KNOCK OUT 6.23 代々木第二体育館:ONE常連タイ人とOFG戦、小笠原瑛作「ONEに思い出作りで1回出るだけのような選手とは同じにされたくない」|バズーカ巧樹×中島玲談話も
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KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”(6月23日(日)代々木競技場第二体育館)に出場する小笠原瑛作、バズーカ巧樹、中島玲のインタビューがKNOCK OUTプロモーションから届いた。
第13試合 OFG-RED 58.5kg契約 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
デーングリアングライ・シンマーウィン(デンクリアンクライ・シンハーマウィン)[Denkriangkrai Singha Mawynn](タイ/シンハーマウィンジム/元タイ・ラット・ミニフライ級王者)
小笠原兄弟の弟・瑛作は長らくタイ人との試合を続けており、今回もタイ人と戦う。昨年3月のKNOCK OUT代々木大会では元ルンピニー3階級制覇王者のロンナチャイに判定勝ち。6月の試合もトンミーチャイに勝利すると、8月にONE Friday Fightsに初参戦し、ヨードウィッタヤをわずか32秒、右フック一撃でKOした。11月のKNOCK OUTではONEムエタイ同様のオープンフィンガーグローブ(OFG)着用の試合でウィンに延長判定負け。昨年12月のONE 2戦目はチョーファーに2R右ストレートでKO負けし2連敗したが、4月のONEではソーンスックノーイに判定勝ちしている。
対するデーングリアングライは25歳。ONE Friday Fightsに昨年2月から今年2月まで5度上がり、全てタイ人との戦いで、最初2試合は判定2-1で勝利したが、昨年7月からの3試合はいずれもアピワット、サミンダム、モンコンゲーオといった実力者に判定0-3で敗れている。KNOCK OUTの山口元気代表は「瑛作はONEで勝利し、ONEのチャンピオンになりたいということで、ONEに快く送り出したいので、ONEに継続参戦している選手を選びました」とマッチメイクの経緯を説明。グローブもONEと同じくOFGを着けての試合となる。
第8試合 BLACK スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
バズーカ巧樹(菅原道場/KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者、元KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元WMAF&MA日本スーパーライト級王者)
中島 玲(フリー/元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)
バズーカは昨年9月に良太郎に6R判定勝ちしKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者となったが、12月大会でマルコス・リオスにTKO負けし、3月のONEフライデーファイツでもタイ人選手に2ダウンを奪われ判定負けし、鼻骨骨折により4月のKNOCK OUTを欠場していた。
中島は25歳。子供のころに空手を習い、高校時代にボクシングを始め、19年にプロデビュー。昨年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者となったが、キックに転向。3月のK-1の-70kg世界最強決定トーナメントにエントリーしたがヴィクトル・アキモフに2R KO負け。キック2戦目は65kgまで絞ってKNOCK OUTに登場する。
小笠原瑛作「“KNOCK OUTの生徒会長”はグレました!(笑) 勝手にやらせていただきます!」
6・23『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』の「スーパーファイト/KNOCK OUT OFG-RED -58.5kg契約/3分3R・延長1R」で、デーングリアングライ・シンマーウィンと対戦する小笠原瑛作。今はONEでの活躍を期して挑んでいる小笠原だが、今回の相手はそのONEに出ている選手。今回、そんな相手とどういう試合をして、どう存在感を見せようとしているのだろうか? その心境を聞いた。
―― 昨年の3月に引き続いて、同じ代々木第二体育館大会に出場ということになりましたが、小笠原選手の立ち位置も、おそらくご自身が大会に臨む感じも、昨年とはだいぶ違って来ているのでは?
小笠原 そうですね。去年の代々木大会は、やっぱりホームKNOCK OUTを盛り上げて、もっと大きくするぞ!みたいなところで、自分が目指すのも日本の頂点みたいなところもあったんですよね。でもそこからどんどん、自分の思いが……タイの先生にずっと教わってきて、クロスポイント吉祥寺というのは山口会長が数々の名トレーナーをタイからよんでくれているので、その中でずっと育てられて強くなってきて、ムエタイというものへの思い入れもすごく強いし、そこをKNOCK OUTでもブレずにやってきたつもりです。そこからONEに挑戦するようになって、今、ONEには世界のトップが集まってきているし、その中でタイ人のトップがベルトを持ってて。そこのベルトを獲らなくちゃいけないし、日本人で獲れるのは俺しかいないんじゃないかなというのを改めて思って。ただ、その中でもやっぱりホームリングのKNOCK OUTというのは自分の中で大切にしたいし、日本のお客さん、ファンの皆さんにも、こんな小笠原瑛作を応援してください、という部分ではありますよね。
―― 昨年の代々木はみんなが頑張ってたどり着いたという感じがすごくあったし、小笠原選手には、それをもっと引っ張っていこうという気持ちもあったと思います。そこから、より大きな目標が見つかったというところですかね。
小笠原 はい。言い方は悪いかもしれないけど、わがままというか……「みんなのために引っ張るぞ」じゃなくて、自分のために、俺のやりたいことをやるぞという感じはありますね。それに、自分のやりたいことをやって自分の目指すところへ行けば、それが本当にKNOCK OUTへの恩返しになるという気持ちもあります。去年だとやっぱりジムでも自分がトップになって、所属の後輩のために、自分のために引っ張らなくちゃとか、KNOCK OUTのことも自分が引っ張らなくちゃという気持ちが強かったんですよ。
―― まさに「生徒会長」というイメージでしたからね(笑)。
小笠原 優等生ですよね(笑)。そういう位置づけにされてましたけど、それがバッと変わって、「もう俺のやりたいようにやるぞ!」「やらせてくれよ!」という気持ちが、2連敗したことによって、出てきたんですよね。
―― 2連敗がきっかけだったんですか。
小笠原 それもあるかもしれないです。でもやっぱりこのキャリアになってきて、先輩たちがいなくなったので俺もトップになってきて、「後輩たちのために」とか考えてたんですけど、「いや、まだ俺は若いだろう」みたいな。すごい先輩ヅラしてるけど、言うても世界のキックボクサーを見回してみたら、もっと年上でバリバリやってる人がいるじゃないですか。「俺もまだまだ負けてらんねえな」と思ったし、「お前たちの面倒なんて見ーない」っていうか、もう俺、自由にやるよ!みたいな(笑)。KNOCK OUTから「生徒会長としてやってください」って言われても「やりません!」「俺もやりたいことやります!」みたいな感じです。
―― 生徒会長が、グレたんですね(笑)。
小笠原 はい、グレました!(笑)
―― そこで、今回ホームのKNOCK OUT出るというのはどういう感覚ですか?
小笠原 やっぱり自由にわがままにやらせてもらう中でも、日本のファンに小笠原瑛作は見せたいし、KNOCK OUTはホームリングだし、たまには出させてねじゃないけど(笑)。
―― わがままですね(笑)。
小笠原 実際、ONEの次はKNOCK OUTに出させてもらうことで、ONEに挑戦している俺という姿を知ってもらえるんじゃないかなというのはありますね。
―― それだけONEへの挑戦がやりがいもあるし、手応えもあるという感じなんですね。
小笠原 そうですね。やっぱりムエタイというところで見て、世界のトップどころ、どこのベルトを獲ったら一番なのかって言ったら、やっぱり今はONEのベルトですよね。日本人が今、何人か挑戦してますけど、それこそ思い出作りに1回出てるだけなのかなとか、そういう選手も多いじゃないですか。ちょっと、そういうところとは同じにされたくないという部分もあって。武尊選手とか野杁正明選手とかは本戦契約でやってるけど、それはやっぱりキックボクシングルールじゃないですか。俺はムエタイルールとは競技が違うと思ってるので、このムエタイルールでONEのベルトを獲ればタイでも有名になるだろうし、俺が先頭を切って、これまで日本人ができていない道筋を作れるんじゃないかなというのもありますね。
―― では今回の相手、デーングリアングライに関しては、その道の中での意味もあるし、その戦いを日本で見せられるという点でもいい相手ということですね。改めて、デーングリアングライの印象というと?
小笠原 まだそんなにガッツリとは見てないんですけど……ただ首相撲の選手で、体の強さは気になりますね。
―― 今回はどういう試合を見せたいですか?
小笠原 やっぱり倒すところは見せたいですけど、まずはしっかり勝つこと。そこは絶対落としちゃいけないなと思ってるので、ムエタイをしっかりやって、その中で勝つ。その先にKOがあるので、どうやってKOを狙いにいくかなというところなんですけど、そこを狙いにいきすぎて、過去2戦を落としてる部分もあるので、そこらへんのバランスが難しいなとは思ってます。
―― 小笠原選手の場合、相手を追い込んでからの逆転負けも……。
小笠原 その問題があるんですよね。僕は本当にお客さんに対して、また主催者に対してもそうですけど、やっぱり面白い試合を提供したいし、普段の生活でも、どちらかというと面白くして、人を笑わせたいとか、求められてることをやってあげたいということがすごく強くて。それが過去2戦でも、少しでも見合ってる時間があったら、「お客さんが楽しんでないんじゃないか?」と思って前に出てやられる、みたいな。それが、過去の試合で負けてる原因の一つでもあるなというのは、自分の中でも思ってます。ただ、そこに気づいた中で最終的には勝たないといけないし、お客様目線で求められてることはKOかもしれないですけど、自分の作品というか、「俺の試合はこれなんだ!」という意識でやっていればKOは絶対生まれるし。そういうところは今、思ってますね。自分が作る、試合という作品を見てもらって……たぶん、ありのままに、わがままにやっても面白いことはできるんだなと思ってるので。
―― 周りの目ばっかり気にするんじゃなくて、と。
小笠原 はい。だからありのままの俺でも、たぶんお客さんが喜ぶ試合ができるだろうなと思ってますね。
―― やっぱり、一つ進化した感じですね。
小笠原 そうですね。もちろんエンターテイメントの世界なので、勝負しなくちゃいけないのは確かだし、相手もいれば、オーディエンスの声もあるとは思うんですけど、そこまでに作り上げて試合に出て、「これが俺の作品だ!」って見せて、それを受け取るのはお客さんなんだという部分の考え方みたいなのが、ちょっと変わったかなって感じますね。
―― あと一つ、会見で並んでいる姿を見て思ったんですが、重森陽太選手が正式にジムの一員になりましたよね。ムエタイで実績も技術もある重森選手が入ったことって、刺激とか影響とかありますよね?
小笠原 重森君は同い年なんですよ。小さい頃か、ジュニアから活躍してきて、同じムエタイを極めようとしているし、そんな彼がジムに加入したのは大きいですよね。去年2連敗して、ガーッと落ち込んでるときに重森くんから連絡もらって、「ごはん行きましょう!」と。それで2人でごはん食べたんですけど、僕は「もうやめようかな」ぐらいの気持ちだったんですね。でも重森君と話して、救われた部分がすごくあって。彼からの刺激はメチャメチャ大きいですね。今このタイミングで、同い年でムエタイを極めてる重森君がクロスポイントの仲間になったことで、俺が引っ張っていかなくちゃいけないと思ってたクロスポイントに対しても、「あ、重森君もいるじゃん。よし、俺1人じゃないから俺もわがままにやって、重森君に任せるとこは任せます」みたいな、その心の余裕は彼が来たことによって、ちょっとできたかなと思います。
―― 生徒会長がグレた要因の一つでしたか(笑)。
小笠原 重森君は真面目なので(笑)。1人でジムやKNOCK OUTを背負わなくちゃいけないとか、どちらかというと、俺はそういうタイプじゃないなというのも思ったんですよね。キラキラした瑛ちゃんは見せられないんですよ、それだと。
―― なるほど。
小笠原 いろんなものを背負ってる瑛作、追い込まれてる瑛作を見て、お客さんは「あ、いつもの瑛作じゃないな」って思うと思うんですよ。いつもキラキラしてて、吉祥寺という暖かい温室で育てられたんだけど、でも勝っちゃうという、たぶんそんな瑛作の方が、見てるみんなもハッピーなんじゃないかなと。いわゆる、「格闘技では飯食えなくて、オンボロアパートに住んで不屈の精神でやってきて……」じゃないんで、僕は。みんなに愛されてきたし、吉祥寺が大好きで、吉祥寺の街に愛されて、クロスポイントのみんなにも愛されて育ってきた僕が、勝負の世界でも愛で勝てるよっていう、そのキラキラが、過去2戦にはなかったなと思ったんですよ。鈴木千裕みたいなタイプもいるし、重森君みたいなタイプもいるけど、俺は彼らにはなれないし、逆に言ったら彼らも俺にはなれないじゃないですか。千裕はKOが正義だと言うかもしれないし、他にもいろんな考えがあると思うんですけど、小笠原瑛作スタイルを好んでくれる人は絶対いるわけで。そこでみんなに好かれようとしなくていいんだなという、そこに気づきました。そんな試合になればいいかなって思ってます。
―― 今の小笠原瑛作選手の立ち位置がよく分かりました。では最後に、今回、特にここに注目してくれというポイントはどこでしょう?
小笠原 毎回言ってるんですけど、コツコツコツコツ積み重ねてきて、その中で負けて、階段1段落ちる時とかもあるんですけど、そのアップグレードした小笠原瑛作がいて、たぶん今が最高レベルなんですよ。負けて強くなってきて、たぶん今が一番いい状態に仕上がった小笠原瑛作だと思うので、そこを見てほしいなと思ってます。
―― 分かりました。ありがとうございました!
バズーカ巧樹「正直レベルが違うが、自分も連敗中。王者として必ず勝つ!」
6・23『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』の「スーパーファイト/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級/3分3R・延長1R」で中島玲と対戦するバズーカ巧樹。昨年12月にマルコス・リオスに敗れ、3月のONE初出場ではダウンの応酬の末に惜敗して連敗中のRED現役王者は、元ボクシング王者との対戦に何を思うのか?
―― 5月16日のカード発表会見では、中島選手とのやりとりもありましたが、どう思いましたか?
バズーカ どうも思わないですね。特にこれを思ったとかはないです。いろいろ言ってましたけど、口では何とでも言えるんで、当日結果で分からせようかなと思ってます。
―― KNOCK OUTへの出場は昨年12月のマルコス・リオス戦と、少し間が空きました。そこに代々木第二大会での中島戦のオファーが来て、聞いた時にはどう思いましたか?
バズーカ 正直、全然知らないし、試合映像を見てもちょっと自分とはレベル的にも全然違うとは思ったんですけど、自分は今2連敗してるんで、しょうがないというか。満足な相手ではないですけど、今はこういう負けという結果があるんで、これでもしょうがないって感じですね。
―― その連敗なんですが、マルコス・リオス戦は今振り返ると?
バズーカ 最近、本来の自分の戦い方をしてなかったんで、あの試合もそれが敗因になったなという感じですね。
―― 具体的には?
バズーカ ただ勝つだけじゃなくて、勝ち方にこだわろうと思って、それを意識しすぎたっていう部分があります。
―― 相手のマルコス選手がものすごい勢いで出てきたじゃないですか。それに押された?
バズーカ 自分の中では押されたというのはないし、その前の鈴木千裕戦で速攻でやられたりもしてたので、ああ来ると思ってたので。いきなり突っ込んでくるということも、頭の中には入れてたら実際そう来て、いつもの自分の戦い方をせずに、付き合っちゃったという感じですね。
―― 次がタイ、ONEでの試合でした。そちらは?
バズーカ それも最初にダウンを取って、ちょっと気の緩みがあって、本当、油断しましたね。1回目のダウンは。初めてのオープンフィンガーグローブ(OFG)……そこは理由にならないんですけど、勝てる相手に負けてしまったって感じです。普通に勝てるはずだったのに、もったいないことしたという感じです。
―― 以前、OFGやUNLIMITEDルールの試合をやりたいと言っていましたが、実際にOFGでやってみて、いかがでしたか?
バズーカ 実際1回やってみて、OFGはけっこう自分に合ってるなと思いましたね。KNOCK OUTでも機会があったらやってみたいです。
―― さて、今回対戦する中島選手は、ボクシングでチャンピオンにまでなった選手です。本人もパンチで倒すと宣言していましたが、プロボクサーのパンチをどう見ていますか?
バズーカ 彼と僕がボクシングでやったら、それは彼の方が競技としてうまいとかはあるかもしれないですけど、実際キックボクシングでのパンチで負ける気は全くしないですね。だから蹴りで勝つとかじゃなくて、別にパンチでも負ける気はしないですし、キックボクシングの中でのパンチじゃないですか。競技が違うので、その厳しさを分かればいいかなと思いますね、試合で。
―― 3月に中島選手がK-1のトーナメントに出た試合は見ましたか?
バズーカ いや、出たっていうのはちょっと聞いたんですけど、見てないですね。失神負けだか何だか、それだけ知ってるって感じです。キャリアとしては、キックボクシングでは1戦だけですよね。そのレベルでは通用しないよということを、口で言っても分かんないと思うんで、当日分からせるというだけですね。
―― 代々木第二体育館大会へは、昨年に続く出場になりますが、そこは?
バズーカ 去年は結果としてダメだったので、あの時も自分のダメな部分が出ての負けでしたからね。勝てる試合を負けてしまった。その自分を修正したいですね。会場が大きいからどうこうというのは、正直あんまりないです。
―― 単純に、リングから見える景色が広かったり、花道とか演出が違ったりするじゃないですか。そういうのも影響はしない?
バズーカ そうですね、影響はしないです。ただ、すごくいいとは思いますけど、それでどうこう変わる話はないです。
―― では今回、代々木第二での中島戦、バズーカ選手にとってのテーマは何ですか?
バズーカ 自分の気持ちとしては、レベルが違うだろって思ってるんですけど、結果が全てで、今自分も負け続けてるので、「王者として負けられない戦い」ですかね。
―― 最後はどう勝ちたいですか?
バズーカ 正直、パンチでも蹴りでもどっちでも倒せるんですけど、別にどっちとも決めてないんで。その時の流れで、どちらかで倒します。
―― では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
バズーカ 殺気ですね。今回は本当に負けられないという殺気、いつもと違った殺気を見てほしいです。
―― 分かりました。ありがとうございました!
中島玲「キックボクサーのパンチで倒れることはない。現役チャンピオンをぶっ倒します」
6・23『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』の「スーパーファイト/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級/3分3R・延長1R」でバズーカ巧樹と対戦する中島玲。元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者の肩書きを引っさげ、3月にキックボクシング転向第1戦を戦った中島がKNOCK OUTに乗り込む! 現役王者バズーカとの対戦に、彼が見せる自信とは?
―― 5月16日のカード発表会見ではバズーカ選手とのやり取りもありましたが、いかがでしたか?
中島 ボクシングって、あんまり記者会見でワチャワチャなったりしないので、初めてガンつけられたんですけど、気合入りましたね。燃えました。
―― 相手があんな感じで来ると思ってましたか?
中島 そういう感じで来そうやなっていうのは思ってたんですけど、逆に楽しいですね、そっちの方が。
―― 3月にK-1 MAXのトーナメントに出場したのが、キックボクシング転向第1戦になりました。あの試合を今振り返ると?
中島 いつもの後楽園から久しぶりに代々木第一で試合させてもらって、今までデカい会場で試合をやったことが1回しかなかったので、すごくガチガチに固まってしまって自分の動きができなくて。そこで負けて次の復帰戦が今回なんですけど、そこで全然誰か分からんような選手と組まれるより、バズーカ選手、KNOCK OUTのチャンピオンなのですごくやる気になりましたし、相手に不足なしですね。
―― 実際、キックへの順応度合いはいかがですか?
中島 デビュー戦の時は準備期間が1ヵ月しかなかったので、自分がやれることはパンチでいくしかないと思ってたんですけど、先月からタイの方に1ヵ月、修行で行ってきたんですよ。蹴りにもアジャストできてきたし、一番問題だったのは距離感やったんですけど、そこもけっこうアジャストできて、もう問題はないですね。
―― そこはボクシングからの転向組がみんな苦労するところですよね。
中島 もともと、空手とキックボクシングを経験してボクシングに行ったので、感覚が戻ってきたというか「あー、こんな感じやったな」みたいな。ゼロから始めたわけではないので、次はもう、バッチリ相手の攻撃もカマします。
―― 改めて、バズーカ選手とはどういう試合をしたいですか?
中島 やっぱりみんなが望んでるのは「蹴りvsパンチ」やと思います。まあ僕も、別に蹴りが一切できないってわけではないので、ここはしっかり自分のパンチで、KOで終わらせたいですね。
―― ボクシングで培ったパンチをぶち込むと。
中島 そうですね僕はバックボーンがボクシングということで来ていて、ボクシングに泥は塗れないので、ボクシングで培ったパンチで、しっかり沈めてやりたいですね。
―― 階級についてなんですが、ボクシングではスーパーウェルター級(69.853kgリミット)で、K-1でも70kgで出場されていましたが、今回はスーパーライト級(65kg)なので、2階級下げるわけですね。
中島 キックに転向するなら65kgが適正階級じゃないかというのは、僕はずっと言ってたんですけど、70kgでトーナメントの話をいただいたので、断ることはもう絶対ないので、それで出ました。キックでは、65kgが適正かなと、僕の中では思ってます。
―― 失礼かもしれませんが、体格的にも70kgというのはちょっと大きいのかないう印象があります。ボクシングでは平気だったんですか?
中島 ボクシングは蹴りがないのでというところもあって。正直、もちろん身長が高い方が有利は有利なんですけど、ボクシングで接近戦になると、身長が低い方が有利な場合もあるんですよ。ただキックとなると、近い距離だとヒザ蹴りが飛んでくるので、やっぱり70kgは適正じゃないなと、自分でも思ってました。
―― 今回も8cmほど身長差がありますが。
中島 問題ないですね。中に入って、瞬発力というか、爆発力を生かせる相手じゃないかなと思ってます。
―― 今回はKNOCK OUTに初参戦となりますが、今後、主戦場についてはどう考えていますか?
中島 今、僕自身としては、どこでと決まったものはなくて、どこのリングでもどんどん試合をしていきたいという思いが強いですね。今回は相手が現役チャンピオンですけど、別にベルトがほしいとかもないので、勝ったら勝ったでいいかなという感じですね。次、もしタイトルマッチを組んでもらえるんやったらやらせてほしいですけど、今はREDのチャンピオンですからね。
―― まずはとにかくチャンピオンをぶっ倒したいというところですね。ご自身から見て、自分のパンチの優れているところとは?
中島 パワーもありますけど、やっぱりスピードですね。それはもうボクシング時代から、70kgの階級の中では僕はちょっと頭抜けてたと思うので、そこを出していきたいなと思います。
―― その視点で、キックボクサーのパンチというのはどう見えていますか?
中島 なんか変なタイミングというか、ボクシングのパンチとはまたちょっと違うので、「お?」ってなる時もたまにはありますね。ちょっと読みづらい部分も逆にあったりはします。でも時間が経つにつれて、すぐ対応はできるし、キックの選手のパンチで倒れることはないですね。だからその分、自信を持って出ることができると思います。
―― では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこですか?
中島 山本KID徳郁さんの再来と思ってもらえたらうれしいですね。僕の試合を見て、「あ、KIDさんや!」って思ってもらえたら最高です。
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
※BLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールは肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
第15試合 メインイベント KNOCK OUT特別ルール(パンチのみ) 73kg契約 3分3R(延長1R)
五味隆典(東林間ラスカルジム/元PRIDEライト級(73kg)王者、元修斗ライト級(70kg)王者)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者、RIZINフェザー級(66kg)王者)
第14試合 セミファイナル BLACK 59kg契約 3分3R(延長1R)
龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)
山田彪太朗[こたろう](シーザージム/シュートボクシング日本フェザー級(57.5kg)王者)
第13試合 OFG-RED 58.5kg契約 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級(57.5kg)王者・元同スーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者、元ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
デーングリアングライ・シンマーウィン(デンクリアンクライ・シンハーマウィン)[Denkriangkrai Singha Mawynn](タイ/シンハーマウィンジム/元タイ・ラット・ミニフライ級王者)
第12試合 RED 61kg契約 3分3R(延長1R)
重森陽太(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDライト級(62.5kg)王者、元WKBA世界同級王者、元新日本フェザー級&バンタム級王者)
レンタ・ウォーワンチャイ[松井蓮汰](ウォーワンチャイプロモーション/WMCインターコンチネンタル・WPMFインターナショナル・BOMライト級王者、Road to ONE JAPANムエタイ日本トーナメント2023同級優勝)
第11試合 UNLIMITED 58.5kg契約 3分3R(延長1R)
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元大和ムエタイ・フェザー級王者)
中村優作(TEAM FAUST/元WSOF-GCフライ級(56.7kg)王者)
第10試合 RED スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
チョークディー・PKセンチャイジム[Chokdee PK.Saenchai muaythai gym](タイ/PKセンチャイジム/WMC世界スーパーフライ級王者)
第9試合 BLACK 56kg契約 3分3R(延長1R)
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)
福田拓海(クロスポイント大泉)
第8試合 BLACK スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
バズーカ巧樹(菅原道場/KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)王者、元KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元WMAF&MA日本スーパーライト級王者)
中島 玲(フリー/元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者)
第7試合 BLACK 女子53kg契約 3分3R(延長1R)
ルシア・アプデルガリム[lucia apdelgallim](アルゼンチン)
NA☆NA(エスジム/ミネルヴァ・スーパーフライ級1位・元王者)
第6試合 BLACK 女子48kg契約 3分3R(延長1R)
ぱんちゃん璃奈(フリー/元KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級(47.5kg)&アトム級(46kg)王者)
アイリン・ゴンザレス[Ayelen Gonzalez](アルゼンチン/ISKAムエタイ・アルゼンチン女子ストロー級(50.5kg)王者、WAKOアルゼンチン女子48kg級王者)
第5試合 BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
漁鬼[りょうき](SHINE沖縄/TENKAICHI&BEASTウェルター級王者
エミール・アラゾフ[Emil Allazov](ベラルーシ)
第4試合 BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
小川悠太(誠真会館所沢道場/MA日本&KROSS×OVERウェルター級王者)
第3試合 BLACK 63kg契約 3分3R(延長1R)
大谷翔司(スクランブル渋谷/元INNOVATIONライト級王者)
セーンダオレック・Y’ZD(タイ/Y’ZDジム/元タイ国イサーン地方王者)
第2試合 RED スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元M-1 JAPANスーパーウェルター級王者、元WPMF日本ウェルター級王者)
杉原新也(ワイルドシーサー前橋)
第1試合 BLACK 61.5kg契約 3分3R(延長1R)
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺/元GLADIATOR武士道キック・フェザー級王者)
小森玲哉(ONE’S GOAL)
プレリミナリーファイト第4試合 BLACK 51.5kg契約 3分3R
柿﨑 瑠[るい](クロスポイント大泉)
愁斗[しゅうと](Bombo Freely)
プレリミナリーファイト第3試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
羽黒慈夢[じむ](クロスポイント大泉)
雅治[まさじ](レンジャージム)
プレリミナリーファイト第2試合 RED バンタム級(53.5kg) 3分3R
蒔[まくと]・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
田中頌大[しょうだい](ONE`S GOAL)
プレリミナリーファイト第1試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
横山太一朗(クロスポイント大泉)
山崎滉太(誠真会館所沢道場)
概要
大会名 KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”
日時 2024年6月23日(日) 開場・12:00 プレリミナリーファイト開始・13:00 本戦開始・14:00
会場 東京・国立代々木競技場第二体育館 [HP]
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VVIP席 300,000円 VIP席 200,000円 SRS席 50,000円 RS席 20,000円 アリーナS席 10,000円 スタンドS席 10,000円 A席 6,000円 ※当日券500円アップ ※6歳未満は入場無料。座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/