GLORY 7.20 オランダ:原口健飛、ペットパノムルンと3度目の対戦&王座挑戦「オランダで壁を乗り越えて、日本に、RISEに、GLORYのベルトを持ってきます」
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GLORY 93(7月20日(土/現地時間)オランダ・ロッテルダム・トップスポルトセントラム)でペットパノムルン・キャットムーカオの持つGLORY世界フェザー級王座に、RISEの原口健飛が挑戦することになった。両者は過去2度RISEの大阪大会で対戦し、いずれもペットパノムルンが判定勝ちしている。
GLORY世界フェザー級(65kg)チャンピオンシップ 3分5R
ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/王者、元RISE世界スーパーライト級(65kg)王者)
原口健飛[けんと](FASCINATE FIGHT TEAM/挑戦者、ISKA K-1ルール世界ライトウェルター級(65kg)王者、元RISEライト級(63kg)王者)
ペットパノムルンと原口は過去2度、原口の地元にあたる大阪でのRISEのリングで対戦し、いずれもペットパノムルンが勝利している。21年11月の初対決ではペットパノムルンが3R判定勝ちし、22年8月の再戦ではペットパノムルンが延長判定勝ちし、RISE世界スーパーライト級王座を獲得した。
その後、原口は22年12月にGLORYのランカーのセルゲイ・アダムチャックに判定勝ち。昨年3月のRISE ELDORADOではジェレミー・モンテーリョに4R KO勝ちしISKA世界王座を獲得。7月の大阪大会ではアンバー・ボイナザロフを1R KO。12月の両国大会ではGLORYフェザー級1位のエイブラハム・ヴィダレスと対戦し、1R終盤にダウンを喫するも、2Rに逆転KO勝ちし、ペットパノムルンのGLORY王座挑戦が内定していた。
ペットパノムルンは2度目の原口戦の後、22年12月の両国大会で山田洸誓に勝利。昨年、GLORYで3試合し、10月にダビド・メヒアに判定勝ちし、GLORY王座の7度目の防衛を果たす。12月のRISE両国大会でチャド・コリンズに判定負けし、RISE世界王座から陥落し、今回7か月ぶりの試合となる。
RISEの5月19日の後楽園ホール大会後の総括で、RISEの伊藤隆代表は今回のペットパノムルンと原口のGLORY王座戦について「4月27日のGLORYフランス大会で決まっていたんですけど、ペットパノムルンがチャド戦で左足を怪我し手術し間に合わないということでした。6月15日のRISE大阪大会でのGLORYのタイトルマッチをやろうと思いましたが間に合わないとのことでした。原口も間に消化試合をやりたくない意思がありました。7月20日、やっと決められてよかったです」と決定に至る経緯を説明した。
後楽園大会中にリングに上がった原口は「ヴィダレスに勝ってから色んな試練があって、さすが海外やなっていう壁にぶつかったり、色々あったんですけど、タイトルマッチという最高の形で発表できて、待って良かったなと思います。ペッチに2回目負けてから4回ぐらい試合しているんですけど、ペッチとやるためだけに勝って、2年ぐらい過ごしました。何回やんねんと思う人もいると思いますけど、格闘家である以上、自分より強い人がおるという現実に納得できないのと、自分が一番強いと証明するには自分より強い奴を倒さないといけないと思っているし、それが真の格闘家やと思っています。オランダで壁を乗り越えて、日本に、RISEに、GLORYのベルトを持ってきます。色んなファイターが海外行って負けてきているんですけど、僕はそんなファイターと一緒にして欲しくないんで、必ずGLORYのベルトを持って帰ってきます」と話した。
これまで22年3月のベルギー大会では小林愛三がGLORY女子スーパーバンタム級のティファニー・ヴァン・スーストに挑戦し5R TKO負け、昨年8月のオランダ大会で海人がGLORYライト級王者のティジャニ・ベスタティに挑戦し5Rともポイントを取られ判定負けし、RISE王者のGLORYのタイトルマッチでの完敗が続いている。原口にとっては念願かなっての一戦だが、コンディショニング、現地の観客の声援等、日本以上に過酷な状況が待ち構えている。