K-1 9.24 さいたまスーパーアリーナ:クルーザー級初代王座決定トーナメントに上原誠、K-Jee、OD・KEN、杉本仁、武来安参戦。郷州征宜、ロシアの新鋭と仕切り直し戦
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!15周年、選手コース新設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!
K-1 WORLD GP 9月24日(月/祝) さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会で、新設のクルーザー級(90kg)のK-1 WORLD GP初代王座決定トーナメントが開催されることになった。また、スーパー・フェザー級(60kg)での郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/元Krush王者)vs. ティムール・ナドロフ(ロシア/ロシアW5 -60kg級世界王者)が新たに決まった。
K-1が無差別級のトーナメントとして93年にスタートした同年12月、80kg以下で「K-2 GP」というトーナメントが1度だけ開催され、アーネスト・ホーストが優勝したが、継続せす無差別級に一本化される。02年からは70kgのWORLD MAXの世界トーナメントがスタート。07年には100kg未満のヘビー級王座ができ、バダ・ハリが初代王者となるが、11年10月に第2代王者の京太郎がボクシング転向ため返上した後は休眠する。12年1月にK-1グローバルがK-1を買収。14年11月から現在のK-1 WORLD GP JAPANがスタートし、K-1では70~55kgの間で2.5kg刻みの各階級と、体重無差別のヘビー級で王者が決まった。
一方、K-1グローバル認定で、16年に東欧のセルビアで-95kg、ボスニアで-90kgの王座決定トーナメントが行われ、17年6月にはスイスでのアンディ・フグ追悼大会でピーター・マエストロビッチがライトヘビー級王者になったが、その3王座とも日本のように防衛戦にまで展開せず、今のところ単発で終わっている。
四半世紀のK-1の歴史でずっと位置づけが定まらなかった70kgよりも上の領域で、70kgから一気に20kgも飛ぶ形ながら、90kgのクルーザー級がようやく本格的にスタートする形に。欧米人が主体のGLORYや、UFCなどMMA界では70kgよりも上の階級のほうが充実し、K-1の原点であるフルコンタクト空手界のウエイト制では70~90kgまたは65kg~85kgの範囲で10kg刻みで階級分けがされている。ボクシングでもヘビー級の下が200ポンド(90.72kg)のクルーザー級だ。K-1でもクルーザー級を新設することで、他競技・海外からの新規参入の呼び水となり、今後の75kg・80kg・85kgの新設の道筋ができることとなりそうだ。
7月14日の記者会見では、クルーザー級初代王座決定トーナメントの組み合わせと、リザーブファイトの出場者が発表された。
一回戦(1)
OD・KEN(ReBORN経堂/J-NETWORKヘビー級1位)
シナ・カリミアン [Sina Karimian](イラン/ウィラサクレック・フェアテックス・イラン/アマチュアWKN・WKU・IKN・WKF・IFMA世界ヘビー級王者)
一回戦(2)
K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)
ブライアン・ミクグラス [武来安/Brian McGrath](米国/上州松井ジム/J-NETWORK&WPMF日本ライトヘビー級(79.38kg)王者)
一回戦(3)
杉本 仁(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
アンドレ・グロース [Aundre Groce](イギリス/ファイヤーウォーカージム/ISKA英国クルーザー級王者)
一回戦(4)
上原 誠(士魂村上塾/元RISEヘビー級&ライトヘビー級(-90kg)王者)
マシニッサ・ハマイリ [Massinisa Hamaili](フランス/ヘニオンジム/WMF&WLF世界クルーザー級王者、WAKO欧州同級王者)
リザーブファイト
RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)
古田太一(ポルティファミリアジム)
準決勝(1) 一回戦(1)勝者 VS 一回戦(2)勝者
準決勝(2) 一回戦(3)勝者 VS 一回戦(4)勝者
決勝戦 準決勝(1)勝者 VS 準決勝(2)勝者
赤コーナー側の日本勢は、これまでのK-1・Krushでもヘビー級・クルーザー級相当で活躍してきた選手。青コーナーの海外勢は初参戦だ。
カリミアンの母国イランはプロ格闘技が禁止で、アマで130戦を経験。外国のプロのリングでは5戦5勝(4KO)。30歳・身長200cmで、蹴り技が得意だという。
ミクグラスは大学で日本語を専攻し、日本に留学後は武来安のリングネームで15年からJ-NETを主戦場に活躍している。現在33歳。K-Jeeの先輩にあたる藤田智也にも2度勝利している。明日15日のムエローク新宿フェイス大会ではムエタイルール82kg契約5Rで韓国の選手と対戦する。身長179cmは出場選手で最小で、K-1クルーザー級は増量しての戦いとなる。
グロースは31戦23勝(11KO)8敗の20歳。その上の年齢の選手が27歳で、ダントツの最年少だ。身長190cm。母国英国、東欧を主戦場にしてきた。
ハマイリは空手、テコンドーをベースとし、42戦33勝(27KO)8敗1分、身長188cm、9月20日で30歳になる。初戦で当たる上原も「今回出場する外国人で一番強い」と警戒する。
なお、6月のK-1の-90kg契約の試合で上原に延長判定勝ちした加藤久輝が参加しない理由について、K-1の宮田充プロデューサーは「当然今回オファーいたしましたが、加藤選手がMMAのベラトールの契約選手で、9月24日にベラトールさんから試合がオファーありました。ここ(K-1)で勝負したい気持ちがあったんですけど、そちら(ベラトール)を優先せざるをえないため」と説明した。
会見にはリザーブファイト出場者含めた日本勢6選手と、群馬在住のミクグラスが出席し、試合への意気込みを語った。
◆OD・KEN
僕は上原選手がクルーザー級を作ったと思っていますけど、僕が一番目立って、名前を覚えてもらいたいです。(一回戦のカリミアンについて)映像を見ましたけど、正直、大きいだけですね。意外と普通に行けちゃうんじゃないかと思います。(トーナメントで戦いたい相手)日本人3選手は格上なので、胸を借りたいのと、やっぱり日本人が勝ち上がらないと盛り上がらないので、日本人だけで準決勝と決勝をやりたいです。一番ネームバリューのある上原選手を倒してベルトを巻きたいです。(90kgの体作りについて)まだ小さいので、いったん100kgぐらいまで増やして落とそうと思います。
◆K-Jee
K-1のベルトを夢見て熊本から上京して、去年のヘビー級のトーナメントは自分がどれだけできるかという“挑戦”でした。90kgはベスト階級です。今回は“挑戦”ではなく、ベルトを取りに行きたいです。(一回戦のミクグラスについて)もちろん知っているんですけど、凄いタフな選手ですね。でも武器は全部僕のほうが上回っていると思います。(戦いたい相手)いないですけど、強いて言うなら上原選手とやって、僕が叩き潰して引導を渡したいです。(90kgの体作りについて)今は95kgぐらいで、1日か2日で90kgに落ちてしまうので、90kgの体作りが必要だと思っています。
◆ブライアン・ミクグラス(武来安)
(英語で)日本のファンの方はご存知の方もいると思いますが、私は日本語が理解できます。故郷の米国にもK-1が伝わるよう、英語でコメントします。(一回戦のK-Jeeについて)だいぶ前から知っていて、ローキックが得意で、スピードがあって目がいい選手です。動き回って彼を翻弄したいです。(戦いたい相手)過去に(J-NETの防衛戦で)試合が実現しなかったOD・KEN選手です。(K-1のベルトへの思い)ベルトを巻くことでこれまでの苦労が報われ、地元のみんなへの最高の恩返しになると思います。(90kgの体作りについて)明日の試合は82kg契約で、80kgがベストで、86kgが普段の体重です。小さい体でも戦えることを示したいですが、筋力と体重を増やしたいです。
◆杉本
この階級ならベストパフォーマンスが出せると思っているので、3試合、全試合KO勝ちしてベルトを巻きたいです。(一回戦のグロースの印象)手足が長くてアグレッシブなで年齢も若く、噛み合う試合になると思います。(戦いたい相手)ヘビー級を引っ張って来た上原選手と準決勝で戦いたいです。(90kgの体作りについて)今は92~93kgぐらいなので、少し増やしてそこから落とそうと思います。
◆上原
クルーザー級は僕のために作られたと思っているので、このベルトを巻けなかったらこの大会で最後になるかもしれません。そのぐらいの覚悟で試合に臨みたいです。(一回戦のハマイリについて)コンビネーションが豊富で、今回出場する外国人で一番強い選手ですね。(戦いたい相手)準決勝では一緒に練習している杉本と戦いたいです。杉ちゃんはいつか僕のことを倒しますと言っていました。決勝はK-Jee選手かOD・KEN選手で、強いて言えばK-Jee選手ですね。
(K-Jeeの「引導を渡す」という発言について)いいと思いますね。僕も若い時には先輩方に色々言って来たので、もっと若い選手には上原を潰す感じで来てもらいたいです。この間食事した昔の有名選手に、お前の次の世代の(重量級の)選手が出て来ていないと言われましたから、若い選手にもうちょっと早く出てきてもらいたいです。(90kgの体作りについて)普段は94kgぐらいでしたけど、前回(90kg契約の加藤戦)は98kgぐらいまで増えて、調整が難しかったので、今回はしっかり準備したいです。
◆RUI
193cmの長身を活かし、今回も飛び膝を狙います。(古田の印象)歳かなという印象ですね(古田は38歳・RUIは26歳)。パンチとロー主体の正統派という印象です。全然問題無いですね。(6月大会のトーナメントから、本戦の勝者がリタイアした場合、本戦の敗者ではなくリザーブファイトの勝者が優先されるようになったことについて)本戦のメンツを見ても、僕とそこまで差のある選手がいないと感じましたね。リザーブから本戦に上がるチャンスが大きいので、その先を見越した練習をしてきます。ですがまずは古田選手を叩き潰すことに意識を傾けます。
◆古田
ヘビー級だと自分より大きい選手とやっていたので、僕としても一番適している階級だと思いますので、一生懸命やらせていただきます。(RUIの印象)自分よりデカいってことですね。それぐらいです。
郷州とナドロフは3月のK-1のスーパー・フェザー級王座決定トーナメント一回戦で戦う予定だったが、ナドロフが右足首を骨折したため欠場。代役のデニス・ウォーシックへの変更の発表は試合3日前だった。ナドロフは17戦16勝(7KO)1敗の好戦績で23歳と伸び盛りで、来日を期待する声も多く、ナドロフも郷州との対戦を強く希望したといい、仕切り直しの一戦が組まれた。郷州はトーナメント一回戦でウォーシックに判定勝ちしたが、準決勝で武尊にKO負け。続く6月30日のKrushで島野浩太朗に惜敗し、Krushスーパー・フェザー級王座初防衛に失敗したばかりだ。
郷州は「前回の試合で負けてしまったにも関わらず、このようなチャンスをいただいて感謝しています。ここであきらめず、もう一度しっかり自分を作り直し、9月のK-1で成長を見せられるよう頑張ります。自分がリングに上がることで、耳の聞こえない子供たちにも勇気を与えられると思うので、しっかり勝って勇気を与えたいです」「ナドロフ選手は本当に強い選手だと思うので、しっかり負けないよう対策をして、良い試合を見せること約束します」「前回の島野選手との試合の戦い方では絶対に勝てないと思うので、9月に間に合うようしっかり作り直します」とコメントした。
対戦カード
K-1 WORLD GP初代クルーザー級(90kg)王座決定トーナメント
一回戦(1) 3分3R(延長1R)
OD・KEN(ReBORN経堂/J-NETWORKヘビー級1位)
シナ・カリミアン [Sina Karimian](イラン/ウィラサクレック・フェアテックス・イラン/アマチュアWKN・WKU・IKN・WKF・IFMA世界ヘビー級王者)
一回戦(2) 3分3R(延長1R)
K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)
ブライアン・ミクグラス [武来安/Brian McGrath](米国/上州松井ジム/J-NETWORK&WPMF日本ライトヘビー級(79.38kg)王者)
一回戦(3) 3分3R(延長1R)
杉本 仁(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
アンドレ・グロース [Aundre Groce](イギリス/ファイヤーウォーカージム/ISKA英国クルーザー級王者)
一回戦(4) 3分3R(延長1R)
上原 誠(士魂村上塾/元RISEヘビー級&ライトヘビー級(-90kg)王者)
マシニッサ・ハマイリ(フランス/ヘニオンジム/WMF&WLF世界クルーザー級王者、WAKO欧州同級王者)
リザーブファイト 3分3R(延長1R)
RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)
古田太一(ポルティファミリアジム)
準決勝(1) 3分3R(延長1R)一回戦(1)勝者 VS 一回戦(2)勝者
準決勝(2) 3分3R(延長1R)一回戦(3)勝者 VS 一回戦(4)勝者
決勝戦 3分3R(延長1R)準決勝(1)勝者 VS 準決勝(2)勝者
スーパーファイト
スーパー・フェザー級(60kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GP王者)
ルカ・クルソビン [Luca Grusovin](イタリア/ヤクシャ・コンバット/MTA欧州ライト級王者、アマボクシングイタリア選手権(FPI)15~17年銅メダル)
スーパー・バンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
武居由樹(POWER OF DREAM/K-1 WORLD GP王者)
アクラム・ハミディ [Akram Hamidi](フランス/チーム・ヴァレンテ/WMF欧州スーパーバンタム級王者)
スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
皇治(TEAM ONE/ISKA K-1ルール世界ライト級王者)
スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ/ナソス/メジロジム)
スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
郷州征宜(K-1ジム総本部チームペガサス/元Krush王者)
ティムール・ナドロフ [Timur Nadrov](ロシア/クラブ・ヴィンペル/ロシアW5 -60kg級世界王者)
フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
小澤海斗(K-1 GYM EBISU FREE HAWK/元Krushフェザー級王者)
芦澤竜誠(K-1ジム総本部チームペガサス/元INNOVATIONフェザー級王者)
概要
大会名 K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~初代クルーザー級王座決定トーナメント~
会場 さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
日程 2018年9月24日(月/祝) 開場・13:00 プレリミナリーファイト開始・未定 本戦開始・15:00
中継 AbemaTV(生中継)、GAORA(日時未定)
チケット料金 アリーナSRS席 50,000円 アリーナRS席 30,000円 アリーナS席 12,000円 スタンドS席 12,000円 アリーナA席 8,000円 アリーナB席 6,000円 ※当日券は各500円アップ ※小学生からチケットが必要
※武尊応援シート・武居由樹応援シート(アリーナRS席・アリーナS席)、レディースシート(スタンドS席)も発売。詳細はK-1公式サイト参照
チケット発売 チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、ディスクガレージ、後楽園ホール5F事務所、フィットネスショップ水道橋本店、K-1.SHOP グッドルーザー(電話予約)03-6450-5470 K-1ジム各店補
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/