右の前蹴りを当てると、ダウサコンは左まぶたをカットし出血。その後も安本が積極的に攻め続ける。
記者採点は1Rと3Rが安本、2Rがダウサコンで、合計は安本。ジャッジは1者のみ安本を支持し延長へ。安本は左ボディ、右ハイを連打したり、ミドルの応酬で見せ場も作るが、ダウサコンがミドルだけでなく、首相撲の膝、崩しでも印象を残す。延長はマスト判定ではないため、記者採点は10-10。ジャッジも2者がドローと判定し、引き分けに終わった。
第1試合 フェザー級 3分3R
○雅也(T-KIX GYM/57.05kg)
×原島 モルモット 佑治(テッサイジム/56.95kg)
3R 0’28” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる唇のカット)
オープニングファイト第3試合 51.5kg契約 3分3R
○濱田 巧(team AKATSUKI/51.50kg)
×誠剛(インスパイヤードモーション/51.15kg)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)
オープニングファイト第2試合 アマチュア 55kg契約 2分2R
○岡田彪雅(クロスポイント吉祥寺)
×山岡由忠(クロスポイント大泉)
判定2-0
オープニングファイト第1試合 アマチュア 60kg契約 2分2R
×菅原佑斗(クロスポイント大泉)
○井熊知也(クロスポイント吉祥寺)
判定0-3