KNOCK OUT 9.23 後楽園ホール:RIZINから凱旋の龍聖、TRY HARD GYM離れ初戦は小笠原裕典と。小笠原瑛作×TAKERU、良太郎×渡部太基も抱負
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
大阪梅田中津 キックボクシング ジョウジム
キックボクシングで楽しく運動!燃焼!ストレス発散!初心者でも経験者でもしっかり指導。見学・体験大歓迎!
KNOCK OUT 2022 vol.5(9月23日(金/祝) 後楽園ホール)の記者会見が8月24日、東京で行われた。先週発表済の小笠原瑛作 vs. TAKERU、良太郎 vs. 渡部太基の2階級王座決定戦の選手らが登場し意気込みを語ったほか、新たにKNOCK OUT-BLACKフェザー級王者・龍聖と小笠原裕典のノンタイトル戦等が発表された。龍聖は7月いっぱいでTRY HARD GYMを離れての初戦となる。
龍聖「TRY HARDが無かったら今の自分はいない」。小笠原裕典はウクライナ人の妻と家族のための戦いに
BLACK フェザー級(57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分5R(延長1R)
龍聖(フリー/KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者)※TRY HARD GYMから所属変更
小笠原裕典[ゆきのり](クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
龍聖は11戦11勝(8KO)の21歳。昨年のKNOCK OUTでのベルト獲得、メインイベンターとしての活躍を経て、7月31日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会でRIZINに初出場し、魁志に3R TKO勝ち。今回はRIZINからの凱旋マッチとなる。RIZINの大舞台を経験しての心境の変化を聞かれると、龍聖は「KNOCK OUTを再建したいと強く思うようになりました」と答えており、KNOCK OUT出場へのモチベーションは高い。
対する裕典は小笠原瑛作の兄で30歳。国内で2本のタイトルを取り、ONEでは敗れはしたがハキム・ハメッシュ、エリアス・マムーディといった実力者と対戦した過去がある。31戦17勝(5KO)10敗4分と経験豊富だ。昨年5月に銀次と引き分けて以来の試合で、「1年4か月、ずっと生まれ変わるための準備してきたので倒したいです」と抱負を語った。龍聖については「結構前から僕のこと言っていたり、僕の仲間の悪口を言っていると、人づてに聞いています。しつけがなっていないのでしつけてやろうと思います」と話し、試合については「力強さが無い。フィジカルができあがっていない」と厳しく評価した。一方の龍聖は裕典を「終わった選手だなって感じです」と一刀両断し、裕典のコメントを聞くと「弱い癖にガタガタ言うからボコボコにします」と挑発した。
龍聖はTRY HARD GYMを離れフリーとなっての初戦となる。「子供の時からお世話になったTRY HARDを辞めることになりました。河部(儀信)会長とHIROYAさんには感謝の気持ちでいっぱいです。TRY HARDが無かったら今の自分はいないです。TRY HARDと何かがあったわけじゃなく、お父さんのような存在のノップ・トレーナーが新しくジムを始めることになって、格闘技を辞めるまでノップとやりたいんで、宮田さん(KNOCK OUTプロデューサー)にも話をつけてもらって、この形になりました」と離脱の経緯を説明した。ノップ氏はムエタイのラジャダムナンスタジアムの元王者で、引退後は日本のジムでトレーナーを務め、TRY HARD GYMでは約10年指導していた。新ジムオープンに向け準備中で、現在は他のジムを借りて龍聖を指導している。今後も龍聖はKNOCK OUTを主戦場とし、引き続き王座を保持し、TRY HARD GYMとKNOCK OUTの関係も継続すると宮田氏は説明している。
裕典も前回の1年4カ月前の試合時から、プライベートの環境が変化した中での試合となる。「3月中旬に妻の家族が(戦乱の)ウクライナから日本に避難し、たくさんの人から支援をいただき感謝しています。人助けてしてもらってばかりじゃなく、僕が稼がないといけないと思っています。暖かい優しい輪を他の人に広げたいです」と話した。裕典はウクライナ人の妻の家族とともに、吉祥寺に4月から週末限定でウクライナ料理店「Babusya REY」をオープン。マスコミやSNSで多く取り上げられている。(参照:Time Outの6月の記事)
小笠原瑛作「TAKERU選手が前に出てくれるなら2・3Rで倒せる」
第2代KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、WPMF世界同級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
TAKERU(GET OVER/DBS&RKAフェザー級王者)
安本晴翔が7月に返上したKNOCK OUT-REDフェザー級王座を懸け、小笠原瑛作とTAKERUによる王座決定戦が行われる。
瑛作は昨年11月に壱・センチャイジムを判定で下しREDスーパーバンタム級王座を1度防衛。今年3月の後楽園大会では階級アップを見据え57kg契約で出場し、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者の大田拓真を得意の左ミドルで圧倒し判定勝ちしている。
対するTAKERUは昨年1月大会で瑛作の兄・裕典に判定勝ち。その2カ月後の試合では龍聖に判定負け。今年7月の後楽園大会では瑛作と同門の栗秋祥梧をボディ狙いの攻めで苦しめ判定勝ちしている。瑛作とはサウスポー対決となる。
◆瑛作
スーパーバンタム級のベルトを返しましたけど、僕にとってベルトはあって当たり前のものだと思っています。本来ならベルトを持っている選手から取るのがいいんでしょうけど、(安本が)いなくなったのはしょうがないので、僕がベルトを取って価値を上げたいです。
(TAKERUの印象)僕のジムのお兄ちゃんと栗秋の2人が負けていて、気持ちが強くて男な選手だと思います。正直自分の相手じゃ無いと思っていますけど、仲間2人が負けているんで油断ならない相手です。
(3月以来半年ぶりの試合だが、フェザー級によりアジャストできた?)スーパーバンタム級でやっていない選手もいましたけど、ベルトは防衛し、やるべきことはやりました。1年ぐらい前から階級アップを考えていたので、スピードとパワーは十分ついていると思います。
(5R制だが、どのRでどのように勝ちたい?)TAKERU選手は前に出るということなので、前に出てくれるなら2・3Rで倒せると思います。出て来なくても4ぐらいまでには仕留めたいです。
◆TAKERU
相手のテクニックに飲まれないよう、自分の戦い方で戦って、ベルトを腰に巻きたいです。格上の選手ですけど倒します。
(どのRでどのように勝ちたい?)長く戦ってもしょうがないんで、1Rか2RにKOで仕留めます。
良太郎「ケンカ売られたんで黙らせます」×渡部太基「膝をこすりつけただけで勝ったと思うなよ」
初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI/元REBELS-REDライト級王者)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
両者は7月大会で対戦(上動画)。1Rは渡部がパンチで良太郎を追い詰めて優勢だったが、2Rから良太郎が首相撲からの膝蹴りで反撃し逆転判定勝ちしている。その後、Twitter上で両者が再戦を希望するやり取りを繰り広げ、2か月間隔でベルトを懸けての再戦が組まれた。宮田プロデューサーは「前回は年間ベストバウトと言える激闘でした。地上波の放送コードに引っ掛かるような試合になると思う」と今回も好勝負を期待する。
前回敗れた渡部は「前回が激闘とかベストバウトだったとか言われていますけど、俺の中では糞みたいな試合でした。しっかり倒してやり返したいです」と意気込み。「基本試合が終わればノーサイドですけど 試合後の相手の言動とかを見ていてイライラしました。試合前にバチバチやると言っていたのに、膝をこすりつけただけで勝ったと思うなよ」と、前回の良太郎の戦い方に不満を述べつつ、前回の繰り返しにならないよう「そうしないため今やっています」と話した。どんな試合にしたいか?という問いには「KO」とだけ回答。王座のベルトについても「やり返すのを決めたので、付属品にすぎないですね」と話し、終始良太郎に対する殺気をみなぎらせていた。
良太郎も同様で、「前回は階級もルールもいつもと違いますけど、相手が渡部だったから受けました。ストーリー的には前回、僕が勝ってしまったので、鉄は熱いうちにぶっ叩いて、ここにあるベルトを巻かせていただきたいです」「僕はこれまで30何戦か、相手に敬意を持ってやってきたんですけど、始めてかな。ケンカ売られたんで黙らせます」と話し、緊張感を漂わせた。
なお、この日の会見では、東京ローカルの地上波局・TOKYO MXにて10月1日から土曜日21:00~21:30のレギュラー番組「KNOCK OUT STYLE」の放送がスタートすると発表された(詳細は別記事)。宮田氏は「この2人の試合は地上波の放送コード引っ掛かるような試合になる」と冗談めかしてコメントしたが、強面キャラの良太郎は「以前のKNOCK OUTの番組の時に、スーツ着て毛皮着て大通り通って職質受けるっていう訳のわかんない企画をやっていたんで、マジもんのコンプライアンスに引っ掛かるぐらいのことも全然やりますんで」と話し、バラエティ的な企画への参加にも意欲的だった。
スーパーバンタム級王座決定トーナメント、本命の壱「瑛ちゃんをまだ追いかけているんで、こんな所でつまづいていられない」
第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニー日本バンタム級王者)
大野貴志(士道館新座ジム/元WMC日本&Bigbangスーパーバンタム級王者、元MA日本バンタム級王者)
第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)
森岡悠樹(北流会君津ジム)
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
小笠原瑛作が階級アップのためREDスーパーバンタム級王座を返上し、4選手による王座決定トーナメントが開幕する。準決勝2試合が今回行われ、決勝は12月11日の後楽園大会を予定している。
トーナメントの本命となりそうな壱は、7月大会でNKBバンタム級王者の海老原竜二を1Rから圧倒し、累計3度のダウンを奪い3R TKO勝ちしている。大野は19年12月のBOMで昭彦と引き分けて以来約3年ぶりの試合となるため、コンディションが気になるところ。
森岡は昨年8月に壱に敗れている。最近では6月のスック・ワンキントーンで吉成士門に判定負けしているが、ジャッジ3者とも49-48とつける接戦だった。炎出丸は出場4選手最年長の39歳。同門の小笠原が王座を保持していたため肘無しのBLACKルールでの戦いを続け、7月大会では工藤“red”玲央に判定負けしたが、肘有りのREDルールで再浮上を図る。
◆壱(左)
今回は俺のためのトーナメントです。華のある奴がベルトを巻いた方がKNOCK OUTが盛り上がるので、華のある僕が優勝します。瑛ちゃんをまだ追いかけているんで、こんな所でつまづいていられないですね。強さをいう華を見せたいです。
◆大野(右)
プライベートで忙しかったり怪我もあったんですけど、試合したい気持ちはずっとありました。前回(19年8月の同級王座決定)トーナメントは負けて盛り上げたので、今回は勝って盛り上げます。壱選手は綺麗なムエタイをやるんですけど、綺麗な戦いとかいらなくて、自分は行くだけなんで。怖さを見せたいですね。その綺麗な顔を切り裂きたいです。
◆森岡(左)
準決勝でダラダラした試合をしても決勝盛り上がらないんで、炎出丸選手はベテランですけど、完膚なきまで叩き潰したいです。炎出丸選手は前に出て来るスタミナはあると思いますが、パワーとスピードは僕が勝っているのできっちり倒したいです。
◆炎出丸(右)
オファーをいただいた時、俺でいいのかと思ったんですけど、この3選手が出場すると聞いて即決しました。地上波の番組が決まった大きなチャンスで、ベテランの僕が最高の人間ドラマを見せたいです。(森岡の印象)リーチがあって強い選手ですけど、スタミナが無いのかな。(森岡の意気込みを聞いて)甘いよと。
他にも以下の2試合が決定している。
BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)
庄司啓馬(TEAM TEPPEN)
BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
向井貫太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU)
松崎公則の引退記念セレモニーも実施
また、今大会では松崎公則(STRUGGLE/元REBELS-MUAYTHAIフライ級&スーパーフライ級王者、元WPMF日本&J-NETWORKスーパーフライ級王者)の引退記念セレモニーも行われることになった。松崎は現在47歳。35歳と遅咲きのプロデビューだったが、12年戦い4本のタイトルを獲得した。戦績50戦20勝(11KO)26敗4分。3月の阿部晴翔戦での引退を試合前から公言し、試合後は引退式は行われていなかった。
会見に出席した松﨑は「派手な選手でもなく、素晴らしい戦績を残した選手でもなく、KNOCK OUTではそんなに試合をしていなかったですけど、引退セレモニーを行っていただきありがとうございます。最初は2~3戦で辞めるつもりが、やっていくうちにハマり、4つのベルトを取ることができました。全ての人に感謝を捧げたいです」とコメントした。印象的な試合を聞かれると、12年10月のMAキックでのWBCムエタイ日本フライ級タイトルマッチ・加藤竜二戦を挙げ「判定0-2で負けたんですけど、凄い拍手をしてもらったことが印象に残っています」と話した。
対戦カード
BLACK フェザー級(57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分5R(延長1R)
龍聖(フリー/KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者)※TRY HARD GYMから所属変更
小笠原裕典[ゆきのり](クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
第2代KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、WPMF世界同級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
TAKERU(GET OVER/DBS&RKAフェザー級王者)
初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級(67.5kg)王座決定戦 3分3R(延長1R)
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI/元REBELS-REDライト級王者)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニー日本バンタム級王者)
大野貴志(士道館新座ジム/元WMC日本&Bigbangスーパーバンタム級王者、元MA日本バンタム級王者)
第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)
森岡悠樹(北流会君津ジム)
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)
庄司啓馬(TEAM TEPPEN)
BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
向井貫太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU)
※松崎公則(STRUGGLE/元REBELS-MUAYTHAIフライ級&スーパーフライ級王者、元WPMF日本&J-NETWORKスーパーフライ級王者)引退記念セレモニーを実施
概要
大会名 KNOCK OUT 2022 vol.5
日時 2022年9月23日(金/祝) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥12,000 S席¥8,000 A席¥6,000 ※当日券500円アップ ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/