DEEP 9.10 ニューピアホール(レポ):DJ.taiki、上田直毅に判定勝ちし2連勝「佐伯さんが引退興行を組んでくれるまで頑張る」。フェザー級戦線は五明宏人&木下カラテが1R KO勝ち、ユータ&ロックが判定勝ち
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2023年9月10日(日)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳 写真提供:DEEP事務局
第14試合 バンタム級 5分3R
○DJ.taiki(パンクラスイズム横浜/元DEEPバンタム級王者)
×上田直毅(パラエストラ東京/インプルーブ株式会社)
判定3-0 (長瀬30-27/石川29-28/福田29-28)
8月で41歳になったベテラン・DJ.taikiは昨年5月でのバンタム級暫定王者決定戦でCOROに判定負けしたが、今年3月の鹿志村仁之介に判定勝ちした。試合後のマイクでは「今日勝ったことでなんとか首の皮1枚続いたのですけど、ダラダラ続けるのもダメだと思うので、引退試合もきちんとやりたいです。次かその次になるか(DEEP代表の)佐伯さんと話し合って決めたいです」と話していた。
上田は長年ZSTを主戦場とし、昨年1月の石渡伸太郎引退興行のバンタム級トーナメント決勝では風間敏臣に一本負けしたが、昨年12月から上がったDEEPでは増田拓真と福島啓太相手に2連勝している。
1R、上田がタックルを仕掛け押し込むが、DJは対処して突き放す。DJがサウスポーでプレッシャーをかけるが、上田はステップで距離を取り続ける。お互いヒットが少ないが、DJが最後に左フック、ストレートを当て、積極性を印象付けて終える。記者採点はDJ。
2R、序盤から組みの展開となり、DJが両脇を差して倒して上になる。上田は腕十字を狙ったり、蹴り上げを狙う場面もあるが、DJは対処し、胸を張った状態から時折重みのあるパウンドを落とす。最後は猪木アリ状態で、立ったDJがローを当て続けて終える。記者採点はDJ。
3R、DJがパンチを振うと、上田はタックルを合わせ、テイクダウンに成功する。下のDJは首を抱えようとするが、上田は対処し外す。だが上田は押さえるので手一杯で、DJが下から積極的にパンチや肘を当てる。終盤、上田がパスガードを狙いつつ、バックに回るが、DJは立って前方に振り落とし、ハーフで押さえる。DJが腰を浮かしてパウンドを落とすと、上田は下からの三角絞めで捕まえたが、DJは対処して外し、反撃を封じる。最後、上田がスタンドに戻したものの、すぐに時間切れに。記者採点はDJ。合計30-27でDJ。ジャッジは2者が3Rに上田につけたようだが、合計点では3者ともDJを支持し、DJが判定勝ちした。
マイクを持ったDJは、全14試合の長丁場興行で最後まで残った観客に感謝の言葉を述べた後「10年前の僕の試合映像を見ていると、スピードの衰えとかでヘコむんですけど、佐伯さんが引退興行を組んでくれるまでは頑張ろうと思います」とアピールした。
第13試合 フェザー級 5分2R
○五明宏人(トライフォース赤坂)
×劉獅[りゅうじ](KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 4’59” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
五明は帝京大学卒で伝統派空手の天皇杯優勝経験者。昨年3月のDEEPフューチャーキングトーナメントのライト級で優勝。その後2連続KO勝ちし、今年2月に神田コウヤとのフェザー級暫定王者決定戦に抜てきされたが、神田に組技で圧倒され判定負けした。7月大会では極真空手がベースの海飛の右ハイ等の打撃に苦戦し判定負けしている。
劉獅も同じ大会に出場したが、松嶋こよみと対戦予定だったブラジル人選手の欠場による緊急出場で、1R TKO負けしている。
1R、五明がサウスポー、劉獅がオーソドックスで構え、お互いミドルを蹴り合う中で、劉獅は右ハイをヒットして五明を下がらせ、組んできた五明を反り投げ気味に崩して上になる。劉獅はそのままサイドで押さえて、あっさりとマウントへ。さらに劉獅はパウンドを落としてバックを奪い、足4の字で捕獲する。五明が防御すると、劉獅は足のロックを解き、マウントに戻してからまたもパウンドを落とし、再びバックを狙う。だが五明は今度は対応して前方に振り落とし、上を取り返す。五明はがぶった状態から、立ち際に膝蹴りを当てる。
終盤、スタンドの展開が続き、ミドルやハイの蹴りの応酬に。劉獅は距離を詰めての右のフックも絡める。だが五明の左ミドルのヒットが少しずつ増え、劉獅が金網際まで下がってしまうと、パンチが交錯した場面で五明の右フックがクリーンヒットし、劉獅はダウンする。劉獅は立ち上がるが、引き続き五明がパンチと膝でラッシュを仕掛け、劉獅がまたもダウンしたところでレフェリーがストップした。
マイクを持った五明は「青井人選手、前回(5月に)試合をする予定だったんですけど、僕が怪我で欠場しました。青井選手には次の(18日のDEEPでの)BLACK COMBATの対抗戦でしっかり勝っていただき、僕がやりたいです」とアピールした。
第12試合 フェザー級 5分2R
○ユータ&ロック(秋本道場jungle junction)
×TATSUMI(ネックス)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
37歳のベテラン・ユータは昨年7月のDEEPで3年ぶりに復帰し、中村大介に判定負けし、プロ10戦目で初黒星を喫して以来1年ぶりの試合。TATSUMIは地元愛知での4月のDEEPでKO勝ちして以来の試合。
試合がユータが持ち前のグラップリング能力の高さを存分に発揮する。1R、ユータがTATSUMIの蹴り足をすくって倒し、金網際の自陣営近くでハーフで押さえる。立たれても崩してすぐに上になり、金網際で押さえてパウンドを落とす。最後も立たれるが、組み付いてコントロールを続け、最後も倒して終える。
2R、TATSUMIが足を掛けてユータを倒し、バックに回り込むが、ユータは逆らわず動いて、完全に足を入れさせず、脱出してから倒して上を取り返す。このラウンドもTATSUMIが立つと、組んだ状態でスペースを作って右肘を連打する。だがユータは終盤になってもしつこく組み付き、またもテイクダウンを奪う。TATSUMIは金網際でハーフで押さえてパウンドを時折連打する。TATSUMIが立とうとしてもすぐ倒し、主導権を維持して終える。ジャッジ3者とも20-18でユータが判定勝ちした。
第11試合 フェザー級 5分2R
○木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)
×梶本保希(パラエストラ八王子)
1R 1’30” TKO (レフェリーストップ:三日月蹴り→グラウンドパンチ)
木下は6月のRIZIN札幌大会で久保優太に判定負けして以来の試合。梶本はJMMA Rookies Cup フェザー級に出場し、一回戦は勝利したが5月の準決勝で黒井海成に判定負けした。
試合はこれまで6勝全てKO勝ちの木下が、打撃の強さを発揮する。1R、蹴りが交錯した後に梶本がタックルを仕掛けるが、木下は切って金網に押し込む。木下は両脇を差して倒そうとし、梶本に対処されると、突き放して打撃勝負に戻す。すると木下はサウスポーの構えから、梶本のタックルのタイミングで左の三日月蹴りをヒットする。梶本は木下の足をつかむが、ダメージが大きく、そのまま頭からマットに突っ込むように倒れてしまい、木下が上からパウンドを連打したところでレフェリーがストップした。木下はパウンドで仕留めた後だが、空手の残心のポーズで勝利をアピールした。
第10試合 ライト級 5分2R
○岩倉優輝(NICE BAD GYM)
×後藤 亮(TRIBE TOKYO MMA)
1R 3’59” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第9試合 ライト級 5分2R
○山本颯志(トラフォース赤坂)
×前田啓伍(Tristar Gym)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
第8試合 アマチュアSPルール 68kg契約 3分2R
○信原 空[勾配ニキ](トライフォース赤坂)
×Mr.サタン(フリー)
1R 0’12” KO (右フック)
第7試合 フライ級 5分2R
×根本元太(パラエストラ柏)
○坂本 岳(フリー)
判定0-3 (18-20/19-19○/18-20)
第6試合 フェザー級 5分2R
○相本宗耀(ROOM)
×森 俊樹(MYD)
2R 3’25” TKO (レフェリーストップ:右飛び膝蹴り→右フック)
第5試合 バンタム級 5分2R
×山口コウタ(パラエストラ八王子)
○キヨタロウ(K-Clann)
1R 2’45” フロントチョーク
第4試合 ストロー級 5分2R
○佑勢乃花(フリー)
×石井涼馬(パラエストラ柏)
1R 1’21” アームロック
第3試合 ウェルター級 5分2R
○マッスル岩倉(Tristar Gym)
×宇土冬真(TURNING POINT)
1R 4’40” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第2試合 バンタム級 5分2R
○岩見 凌(KIBAマーシャルアーツ)
×川瀬大祐(fightbase 都立大)
2R 0’36” 裸絞め
第1試合 フライ級 5分2R
○濱口麗地(K-Clann)
×浅井優一(MYD)
2R 3’48” 裸絞め