REBELS 8.3 後楽園 一夜明け:「またか…」梅野源治、クラップダムとの再戦は暗礁?健太「10月、暇しているんで」、才賀紀左衛門「勝ち続けて家族をホッとさせたい」
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REBELS.57(8月3日(金) 後楽園ホール)の一夜明け会見が4日、東京・神田で行われた。梅野源治はメインイベントでピエトロ・ドウリャに3R KO勝ち。6月のピンペット戦に続いてサウスポーの選手を下し、2月のルンピニー認定ライト級王座決定戦でKO負けした相手であるサウスポーのクラップダムとのリベンジ戦を次戦に希望したが、クラップダムが王座を返上し階級アップする恐れがあることを梅野は明かした。
梅野源治「最終的にルンピニーのベルトを取って、あの時の経験があったおかげと言えるような今後を築いていきたい」
第9試合 メインイベント ライト級 3分5R
○梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナン認定ライト級王者、元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者・現世界ライト級5位/61.10kg)
×ピエトロ・ドウリャ(オランダ/オトマニジム/ドージョードウリャ/A1世界・UMC・MTBNオランダ・スーパーライト級王者/61.10kg)
3R 0’50” KO (右膝蹴り)
1R目に相手の前蹴りが目に入っちゃって、相手が思ったよりも前に出て来なくて、それでもとにかく倒してやろうと思っていたら、動きにズレが出ましたね。2R目のバッティングで血が目に入って見えなくなったので、3Rは距離を潰して膝と肘を効かせようと思ったら、ボディを効かせられて、結果として戦意喪失させられて良かったですけど、いい内容じゃなかったです。
(1R目にパンチを大振りで出して、自分から転倒してしまう場面もありました)倒そうという気持ちが出過ぎましたね。バランスが崩れるのはムエタイだと採点上良くないので、タイ人のトレーナーからは「なんでクロールで泳いでいるんだ?」って言われてしまいました(苦笑)。でも最近は強いタイ人とやり続けて、カウンターに気を付けてばかりで、僕の本来のスタイルを見失っていたので、昔のような荒々しさを取り戻すつもりでした。僕はムエタイとキックボクシングをミックスしたスタイルで、リーチもあるから強かったんだとタイ人のトレーナーからも言われているんですね。最近は「ムエタイかぶれ」というか、ムエタイに徹し過ぎていました。
(3Rの膝蹴りの連打でのフィニッシュへの過程について)2Rで相手のコンビネーションや動きが見えて来ましたね。ドウリャは想像していた通り、スネは固くないし、蹴りも重くないし、パンチも遅い。距離を取られたり、空手っぽい前蹴りを使って来たのは予想外で、ペースが崩れました。それでも膝とミドルを打っていたらパンチ力が落ちたので、お腹だけじゃなく腕も効いていたんでしょうね。
(試合後のマイクでは、次回10月8日のREBELS.58後楽園大会でのクラップダムとの再戦をアピールしたが?)クラップダムが階級をスーパーライト級に上げて、ライト級の王座を返上するみたいなんですよね。昨日の試合が終わった後に聞かされて「またか…」って(笑)。僕がラジャダムナンのタイトルマッチで負けたサックモンコンも、僕とやった後に防衛戦をしないで階級を上げて、今は2階級上のウェルター級ですからね。タイトルマッチで(梅野が苦手な)サウスポーばっかり当てられますし、絶対タイ側が僕にベルトを取らせない考えなのかなと。山口(元気REBELS)代表からせっかくサウスポー対策でサウスポーの用意を連続で用意してもらえて、やっと慣れて来て、右の蹴りが強くなって来たところだったんですけどね。クラップダムが階級を上げれば、もう難しいのかな。山口代表、うちの会長やトレーナーが話し合って決めた選手なら、僕は嫌だとは言いません。
(モヤモヤした気持ちですか?)しょうがないですよね。体がデカくなるのは自然なことですし。REBELSさんにしっかり準備してもらったけど、タイミングが合わなかった。最終的にルンピニーのベルトを取って、あの時の経験があったおかげと言えるような今後を築いていきたいです。
(山口氏は「クラップダムの9月の試合がライト級かスーパーライト級になるのかまだわかりません。9月の試合の後に10月8日の試合の話を出されると日程的にやりにくい。クラップダムとやるなら10月にやりたいですけど、階級を上げるなら別の相手を探すしかなない」と補足した)
(今日、浴衣姿なのは?)お世話になっている方に屋形船に乗るのを誘っていただいて、今日この後乗るので、浴衣で来ました。
(束の間の夏休みという感じですか?)花火大会も何年も見ていないですし、海にもほとんど行かないですし、たまには息抜きもいいのかなと。足とか腕も痛くないので、今朝も走って来ました。
健太「焦らなかったと言えば嘘になりますけど、僕もキャリア(経験値)があるんで」
第7試合 65kg契約 3分3R(延長1R)
×UMA(K&K BOXING CLUB/元REBELS 65kg級王者/64.80kg)
○健太(E.S.G./WBCムエタイ日本ウェルター級王者/64.80kg)
判定1-2 (北尻30-29/秋谷29-30/山根29-30)
一言で言うと疲れましたね。健太を超えてチャンスをつかもうというUMA選手の気持ちが伝わって来て、気持ちの戦いになるのは予想通りでしたけど、辛かったです。もうやりたくないです(苦笑)
(UMA選手は13年6月に戦って判定勝ちした時と比べてどうでしたか?)正直そのころの彼は練習嫌いと聞いていて、最終の3R目にグチャグチャに苦しめた記憶があって、今回も先に心が折れるだろうなと思っていたら、あの時と全然違って、気持ちも強くなってスタミナも上がっていて驚きました。
(3R序盤もUMAのラッシュは?)人間の無酸素ラッシュは30秒ぐらいしか続かないのはわかっているから、しっかりガードして、止まった時にここだと思って反撃しました。焦らなかったと言えば嘘になりますけど、僕もキャリア(経験値)があるんで。勝ったことよりも4Rやらなくて済んだことがうれしかったです。今回の大会からREBELSの3Rの試合が延長ありに変更になると聞いた時に、ジャッジの心理的に、3Rで判断するのが難しかったら何でも延長戦にさせられちゃうだろうなと予想していたので、そこが回避されて良かったです。
(会場が盛り上がったが?)お互い絶対勝ちに行こうと試合をした結果で、意図的に盛り上げようとはしていなかったんですけど、Twitterとかでも面白かったと言ってくれる人が多くてホッとしています。(前回REBELSに参戦した16年8月の鈴木博昭戦が凡戦となった)トラウマ払拭ですね(笑)。これでREBELSさんに干されなくて済みました。9月8日に試合がありますけど、10月、暇しているんで。10月8日のREBELSまで1か月間隔があれば十分なんで、山口代表、誰とでもやります。
翔・センチャイジム「無意識で出た肘でした」
第6試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
×ハチマキ(PHOENIX/元REBELS-MUAYTHAIライト級&スーパーライト級王者/63.55kg)
○翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/WMC日本ライト級王者/63.95kg)
2R 1’20” KO (左肘打ち)
REBELSには久々の参戦で、ハチマキ選手とは4年ぶりの再戦で、緊張したんですけど、また勝てて良かったです(4年前にJ-NETで対戦し翔が肘打ちで2R KO勝ちしている)。4年前も凄くハチマキ選手のプレッシャーを感じて、ずっとロープを背負って、膝でローをカットしているのにお構い無しに蹴って来るし、今回もそういう展開になるのかなと思って、今回は僕の方から出てみたんですね。そしたらハチマキ君もびっくりしたみたいで。絶対肘は警戒してくると思っていて、正直肘では勝てないかなって思っていました。肘は意識しないで、10回ボディに膝入れて下に意識向けさせてから肘を当てるぐらいに考えていたいんですけど、何も考えず、無意識で出た肘でした。
(REBELSでの目標は?)9月8日にINNOVATIONでの試合が決まっているんですけど、その後もREBELSさんに呼んでいただきたいです。今回はスーパーライト級に近い64kgでしたけど、ライト級がベスト階級なので、REBELS-MUAYTHAI王者の良太郎選手の首も狙いたいですし、良太郎選手には一回勝っているので、そういう意味でも追っかけたいベルトです。
才賀紀左衛門「ダメージが無いので、月曜から練習します」
第5試合 REBELSルール(肘無し・首相撲制限あり) 59kg契約 3分3R(延長1R)
○才賀紀左衛門(クロスポイント吉祥寺/59.00kg)
×小磯哲史(テッサイジム/蹴拳ムエタイスーパーフェザー級王者/58.75kg)
判定3-0 (和田30-29/北尻30-28/山根30-28)
総合から戻って来て久しぶりのキックの試合で、警戒し過ぎて、やりにくかったというか、自分自身の体が動かなかったです。前から行けると思った試合を流してしまう癖があって、それが途中から出てしまって反省しています。でも勝って反省できるのは良かったです。
(小磯と戦った感想)やりにくかったです。終盤は倒されないようにやっているのがわかったんですけど、強引でも倒したかったですね。反省することばっかりです。でも3Rフルで戦えたので、次が楽しみですね。1Rで終わっていたら、逆に心配事も増えるので、これで良かったと思いたいです。
(新加入したクロスポイントでの練習成果は?)自分の体が動かなかったのは、久しぶりのキックの試合が心配だったからで、クロスポイントでしっかり練習している分、破壊力が上がって、体も頑丈になっているのがわかりました。ダメージが無いので、月曜から練習します。練習量が多ければ体重もキープできますしね。
(セコンドが日菜太だったのは?)タイ人のトレーナーも熱心ですけど、ムエタイとキックボクシングやと判定基準とかが違うので、その点、日菜太さんは冷静に見れますしね。試合が終わってからも色々言ってもらえて、厳しいところもありますけど頼もしい先輩ですね。
(今後に向けては?タイトルも取りたいそうだが?)タイトルも取りたいですし、次10月にREBELSがありますし、RIZINも9月にありますし、RIZINのキックトーナメントがありますけど、堀口(恭司)がキックをやるんならそんなに甘くないぞって思いましたし…。まあ最近は僕も無茶な試合ばっかりやっていたんで、一回作り直そうと思っている最中なんでね。ちゃんと作っていくために山口代表とかと相談しながら決めていきたいです。
(体重はどうでしたか?)今回の59か58ぐらいがいいかなと思いますね。
(家族への勝利報告は?)凄く喜んでくれて。でも一回勝つだけやったらダメで、もっと勝ち続けてホッとさせないとなって思いました。家族ってええな、って思いましたね。
潘隆成「まだ実力は伴っていないかもしれないですけど、REBELSを引っ張って行きたい」
第3試合 REBELSルール(肘無し・首相撲制限あり) 63.5kg契約 3分3R(延長1R)
×稲石竜弥(TEAM OJ/Bigbangライト級王者、元REBELS 60kg級2位/63.50kg)
○潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者/63.45kg)
判定0-3 (秋谷27-29/山根28-29/北尻27-29)
最近勝ちきれないこともあって、試合前はナーバスになっていました。稲石選手はやり辛かったです。それでも焦らないようにダメージを与えていく練習はしていて、最後の(ダウンを取った)右ストレートも練習で狙っていたので、満足はしていないですけど、勝てて良かったです。
(稲石と戦った感想)動きの感じは動画と同じだったんですけど、パワーもあって回転も速くて、受け過ぎたところがあって、印象良くないなって思っていました。その中でローを当てられるところは当てて、意識を下に向けさせて組み立てようと思って、実行できたと思います。
(昨日で何かきっかけをつかめた?)まだまだだと思いましたね。つかめた部分もありましたけど、もっと練習のことがしっかり出せたら、もっと楽に勝てると思っているんで。器用じゃないんでコツコツやって行けたらと思います。
(豪雨で被災した岡山の祖父母には勝利報告しましたか?)お祖母ちゃんが今は家が無いので東京に来ていて、伝えたら喜んでくれました。(チャリティの)Tシャツにも協力してくれる人が多くて、これから一つ一つ返信していきます。
(試合後の「これから僕がREBELSを引っ張って行きます」というアピールについて)アマ時代からREBELSで育ったので、まだ実力は伴っていないかもしれないですけど、引っ張って行きたいと素直に思いました。しっかりトップ選手を倒して(一度引き分けている)スアレック選手ともう1回やれたらと思いますね。