KNOCK OUT 10.12 常葉(レポ):ギンペット、ポズドニアコフを肘で切り裂き逆転TKO勝ち。乙津陸、タイ人選手を56秒KO

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KNOCK OUT REBELS SERIES.14
2026年10月12日(月/祝) 福島・KNOCK OUT常葉アリーナ
レポート:井原芳徳 写真提供:Def Fellow
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
第11試合 メインイベント RED(ボクシンググローブ着用) 69kg契約 3分3R
×ユリアン・ポズドニアコフ[Yulian Pozdniakov](ウクライナ/KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者)
○ギンペット・バーンランバー[Kingphet Baanramba](タイ/バーンランバージム/元MAX MuayThai王者)
2R 終了時 TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる左眉のカット)
ポズドニアコフは24歳。タイのムエタイの名門シッソンピーノンジムで練習し、昨年4月にKNOCK OUTに初参戦し、中島玲をムエタイスキルで翻弄し判定勝ち。6月の代々木大会では中島のBLACKウェルター級王座を懸けての再戦が組まれたが、中島の欠場により代役出場した漁鬼に判定勝ち。12月、中島と王座を懸けての仕切り直し戦で1R KO勝ち。今年6月の代々木大会では松岡力とのノンタイトル戦で2R KO勝ちしている。
ギンペットは26歳。日本で立ち技でもMMAでも活躍したランバー・ソムデート氏の弟子で、今年2月にKNOCK OUTに初参戦し、REDスーパーウェルター級でMASATO BRAVELYを2R KO。5月の常葉での高塩竜司とのUNLIMITEDルールの試合では3R KO負けしている。
今回、ポズドニアコフもギンペットも、肘有り・首相撲制限無し・ボクシンググローブ着用という、長年戦い慣れたルールの戦いとなった。
1R、ギンペットが左ミドルを当てつつ、左の縦肘を当てると、ポズドニアコフは頭部から出血する。するとポズドニアコフがギアを上げ、左ミドル、ボディフック、組んでの膝蹴りと、ボディ攻撃を増やす。終盤にはポズドニアコフが左ミドルを効かせてからの右ストレートもクリーンヒットし、最後は左前蹴りで吹き飛ばし、差を印象付ける。記者採点はポズドニアコフ。
2R、ポズドニアコフが右フック、左ボディを当て、膝も絡めてギンペットにダメージを与える。ギンペットは苦しい状況だが、終盤、右肘打ちをクリーンヒットし、ポズドニアコフの左眉のあたりを深く切り裂く。記者採点はギンペットだが割れる可能性もある。インターバル後、ドクターチェックが入ると、ストップがかかった。ギンペットはKOボーナス30万円を獲得した。
大会後、KNOCK OUTの山口元気代表は「(傷口から頭蓋骨が見えていたので、日本なら止めざるを得ない。ユリアン陣営はタイなら止まらないと言っていたが仕方ない。ただユリアン選手は強かった。ギンペット選手はムエタイルールでまたKNOCK OUTに出てもらいたい」とコメントした。
第10試合 RED スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
○乙津 陸(KNOCK OUT クロスポイント大泉/元KNOCK OUT-REDバンタム級王者)
×ゴンサヤーム・ウィラサクレック[Kongsiam Weerasakreck](タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
1R 0’56” KO (左フック)
乙津は22歳。昨年4月のKNOCK OUTでの約1年ぶりの試合で森岡悠樹に1R KO負け。6月、石川直樹を3R KO。12月、星拓海に判定負け。今年3月のジャパンキックでの西原茉生戦では54kgのリミットを1.15kgオーバーし失格となる。5月のK-1では、半年後にK-1王者となる璃明武に判定負け。8月のKNOCK OUTでWBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者の壱・センチャイジムに挑戦したが、判定1-2で惜敗した。対するゴンサヤームは18歳でOFGマッチは初挑戦。
1R、中央側に立つ乙津に対し、ゴンサヤームは距離を取りつつ、スイッチも織り交ぜながら左ミドルを当てる。すると再びゴンサヤームがスイッチをしながら前に出て来たが、一瞬何の攻撃を出そうか迷うように動きがバタついた隙を突いて、乙津が左ストレートをクリーンヒットする。ゴンサヤームはマットに頭から突っ込むようにしてダウンし、レフェリーがストップした。
マイクを持った乙津は「3連敗していたんですけど、やっと今年初めて勝てました。あきらめないでやってきたことがやっとかないました。応援してくれる皆さん、支えてくれる人たち、ありがとうございます。無傷なんで、また呼んでください」と話した。
第9試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
○川野龍輝(クロスポイント吉祥寺)
×河野直次郎(CLIMB GYM/元TENKAICHIライト級王者、元RUSH ON・元KOSスーパーバンタム級王者、元M-1 JAPANスーパーフェザー級王者、元大和57.5kg王者)
2R 2’00” TKO (3ダウン:パンチ連打)
「かわの」対決は19歳でONE帰りの川野が、九州5冠の河野に逆転勝ちする展開に。1R、お互い蹴り主体のゆったりした立ち上がりだったが、残り30秒を切り、河野が右フックを効かせ、そこから押し倒して印象を作る。
2Rも河野が右フックを当て、川野がフラついてから倒れ、植松レフェリーはダウンを宣告する。だがその後の打合いで、川野がカウンターの右ストレートでダウンを奪い返す。さらに川野は右ストレートでフラつかせる。川野のパンチラッシュの後、河野が組んで左膝蹴りを放って片足立ちになり、川野が押し倒したところで植松レフェリーはダウンを宣告する。レフェリーによってはスリップと判断しそうだが、河野はダメージが溜まっているのは確かだ。その後も組もうとする河野に対し、川野がパンチを当て続けたところでレフェリーがストップした。
マイクを持った川野は「4月のONEでKO負けしてから半年準備して、結果が出て救われた感じです。今日の勝ちで自分のKNOCK OUTの選手としての価値も上がったと思うので、注目していてください」とアピールした。
第8試合 BLACK 52.5kg契約 3分3R
×平原 陸(TRY HARD GYM/元KROSS×OVER KICKフライ級王者)
○HARU(MSJキックボクシングジム)
判定0-2 (内田27-29/豊永28-28/柴田27-29)
※3R相手を投げる反則によりHARUに減点1
第7試合 BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R
○隼大[はやと](Y’ZD GYM)
×龍将(フリー)
3R 0’59” TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り)
隼大はキャリア全てKNOCK OUTで4戦3勝1敗の22歳。龍将は5戦3勝2敗の21歳でKNOCK OUT初参戦。アマ時代に対戦経験のある久井大夢の8月の大阪大会でのKO勝ちを見て、参戦を直訴したという。
1R、両者サウスポーで構え、パンチ主体の攻防で、時折龍将が左のパンチで隼大をふらつかせて好印象を作る。
2Rも龍将が右のフックでのけぞらせて先手を取るが、中盤以降は両者カウンター狙いとなったか、攻撃が減る。
すると3R、隼大が出入りのステップから左ジャブを当てて龍将をひるませると、ワンツーでの右ストレート、左膝蹴りを立て続けに当ててダウンを奪う。倒れた龍将は意識はあるが倒れたままで、レフェリーがストップした。隼大はこれで3連続KO勝ちとなった。
第6試合 RED 56kg契約 3分3R
×シャーク・YU斗(新興ムエタイジム)
○透士[とうじ](TRASH)
2R 2’58” TKO
透士は広島在住の15歳。昨年のWBCムエタイ世界大会、KNOCK OUTアマチュアで優勝し、アマで36冠の実績があるといい、7月の常葉でのプロデビュー戦で祟斗を3R KOし、今回もKO勝ちをつかみ取る。YU斗は16戦4勝11敗1分の28歳でKNOCK OUT初参戦。
1Rから透士が主導権を握り、終盤にはロープ際に詰めて、パンチを当て続けダウン寸前まで追い込む。2R、透士はパンチ等を当て続け、中盤には首相撲で捕まえて左の膝を当て続けたところで、豊永レフェリーはダウンを宣告する。透士は左三日月蹴りで下がらせ、右ストレートでのけぞらせてから、首相撲で膝を連打したところで、レフェリーがストップした。
マイクを持った透士は「山口代表、12月30日、乙津陸選手と1枠どうですか。空けておいてください」とアピールした。山口代表は「上位陣と見たい。スーパーバンタム級のREDで一気に駆け上がるのでは」と期待を寄せた。
第5試合 RED 女子スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
×山本“魂武羅”知美(FAITH)
○真秀[まほ]鷹虎センチャイジム(センチャイムエタイジム)
1R 0’57” TKO (レフェリーストップ:左フック)
両選手オーソドックスをベースとしつつスイッチも織り交ぜ、ミドルとローを蹴り合う、ムエタイがベースの選手同士らしい始まりだったが、真秀がスイッチしながら前進し、山本をロープまで詰めると、サウスポーからのワンツーでの左フックをアゴにクリーンヒットしダウンを奪う。山本は立とうとしたが表情が虚ろで、すぐさま豊永レフェリーがストップした。
第4試合 BLACK 58kg契約 3分3R
×新川[にっかわ]祥太(TRY HARD GYM)
○篠原尚都(MEIBUKAI)
2R 0’58” TKO (レフェリーストップ:左飛び膝蹴りでダウン後)
篠原は愛知在住の17歳。7月のホーストカップでのプロデビュー戦で勝利し、2戦目でKNOCK OUTに初登場し、インパクトを残す。
1R、両者サウスポーで構え、やや篠原優位だったが、最後にパンチを振って前に出たところで新川が左フックを合わせて倒しダウンを奪う。
だが篠原はダメージは小さい様子で、2R開始すぐ、積極的に攻めると、篠原が左ストレート、左飛び膝蹴り、組んでの左膝を立て続けに当ててから押し倒す。最後の膝の後に追撃は無く、本来なら篠原のダメージを見る限りダウンでも良さそうだが、審判団は組んだ後の押す動きを連続攻撃と判断した模様で、ダウンとはみなされず、篠原に警告が出される。再開後、今度は篠原が左の飛び膝蹴りをアゴにクリーンヒットして文句なしのダウンを奪う。新川は立とうとしたがダメージが大きく、レフェリーがストップした。
マイクを持った篠原は「次、次じゃなくてもいいんですけど、玖村修平選手とやらせてほしいです」とシンプルにアピールした。UFCでも勝利後のインタビューでは必ず締めに今後の展望や目標の質問があるように、次戦以降のストーリーを観客や視聴者に提示する大事なシーンとなる。10代の篠原や透士が自ら発信するのは良い傾向と言えるだろう。
第3試合 BLACK 54kg契約 3分3R
×馬上一樹(REX GYM)
○横山 凉(ウィラサクレック・フェアテックス茨城)
判定0-3 (28-29/27-30/27-30)
第2試合 UNLIMITED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×長谷川柊哉(和術慧舟會HEARTS)
○岡田悠希(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第1試合 アマチュア UNLIMITED スーパーバンタム級(55kg) 2分3R
×石原海星(クロスポイント・パラエストラ拝島)
○齊藤 晴(MIYAHARA DOJO/拳蹴武会中島道場)
1R 1’13” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)















