Krush 5.26 後楽園ホール:Sウェルター級王座の行方は?藤村大輔「10年やってこのチャンスは逃せない」×璃久「KRESTの土俵の打合いでも勝てる」、森田奈男樹「ここで圧勝しないと世界に通用しない」×小田尋久「キックでどっちが成長してるかの対決」
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Krush.161(5月26日(日)後楽園ホール)での「第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・準決勝」藤村大輔 vs. 璃久、森田奈男樹 vs. 小田尋久の2試合4選手のインタビューがK-1 GROUPから届いた。
第8試合 第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangスーパーウェルター級王者)
璃久[りく](HIGHSPEED GYM)
昨年5月にジョーダン・ピケオーが返上したKrushスーパー・ウェルター級王座を懸けた、4選手によるトーナメントが開幕し、今大会で準決勝2試合が行われた。決勝は8月18日の後楽園ホール大会を予定している
藤村は26戦15勝(7KO)10敗1分の34歳で出場4選手で最もキャリアが長い。過去には敗れたが神保克哉、和島大海とも戦った。22年には森田奈男樹にKO負けし、夜叉猿には判定勝ち。昨年はBigbangにレギュラー参戦し、KONZISI BADBOYとジョージを下してBigbangスーパーウェルター級王座を獲得した。12月のBigbangでは高木覚清とのノンタイトル戦で2R負傷判定負けしている。
璃久は13戦9勝(5KO)3敗1分の25歳。シュートボクシングの元日本ランカーで、昨年7月のKrushでK-1 GROUPに初参戦し、森田奈男樹を右フックでKOし、12月のK-1大阪大会でアビラル・ヒマラヤン・チーターに判定勝ち。今年3月のK-1でのK-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメントに抜擢されたが、ブラジルのデング・シウバに圧倒され1R TKO負けしている。
第7試合 第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
森田奈男樹(エイワスポーツジム/全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)全日本選手権2017軽重量級(85kg)優勝)
小田尋久[じんく](TEAM3K)
森田は31歳。上田幹雄と同じ宮本道場出身で、JFKO全日本大会で優勝経験があり、21年6月のキック転向後の戦績は8戦6勝(4KO)2敗。22年12月のK-1ではジョムトーンにKO負け。昨年3月に山崎陽一に判定勝ちし、7月には璃久にKO負けしたが、12月にアリヤン・モハマディにKO勝ちし、勝ち負けを繰り返す状況だ。
小田は新極真会出身の空手家で22歳。キック戦績7戦6勝(3KO)1敗。21年11月のDEEP☆KICKでキックデビューし、昨年2月からK-1 GROUPに参戦し、夜叉猿に判定勝ちし、山崎陽一を3R右飛び膝蹴りでKO。11月にフランスでGLORYライト級(70kg)3位のゲリック・ビレットとWAKO世界ミドル級(75kg)王座決定戦を行い、5R判定負けに終わったものの、接戦を繰り広げ評価を高めた。今年2月のKNOCK OUTに参戦すると、元Krushスーパー・ウェルター級王者の中島弘貴に延長(4R)判定勝ちした。
藤村大輔
―― 今回、王座決定トーナメントの準決勝というオファーが来た時はどう思われましたか?
藤村 僕はKrushデビューしてから10年ぐらい近く経つんですよ。
―― そうですね。初参戦が2015年8月なので、もうすぐで丸9年になります。
藤村 10年近くですよね。これだけやって、やっとタイトルマッチに関わってくる試合のオファーをいただけたことは、もうメチャクチャうれしかったですね。
―― 直近の試合はバッティングでの負傷判定ですが、そこまで連勝でBigbangのタイトルも獲って。Krushは少し久しぶりですね。
藤村 はい。夜叉猿選手との試合(22年10月)以来なので、ちょっと間が空きましたね。
―― 負傷判定負けはあるものの、このところ好調と言っていいと思うんですが。
藤村 そうですね、勝つイメージとかはけっこう作れてるかなと思います。だからと言って気を抜いてるわけではないですけど、何となくいい流れでやれてるんじゃないかなというのはありますね。
―― チャンピオンになってからも1年近くになりますが、気持ちの面での変化は?
藤村 僕としては、キックボクシングをやる上での責務というか、新しいベルトを防衛していくという目標ができたことはすごくモチベーションに繋がりました。
―― そういった変化もある中で、今回はKrushのベルトがかかったトーナメントとなったわけですが、トーナメントの4人の顔ぶれに関してはどう思いましたか?
藤村 今、70kg級の日本人といったら、この4人になるんじゃないんですかね。勢いに乗っている選手たちだと思います。
―― その中で今回、璃久選手との準決勝です。改めて璃久選手の印象は?
藤村 すごく攻撃性が高くて、アグレッシブなファイターだと思います。どんな体勢からでもというか、予測不能なところから攻撃を出してきたりするし、攻撃こそ最大の防御みたいなところがあるので、そういったところには気をつけていきたいと思います。
―― それに対して、自分はどう戦ってどう勝ちたいと思っていますか?
藤村 キャリアの差をしっかり見せたいですね。そこで変に付き合ってしまったら、ヘタに飲み込まれてしまうだけなので、僕は僕のペースで戦っていけたらいいなと思ってます。その上で、KOのイメージはできてます。何個かKOできる攻撃を用意してきたので、それがうまくハマれば。
―― 所属のKRESTは渡辺雅和さんが離れて、新体制になりました。その影響は?
藤村 もちろん、雅和さんがいなくなったのはめちゃくちゃ大きいことで、マイナスとして捉えられがちですけど、やっぱり僕としては雅和さん頼みみたいなところは払拭していって、雅和さんが見ているところでしっかり勝ちたいですし、選手1人1人がもっと意識を高めて、自分を高めるように意識していけば、一瞬ネガティブ要素にはなりましたけど、最終的にはポジティブに変えていけるんじゃないかなと、僕は思ってますね。まあ、雅和さんも絶対チェックはしてくれていると思うので、いなくなっても安心できるような強さを見せていきたいですね。
―― ここで勝てば、8月に決勝戦があります。決勝では、以前に一度負けている森田奈男樹選手と戦いたいですか?
藤村 そうですね。森田選手には、もう一度やれば勝てる自信はあるので、やりたいですね。小田尋久選手はまだちゃんと見たことがないので何とも言えないところはありますけど、森田選手にやり返したいという気持ちはあります。
―― 今回と8月、2回勝てばチャンピオンです。その自信は?
藤村 もちろんあります。僕はこの4選手の中で、誰よりもKrushのリングで戦ってきてますし、一番練習してる自負もありますし、そういったところでもキャリア的にも……空手とかの経歴が長い選手はいますけど、キックボクシングで言ったら僕の方がキャリアも長いですし、Krushへの思い入れも強いですし、自信はあります。
―― 4人の中で、Krushでの試合数は一番多いですからね。
藤村 そうですね。やっと僕に来たチャンスですから。璃久選手はまだKrushに出始めて1年とかですし、森田選手も小田選手もそんなに長いわけでもないから、負けるわけにはいかないっていう意地とプライドはあります。
―― では最後に、今回の試合への“決意”を改めて教えていただけますか?。
藤村 10年近くやってきて、やっと巡ってきたこのチャンスは絶対に逃せないし、最近出てきた選手には絶対に負けられないので、絶対に勝ってチャンピオンになります!
―― 分かりました。ありがとうございました!
璃久
―― 3月のK-1代々木第一体育館大会では、K-1 MAXの70kgトーナメントに出場しました。あの試合を今振り返ると?
璃久 メチャメチャいい経験になりましたね、ホンマに。でもやっぱり、あの舞台にはもう1回出たいです。
―― 結果としては1回戦敗退でしたが、自分の力不足を感じた?
璃久 もうちょっとやりたかったなっていうのは思いますね。自分の力不足かどうかっていうのも分からず終わっちゃったんで。最後は切られて止められたので、切られた僕が悪いですけど、思ったよりもいい感じに作戦が進んでて、思ったより攻撃も当たって、いけるんじゃないかなって思うところはちょっとあったので、もうちょっとやりたかったです。
―― 実際、「抜擢」と言っていい出場だったと思いますが、大きな舞台で大きな試合に出たということに関しては?
璃久 やっぱり、見てる人たちが多いなっていうのは思いましたね。それも含めていい経験になりました。あの舞台に出て、自分の出番を待ってる時とかいつもよりちょっと緊張したんですけど、なかなかあんな緊張感を味わうことないなと思いましたね。トーナメント始まる前にみんなキッズと一緒に入場したり、会場の雰囲気とか、花道のセッティングとかもすごかったので、そういうのはやっぱりなかなか味わわれへんものやから、いいもんになったんかなっていうのは、思いますね。
―― で、またすぐにチャンスが巡ってきました。今回、Krushの王座決定トーナメントにエントリーという話を聞いた時にはどう思いましたか?
璃久 やっぱこれは、ホンマに逃されへんなって思いましたね。ずっとやりたかったし、目指すところが、まずそこやったんで。K-1のトーナメントが先になりましたけど、順番が違っただけで、また今は振り出しに戻っただけなんで、ここからしっかり1個ずつ。優勝するのはもちろんなんですけど、そんな先のこと考えず、もうホンマに目の前の藤村さんの試合だけ考えて、勝つことだけしか考えてないです。
―― 今回のトーナメント、4人の顔ぶれについてはどう思いましたか?
璃久 なんか地味やなって(笑)。
―― ほう。
璃久 地味ちゃいます? 70kgって、活躍してんのは外国人ばっかりやったりするんで。まあ、パッとはしないですよね、僕も僕入れて。
―― あ、自分も入れて(笑)。「俺だけは違うぜ」というわけでもないんですか。
璃久 いや、だからやっぱり落とされへんですよね。こんなとこで詰まってたら、しょせん、その地味な中の1人やし。結局、ここ止まりになるのはイヤなんで、ホンマにブチ抜けなアカンなって思いますね。
―― ではその4人の中で、「俺はここだけは突出してるぜ」という自信があるところは?
璃久 ええーっ!?
―― 「ええーっ」って(笑)。
璃久 やっぱもう、ホンマ普通っすけど「気持ち」ちゃいますか。だって、藤村さんはめっちゃベテランやし、Bigbangのベルトを持ってはったし、森田さんなんか、技術で言ったらたぶんあの人はダントツちゃいます? 小田君はちょっとよう分からへんけど、強いいって聞いてるし、ムキムキやし。僕は、別に何か「これ!」っていうのもないんで、そうなったらもう「負けへん」っていうこの気持ちがやっぱり一番ですかね。
―― 気持ちで勝つしかないと。
璃久 そこでしかないっす、もう。
―― では、目の前の藤村戦はどう戦おうと思っていますか?
璃久 やっぱ、一番はKOっすよね。それは分かってるんですけど、何せもう負けたくないんで、さすがに。同じことの繰り返しはイヤなんで、その時の自分に、もう全部任せます。その時自分ができる全部を出して。ワンデーじゃないんでね、そこで1回全部自分がやったこと全部出して、ぶつけていかなアカンなと思います。
―― 藤村選手に、こういうところは負けたくないというところは?
璃久 前にバンバン来るし、どっちかというと僕も前に行くタイプなんで、そこで負けられんなと思うし、結局、気持ちの部分なんやろうなと思います。KRESTやし、打ち合い強いと思うけど、別に相手の土俵でも全然できるんで。そこでも全然勝負しようかなと思ってるし、やっぱり打ち合った方が盛り上がりますしね。
―― 改めて、ベルトについてはどういう思いがありますか?
璃久 いやー、マジで最高っすよね。欲しいですね、ホンマに。僕は地方の団体のベルトとかも含めて獲ったことがないんで。タイトルマッチっていうのをまだしたことがないんで。これ勝たないとタイトルマッチに進めないんで、やっとあと2歩手前まで来たなっていうので……ホンマ、これでチャンピオンになられへんかったら、この階級終わりでしょ、絶対。だって、何か地味やし。
―― でも、自分も地味なんじゃなかったでしたっけ(笑)。
璃久 それは間違いないっすね。だって、キャラとか作ったりすんのって、ムズいっすよね?
―― でも関西の選手だと、頼まれなくても自分からやってくる人も多いですよね?
璃久 そりゃあ、何かやりたいとは思ってますけどね。皇治さんなんかも記者会見とかオモロいんで。自分はチャンピオンになってからイキリますわ。今からやってると、「自分、チャンピオンちゃうやん」って言われますんで。結果を残してからやります。
―― それは楽しみなので、そのためにもチャンピオンになってもらわないとですね。
璃久 キッツ! プレッシャーですよ、それ(笑)。
―― まあ、それはそれとして(笑)。では最後に、改めてこの試合への“決意”を教えていただけますか?
璃久 誰よりもベルトが欲しいのは間違いないんで。そこは絶対他の3人には負けてる気はせえへんので、それが試合にも出ると思うし、逆に見てほしいし、俺も見せたいし。そうなったら、勝手に熱い試合になると思うんで、その気持ちを見に来てほしいなと思います。
―― 分かりました。ありがとうございました!
森田奈男樹
―― 今回、王座決定トーナメントというオファーが来た時にはどう思いましたか?
森田 チャンピオンになるチャンスをもらえて、もう普通にうれしかったですね。ずっと狙ってるベルトをやっと獲れるなという気持ちでした。
―― トーナメントの4人はカード発表会見でも顔を合わせていましたが、4人の顔ぶれについてはどう思いましたか?
森田 大体予想していた通りというか。今トーナメントをやるならこの選手たちだろうなという感じでしたね。
―― その中で、今回の準決勝では小田尋久選手と対戦します。改めて小田選手の印象は?
森田 やっぱり彼も自分で言っているようにフィジカルが強いイメージで、空手家なのでやっぱり、自分もそうですけど、ボディーやローでは倒れないような打たれ強さもあるんじゃないかなという感じです。
―― お互いに空手出身なので、端から見ると「空手対決」という風に見られると思うんですが、実際、対戦にあたって意識はしますか?
森田 そうですね。空手家としてって言ったら、負けられないなという意識は、自分の中にはありますね。
―― ただ、森田選手と小田選手それぞれの戦いを見ていると、空手をベースにしながらも、勝ち方の方向性がちょっと違うという印象があります。
森田 自分はどちらかというと、フルコンタクト空手の戦い方というより、今はけっこうキックボクシング寄りなのかなと思うので、そういう意味では違うかもしれないですね。転向して一番やっているのがボクシング技術で、今も全然できてはいないんですけど、空手では顔面へのパンチがなかったので、それによって距離感が変わりましたし、でも蹴りとかはむしろ蹴りやすくなったという感じですかね。間合いができたことによって、蹴りやすくなったので。
―― 特に森田選手の場合は、ジムはムエタイ中心で、今はK-1ルールで戦っていますよね。
森田 そうですね。最初はどちらかでという感じじゃなかったんですけど、やってみて、やっぱりムエタイだといろいろ違う技術も必要になってくるので、まだそこまで突き詰められないのがあって、まずキックボクシングで結果を残そうと思ったんです。やってみてやっぱり、ムエタイよりキックボクシングの方が自分に合うなという感じでした。
―― ここまで試合数をこなしてきて、勝ちも負けもあって、ご自分としてはキックボクシングにアジャストできているという手応えはいかがですか?
森田 アジャストできてきているとは思うんですけど、完璧ではないですし、まだ進化の余地というか、成長できるところはあると思うんですけど、今のところはいい感じでキックボクシングルールの方にも適応できてきてるので、強くなってきたんじゃないかなと思いますね。
―― その視点で見て、同じ空手から来ている小田選手の戦い方はどう見ていますか?
森田 小田選手自身まだ若いですし、自分より成長の幅というか伸びも全然違うと思うので、前回の試合からも全然もっと強くなってると思いますし。キックボクシングで見たら小田選手もまだまだだと思うんですけど、自分もまだ上から言えるほど実績を残しているわけでもないので、ここでどうなるかという感じですね。
―― お互いの「キックボクサーとしての成長」を確かめるような戦いでもある?
森田 確かめるというか……どっちの方が強いというわけでもないですけど、まだまだ若い選手に負けられないというか、ここで勝たないとこれから先勝てないので、、何が何でもここは勝たないとなと思っています。
―― では、試合ではどう戦ってどう勝ちたいですか?
森田 さっきも言ったように、自分も小田選手もローやボディーではなかなか倒れないと思うので、どれだけ顔面にポイントを入れられるかという勝負になると思ってます。自分はいつも通り足を使って蹴っていって、あとはパンチをどれだけ入れられるかですね。
―― その部分って、先ほども出ましたが、転向して特に大変だったところなのでは?
森田 そうですね。なので、今回はそこに力を入れてけっこう練習してきました。
―― 小田選手に関して、一番警戒するのはパンチですか?
森田 でも蹴りもあるので、けっこう全体的に強いなという印象ですね。なので、パンチも含めていろいろと警戒はしています。
―― ここで勝てば8月の決勝に進めます。もう一方のブロックには、以前に敗れている璃久選手もいますが、決勝で対戦したいですか?
森田 やっぱり、できればリベンジをしたいので、璃久選手とは戦いたいですね。ただ、今はどちらが上がってきてもいいと思ってるというか、今そこを気にしている場合ではないので、どちらが上がってきても、勝てるように、準備したいと思っています。
―― あと2回勝てば、Krushチャンピオンになります。キックボクシングに来てからの証明という形になりますが。
森田 本当に、キックボクシングをやっているからには結果を残したいと思っていたので、いつも応援してくれるファンの方や家族ももちろんですけど、いつもジムで練習を見てくださって中川会長やトレーナーの方たちに恩返ししたいという気持ちもあったのでチャンピオンベルトをしっかり獲って、結果を残したいなという気持ちですね。
―― 3月にもこの階級でK-1 MAXのトーナメントが開催されて、璃久選手も出場しました。やっぱり世界と戦うということが強く意識される階級だと思いますが、そこについては?
森田 ここでベルトを獲るだけじゃなくて、圧倒的に勝つぐらいの力を証明してかないと、やっぱり世界には通用しないんじゃないかというぐらいのレベルだと思うので、圧倒的に勝ってチャンピオンになれるように頑張りたいと思います。
―― では最後に、改めてこの試合への“決意”を教えていただけますか?
森田 20年以上やってきた空手の経験と、3年間やってきたキックボクシングで培ってきた技術を全て出して、このトーナメントで何が何でも勝ちます。8月には必ずチャンピオンになるので、応援よろしくお願いいたします。
―― 分かりました。ありがとうございました!
小田尋久
―― 今回、Krushの王座決定トーナメントへのオファーを聞いた時はどう思いましたか?
小田 「やっと来たか」というか、しっかり選ばれてよかったと思いました。気持ちも入りましたし、もう絶対獲ったろうという気持ちになりましたね。
―― ここまでKrushで連勝して、海外と他団体と、外のリングを2回挟む形になりました。ご自分の経験としてはどうでしたか?
小田 海外での試合は、やっぱりいろいろと「初」のことがあったので、そういった意味ではメッチャいい経験にもなったし、KNOCK OUTでも元Krushチャンピオンの中島弘貴選手と戦って勝てたという部分でもしっかりいい経験ができたというか、そういうのも含めて今回選ばれたんかなと思います。
―― 今回のトーナメント、4人の顔ぶれについてはどう思っていますか?
小田 今回戦う森田選手は、空手時代から強いイメージがあって、僕が空手時代で一番大きい大会というか、一般の大会でデカいJFKOとかでも優勝してたりするので、そういう意味ではその時代から戦績も上やし、格上の相手なんですけど、弱点というか、相手が苦手なところとかも逆にいろいろいっぱい見て、作戦も立ててます。今回はキックボクシングの試合なので、そこで自分がどれだけキックで成長できてるかというところも見せたいなと思ってます。
―― なるほど。
小田 あと、璃久選手は同じ大阪出身なので、決勝でやれたらいいなとも思うし、藤村選手もけっこうベテランなので、正直どっちが来ても絶対勝つのは当たり前ですけど……璃久選手と関西対決というのはちょっと、面白いんちゃうかなと思ってます。
―― 今のお話を総合すると、優勝してベルトを獲る自信はもう満々?
小田 それはもちろんです。獲るしかないと思ってるんで。
―― 獲ればプロで初のタイトルということになりますが、ベルトへの思いは?
小田 たぶん、今回のこのチャンスを獲れなかったら、次にチャンスが来るのはちょっと先になってしまうような気もするので、絶対ここは落とせないという気持ちがかなり強いですね。フランスでもタイトルマッチを1回経験してるので、そういった意味でも絶対落とせないなと。2回もタイトルのチャンスがあって、2回とも落とすなんてことは自分の中ではあり得ないので、絶対ここは獲ろうという感じですね。
―― フランスでのタイトルマッチは、タイトルがかかっているという点で、他の試合と気持ちとして違いましたか?
小田 逆にフランスでの試合は、初タイトルだけじゃなくて、初海外やったし、初外国人やったし、初5Rやったし……と、「初」がいろいろ多すぎて、何かそこまで、「これがタイトルマッチや!」みたいな気持ちが強かったわけではないですね。
―― では、タイトルに向ける気持ちは今回の方が強い?
小田 そうですね。Krushは一番最初の目標にしていたところなので、今回はだいぶ気持ちが強いです。
―― 1回戦の森田戦は、周囲からは「空手対決」と見られると思いますが、そこへの意識は?
小田 空手時代の一般での戦績は森田選手の方が全然上なので、下馬評というか、そういうのを知ってる人からすれば、「森田選手の方が有利なんちゃうかな」と思ってる人も多いと思うんですけど、今回はキックボクシングなので。お互い、キックボクシング歴で言ったらそこまで変わらないと思うから、キックボクシングでどっちがどれだけ成長してるかという対決になると思うので、自分の中ではあまり空手時代の戦績とかは特には意識はしてないですね。
―― キックボクシングへの順応というか、キックボクシングとしては自分の方が上だという自信がある?
小田 空手をキックボクシングにどう生かせるかというところでは、自分の方が上やと思ってますね。
―― ご自分としては、空手を一番生かせていると思うのはどういうところですか?
小田 フィジカル負けしないところであったり、攻撃を食らっても崩されないという体の強さといったところでは、同じ階級では絶対誰にも負けないという自信がありますね。無理にキックボクシングの動きをしようとしたら、たぶん自分はそこまで器用なタイプではないので、どれだけ空手時代の強みをキックボクシングにうまく生かせるかというところが自分の強みにつながってますね。
―― その点でいくと、森田選手の今の戦い方はどうですか?
小田 森田選手はジムがムエタイの方なので、逆に空手時代の蹴りをムエタイに生かしてるという感じで、やっぱり蹴りがよりうまくなっているというか、キックに生かしてるのかなという感じですね。
―― ということは、展開としては「蹴り対パンチ」の図式になる?
小田 そうですね。予測としてはそうなるんちゃうかなと、自分でも思います。ただ、自分も別に蹴りができないわけじゃないので、「蹴り対蹴り」になるかもしれないし、そこは試合の流れ次第ですね。
―― カード発表会見では「マッスル」アピールがすごかったですね(笑)。
小田 みんな、思ってたよりいい反応をしてくれたので、よかったですね。何もないよりは(笑)。今回、煽りVでも「マッスルタンク」っていうキャッチフレーズをつけてもらったんで、ガンガン「マッスル」押しでいきたいと思ってます。
―― では、優勝したら「マッスルチャンプ」になるわけですね。
小田 はい。ベルトを獲って、K-1にも出ていきたいので、今年が一番勝負やと思ってます。そこから、海外でも人気が出るように、「マッスル」で押していきたいです。
―― 確かに海外でウケそうですね(笑)。では最後に、改めて今回の試合への“決意”を教えていただけますか?
小田 今回、Krushのトーナメントにちゃんと自分も選んでもらって、その中でも僕が一番若くて勢いがあると思ってます。自分がそれだけ期待されてるということなんやろうなと、自分でも思ってるので、まず26日の準決勝で勝って、次は8月の決勝も勝って、ベルトを獲ります。ウルトラマッスルで勝ちマッスル!
対戦カード
第8試合 第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangスーパーウェルター級王者)
璃久[りく](HIGHSPEED GYM)
第7試合 第5代Krushスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
森田奈男樹(エイワスポーツジム/全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)全日本選手権2017軽重量級(85kg)優勝)
小田尋久[じんく](TEAM3K)
第6試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
西元也史[なりふみ](K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
目黒翔大(優弥道場/Bigbangライト級王者)
~休憩~
第5試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Bigbangスーパーバンタム級王者)
黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)
第4試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
加藤 港[ごう](ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
第3試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
美伶(WARRIOR OSAKA)
Yuka☆(SHINE沖縄/ミネルヴァ・ライトフライ級(48.9kg)王者)
第2試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
豊田優輝(BELLWOOD FIGHT TEAM/K-1カレッジ2019 -60kg優勝)
龍翔[りゅうしょう](EX ARES/JAPAN CUPスーパーバンタム級王者)※WARRIOR OSAKAから所属変更
第1試合 フライ級(51kg) 3分3R(延長1R)
宗一郎(朝久道場/KPKBバンタム級(53kg)王者)
東虎之介(都城大叶ジム/PRINCE REVOLUTION -52kg級王者)
プレリミナリーファイト第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
下村泰平(K-1ジム総本部チームペガサス)
瑠唯[るい](リーブルロア)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
渚(K-1ジム五反田チームキングス)
遼/Ryo(JANJIRA GYM)
プレリミナリーファイト第1試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
大西日和(K-1ジム福岡チームbeginning)
aimi-(DANGER GYM)
概要
大会名 Krush.161
日時 2024年5月26日(日) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:15 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.CLUB グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/