ONE 8.25 ルンピニー:小笠原瑛作「鈴木千裕にOFG対策を聞きました。ロッタン、スーパーレック、武尊選手と競い合うのが理想」|ONE初勝利目指す小川翔「冷静に戦いつつ、分かりやすい戦いを」|リカルド・ブラボも初参戦
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ONE FRIDAY FIGHTS 30(8月25日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム)に日本から小川翔、リカルド・ブラボ、小笠原瑛作の3選手が参戦する。このうち小川、瑛作のインタビューがONE日本支部から届いた。3選手ともムエタイルールで戦う。大会の模様はABEMA格闘チャンネルにて21時30分から放送され、第3試合に小川、第4試合にブラボ、第5試合に瑛作が登場する。
第5試合 ムエタイ 132ポンド(59.87kg)契約 3分3R
ヨッドウィッタヤ・ペッチョンプー(タイ)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
瑛作はONE参戦経験のある小笠原裕典の弟で27歳。11年にプロデビューし51戦43勝(21KO)7敗1分。長年REBELS・KNOCK OUTの主力として活躍し、16年には内藤大樹にも勝った実績がある。コロナ禍が落ち着いてきた昨年秋からの3試合はタイ人選手との試合が続いている。12月にはラジャダムナンのランカー・チャーパヤックからローキックと右フックでダウンを奪うが、肘をもらって逆転TKO負け。3月の代々木大会では元ルンピニー3階級制覇王者で昨年のタイ・スポーツ庁認定ムエタイMVP選手のロンナチャイを圧倒して判定勝ち。6月には在日タイ人のトンミーチャイに判定2-0で勝利している。
第4試合 ムエタイ 165ポンド(74.84kg)契約 3分3R
リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックス/RISEミドル級(70kg)5位、M-1世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者)
デンパノム・プラン26(タイ)
ブラボは23歳。17歳の時にアルゼンチンから来日し、新日本キックの伊原道場に加入。29戦24勝(19KO)3敗2分と高い勝率とKO率を誇る。昨年ウィラサクレックに移籍し、世界進出を見据えてRISEに参戦し、12月の初戦では緑川創を追い詰めるも延長戦となりドロー。今年2月にはサーシャ・タダヨニ(イラン)を2R KO。5月に憂也と戦う予定だったが、試合前日に脱水症状により救急搬送され、計量に参加できず不戦敗となっていた。RISEではミドル級(70kg)だが、7月9日のNO KICK NO LIFEでは5kg重い75kg契約で出場し、キム・テヒョン(韓国)を1R KO。今回も75kgに近い体重での試合となる。今回の試合に備え、ウィラサクレックだけでなく世田谷のBattle Boxにも出稽古し、木村“フィリップ”ミノル、宇佐美正パトリックといった同階級のハードパンチャーと練習してきた。対戦相手のデンパノムは6月にルンピニーのミドル級王者となったばかりの選手だ。
第3試合 ムエタイ 138ポンド(62.60kg)契約 3分3R
小川 翔(OISHI GYM/HOOST CUP日本スーパーライト級(63kg)王者、RISEライト級(63kg)5位、元WBCムエタイ日本統一&REBELS-MUAYTHAIライト級王者)
ペットガーフィールド・ジットムアンノン(タイ)
小川はK-1甲子園2012優勝者で30歳。66戦36勝(10KO)26敗4分。20年には白鳥大珠と重森陽太に判定負けするも延長戦まで持ち込んだ。21年12月の北井智大以降1年間5試合は負け無しだったが、5月のKICK BOXING WORLD CUP大田大会でチョ・ギョンジェに判定負け。6月16日のONEルンピニーで初参戦すると、トンサヤーム・ゲッソンリット(タイ)に判定負けしたものの、3Rにトンサヤームをロープに詰めてパンチを連打し、観客を沸かせており、ONEから再びオファーが舞い込んできた。
小笠原瑛作がONEルンピニーに初参戦「自分の実力も見合ってきた中、挑戦できるのはベストなタイミング」
―― ONEフライデーファイツ初参戦について
瑛作「世界最高峰の舞台だと思っているので、そういう舞台に上がれるっていうのはすごい嬉しいなあと。あとは、タイで試合をするっていうのが、僕的にはずっとムエタイの先生に教わっているというのもあるので、そこは嬉しいなあと思います。」
―― 兄の裕典選手も以前ONEに参戦していたが、そこからのONEの印象などは
瑛作「お兄ちゃんが出ていた時も、盛り上がっているなあっていう感じはあったんですけど、さらに今、本当にファイトマネーしかり、ボーナスも含めてもっと大きくなっているなあっていう感じがしますね。高待遇ですよね。格闘技のドリームがONEチャンピオンシップにはあるなと思っています。」
―― 今回の試合のオファーはどのタイミングで受けましたか?
瑛作「オファー自体は2ヶ月前でしたが、今回の対戦相手が決まったのは最近です。僕自身、今KNOCK OUTいう団体で戦って日本での試合が多くて。どちらかと言うと、僕から打診したというか、ONEチャンピオンシップでやりたいと言った流れでの今回の決定だったので。ある意味、日本での活躍を世界にまで広げていきたいし、自分が日本でやっている団体の強さが世界で通用することを証明したくて、その想いがある中で今回ONEが試合を組んでくれました。」
―― 対戦相手の印象は
瑛作「ムエタイは、みんなどの選手もトップ選手は強いなという印象。今回の相手は、首相撲の選手で、テクニックというか、身体が強い。首相撲でも組んでも強いと言う感じですね。今回に関して言えば、ONEは5Rではなく3Rで行われるので、どちらかと言うと、テクニックに流されちゃう選手よりも、組んだり、前に出てくれる選手の方が、ある意味、倒すチャンスも生まれるので、今回のような選手はありがたい。KOを狙うチャンスが大きいと思いますね。」
―― オープンフィンガーグローブの対策は
瑛作「今回の対戦が決まってから対策を始めました。オープンフィンガーでミット打ちだったり、サンドバッグをやっているのと、うちのジムにMMAファイターの鈴木千裕が後輩としているので、その千裕に打ち方だったり、被弾するポイントだったりを聞いたりしながらと言う感じですね。」
―― ONEのオープンフィンガーグローブは薄いが、拳の心配などするか
瑛作「やっぱり普通のグローブよりも薄いし、手首とか痛めそうだなっていう印象もあるんですけど、その分しっかり狙って打つので、ある意味当たった時は、相手も倒れる可能性がデカいんじゃないかと思います。」
―― 小笠原選手が持つパンチの精度、回転の速さなどはより活かされると思うか
瑛作「本当にグローブが小さい。ガードしてもその間を抜けていくし、ある意味楽しみです。自分はスピードを意識して戦っていますが、オープンフィンガーでパンチはより速くなるっているのを感じます。」
―― ルンピニースタジアムでの試合、思い入れはあるか
瑛作「僕は本当にタイが大好きなんです。僕、俳優業もやっていたりするんですけど、将来的にはタイのドラマだったりとか映画にも出演したいし、タイを行ったりきたりする生活をしたいと思うので、そう言った意味でのタイでの試合は、タイのファンをつける意味でも、現地の人に「小笠原瑛作」を知ってもらうとても良い機会だなと思います。」
―― ONE参戦がこのタイミングになったことについては
「日本のKOCK OUTで、タイ人の選手を呼んでもらってそこに勝ち切ってきたことが自分の自信になっています。自分自身、今が強いなと思えて、確実に勝てると言うのが確信に変わってきて、世界にも通用すると思っているので、タイミング的には、もう少し早いタイミングでONEに挑戦することもあったと思いますが、ONEが一番盛り上がっている中で、自分の実力も見合ってきた中で、挑戦できるのはベストなタイミングだと思います。」
―― ONEでの展望について
瑛作「このフライデーファイツで良い試合ができれば、本戦に声がかかる可能性があると期待していますし、どこの階級が自分にとってベストなのかを考えるのはこれからですが、本戦にいる強いチャンピオンクラスと戦って倒していきたいです。」
―― ONEで既に意識している選手はいるか
瑛作「僕の階級がフライ級になると思うのですが、そうなると、ロッタン、スーパーレック、武尊選手などの61kg近辺は熱い階級だし、そこで競い合うのが一番理想ですよね。」
―― 日本のファンへメッセージ
瑛作「久々の海外の試合なので、なかなか現地観戦する方は少ないと思いますが、ABEMAの中継などを通して、タイで熱い試合を行っているところを観て応援してください!」
ONE初勝利を狙う小川翔、「パンチで倒したい、その場で契約を勝ち取りたい」
―― トンサヤーム戦を振り返って
小川「思っていた以上にうまい選手でした。距離感だったり、蹴りのタイミングだったりっていうのが上手くて、ちょっと1、2ラウンド掴みきれなかったっていう試合になってしまいました。でも、ちょっとずつ慣れて、3ラウンドは自分からどんどん仕掛けてったっていう感じです。」
―― 3ラウンドの戦況を見ると小川選手が勝っていたという意見があったが、自身ではどう思ったか
小川「戦っていた時は自分が勝っていたかどうかは、分からなかったです。ダメージを与えた感触はありました。」
―― オープンフィンガーグローブ戦についての慣れは
小川「日本で1回、今回で2回目。(グローブと比べると)競技性が変わりますが、自分的にはやりやすいです。」
―― パンチ主体の自身のファイトスタイルについて
小川「ミドルがポイント高いのは分かるんですが、パンチで倒したかったので、アグレッシブさをなくさずに、しっかり対処しながら、(次戦は)パンチで倒せたらなと思います。」
―― 敗戦から修正・改善した点は
小川「前回はちょっと熱くなり過ぎました。もっと冷静に、3Rガーっといくだけではなく、そこからボディに繋げたりとか。ヒジも(前回は)使えていなかったので、今回は冷静に戦いたいと思います。アグレッシブさは無くさずに、その中でも冷静に戦えるように、そういった練習をしてきました。しっかり倒すという部分を見てもらいたいです。」
―― 前戦から2ヶ月の試合ですが、コンディション作りで苦労した点は
小川「ないです。ただ、前戦で拳を少し痛めたので、それぐらいです。(それが理由で)最初はオープンフィンガーでの練習はせずに、10オンスや12オンスのグローブで練習をしたので、支障はないです。(拳を痛めたのは)相手の頭を殴ったのか、わからないですが。グローブが薄くて。ONEのグローブの薄さにはびっくりしました。」
―― 今回の対戦相手の印象は
小川「1試合しか見ていないですが、前に出てくる感じかなと。前回よりかは距離が近そうで、首相撲の展開が多くなりそうと思いました。前回みたく距離を取られるよりかは、今回はやりやすいと思います。」
―― 試合のテーマは
小川「前回と一緒ですが、分かりやすい戦い。判定に持っていかれたら、あんまり勝ち辛いと感じているので、倒さないといけない。ダウンだったり、分かりやすい試合をしなければいけないと思います。」
―― 今後の目標は
小川「毎週、ONEフライデーファイツを見ていますが、たまに選手達がその場で(ONE本戦の)契約獲得をしている場面を見ると、僕も同じようにその場で契約を勝ち取りたいなと思います。ボーナスも目指しながら、自分の戦いを見せていきたいです。」
―― ONEフライデーファイツの魅力は、またルンピニースタジアムで戦うことへの思いは
小川「ガツガツした試合が多いので、僕的には自分のそのような試合をして、本戦に進みたいと思います。ルンピニースタジアムは、なかなか上がれるリングでないかと思います。前回上がらせていただいて、物凄い歓声で。相手は(地元の)タイ人だったので、一発の蹴りを出すだけですごい歓声が上がって。異様な盛り上がり方だなと思いました。セコンドの声も全く聞こえませんでした。今までの中で一番良いリングでした。スタジアム感がありました。」
―― 日本のファンへメッセージ
小川「前回は判定で勝つことができなかったですが、今回はKOで勝つので、日本の方々に見てもらって応援してもらえたらと思います!」