パンクラス 12.25 横浜武道館:苦労人・猿飛流のフライ級王座に20歳の新星・鶴屋怜が挑戦。猿飛流「堀口選手に初黒星を付けた上田将勝さんのように」、鶴屋「父が引退し一番弟子がベルトを巻いた地」
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PANCRASE 330(12月25日(日) 横浜武道館)で、パンクラス・フライ級チャンピオンシップ・猿飛流[さとる](リバーサルジム川口REDIPS/王者)vs. 鶴屋怜(パラエストラ松戸/1位)が行われることが正式決定した。
横浜武道館ではK-1、Bigbang、BOMといった立ち技の大会が行われてきたが、MMAは初進出となる。場所は20年に閉館した横浜文化体育館の真裏のあたり。横文は郷野聡寛 vs. 近藤有己、鈴木みのる vs. 獣神サンダー・ライガー、北岡悟 vs. ポール・デイリー、中島太一 vs. マルシオ・セザール等、パンクラス史において大事な試合が数多く行われてきた会場だ。横浜武道館は約3,000人収容可能で、ここ10年ほどのパンクラスでは最大規模の大会となる。
猿飛流は32歳。09年全日本アマ修斗優勝、10年DEEPフューチャーキングトーナメント優勝後、約7年のブランクを経て17年にパンクラスでMMAに復帰。復帰1年目は杉山廣平、鈴木千裕には敗れたが、19年はネオブラッドトーナメント・フライ級を制すと共にネオブラMVPも獲得。以降は年1回ペースだが勝利を重ね、荻窪祐輔、上田将竜に連勝。今年3月、小川徹の王座に挑戦すると判定0-3で勝利した。ベルトを巻いた後のインタビューでは「20歳でデビューしたんですけどメンタルが弱くて、精神疾患を患って格闘技も就職も出来なくなって親の元で3年ぐらい実家療養をしていて。それでもどうしても格闘技だけは諦めきれなくて、27歳で復帰したんですけどそこで失神KO負けして何回も心が折れそうになったんですけど、それでも応援してくれる人達が一杯居て、両親も『生きているだけでいいから』と言ってくれて。それが凄く勇気をもらって吹っ切れてまた格闘技をやろうって立ち上がってここまで来れました」と、これまでの苦労を語っていた。
挑戦者の鶴屋は、松根良太、扇久保博正、浅倉カンナ、岡田遼、内藤のび太ら数多くのトップ選手を育てた鶴屋浩・パラエストラ千葉ネットワーク代表の次男で20歳。小学生時代からレスリングと柔術の全国大会で度々優勝し、レスリングでは高校2年時にジュニアオリンピック2位、世界大会出場を果たし、高校3年になってからは全国2位に入賞した。昨年MMAデビューしDEEPで4連勝(1不戦勝含む)した後、4月大会でパンクラスに初参戦し、当時フライ級3位の秋葉太樹に1R裸絞めで一本勝ち。9月大会では当時1位の上田将竜と対戦し、開始まもなくテイクダウンを奪うと、パウンドラッシュで2分33秒でTKO勝ちした。試合後、猿飛流をケージに呼び寄せ「12月、僕とベルトを懸けて戦いましょう」と呼びかけると、猿飛流は「お願いします」と答え、両者とも王座戦を合意。それから約1か月経ち、パンクラスが正式に発表した。
両選手はパンクラスを通じ談話を発表した。猿飛流は「怜くんはこれから日本を背負っていくような選手。だけど堀口選手がUFCにいく前に上田将勝さんが唯一黒星をつけたように、僕もそんな上田さんのような立場になりたい。それが自分の役割だと勝手に思ってます!自信はないけれど、怜くんがUFCにいく前に一度だけ負けを経験してもらいます」、鶴屋は「20年前父親がここで引退し、19年前一番弟子が初めてベルトを巻いた地。俺がやるしかないだろ」と話している。
堀口恭司はプロ修斗6連勝後の12年1月、上田相手に初黒星を喫した。鶴屋浩は怜の生まれた3か月後の02年9月の修斗横文大会のヴィトー・“シャオリン”・ヒベイル戦での敗戦をもってMMAを引退。松根は03年8月の修斗横文大会で大石真丈に判定勝ちし修斗世界バンタム級(60kg)王者となった。修斗の歴史、パンクラスの歴史が交差する点においても、横浜武道館大会の第1弾決定カードとしてふさわしい一戦といえよう。
パンクラス 12.25 横浜武道館:中島太一のバンタム級王座に4連勝中のTSUNEが挑戦。石渡・瀧澤・金太郎・佐藤将光と戦ったハファエル・シウバは引退
対戦カード
パンクラス・フライ級チャンピオンシップ 5分5R
猿飛流[さとる](リバーサルジム川口REDIPS/王者、ネオブラッドトーナメント2019同級優勝&MVP)
鶴屋 怜(パラエストラ松戸/1位)
概要
大会名 PANCRASE 330
日時 2022年12月25日(日)開場・未定 開始・未定
会場 横浜武道館 https://budokan.buntai.jp/
※チケット、中継の詳細は後日発表
お問い合わせ パンクラス実行委員会 03-5339-9198 http://www.pancrase.co.jp/