RISE 6.23 後楽園ホール(レポ):南原健太、ライトヘビー級王座決定T初戦は2R KO勝ち。決勝はタイのコントゥアラーイと。加藤有吾&那須川龍心は判定勝ち
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RISE 169
2023年6月23日(金)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
南原健太、ライトヘビー級王座決定T初戦は2R KO勝ち。決勝はタイのコントゥアラーイと
第11試合 メインイベント 第2代RISEライトヘビー級(90kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○南原健太(極真会館/ヘビー級3位、極真会館・真正会全日本体重別2022男子軽重量級(90kg)優勝)
×入田和樹(TEAM日高/ICO(国際チャクリキ協会)インターコンチネンタル・へビー級王者)
2R 1’38” KO (パンチ連打)
初代王者・上原誠が16年にK-1参戦時に返上して以来空位だったRISEライトヘビー級王座を懸け、4選手参加の王座決定トーナメントが開幕した。
南原は参加4選手のうち唯一人RISEに参戦したことのある選手。21年7月のRISEでキックボクシングプロデビューし、最近では昨年12月にSBルールで元SB日本スーパーウェルター級王者の坂本優起にTKO勝ちし、今年3月のRISE ELDORADOではK-1の愛鷹亮を1R KOした。現在25歳。
入田はチャクリキの大会を主戦場する37歳。5月7日にチャクリキのヘビー級王者になったばかりだ。キック戦績は6戦6勝(6KO)。
試合は大方の予想通り南原の圧勝に。1R、南原が序盤から右ロー、左ミドル、三日月蹴りを効かせると、入田はローをもらってスリップする。南原は顔面へのパンチにもつなげ、入田をダウン寸前まで追い込み圧倒する。記者採点は南原。
2R、南原が右ロー、左ミドルを効かせ、入田の動きを止めると、パンチのラッシュでダウンを奪う。入田はなんとか立ったが、ダメージが大きい。南原がコーナーに詰めてパンチを連打し、入田がうずくまったところで大沢レフェリーがストップした。
南原は「ヘビー級らしくKOできて良かったです。決勝ではもっとぶっかまして、最高のKOを見せます」とアピールした。
第10試合 セミファイナル 第2代RISEライトヘビー級(90kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○コントゥアラーイ・JMボクシングジム[Kontualai JM boxinggym](タイ/JMボクシングジム/IMSA世界ヘビー級王者、MXムエエクストリーム94kg王者、ボクシング元WBCアジアクルーザー級王者&元ABFアジアウェルター級王者)
×フェルナンド・アルメイダ[Fernando Almeida](ブラジル/ブラジリアン・タイ)
判定3-0 (大沢30-28/北尻30-28/秋谷30-28)
コントゥアラーイは4月のムエタイスーパーファイトで実方宏介に2R KO勝ちしている34歳。対するフェルナンドは初代RISEウェルター級王者のダニロ・ザノリニが送り込む33歳。
試合はコントゥアラーイがテクニシャンぶりを発揮することに。1R、コントゥアラーイはパンチのフェイントやタイミングをズラす形で右ロー、左ミドル、左ボディを随所で的確に当てる。組めばアルメイダの足に膝を当てる。アルメイダは右ストレート、スーパーマンパンチを当てるが、中盤以降は手数が減り、やや印象が悪い。記者採点は僅差だがコントゥアラーイ。
2R、コントゥアラーイは左右のフック、ボディ、左ミドル、組んでの膝を何発もヒットし主導権。コンビネーションやフェイントの使い方が絶妙で、着実にアルメイダにダメージを与え、終盤には背後からしがみついたり、崩しを決めたりして印象を残す。記者採点はコントゥアラーイ。
3R、コントゥアラーイは随所で左ミドル、フックを的確にヒット。お互いクリンチが増えるが、アルメイダは休むためという様子で、攻撃が返せず終了。記者採点はコントゥアラーイ。合計30-27でコントゥアラーイ。ジャッジ3者とも30-28でコントゥアラーイを支持し、コントゥアラーイの判定勝ちとなった。
なお、この後に勝利した南原はコントゥアラーイについて「(自分の試合の待機中に)うっすら見たんですけど、上手いだけですね。怖さも無いですし。僕が決めるパターンも既に決まったので、決勝まで2か月、休むことなくさらに精進します。僕のローに耐えられないんじゃないですか。ラウンドを重ねるほど差が出ると思います」と攻略に自信を示した。
加藤有吾は判定勝ちし大﨑孔稀とのリベンジ戦熱望
第9試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○加藤有吾(RIKIX/5位、WMC日本スーパーバンタム級王者)
×鷹介[ようすけ](魁塾/DEEP☆KICK −55kg 1位)
判定3-0 (和田29-28/大沢30-28/北尻30-28)
加藤は昨年8月の大阪大会でRISEに初参戦し翔磨に勝利し、12月に大森隆之介を下しランキング入りし、今年2月には京谷祐希をKOした。大阪でのDEEP☆KICKが主戦場の鷹介は、昨年4月のRISE ELDORADO以来のRISE参戦。
1R、蹴りも出るがパンチ主体の攻防で、鷹介が左ジャブを度々当てる。そこからつなげる攻撃はまだ少ないが、加藤はもらい続け戦いにくそうだ。加藤も打ち合いで右ストレートや左フックを当てるが、まだ的を捉えきれていない。鷹介やや優位だが記者採点はイーブン。
2R、序盤こそ鷹介が左フックを当てていたが、加藤が少しずつ左ジャブを絡めつつ、ボディへの膝や右フックを当てていると、鷹介は少し苦しそうに。終盤の鷹介は下がって攻撃が減る。記者採点は加藤。
3R、加藤はボディ狙いの右膝、左ボディを絡めつつ、右フックを度々当て優位。鷹介も中盤のい打ち合いで返す場面もあったが、その先が続かず、終盤は劣勢で終了。記者採点は加藤。合計30-28で加藤。ジャッジ3者も加藤を支持し、加藤が判定勝ちした。マイクを持った「チャンピオン(=大﨑孔稀)に1年前に負けているんで、大﨑君と組んでください」とアピールした。
那須川龍心、パンチスキル向上し判定勝ちも天心は「俺の影響受けすぎ」とダメ出し
第8試合 フライ級(51.5kg) 3分3R(延長1R)
○那須川龍心[りゅうじん](TEAM TEPPEN/5位)
×相沢 晟[じょう](TARGET)
判定3-0 (和田30-29/長瀬30-28/大沢30-28)
プロボクシングに転向した那須川天心の弟・龍心は2月のRISEで塚本望夢に判定負けして以来の試合。相沢は昨年10月にプロデビューした17歳で2戦1勝1分。2日後の25日に18歳となるため龍心より1学年上だ。アマ時代に両者対戦したことがあり、龍心が勝利している。
1R、相沢が圧をかけ、龍心が回る構図で、お互いパンチ主体の攻め。ヒット数で龍心がやや上回り、頭を振ってから右フックや左ボディをヒットする。新しく取り入れたボクシングの練習の成果を発揮する。記者採点は龍心。
2Rも龍心が随所で右フックを当てるが、相沢は中盤から右膝のヒットを増やす。龍心はもらった後に組む場面が増える。だがお互いまだ強打は乏しく、攻撃数も差が乏しい。記者採点はイーブン。
3R、龍心がボディ狙いの膝とパンチを連打してから、右ストレートを当てる場面もあるが、相沢も右ストレート、左ミドル等を随所で返し、差の乏しいまま終了する。記者採点はイーブン。合計30-29で龍心。ジャッジ3者とも1~2点差で龍心を支持し、龍心の判定勝ちとなった。
マイクを持った龍心は「2月の負けから4か月、自分自身頑張りました。会長が大阪でジムをやる中、不安でしたが、成長した姿を見せられて安心しています。この結果じゃまだ上のランカーに勝てないので、進化した那須川龍心を見せます」とアピールした。バックステージでのインタビューでは「パンチに偏りすぎました。もっと蹴らないといけないですね」と反省し、リングサイドで試合を見ていた天心からは「俺の影響受けすぎ」とダメ出しされたことを明かして苦笑した。
第7試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×岩郷泰成(EX ARES/6位)
○藤井重綺(Team +1/7位、King of Rookie 2021 -60kg級優勝)
判定0-3 (和田29-30/秋谷29-30/長瀬28-30)
第6試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
×樋口知春(極真会館/14位、極真会館全日本ウェイト制2018中量級(80kg)優勝)
○塩川琉斗(TOP STAR GYM/スーパーフェザー級(60kg)12位、Stand Up King of Rookie 2022 -60kg優勝)
判定0-2 (29-29/28-30/28-30)
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○都筑海杜[つづき かいと](TEAM 3K/10位)
×松下竜之介(Team +1/12位、Stand Up King of Rookie 2022 -57.5kg優勝)
1R 0’26” TKO (ドクターストップ:右前蹴りによるまぶたのカット)
第4試合 バンタム級(55kg) 3分3R
○松永 隆(新宿レフティージム)
×若原 聖[つばさ](TEAM TEPPEN)
判定2-1 (29-30/30-29/29-28)
第3試合 バンタム級(55kg) 3分3R
○福井萌矢[ともや](建武館/King of Rookie 2021 -55kg級優勝)
×竹内龍馬(新宿レフティージム)
判定2-0 (30-29/29-29/30-28)
第2試合 ライト級(63kg) 3分3R
×細野登弘[たかひろ](新潟誠道館)
○TAKU(TARGET/JAPAN CUP 2022 -65kg級準優勝)
1R 1’24” KO
第1試合 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R
×登島優音[ゆん](NEXT LEVEL渋谷)
○奥村琉奈(OISHI GYM)
判定0-2 (29-30/29-29/29-30)