Krush 8.18 名古屋 一夜明け会見:野杁正明が返上のK-1スーパー・ライト級王座奪取に大和哲也が意欲。KANA、K-1女子世界トーナメント開催熱望
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Krush.92 8.18 名古屋国際会議場大会の一夜明け会見が19日、アイリス愛知にて行われた。主催者から届いた記事のうち、ラスト3試合に登場した野杁正明、大和哲也、KANAのコメントをお届けする。(※写真 (C)Good Loser)
野杁正明、進化する怪物がウェルター級へ本格参戦!「僕がウェルター級を一番盛り上がる階級にして、そこでトップを取る。階級を上げても怪物らしく暴れるし、進化する僕についてきてください」
昨日の大会ではウェルター級転向を見据えて、-67kg契約で中国のヤン・ハオドンとの一戦に臨んだ野杁正明。1Rから「今回はパンチで倒そうと思った」という言葉通り、今までにあまり見せたことのなかった鋭いジャブでペースを掴むと、得意の接近戦でも右アッパーやボディブローなど積極的にパンチを披露。最後は鮮やかな左ハイキックでハオドンをマットに沈めて会場をどよめかせた。
会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長も「僕は野杁=360度・どの角度からでも倒せる選手だと思っているのですが、昨日は何と言ってもジャブ。ハンドスピードが一段階上がって、ハオドンはパンチは見えているけど食らってしまう状態だったと思います。近い距離になっても、今までは足技で対抗していたところでパンチを返していたし、攻撃のバリエーションが増えたと思う。あの距離でパンチで打ち合えるようになったのは相手にとって脅威」と野杁の成長ぶりを絶賛。
野杁自身、一夜明け会見後に正式にK-1スーパー・ライト級のベルトを返上し、これからウェルター級での戦いに飛び込んでいくことになるが「ウェルター級は大分盛り上がってきているので、僕が入ることでさらに盛り上げて、全階級の中で一番盛り上がる階級にしたい。そしてその中で自分がトップになりたいです。階級を上げても怪物らしく暴れるし、進化する僕についてきてください」と力強く語った。
◆野杁正明
「昨日はKrushらしい倒し方が出来て、会場も盛り上がってよかったかなと思います。昨日は-67kg契約の試合で、変わらず減量はキツかったですけど、リカバリーやコンディションは過去最高によかったと思います。(試合の動きについては)特に変わったことはなかったですけど、いつもより余裕を持って落ち着いて戦えたと思います。試合中もウェルター級が自分に合っていると思いながら動いていました。(結果は1RKOだったが?)試合中は1Rはあのまま終わって、インターバルでセコンドやトレーナーの声を聞いて、2Rで倒そうと思っていました。その中でハイキックが自然と出て倒せた感じです。
今回は練習でやっていたことを出すのが最低条件で、試合後に初めてトレーナーから合格点を出してもらったので、少しは練習の成果が出せたかなと。でもまだまだ出せる技はあるし、出していない技もあります。これからすべて出して試合が出来るようになりたいです。(具体的には?)今回はパンチを重点に練習していて、パンチで倒そうと思っていました。いつも自分は蹴りから試合を組み立てるのですが、今回はジャブから組み立てようと思っていて、いい感じにジャブが入っていたし、パンチのコンビネーションも出せました。そこがよかったかなと思います。
ウェルター級は大分盛り上がってきているので、僕が入ることでさらに盛り上げて、全階級の中で一番盛り上がる階級にしたい。そしてその中で自分がトップになりたいです。階級を上げても怪物らしく暴れるし、進化する僕についてきてください」
大和哲也、地元・名古屋で復活勝利をあげてK-1再出撃を宣言!「K-1での借りはK-1でしか返せない。次はK-1のリングに上がって、またK-1のベルトに挑戦したい」
昨日の第5試合で中国・英雄伝説アジアチャンピオンシップ64kg級王者のツイ・ジェンホイと対戦した大和哲也。今回は「K’FESTA.1」で野杁正明にKO負けしてからの再起戦で、サウスポーのジェンホイのパンチでひやりとさせられる場面もあったが、奥足ローを効かせて追い詰めると、最後は得意の左ボディを打ち込んでKO勝ちした。
一夜明け会見で大和は「昨日は無事にKO勝利で復帰戦を収めることができて、本当に今はホッとしています。実は昨日の試合が57戦目で、40勝(30KO)になりました。その節目を名古屋の場で、また復活勝利という形で飾れたことは本当に嬉しく思っています」と復帰戦を勝利で飾ったことに安堵した様子。
試合内容について「力んでしまってちょっと精彩を欠く試合をしてしまったんですけど、僕のスタイルはクリーンに戦って倒すというよりも、ああいう風に見ていてハラハラしながら倒すスタイル。そういう部分では良い勝ち方が出来たんじゃないかなと。もちろん試合内容に関しては反省点も色々ありますし、改善点はあるんですけど、まあ復帰戦としては盛り上がったし良かったんじゃないかなと思っています」と反省しつつ、プロとしてファンが喜ぶスリリングな試合をしたことに胸を張った。
会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長は「今回来日した中国人選手の中で僕が一番評価しているのがツイ・ジェンホイ選手でした。ツイ選手はかなりパンチの切れもヒヤっとする場面もあったんですけど、その中で大和哲也らしいKO劇を見せてくれたんで、とても良かったと思います」とツイの実力と大和のKO勝利を評価。
「自分が引退したあと、同じ名古屋を拠点にずっとやり続けている選手として、大和哲也が自分の後を継いで同じような活躍をしてくれている。さらに僕の先を彼はどんどん進んでいくと思うし、地方在住で戦うファイターのパイオニアとしてどんどん道を切り拓いてほしい」と同郷・名古屋を拠点とする大和のさらなる活躍を願った。
今後の目標について聞かれると大和は「Krushで復帰戦を飾ることが出来ましたが、K-1での借りはK-1でしか返せない。次回はK-1のリングに上がってしっかりと勝ち星を作って、ぜひまたK-1のベルトに挑戦したい」とK-1への再出撃、そしてベルト奪取を宣言。
最後に「ようやく大和哲也らしい形で復活することが出来ました。まだ次戦はこれから決まると思うのですが、次戦に向けてしっかり作り上げて、狙うは一番なんで。K-1の世界一、そこを目指してまた日々精進していきますので、これからも応援よろしくお願いします」とファンに向けてメッセージを送った。
◆大和哲也
「愛を知る県、愛知県の日本を元気にするファイター大和哲也です。今日は夏ももう終わりかけですけど、せっかくなんで浴衣を着てきました。マネージャーからは『花火大会に行くの?』って言われたんですが、一夜明け会見のために着ました(笑)。
昨日は無事にKO勝利で復帰戦を収めることができて、本当に今はほっとしています。実は昨日の試合で57戦目で、40勝(30KO)になりました。それは自分には凄い節目で、その節目を名古屋の場で、また復活勝利という形で飾れたことは本当に嬉しく思っています。
中国のファイターとは初めて戦ったんですけど、凄く強いなという印象と、挑戦してくる相手の気持ちも凄い感じました。僕も海外で7回ぐらいアメリカ行ったり、ヨーロッパ行ったりしてるんですけど、やっぱり海外での試合で勝ったり負けたりして、経験を積んで強くなってきた自負があります。ツイ選手にもこういう経験を活かしてさらに強くなって、また日本で戦ってほしいな思いますし、そういうタイミングで試合を出来たのも何かの縁なのかなと。
とにかく昨日は勝てて本当にほっとしていて、嬉しいというよりも、最近は勝つと本当にほっとしていて、ファンの方々や応援してくる方々に笑顔でありがとうございましたと言えることが凄くありがたいです。
そしてKrushで復帰戦を飾ることが出来ましたが、どこまでいってもK-1での借りはK-1でしか返せないので、次回はK-1のリングに上がってしっかりと勝ち星を作って、ぜひまたK-1のベルトに挑戦したいなと思っています。
(今回は試合前に色んなことを試したと話していたが?)自分で言うのも何なんですけど、自分は本当に素直で馬鹿正直な人間で(苦笑)、凄くリラックスして動いているつもりだったんですけど、会長からは力み過ぎだと言われました。やっぱり敗戦からの復帰戦だったんで力んでるだなという印象が自分でもあって。
考えてみたら計量が終わってからリカバリーしている時からせかせかしていて、凄く生き急いでるじゃないですけど、今にも戦いたいというような。若い頃の試合の前日のような気持ちがあり過ぎて、奥さんを怒らせちゃったりしました(苦笑)。でもこの復帰戦というプレッシャーだったり、試合にかける意気込みを自分の五感を通じて感じて、凄く色んなものが経験になりました。
試合に関しては力んでしまってちょっと精彩を欠く試合をしてしまったんですけど、きっと僕のスタイルはクリーンに戦って倒すというよりも、ああいうふうに見ていてハラハラしながら倒すのが僕のスタイルじゃないかなと思うので。そういう部分では良い勝ち方が出来たんじゃないかなと。もちろん試合内容に関しては反省点も色々ありますし、改善点はあるんですけど、まあ復帰戦としては盛り上がったし良かったんじゃないかなと思っています。
(K-1 JAPAN GROUPではすべての試合がKO決着だが?)あまり意識してないですけど、基本的に自分は普通に試合をしたら倒すもんだという認識があるんで。もちろん色んなパターンを想像して試合に臨むんですけど、最終的には自分が勝つんだってイメージもありますし、それが負ける時もKOになって。
いつも話させてもらうんですけど、やっぱり格闘技ではKOが華だと思うんで。野球で言えばホームランですし、同じようにKOで、勝っても負けても魅せるというのは、もちろん負けたくないですけど(苦笑)、格闘家としてのプロの仕事が出来てるのかなと思っています。そういう部分では良いのかなと思いますし、K-1・Krushはそういうステージですからね。大会にあった試合が出来てるんじゃないかなと思うと、そういう部分でも嬉しいというか、ほっとしているというか、これからもそういう試合をしたいなと思います。
(ファンのみなさんへメッセージは?)昨日ようやく大和哲也らしい形で復活することが出来ました。まだ次戦はこれから決まると思うのですが、次戦に向けてしっかり作り上げて、狙うは一番なんで。K-1の世界一、そこを目指してまた日々精進していきますので、これからも応援よろしくお願いします」
女子フライ級王者・KANA、防衛戦を振り返る&今後の野望を語る!「メインイベントで初めてKO出来たのは自分の大きな成長。Krushのベルトの価値を上げて、K-1で女子の世界トーナメントをやるところまで持っていきたい」
昨日のメインイベントでリュウ・シーベイを2Rに左ミドルでKOし、2度目の防衛を飾ったKANA。一夜明け会見では「昨日は練習してきたことが少しずつ形になって、試合で少しずつ出せるようになってきた」と試合を振り返り「イギリスで実戦経験を積んできたことも少し出たかなと思います」とイギリス武者修行での成長も実感したという。
会見に同席した佐藤嘉洋・大会実行委員長はKANAの戦いぶりを「去年よりもさらに貫禄が出てきて、王者として矜持・プライド、身体の中から出てくる風格みたいなものを感じました」と高く評価。その上で「シーベイ選手も本当に勝つんだぞという姿勢で頑張って戦っていましたが、KANA選手とは一枚も二枚も実力差を感じた。次回以降もKANA選手の対戦相手を探すのにかなり苦労すると思いますが、ヒリヒリした戦いが見たいなと思います。KANA選手だったらそういう試合が出来るんじゃないかなと期待しています」とKANAを脅かす強豪との試合に期待を寄せた。
試合後のマイクアピールでKANAはKrush王座の防衛とK-1再出撃を宣言。一夜明け会見でも「これからもどんどん強い選手と戦って、Krushのベルトをしっかり守って価値を上げたい。そしてK-1にも参戦して、近いうちに女子の世界トーナメントをK-1でもやりたいので、そこまで持っていきたい」とK-1での世界トーナメントの実現を熱望した。
このKANAの希望を聞いた宮田充プロデューサーは「勝ちっぷりも見事でしたし、僕らが考えていかないといけないのはKANA選手の対戦相手。今度は会見から火花が散るような、KANA選手に負けないぐらいの気の強さだったり、個性を持っているようなファイターを探してみたい。そういった良いファイターを連れてきて戦ってもらって、それでファンの人達に支持されて、もっと先が見たいというようになれば、KANA選手の描いているK-1の世界トーナメントに発展していくかなと思います」とKANAが試合を重ねて、機運が高まれば女子の世界トーナメントが実現する可能性があると語った。
◆KANA
「昨日は練習してきたことが少しずつ形になって、リングで少しずつ出せるようになってきて、イギリス武者修行で実戦経験を積んできたことも少し出たかなと思います。(具体的にどこで練習の成果が出たと感じた?)パンチと蹴りを上下に散らしたり、色々な技が出せたり。やっぱり今までがむしゃらにいってしまって倒せなかった部分で冷静に相手を見たり、全ての部分で少し向上が見えたかなと思います。
(メインイベントのプレッシャーは?)大和(哲也)選手と野杁(正明)選手がKOでつないでくれるというのは予想してたんですけど、実際そうなると半端ないプレッシャーで。本当に凄いプレッシャーも大きかったんですけど、逆にそのおかげで集中して自分の世界に入りこめたんで、それがKOにつながって良かったなと思います。
(今後の目標は?)Krushのメインイベントとして初めてKOで終わらせられたのは、自分の大きな成長でした。でも終わってしまえばそれは過去で、一つの通過点として次に向けて行かなければいけないので、本当にこれからもどんどん強い選手と戦って、このベルトをしっかり守って価値を上げたい。そしてK-1にも参戦して、近いうちにK-1で女子の世界トーナメントをやりたいので、しっかりそこまで持っていきたいです。
(ファンのみなさんへのメッセージは?)昨日は本当に応援ありがとうございました。去年もそうなんですけど、今年も本当に名古屋の会場が凄く盛り上がって試合がしやすかったです。自分の昨日の試合を見てファンになったって言ってくれた人も沢山いて、本当にそれが嬉しくて、またそれが自分のエネルギーになりました。これからももっともっと上を目指して頑張っていくので注目よろしくお願いします」