RISE 9.16 幕張メッセ:那須川天心、志朗に判定勝ち、武尊&K-1陣営に「僕は逃げも隠れもしない」。白鳥大珠、梅野源治を1R KO
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Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Final Round
2019年9月16日(月/祝)千葉・幕張メッセ イベントホール
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 メインイベント RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament決勝戦 3分3R(最大延長2R)
○那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAフリースタイルルール世界フェザー級(57kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(55kg)王者/57.95kg)
×志朗(BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級(55kg)王者/57.8kg)
判定3-0 (和田30-29/長瀬30-28/大沢30-28)
※那須川が優勝
RISEは旗揚げから続けてきた通常のナンバーシリーズよりもグレードアップしたビッグイベントシリーズ「RISE WORLD SERIES」を昨年6月の幕張メッセ大会からスタート。3月の大田区総合体育館大会からは58kgと61kgの2階級で各8選手参加のトーナメントを開始し、7月のエディオンアリーナ大阪大会での準決勝を経て、今回の幕張大会で決勝を迎える。
-58kgトーナメント一回戦で天心はフェデリコ・ローマを3R、ジャンピング左ハイでKO。準決勝ではルンピニー王者のスアキムに3R 胴廻し回転蹴りによる額のカットでTKO勝ちし、決勝に駒を進めた。3月から7月の間は、AbemaTVのボクシング企画を含め、試合が続いたが、7月から9月は無く、集中して試合に臨める。
対する志朗は一回戦でウラジスラフ・ミキータスに右ローキックで3R TKO勝ち。準決勝では元ラジャダムナン王者のルンキットに延長判定2-1で勝利し決勝へ進んだ。両選手ともニック永末氏の元でフィジカルトレーニングを受けているが、志朗のほうが先に受けていたため、永末氏は志朗の陣営につき、バンテージは両者に巻く。
1R、天心はサウスポーに構えて圧力をかけ続け、志朗はジャブと前蹴りを細かく出しながら回り続け、お見合いが続く。天心は時折詰めてパンチやミドルを出すが、まだ当たりは浅い。記者採点イーブン。
2Rも同様で、志朗はほとんど攻めず、詰められればクリンチを繰り返し、小川レフェリーからイエローカードをもらう。それでも天心は集中力を切らさず圧をかけ続け、終盤には左ストレート、左ボディのヒットを増やす。記者採点は天心。
3Rも同じような構図で、天心が圧力をかけ続け、パンチからの胴廻し回転蹴りなどで奇襲を仕掛けるも、当たりは浅い。それでも天心が随所でパンチとミドルを当て好印象。志朗はようやくパンチやミドルや膝を出しはするが、ヒットは乏しいまま終了する。記者採点は天心。合計30-28で天心。ジャッジ3者も天心を支持し天心の勝利となったが、最後まで持ち味を発揮できず、勝利後も悔しそうだった。
天心は「パッとした試合はできなかったんですけど、技術か高く、隙を見せるとやられる攻防でした。志朗選手は昔から知っていたので戦えて良かったです。志朗君とはフィジカルトレーナーが一緒で、こういうのはもうやめてもらいたいなって思いました。試合前からナイーブでした。優勝はできたので良かったです。もっと成長し、まだまだ頑張ります」と話す。
さらに「最後に一つだけ言いたいことがあります」と話すと、「武尊選手、K-1の陣営に言いたいことがあります。僕は格闘技界を盛り上げるため、人生賭けて戦ってきたつもりです。時間は止まっていないですし、やりたい未来がまだまだたくさんあります。皆さんの声に応えるのが選手たちだと思いませんか? WORLD SERIESのように強い選手を集めて戦うのが本当の興行なんじゃないですか? 僕は逃げも隠れもしないです。SNSで書き込んだりするんだったら、さっさと正式な話をください。俺は待ってます」とアピールした。
バックステージで天心は、リング上でのアピールについて「世界でビッグカードが組まれているのに、なんで日本は組まれないんだと思う」「お互いやりたいのに、やれないのはおかしい」と話した。だが「向こうに乗り込んでやりたいか?」という質問には「(K-1との)独占契約は無理なんで」と答え、別の形での実現を希望。「彼(武尊)を見て対戦をイメージすることは?」という質問には「最近は無いですね。自分の試合もあるので」と答え、以前よりも武尊自体への熱意は薄れている様子だった。
なお、今日の自身のコンディションについて「試合前から(左)拳が痛かった。ニックさんのバンテージが無ければ、もっとヤバい状態になっていた」と明かした。次戦についても「ちょっと休みたいですね。優勝まで大変でした」と話し、過密スケジュールも相まって心身共に過酷な状態だったことを示唆した。
RISEクリエーションの伊藤隆代表は大会後の総括で、天心のアピールについて「向こう(K-1)サイドの考えもあるでしょうけど、ニュートラルな環境でやれるといいですね。テレビがついたり、天心が言うように東京ドームでやれるといいし、向こうの選手がやりたいなら来ればいい。全面戦争でも構わない。日本の格闘技を盛上げたい」と、天心×武尊に留まらないK-1との対抗戦にも前向きな姿勢を示した。天心×武尊の1試合だけに関しては「賞味期限は半年でしょう。向こう(武尊)の選手生命も残り短いでしょうし、僕はこっち(天心)の陣営ですけど、最高の状態でやらせてあげたい」と、恐らくキャリア終盤に入りつつある武尊のコンディションも気遣った。なお、天心から武尊への対戦要求に関してK-1から訴訟を起こされていた件については「時が来た時に話します。我々に全く否が無いので」と話すに留まった。
第11試合 セミファイナル RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament決勝戦 3分3R(最大延長2R)
○白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEライト級(63kg)王者/60.95kg)
×梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナン認定ライト級王者、元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者/60.95kg)
1R 2’59” KO (左ストレート)
※白鳥が優勝
梅野は一回戦でル・ジュンに判定勝ちし、準決勝でイ・チャンヒョンに判定勝ち。白鳥は一回戦でヘクター・サンチアゴに延長戦の末に判定勝ちし、準決勝ではラジャダムナン王者のセクサン・オー・クワンムアンに判定勝ちし、決勝に進んだ。梅野は今回に備え、白鳥と同じサウスポーの元K-1王者の卜部功也とゲーオ・ウィラサクレックと練習したことも話題を呼んだが、白鳥が若さと勢いを見せつけることに。
1R、梅野がサウスポーの白鳥に対し、右ミドルを序盤から当て続けて先手を取る。白鳥はしばらくもらってしまうが、時折ボディから顔面につなぐパンチの連打を決めて、じわじわそのヒットを増やす。すると終盤、白鳥が左ストレートを当ててひるませ、倒れ際にも左ストレートを当ててダウンを奪取。梅野は立ち上がるがダメージが大きく、白鳥が左ストレートで再びダウンを奪うと、レフェリーがストップ。白鳥の完勝に終わった。
白鳥は「これからはRISEを引っ張ります。天心だけじゃありません。何なら天心を越して一番上に行ってやろうと思います」とアピールした。
第10試合 54kg契約 3分3R(延長1R)
○鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級(55kg)王者/53.7kg)
×田丸 辰(平井道場/RISEスーパーフライ級(53kg)王者/53.8kg)
4R 判定0-3 (和田10-9/小川10-9/秋谷10-9)
3R 判定0-1 (和田29-29/小川29-30/秋谷29-29)
鈴木は15年に同い年の天心に負けた後は4年間無敗。昨年11月の両国大会で天心が返上したバンタム級王座を獲得した。田丸はプロ10戦全勝の17歳。昨年11月の後楽園大会で初代スーパーフライ級王者に。5月の後楽園大会では政所仁を破り初防衛に成功すると、1階級上の鈴木との対戦に意欲を示し、今大会で中間の54kg契約で試合が組まれた。発表時から評判が高いカードで、チャンヒョン、スアキムらの試合を押さえて、トーナメント決勝2試合の前の好位置に置かれる。
1R、鈴木がじわじわ圧力をかけ、サウスポーの田丸は下がるが、序盤から左フックをクリーンヒットして先手を取る。その後もボディ打ちや右の捨てパンチも絡めながら左のフックを随所で当て好印象。田丸の動きが速く、鈴木はなかなか的確に当てさせてもらえない。記者採点は田丸。
2R、鈴木もようやく詰めて膝やローやボディブローを当てる場面が増える。随所で田丸はパンチを当て、鈴木のパンチをかわし、側転蹴りも当てて、主導権を握らせない。記者採点はイーブン。
3R、鈴木は圧力を強め、ミドル、膝を積極的に当てる。田丸はひるまないものの、回り続ける状態が続き、攻撃が減ってしまう。ここで体格差が影響することに。記者採点は鈴木。合計29-29で、ジャッジ2者も同じで延長へ。
延長Rもその流れは変わらず、鈴木が圧力をかけ続け、膝、パンチを当て続けて圧倒。田丸は防戦一方で、鈴木は延長とは思えないほど途切れず攻め続け終了。記者採点もジャッジも鈴木で、鈴木の判定勝ち。鈴木が上の階級の王者としての威厳を保った。
第9試合 RISE WORLD SERIES 61.5kg契約 3分3R(延長1R)
×イ・チャンヒョン[チャンヒョン・リー](韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級(60kg)王者/61.4kg)
○原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/Road to RIZIN KICK Tournament 2018(58kg)優勝、RISEライト級(63kg)2位/61.25kg)※Kick Lab/聖武会館から所属変更
判定0-3 (小川28-30/大沢27-30/秋谷27-30)
チャンヒョンは準決勝で梅野に敗れたが、WORLD SERIESに連続参戦。原口はRIZINにも参戦しつつ、RISEではミゲール・マルティネス、北井智大、ル・ジュン相手に3連勝中だ。
1R、原口がサウスポーに構えて距離を取り、左のミドルを主体にしつつ、右のローも織り交ぜる。チャンヒョンは前に出続けるがなかなか原口を捕まえきれない。時折右ローを強打するがパンチはまだ乏しい。記者採点イーブン。
2Rも原口が距離を取り続け、左ミドル、左ハイのヒットを増やす。右ジャブ、左ストレートのパンチも織り交ぜ、チャンヒョンを寄せ付けず主導権を握る。記者採点は原口。
3Rも原口が回って距離を取り、蹴りを主体にしつつ、パンチも絡め、チャンヒョンを寄せ付けないまま終了。記者採点は原口。合計28-30で原口。ジャッジ3者も順当に原口を支持し、原口がチャンヒョンに完勝した。
第8試合 RISE WORLD SERIES 59kg契約 3分3R(延長1R)
○スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ/PKセンチャイムエタイジム/ルンピニー認定スーパーフェザー級王者/59.2kg→59.0kg)
×ニキータ・サプン(ウクライナ/オクタゴン・キエフ/58.65kg)
1R 2’30” KO (左ミドルキック)
天心に敗れたスアキムも連続参戦。対するサプンは16年末のRIZINで天心のMMAデビュー戦の相手を務め、腕十字でタップ寸前まで追い詰めた。テコンドーではヨーロッパの大会で優勝しているという。
1R、サプンはテコンドー式にガードを低くしつつ距離を取り、バックスピンキックを多用するが、距離が遠く空振りが続く。攻めにくそうなスアキムだったが、サプンがスリップした際、腰を押さえており、打ち付けて痛めてしまった様子。サプンは立ったが逃げ回る状態が続き、スアキムが左ミドルを当てて倒すと、サプンは立ち上がれなくなり、スアキムのKO勝ちとなった。
第7試合 RISE WORLD SERIES 58kg契約 3分3R(延長1R)
×森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/RISEフェザー級(57.5kg)2位/58.0kg)
○タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル/チャンピオンズ・ファクトリー/ブラジルSAIKYO GP優勝/57.9kg)
判定0-3 (長瀬28-29/大沢28-30/和田27-30)
森本は5月の後楽園で篠塚辰樹に勝利したが、7月のONEマレーシア大会でジョシュ・トナーに判定負けした。フェレイラはスアキムをKO寸前まで追い込み、RIZINでは大雅に逆転KO勝ちしたが、7月のRISE大阪では工藤政英相手に持ち味を発揮できず判定負けしている。
1R、フェレイラが右ロー、左ミドルを積極的に当て、右フックも振り回す。森本も右ロー、ミドルを返すが、蹴り数で差が大きい。記者採点はフェレイラ。
2R、フェレイラが序盤に左膝を効かせてからの右フックでダウンを奪う。その後もパンチラッシュで追い詰める。森本は終盤、胴廻し回転蹴りを当ててフェレイラをひるませるが、フェレイラがロープに引っ掛かりダウンとはならない。記者採点は10-8でフェレイラ。
3R、しばらくフェレイラのラッシュが続いたが、森本は耐え、膝蹴りを当てていると効き目を発揮し、終盤はフェレイラが下がり続け時間いっぱいまで耐える。記者採点は森本。合計27-29でフェレイラ。森本は必死の追い上げが光るも逆転ならなかった。
第6試合 ウェルター級(67.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISE王者/67.45kg)
×タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/RISEスーパーライト(65kg)級3位、元WMC世界フェザー級王者/67.3kg)
4R 判定3-0 (小川10-8/和田10-8/佐藤10-8)
3R 判定0-0 (小川29-29/和田29-29/佐藤29-29)
両者は3月の大田大会で対戦し、タップロンが左フック一撃でKO勝ちしている。1R、ベイノアは細かく動いて距離を取り続けて左ローを着実に当て続ける。タップロンも右ローを返し続け、まだはっきりした差は無い。
2R、お互い攻撃が増え、タップロンが右ローを連続で当ててから、右ストレートをクリーンヒットし、ベイノアを少しひるませる。だがベイノアもパンチの打ち合いでパンチを返し、左ハイ等も当て、終盤は持ち直す。記者採点はタップロン。
3R、タップロンは少し疲れが見え始め、ベイノアがパンチと蹴りを積極的に当ててやや優位に。記者採点はベイノア。合計29-29でジャッジ3者も同様で延長へ。
延長R、タップロンはロープを背にしながらも右ロー、ミドルを当て続けるが、ベイノアは耐え、次第にパンチのヒットを増やすと、終盤、右ハイキックでダウンを奪い、勝利を確実にして終了。ベイノアが激闘を制しリベンジに成功した。
ベイノアは「タップロンという存在があったからこそ強くなれました。本当にコップンカー。幕張これで勝率100パーセントです。まだ2戦しかやっていないですけど。このまま負け無しで幕張に戻って来ます。タップロンに負けて大阪でも滑りましたが、これが僕のWORLD SERIESです」とマイクで話した。
第5試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
○秀樹(新宿レフティージム/RISEライト級(63kg)1位、K-1 REVOLUTION FINAL-65kg級世界王者/63.9kg)
×稲石竜弥(TEAM OJ/元Bigbang&MA日本ライト級王者/63.95kg)
判定3-0 (秋谷29-28/佐藤29-28/小川30-28)
秀樹は2月の後楽園大会での白鳥とのライト級タイトルマッチで対戦。WORLD SERIESトーナメントの予選も兼ねていたが、試合中に左足のスネが割れ無念のTKO負けを喫した。白鳥はトーナメント決勝まで残っており、秀樹はここから巻き返しを図りたいところ。対する稲石は14年のRISE100回大会以来のRISE参戦。近年はKrush、REBELSに上がっていた。
1R、秀樹はサウスポーに構え、やや慎重に隙を伺うが、稲石が変則的なリズムから左右のミドル、バックハンドブローなどをヒットし、若干優位に試合を運ぶ。記者採点は稲石。
2R、秀樹は少し左ミドルのヒットが増えてきたが、稲石も終盤に右ミドルのヒットを増やし巻き返す。記者採点はイーブン。
3R、両者ミドルを当てるが、秀樹は稲石の右ミドルの打ち終わりに左フックを返す場面も。すると終盤、稲石のバックスピンキックの打ち終わりに秀樹が左ハイを当ててダウンを奪うことに成功。これで逆転し、秀樹が辛うじて復帰戦を白星で飾ることに成功した。
第4試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
○直樹(BRIGN IT ONパラエストラAKK/RISEライト級(63kg)6位/63.95kg)
×松本芳道(KICK-DIET吉野町/元新日本ライト級王者、K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament 3位/64.0kg)
判定3-0 (秋谷29-28/大沢29-28/小川29-28)
直樹は7月の後楽園大会で前口太尊をKO。松本はRISE初参戦。新日本キックで活躍後、ボクシングに転向し、今年からキックに復帰し、前口太尊、杉本卓也を下している。
1R、直樹が圧力をかけ続け、右ハイ、ボディ狙いのミドル、パンチを当て続け、主導権を握る。松本もパンチを随所で返すがヒット数が少ない。2Rも同じような構図で、やや直樹が優位な状態が続く。
だが3R、松本が接近戦でのパンチの打ち合いに持ち込むと、少しずつヒットを増やし、終盤には右フックを度々クリーンヒットし直樹を追い詰める。だがダウンは奪えず、直樹が終了まで耐えきり判定勝ちした。
第3試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
×金子 梓(新宿レフティージム/RISEバンタム級(55kg)8位/55.95kg)
○京谷祐希(山口道場/55.8kg)
2R 2’09” KO (3ダウン:パンチ連打)
金子は昨年11月のスーパーフライ級王座決定戦までプロ無敗だったが、田丸に敗れてから3連敗。7月13日のMKF韓国大会でチェ・ソクヒに勝利し連敗をストップした。京谷はRISE初参戦。Krush、DEEP☆KICK、ホーストカップなどに上がり、武尊にプロ唯一の黒星をつけた選手としても知られる。
1R、金子がサウスポーの京谷に圧力をかけ、随所で蹴りを当てるが、京谷もジャブで距離を取り、ベタ足で回りながら、左ストレート等を返し続ける。
すると2R序盤、詰めて来た金子に対し、ロープを背にしながら、京谷が左ストレートを当ててダウンを奪う。しばらく持ちこたえた金子だが、ダメージは抜けず、中盤過ぎ、京谷が左ストレートで再びダウンを奪い、最後はフラフラの金子にパンチを連打して沈めた。
第2試合 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
×百花(魁塾/ミネルヴァ・アトム級王者/46.0kg)
○平岡 琴(TRY HARD GYM/45.95kg)
4R 判定1-2 (大沢9-10/長瀬10-9/和田9-10)
3R 判定0-1 (大沢28-29/長瀬29-29/和田29-29)
百花と平岡は3月の後楽園のRISE QUEENアトム級王者決定トーナメント一回戦で紅絹、那須川梨々に敗れている。その後、百花は6月ミネルヴァ大阪大会のメインで勝利し、平岡は7月のMKF韓国大会でTKO勝ちしている。
1Rはお互い慎重で、攻撃は少なく有効打も乏しい展開。2R、平岡のローが少し効き目を発揮し、百花は足取りが悪くなり、平岡のハイキック等の蹴りのヒットが増える。だが百花も随所でパンチを返し、まだ大差はつけさせない。
3R、平岡は序盤から左ミドルを効かせると、膝蹴り、ロー、顔面へのパンチを自在に当て続け主導権を維持する。記者採点は3Rに平岡につけ29-30だが、ジャッジは1者からしか支持されず延長へ
延長R、平岡は上段後ろ回し蹴りやハイキックを当てるが、百花は随所で右フックを返し、終了間際にはパンチの連打で巻き返す。僅差で難しい内容だが、記者採点は平岡。ジャッジも割れ、平岡の勝利となった。
第1試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
○那須川梨々(TEAM TEPPEN/2017年KAMINARIMON全日本女子トーナメント-45kg級優勝/45.95kg)
×上仮屋真莉(ROAD MMA GYM/第4回K-1チャレンジ女子Bクラス 全日本トーナメント−50kg優勝/45.3kg)
2R 0’10” KO (右ハイキック)
天心の妹・梨々は7月のRISE QUEENアトム級王座決定戦で紅絹に判定負けし、今回が再起戦。地元千葉の幕張メッセは昨年6月のプロデビューの場でもある。対する上仮屋は今年7月にプロデビューした33歳の元自衛官の選手。開始すぐから力量差がはっきりと出る試合となり、サウスポーの梨々が序盤から左フックでダウンを奪い、その後もパンチ、膝等で圧倒。2R、開始すぐの右ハイでKOした。
オープニングファイト4 ウェルター級(67.5kg) 3分3R
△高木覚清(岡山ジム/INNOVATIONウェルター級9位/67.4kg)
△宮城寛克(赤雲會/TENKAICHIウェルター級&ミドル級王者/67.45kg)
判定0-1 (29-29/29-30/29-29)
オープニングファイト3 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×大石健作(TEAM TEPPEN/新空手K-2 GRAND PRIX 2019 軽中量級準優勝/59.9kg)
○齋藤奨司(FIGHT FARM/2018年KAMINARIMON全日本大会-65kg級優勝・大会MVP/59.9kg)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
オープニングファイト2 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○新井海希(極真会館/57.5kg)
×田上健太(フリー/56.5kg)
2R 1’45” KO
オープニングファイト1 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R
×ERIKO(ファイティングラボ高田馬場/48.35kg)※宮内恵理子 改め
○AKARI(TARGET/2018年KAMINARIMON全日本女子トーナメント-52kg級優勝/48.35kg)
判定0-3 (28-29/28-30/28-30)