RISE 2.28 横浜アリーナ:那須川天心と志朗が再戦。原口健飛、寺山日葵、白鳥大珠、ベイノア、ヌンラーンレック、チャンヒョン、パジャンチャイ出場。元野球選手の相内誠がデビュー戦
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RISEは来年2021年の2月28日(日)に初の横浜アリーナ大会を開催すると発表した。既にRISEの伊藤隆代表が発表していた通り、この日の大会で那須川天心と志朗の再戦が行われる。大会名は「Cygames presents RISE ELDORADO 2021」。「RISE ELDORADO」はRISEの年に一度のビッグイベントの新しいシリーズ名。RISE史上最大の会場での大会に、RISEの主力や海外の強豪が勢ぞろいする。
12月25日の東京都内での記者会見で、RISEの伊藤隆代表は2021年の展望を発表。「来年は今年やる予定でした63kgのWORLD SERIES(=海外選手も参加のトーナメント)を開催したいです。DEAD OR ALIVE(=日本の4選手による1DAYトーナメント)は70kgと53kgで開催します。ビッグマッチは関東2回、大阪2回のトータル4回で、もう1回増えるかもしれません。Girls Power(=女子大会)も今年は後楽園ホールに進出していきます。後楽園ホールも10回、アマチュアも入れたら20回以上の大会になります。今まではナンバーシリーズ、DEAD OR ALIVE、Girls Power、WORLD SERIESという大会があったんですけど、さらに上の頂点を意味付けるイベントを、毎年3月前後に開催したいと思います。それが今年は2月28日の大会となります」「ELDORADO(エル・ドラド)は(スペイン語で)黄金郷と訳されることもあり、1年最も輝いた選手が参戦するビッグイベントです。RISEの頂点のイベントにしたいです」と話した。
バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
那須川天心(TARGET/Cygames/RISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメント優勝、RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAフリースタイル世界フェザー級(57kg)王者、ISKAオリエンタル世界バンタム級(55kg)王者)
志朗(BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~優勝)
那須川天心と志朗は19年9月の幕張メッセ大会での「RISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメント」の決勝戦で対戦し、天心が判定勝ちしたが、天心は試合前から左拳を痛めており、本調子ではなかった。志朗は今年11月のエディオンアリーナ大阪大会での「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg ~那須川天心挑戦者決定トーナメント~」で植山征紀と鈴木真彦に判定勝ちし、天心との再戦の権利をつかみ取っていた。
◆天心「志朗選手は前に戦った時よりも強くなっていると感じますし、トーナメントで圧倒的に優勝したことが僕にとっては再戦のモチベーションになっているので、しっかり決着をつけて、去年と同じような結果にしたいです。
(志朗の11月のトーナメントの戦いぶりの感想)距離設定が巧いなと改めて感じました。鈴木選手が熱くなっていましたけど、冷静に勝ちに徹する戦いをしていたと思います。
(大晦日のRIZINの試合も控えているが?)今は志朗君のことは全く考えず、大晦日を盛り上げたいです。MMAも素晴らしいですけど、キックボクシングも素晴らしいですし、キックボクシングというより、那須川天心というジャンルとして戦って、那須川天心という存在をもっとみんなに示したいです。それが終わって志朗戦になりますが、(志朗が)対策を立てても勝てるものじゃないと思うので、見せてないものを沢山見せてやろうと思います。圧倒できると思います。」
◆志朗「人生の中でチャンスは巡って来ないと思いますけど、2回目のチャンスを手にしたので、2月28日は那須川天心の全てを奪う覚悟です。来週から那須川天心対策で練習メニューを考えています。前回と同じ試合展開にならないと思います。毎日が楽しいですね。作戦を練れば勝てると思います。RISEは那須川天心のホームなので、圧倒的な勝ちを目指します。」
再戦はバンタム級(55kg)で争われ、試合時間は3分3R(延長1R)。RISE以前はムエタイの試合が中心だた志朗は「5Rでお願いします」と要望したが、伊藤代表は「タイトルマッチなら5Rになるんですけど、通常の試合は3Rなんで、3Rに全部を出し切れるよう頑張ってください」と回答。天心も「3Rでーす」と笑顔で答え、志朗は苦笑していた。天心は「55kgは適性の自分の姿を見せられると思います」とも話した。
また、出場予定選手として以下の8選手が発表され、日本勢4選手が会見で意気込みを語った。ヌンラーンレックとボルドバートルは「RISE WORLD SERIES 2020 -63kgトーナメント」、パジャンチャイは「RISE ASIA SERIES 2020 -55kgトーナメント」に出場予定だったが、コロナ禍の影響で来日できずにいた。今回もコロナの感染拡大状況によってはまた来日できない恐れもある。
原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝、元RISEライト級(63kg)王者)
寺山日葵(TEAM TEPPEN/RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020(47.6kg)優勝、RISE QUEENミニフライ級(49kg)王者、J-GIRLSミニフライ級王者)
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント優勝、元RISEライト級(63kg)王者)
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISEウェルター級(67.5kg)王者)
ヌンラーンレック・ジットムアンノン(タイ/ジットムアンノンジム/元ルンピニー認定スーパーフェザー級王者)
ボルドバートル・アルタンドルグーン(モンゴル/マンダル・ファイティングジム/全モンゴル最強決定トーナメント60kg優勝)
イ・チャンヒョン[チャンヒョン・リー](韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級(60kg)王者)
パジャンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ/元ルンピニー&ラジャダムナン認定スーパーフライ級&フライ級王者)
◆原口「今年はRISEの王者とDoAを取れて、頑張ったなと思います。(10月の横浜大会のDEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント決勝で)白鳥選手とできなかったショックがありますけど、どうせやるならお互い成長して最高潮の時にやりたいです。今は正直、白鳥選手に勝てると思っていて、そういう選手だとやりたくないので、お互いどっちが強いかわからないタイミングでやりたいです。」
◆白鳥「10月のDoAトーナメントの大事なところを落とし、二度とそんな思いをしたくないと思いました。大晦日に皇治をぶっ倒して来年につなげたかったんですけど、皇治がびびっているんで、来年どっかのタイミングでやりたいです。それはRIZINでの話で、RISEでは原口選手が圧倒的な強さでトーナメントで優勝して、僕が圧倒的に下の立場になりました。チャンピオンが僕とやりたいと認めるタイミングでやりたいので、組まれた試合は誰が相手でも圧倒して、来年は原口選手とやりたいです。まずは(DoA一回戦で負けた)直樹選手にきっちりリベンジして、WORLD SERIESに出て、元々決まっていたヌンラーンレックとやりたいです。」
◆寺山「女子が大きな大会に出場できるのは当たり前ではないと思うので、もっと強くなって、男子に引けを取らないようになりたいです。まだまだ強い女子選手が出て来ると思うので、圧倒的な存在になれるよう、高みを目指し、いずれは海外選手ともできるよう、力をつけたいです。」(※今大会では外国人選手との試合を予定)
◆ベイノア「大晦日に出たいとアピールしましたが、気付いたらシバターの枠しか開いてないようです。いつでも出られるよう減量していましたが、これからは(対シバターに向け)増量したいです。もし出場できなくても、積み上げたものを2月に爆発させたいです。2021年はRISE全大会に何等かの形で出場します。」
また、プロ野球の元投手で今季限りで引退した相内誠が、2月28日の大会でキックボクシングプロデビューすることも発表された。相内は埼玉西武ライオンズに13年に入団し、14年から19年の間に一軍で21試合登板し0勝7敗、防御率10.05(情報源:NPB.jp)。現役時代、未成年での飲酒・喫煙、自動車事故、コロナでの外出禁止期間中のゴルフ等、トラブルを度々起こした。高校時代に野球の練習の合間にキックを練習していたこともあり、11月3日に西武の戦力外となった後には格闘家転向を表明していた。現在26歳。身長185cm・67kgで、RISEでの階級はスーパーライト級(65kg)を予定。RISEのアマチュアや新宿フェイス大会を経験せず、いきなりRISE最大のイベントでのプロデビューとなる。
「野球界のバッドボーイ」というキャッチフレーズで紹介され会見に登場した相内は「いきなり格闘界に入ってナメんなよと言われるのは当然だと思います。面白い試合をして、面白いファイターと思ってもらえる選手になりたいです」「今は所属は決めず、色んなトレーナーに技術を教わっています。体力が野球と全く違って、すぐ疲れるので、走り込みを中心にやっています」「実績が無い選手が世間から強く当たられるのは当然だと思うので、まずは実績を残して、ライオンズではなくRISEで頑張っていきたいです」とコメントした。