KNOCK OUT 5.22 後楽園 一夜明け会見：バズーカ巧樹、次の照準は西岡蓮太「やられた相手にやられっぱなしは嫌」。古村匡平「バズーカ選手にタイトルマッチでリベンジしたい」。濱田巧、敵のセコンド天心は「やっぱり凄かった」

　KNOCK OUT 2021 vol.2（5月22日(土) 後楽園ホール）の一夜明け会見が23日に東京で行われ、栗秋祥梧を除く勝利選手が前夜の試合を振り返った。

　　

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バズーカ巧樹「やられた相手にやられっぱなしは嫌」

第9試合　メインイベント　無法島 presents KNOCK OUT-BLACK ライト級（62.5kg）タイトルマッチ　3分3R（延長1R）
○バズーカ巧樹（菅原道場／王者、MA日本スーパーライト級王者）
×大谷翔司（スクランブル渋谷／挑戦者、INNOVATIONライト級王者）
判定3-0 (少30-26/山根30-25/センチャイ30-25)
※バズーカが初防衛
※1R左ストレートで大谷に1ダウン、3R左フックと右膝蹴りで大谷に2ダウン

◆バズーカ
　勝って当たり前の試合に勝っただけですね。そんなにうれしいとか無くて、勝てて当然なんで。相手の攻撃は全部見えていて、効いたのも一発もないです。（昨年12月に判定負けした大谷戦とのとの違いは？）集中力です。前回負けて、集中して戦うことだけ決めていたんで、問題無かったです。（試合中に左耳から出血したが？）何で切れたかわからないです。10針ぐらい縫いました。（出血で焦りは？）全く無かったです。
（試合後のマイクアピールで昨年2月のKNOCK OUT-BLACK 64kg級王座決定トーナメントの決勝で敗れた相手・西岡蓮太との再戦を希望していたが？）最近負けたのは西岡蓮太ぐらいなので、やられた相手にやられっぱなしは嫌なんでやりたいと思いました。
（次の防衛戦の相手は？）誰でもいいです。

　　
第7試合　BLACK フェザー級（57.5kg）　3分3R（延長1R）
○栗秋祥梧（クロスポイント吉祥寺）
×No-Ri-［ノーリー］（ワイルドシーサー・コザ／元TENKAICHIバンタム級王者）
1R 3’00” KO (3ダウン：右ハイキック)
※栗秋は所用により会見欠席

第6試合　BLACK フェザー級（57.5kg）　3分3R（延長1R）
△小笠原裕典（クロスポイント吉祥寺／元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者）
△銀次（Next零／TENKAICHI＆KPKBフェザー級王者、大和KICK 57.5kg王者）
4R 判定0-1 (和田10-10/少9-10/秋谷10-10)
3R 判定1-1 (秋谷29-30/少30-29/和田29-29)
　　

花岡竜「前回負けた試合が僅差だったので、一つ一つの攻撃を効かせようと意識した」

第5試合　RED スーパーフライ級（52kg）　3分3R（延長1R）
×松﨑公則（STRUGGLE／元REBELS-MUAYTHAI・WPMF日本・J-NETWORKスーパーフライ級王者、元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者）
○花岡　竜（橋本道場／INNOVATIONフライ級王者）
2R 2’46” TKO (ドクターストップ：右肘打ちによる額のカット)

◆花岡
　昨日は倒すと決めて臨んだ試合で、やりたいことはできたんですけど、コーナーに詰めてからの甘さが目立ったので、これから修正していけたらと思いました。パンチやボディは効かせても倒れなくて、特に警戒する攻撃が無かったので、肘を振ってみたら当たって、結果的にはTKO勝ちでした。作戦通り過ぎて、アップでも調子が良くて、試合も緊張も無く、スムーズに動けて、何もさせずに勝てたので、今後につなげられると思います。

（前回（2月のNO KICK NO LIFEでの吉成士門戦の）初黒星の影響は？）プロで初めて負けてましたけど、僅差だったと思うので（※判定0-2）、はっきり勝たないといけないと思って、一つ一つの攻撃を効かせようと意識しました。
（同階級の王者は同門の白幡裕星だが？）昨日は肘有りだったんですけど（肘無しの）BLACKルールも対応できるので、BLACKのベルトにも挑戦したいです。今後もオファーをいただければ、KNOCK OUTの大会名通り、倒せる選手になりたいです。
　　

古村匡平「バズーカ選手にタイトルマッチという最高の舞台でリベンジしたい」

第4試合　BLACK ライト級（62.5kg）　3分3R（延長1R）
×麻火佑太郎（PHOENIX）
○古村匡平（FURUMURA-GYM／大和MUAYTHAIスーパーライト級王者）
判定0-2 (山根28-29/少29-29/センチャイ28-29)

◆古村
　麻火選手、今まで戦った選手で一番巧かったです。僕が最初にKNOCK OUTに参戦した時（昨年2月のKNOCK OUT-BLACK 64kg級王座決定トーナメントの準決勝で）現王者のバズーカ選手に負けましたけど、あと一歩で倒せるところで気を抜いて一発をもらって（ダウンして）しまいました。でも昨日戦たった麻火選手のほうが戦いにくくて、麻火選手とバズーカ選手がやったら麻火選手が勝つと思うので、昨日はそこを乗り越えられて良かったです。
（1Rはペースを崩された？）だいぶ焦りましたね。お腹も効いてヤバいなと思いました。でも凄い負けず嫌いなんで。頭を効かされ無い限り、痛みや苦しみでは倒れないようにしています。万が一負けるのでもただで負けるかと。勝った方がタイトルマッチに大きく近づくので、絶対に勝たないといけないと思いました。綺麗な勝ち方じゃないですけど、ガムシャラに戦って勝ちにつなげられて良かったです。

（昨日のバズーカの試合の感想）カウンターが上手いですけど、弱い点も見つけられたんで、そこを突けば麻火選手よりも楽に勝てると思いましたね。負ける気はしないです。今年中にBLACKルールのベルトを取って、来年中にはREDルールのベルトを取りたいです。
（バズーカとの再戦時期について）今年中には挑戦させてもらいたいです。タイトルマッチという最高の舞台でリベンジして、チャンピオンになって、KNOCK OUTを引っ張る存在になりたいです。
　　

炎出丸「貪欲さが久々に自分の中からふつふつと湧き出ました」

第3試合　BLACK スーパーバンタム級（55kg）　3分3R（延長1R）
○炎出丸（クロスポイント吉祥寺／元J-NETWORKスーパーバンタム級王者）
×加藤和也（ドージョー☆シャカリキ）
判定2-0 (山根29-29/センチャイ29-28/和田29-28)

◆炎出丸
　進退懸けてやっている分、プレッシャーがかかって、いまいち出せなかったです。相手のスタミナが無くて、最後はまとめられるなって思ったんですけど、倒せなかったので甘いなと。BLACKルールのベルトを取ると決めたんで、そのアピールには足りなかったです。新人時代の気持ちというか、本当にベルトを取りたいんで。貪欲さが久々に自分の中からふつふつと湧き出ました。そのために明日からやっていこうというだけです。
　　

濱田巧「向こうのセコンド（＝那須川天心）はやっぱり凄かったです」

第2試合　BLACK スーパーフライ級（52kg）　3分3R（延長1R）
○濱田　巧（team AKATSUKI）
×酒井柚樹（TEPPEN GYM）
4R 判定3-0 (秋谷10-8/和田10-8/センチャイ10-8)
3R 判定1-1 (秋谷27-28/和田27-28/センチャイ28-28)

◆濱田
　1R目にダウンを取ったんですけど、2R目から相手の動きが良くなって。向こうのセコンド（＝那須川天心）の指示が的確でした。（天心は酒井に）僕が「大きく振ってくる」と言っていて、2R最後にそこに（酒井にカウンターのパンチを）合わされてダウンしてしまいました。3Rは気持ちで行くしかないなと。3Rが終わった時に負けたかなと思ったんですけど、延長はとにかく行くしかないと思いました。

（セコンドに天心がいることは意識した？）気にならないと思っていましたけど、やっぱり凄かったですね。バックスピンキックの仕草を少しでも出したら、「バックスピン狙ってるよ」と言ってきて、やりにくかったです。
（※ちなみに濱田のこの話を聞いた宮田充プロデューサーは「那須川天心という選手ははセコンドとしても超一流ということでね。（今までで）一番、2メートルぐらいまで接近しましたからね。色々ありましたけど、まだ2メートル」と話し苦笑していた。）

（試合前、あと数戦でMMA挑戦と話していたが？）MMAの練習もしていますけど、終わってから「また見たい」と言われたので、もう少し続けたいです。
（パンチ力が上がった印象だが？）MMAをやるので、太ももとか下半身がずっしりしてきました。フィジカルトレーニングもやるようになった成果が出たのかなと思います。

　宮田氏は「試合内容では昨日のベストバウトでした。濱田選手も酒井選手も気迫があふれていました。山口元気代表に濱田選手は名勝負製造機と言われていた通りでした。BLACKのスーパーフライ級王座は空位なので、今後も考えていこうかなと思います」とも発言。濱田も「僕の試合はハズレは無いですね。絶対にお客さんが喜ぶ試合をします」と話していた。

第1試合　BLACK 女子45kg契約　2分3R
×川島えりさ（クロスポイント吉祥寺）
○斎藤千種（白山道場）
判定0-3 (秋谷29-30/センチャイ28-29/少29-30)

◆斎藤
　格下の私に胸を貸してくれた川島選手に感謝しています。とても強くて勉強になりました。また一から精進して頑張ります。左ストレートが当たって良かったです。まだ経験も少ないので、一試合一試合頑張っていきます。

※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール