ONE Championship 9.6 ベトナム:MOMOTARO、シントンノーイを41秒KO。工藤政英&小笠原裕典、ONE 3連敗
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ONE Championship「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」
2019年9月6日(金) ベトナム・ホーチミン:フート・インドア・スタジアム
レポート:井原芳徳
第4試合 ムエタイ フライ級(61.2kg) 3分3R
×シントンノーイ・ポー・テラクン(タイ/元ルンピニー認定フェザー級王者)
○MOMOTARO(OGUNI GYM/元WBCムエタイ・インターナショナル・ フェザー級王者)
1R 0’41” KO (左フック)
ONEは昨年からキックルールとムエタイルールの「ONEスーパーシリーズ」をスタートしたが、今回は初の全試合スーパーシリーズの大会だ。試合場はリングとなる。
MOMOTAROは4月のマニラ大会で元ルンピニー3階級王者・ルーシラーに判定負けして以来のONE登場。シントンノーイは過去に梅野源治と引き分け、森井洋介にKO勝ちし、昨年10月のONEで工藤政英に判定勝ちしている、39歳のベテラン選手だ。
グローブはオープンフィンガー。1R、開始間もなくフィニッシュが訪れる。MOMOTAROがサウスポーに構え、回って距離を取って、ボディへの右のパンチのフェイントを見せてから、左のバックハンドブローを当ててひるませる。MOMOTAROはシントンノーイのガードの隙間からパンチを連打。シントンノーイは組み付いて防御しようとするが、MOMOTAROは突き放しながら左右の肘を連打し、左フックを当ててダウンを奪う。シントンノーイは立ち上がるがダメージが大きく、レフェリーがストップした。
下馬評を覆し鮮烈なKO勝ちを果たしたMOMOTAROは「足技を使ってからパンチで倒すつもりでしたが、まさかこんな早く倒せるとは思わなかったです。隙間にパンチを当てるつもりでした」と試合を振り返った。
第7試合 キックボクシング(肘無し) フライ級(61.2kg) 3分3R
○パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
×工藤政英(新宿レフティージム/RISEフェザー級(57.5kg)王者)
判定3-0
工藤は7月21日のRISE大阪大会でタリソン・ゴメス・フェレイラに判定勝ちしてから1か月半での試合。ONEでは昨年10月のシントンノーイ戦で判定負け、今年2月のペッダム戦はKO負けしているが、今回もムエタイで3年連続MVPを獲得した実績のある強豪が相手だ。
グローブはオープンフィンガー。1R開始間もなく、サウスポーのパンパヤックの左ローがローブローとなり一時中断。その後もパンパヤックが左ミドル、ロー主体で優位に試合を運ぶ。工藤もパンチを振るうが、パンパヤックはかわす。終盤にはパンパヤックが右の前蹴り一発で工藤を吹き飛ばす。
2R、工藤がコンビネーションで左ボディを当てたが、パンパヤックはすぐに顔面への連打を返す。工藤は前に出て距離を詰めたいが、パンパヤックは左ミドル、ハイ、右ジャブ、右前蹴りで距離を取り続ける。
3R、点差をつけているパンパヤックがクリンチを繰り返すと、大成レフェリーが警告を出す。パンパヤックはバックステップ、前蹴り、クリンチで工藤を翻弄し続け完勝した。工藤はONE 3連敗となった。
第9試合 ムエタイ フライ級(61.2kg) 3分3R
○クリス・ニューイェン[ヌグエン/ウィン/Chris Nguyen](ベトナム/オーストラリア)
×小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)
判定3-0
小笠原瑛作の兄・裕典は1月のマニラ大会でエリアス・マムーディーに敗れて以来のONE参戦。クリスはオーストラリアを主戦場とし、ルーツのあるベトナムに戻っての戦いとなる。
グローブはオープンフィンガー。1R、圧力をかけるクリスの右ストレートを、裕典はブロックの隙間からもらって、時折ひるんでしまう。2Rも同様で、首相撲の展開でも膝をもらってしまう。3R、裕典はようやく肘を当てるようになるが、長くは続かず、パンチをもらってしまう。終盤、クリスが右のテンカオを当てダウンを奪い、勝利を決定づけた。裕典はONE 3連敗となってしまった。
第14試合 メインイベント ONE ムエタイ バンタム級(65.8kg)チャンピオンシップ 3分5R
○ノンオー・ガイヤーンハーンダオ(タイ/王者)
×ブリース・デルバール[Brice Delval](アルジェリア/フランス/挑戦者)
判定2-1
※ノンオーが初防衛