ミネルヴァ 6.9 大阪 平野区民ホール:百花、初のミネルヴァ単独興行メインで勝利。Ayaka&聖愛、王者から白星
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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ミネルヴァ実行委員会「ミネルヴァ」
2019年6月9日(日)大阪市平野区民ホール
女子だけのキックボクシング大会『ミネルヴァ』が、単独の興行として初めて開催された。事実上の旗揚げとなった『ミネルヴァ』は、4人の現役王者がリングに立つ豪華な興行となった。そのうち2人の王者が今回階級アップで挑んだが、どちらも破れるという波乱の幕開けとなった。
記事提供:NJKF西日本本部、ミネルヴァ実行委員会
メインイベント ミネルヴァ 47.5kg契約 2分3R
○百花[ももか](魁塾/ミネルヴァ アトム級王者)
×キム・ヒョソン(JUNGWOO GYM/元MAX FCバンタム級王者/韓国)
判定3-0(30-28、30-28、30-29)
ミネルヴァアトム級王者の百花が、韓国最大のキックボクシングイベントMAXFCフライ級元王者のキム・ヒョソンを迎え撃った。
1R、百花が放つジャブ、ローキックで試合はスタートした。ヒョソンは強いストレートを返す。階級が上のヒョソンは重たいパンチで突進してくる。百花はヒョソンの圧力に苦戦しながらも軽快なフットワークで左右に回りローキックとパンチを返す。ヒョソンはキックとパンチを上下バランスよくこなし、首相撲も仕掛けるなど元王者らしさを見せる。だが百花も力負けしていない。
2R、百花の右フックが当たりだすがヒョソンの突進は止まらない。ヒョソンは、パンチからミネルヴァルールの3秒首相撲を駆使して百花を苦しめる。ヒョソンの重たい右ミドルキックが百花の脇腹をえぐる。たたみかけたいヒョソンだが、百花のフットワークと前蹴りに攻めあぐむ。ラウンド終盤に百花のショートのパンチと右フックが的確に当たり、百花はヒョソンをコーナーに詰めてラッシュ、このラウンドは百花がやや優勢。
3Rが開始すると百花の左右のフックがヒョソンを襲う。それでも元王者ヒョソンの突進は止まらない。百花は突進するヒョソンを前蹴りで止めながら左右のフック、ボディーストレートと的確にパンチを打ち込む。残り30秒、百花も前に出て激しい打ち合いに、有効打は百花が上か。
圧力に苦しみながらも的確なパンチを放った百花が韓国からの刺客を退けた。
試合後にマイクをとった百花は
「みなさん!ミネルヴァ楽しんでいただけましたか!試合はあまり良い内容ではなかったですが、メインを勝ちで終われたということで、喜ばせてください!(笑)応援ありがとうございました!」とコメント
また控え室では
「前回(RISE)ビッグチャンスを掴む事が出来ず心が折れてしまいそうでしたが、たくさんの方から応援メッセージを頂きそれが力になり初のミネルヴァ単独興行でのメインでしっかり勝つ事が出来ました。試合中もたくさんの応援があり、ずっと前に出てくるキム・ヒョソン選手の圧力に負ける事なく最後まで闘う事ができました。先週のRIZNで魁塾の憂也が出場していたのでセコンドに入ったのですが、本当に夢の舞台でした。女子のMMAが2試合セミファイナルで組まれていて羨ましかったです。女子キックボクシングも私が盛り上げていきますので応援よろしくお願いします」と話した。
セミファイナル ミネルヴァ アトム級 2分3R(-46.26)
×MARI(ナックルズGYM/ミネルヴァ ピン級王者)
○Ayaka(NJKF健心塾/ミネルヴァ アトム級5位)
判定0-2(29-30、29-30、29-29)
セミファイナルでは、この後メインに出場する百花のベルトを狙う2人が対決した。
1R、MARIはフリッカースタイルで構え、Ayakaはしっかりガードを上げて構える。MARIの早いジャブがAyakaの顔を捕らえれば、Ayakaは空手仕込みの蹴りで応戦。Ayakaの右ミドルキックにMARIが右のパンチを合わせて顔面にヒットさせると、Ayakaは楽しんでいるかのように笑みを浮かべる。Ayakaは蹴りを上下に打ち分けプレッシャーをかけていく、MARIはフリッカーとアップライトを切り替えながらパンチを狙う。すきをついたAyaka が首相撲に持ち込み右の膝蹴りをMARIのみぞおちに打ち込む。
2R、MARIがガードを上げて蹴りからのコンビネーションを狙うと、Ayakaもそれに応えて激しい攻防戦に。組み合った離れ際にAyakaがMARIのアゴをめがけてハイキックを放つも、間一髪で喉もとにそれる。ペースを掴んだAyakaは左右の蹴りで激しく追撃する。MARIはパンチの打ち合いに持ち込んで巻き返しを狙うもここでゴング。
3Rが始まると二人の意地がぶつかり合う激しい打ち合い。Ayakaはバックスピンキック、バックブローを織り交ぜパンチでも攻め立てる。MARIも王者の意地を見せて得意のパンチで応酬。互いに譲らずヒットを重ねて一進一退の攻防のなか試合終了のゴング。
判定は一人がイーブン、二人が1ポイント差でAyakaを支持、2−0でAyakaの金星となった。
勝ったAyakaはマイクで「MARI選手、本当に強かったです!応援ありがとうございました。この後メインで百花選手の試合があるので、最後まで楽しんで行ってください!」とコメント。
また控え室では「たくさんの方の声援のおかげでなんとか勝つことができました。 MARI選手、対戦していただきありがとうございました。アトム級でもピン級でもベルトを狙いたいと思っているので、百花選手よろしくお願いします」と話した。
第3試合 ミネルヴァ スーパーフライ級(-52.16)挑戦者決定トーナメント準決勝 2分3R
×楓(LEGEND GYM/ミネルヴァ ライトフライ級王者)
○聖愛[せいな](魁塾/ミネルヴァ スーパーフライ級5位)
TKO 1R 1分43秒(パンチ・2ノックダウン)
ミネルヴァライトフライ級王者の楓がスーパーフライ級に階級を上げ、ランキング5位の聖愛と次期挑戦者決定トーナメント準決勝を争った。
先に入場した聖愛、そして王者の風格を漂わせて楓がリングイン、聖愛は落ち着いた様子で楓をみる。
試合開始のゴングが鳴らされ静かな立ち上がりで始まった。お互いがミドルキックで相手の出方を確認する。蹴りからパンチのコンビネーションで攻める楓に聖愛もショートのパンチで返す。前に出る楓の圧力に下がりながら放った聖愛の右ストレートがタイミングよく楓の顔をとらえて尻餅をつくようにダウン。楓はすぐに立ち上がり大丈夫さをアピール。焦った楓は前に出てポイントを取り戻そうとする。聖愛は逃げずに打ち合いに応じる。回転の早い楓の攻撃に対して、聖愛の長い手足から繰り出す攻撃が楓を苦しめる。攻撃をもらいながらも前に出る楓、大振りになった楓の顔に聖愛が放った左のロングフックがヒット、楓は後ろに崩れ落ちる、また即座に立ち上がるも2ノックダウンであえなくTKO、レフェリーが試合を止めた。王者の猛攻を冷静に対処した聖愛が勝利してトーナメント決勝に駒を進めた。
同日、埼玉(絆 XI)でもう一つの準決勝が行われ、勝利した真美 (Team ImmortaL)と聖愛のスーパーフライ級挑戦者決定戦が決定した。(日程未定)
試合後に聖愛は
「今回の試合をKOで勝利できたことは自分にとってすごく自信になりました。魁塾の先生や先輩方の指導やアドバイスを受けながら練習してきたことが今回の勝利につながり、とても嬉しいです。令和最初の試合良い勝ち方をしたので、このまま勝ち続けてベルトを取りにいきたいと思います」と語った。
第2試合 ミネルヴァ 57.5kg契約 2分3R
×Queenマオ(総合格闘技スタジオSTYLE)※失格
○M原加奈(OISHI-GYM)56.7kg
※Queenマオが失格、記録はM原加奈の不戦勝
代替試合 スペシャルエキシビジョンマッチ
☆SAHO☆(闘神塾/ミネルヴァ スーパーバンタム級王者、WMC女子日本同級王者)
M原加奈(OISHI-GYM)
勝敗なし
試合前日Queenマオが計量できずに失格となり、急遽ミネルヴァ スーパーバンタム級王者で、先月のWMC女子日本スーパーバンタム級王座決定戦(5.9ムエローク)で佐々木蝶里(尚武会)を下して見事二冠王となった☆SAHO☆が、M原加奈とのエキシビジョンマッチとして出場した。
エキシビジョンマッチを終えた☆SAHO☆はマイクを握り、
「ひさしぶりの大阪での試合楽しかったです!今回私を呼んでくださってありがとうございました。私が今こうして東京で活躍できて、ベルトが巻けているのも林塾長が私に東京に行くきっかけを作ってくれたからです。本当に感謝しています。ありがとうございます!」と、主催者の林氏に一礼し、今後は更に上を目指し世界タイトルも視野に入れていることをアピールした。
第1試合 ミネルヴァ 53kg契約 2分3R
△AYA(BLA-FREY)
△近藤m海(OISHI-GYM)
判定0-0(三者とも29-29)
ミネルヴァ旗揚げ戦のファーストマッチは元WMAF世界ウェルター級王者の北山高与志の秘蔵っ子AYAと名古屋の名門OISHI-GYMから参戦の近藤m海の対戦からスタートした。
身長差を生かしたAYAが長いストレートと前蹴りで主導権を握るも近藤が中に入ってパンチを当てる。お互いの攻撃に決め手がないまま終了。接戦はジャッジ三者とも29−29のドローに終わった。
オープニングファイト アマチュアミネルヴァ
OP第5試合 48kg契約 1分3R
○重村希海(真門伊藤道場)
×若林弥由(月心会チーム侍)
判定3-0(30-28、30-28、29-28)
OP第4試合 54kg契約 1分3R
△八田妃希(寝屋川ジム)
△三宅美優(NJKF拳之会)
判定1-1(30-29、29-30、29-29)
OP第3試合 45kg契約 1分3R
×堀 琉榎(BFA-SEED)
○長﨑紗依茄(月心会チーム侍)
判定0-3(三者とも27-30)
OP第2試合 45kg契約 1分3R
×上村蘭唯華(真門伊藤道場)
○富貴彩愛(トリニティーサンズ)
判定0-3(28-30、28-30、28-29)
OP第1試合 48kg契約 1分3R
×高橋明里(ロイヤルキングス)
○本屋敷かえで(月心会チーム侍)
判定0-3(三者とも27-30)