Krush 6.25 後楽園ホール:フェザー級王者・新美貴士、岡嶋形徒を16秒で粉砕「次はK-1に乗り込む」。國枝悠太、1R KO勝ちで新美の王座挑戦表明。寧仁太・アリ、山際和希撃破しプロ5連勝
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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Krush.126
2021年6月25日(金)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント Krushフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○新美貴士(名古屋JKファクトリー/王者)
×岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)
1R 0’16” TKO (タオル投入:左フックでダウン後)
※新美が2度目の防衛
新美は昨年11月の王座決定トーナメントの準決勝・決勝戦で玖村修平と森坂陸を下し王者に。今年2月、過去に一度判定負けした相手である斗麗と初防衛戦を行い、3Rに左ストレートでダウンを奪い判定勝ちした。岡嶋にも昨年7月に敗れており、防衛戦が連続でリベンジマッチとなる。
対する岡嶋は昨年11月の王座決定トーナメント準決勝で森坂に敗れ、デビュー以来の連勝が5でストップ。試合はそれ以来で、新美に勝った実績が評価され、ベルト奪取のチャンスが訪れたものの、新美が1年の成長を見せつける結果に。
1R、新美が開始すぐから圧力をかけて距離を詰めると、下がった岡嶋が右フックを当てるが、新美はお構いなしで前に出て右フックをヒット。岡嶋が横に流されるようにバランスを崩して後退すると、新美は再び右フックを当て、さらに左フックをクリーンヒットし、岡嶋がダウンする。岡嶋は立ち上がろうとするが力が入らず、岡嶋陣営がタオルを投入。わずか16秒でのKO劇だった。
マイクを持った新美は「次はKrushチャンピオンとしてK-1に乗り込んでやろうと思うんで楽しみにしてください」とアピールした。
バックステージで新美は「自分の持ち味を活かすため、最初から出るしかないと思いました。こんだけ早く終わるとは思っていなかったですけど、結果的にうまく行きました」「正直チャンピオン(=椿原龍矢)以外強いと思う人がいないです。Krush王者の強さを見せて、K-1のベルトもいずれ取りたいです」と話した。
第7試合 セミファイナル ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×山際和希(谷山ジム/元Krush&Bigbangウェルター級王者)
○寧仁太・アリ(ガーナ/K-1ジム総本部チームペガサス)
判定0-3 (岡田28-30/豊永28-30/山崎29-30)
1月に加藤虎於奈に敗れてKrushウェルター級王座から陥落した山際が、プロ4戦4勝4KOの新鋭・寧仁太(アインタ)・アリと対戦した。
1R、お互い右ミドルを当て、アリは右ローも絡めるが、まだ大差のない展開。2R、山際は右ローを随所で当てるが、アリの左ジャブ、右ストレート、右ミドルのヒットがやや目立つ展開に。
すると3R、アリが左ジャブ、右ストレート、右ミドルを何発も当て、山際を時折ひるませ優勢を維持。アリの右ハイを山際はブロックするが勢いに押され続ける。記者採点は2Rと3Rがアリで合計28-30でアリ。ジャッジ3者もアリを支持し、アリがわずか5戦目で元王者撃破に成功。現王者・松岡力への挑戦に一歩近づいた。
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×鷹大(ウィラサクレック・フェアテックス西川口/元WPMF日本フェザー級王者、元WMC世界&WPMF日本スーパーバンタム級王者)
○國枝悠太(二刃会)
1R 3’00” KO (右フック)
國枝のセコンドには今回も平本蓮がつく。1R、鷹大が右のカーフを当てる場面もあるが、パンチ主体の攻防。ほぼ五分の展開が続いていたが、終了間際、いきなりフィニッシュが訪れる。
國枝が右フックを効かせ、鷹大をロープ際に下がらせると、左右のフックを当てて鷹大をダウンさせる。鷹大はロープの外に上体が出て、リングサイドのカメラマンを吹き飛ばす勢いで倒れると、うめき声を上げて立ち上がれず、担架で運ばれた。ゴング前後の微妙な時間帯の攻撃のため、場内の大画面に試合映像が流されてのリプレー検証が行われたが、梅木良則審判部長は「1R内の有効な攻撃と判断」したと説明し、國枝のKO勝ちとなった。なお、鷹大のダウン後、ゴングの後に出して当てた、國枝の追撃の右ボディに対する注意は無かった。
マイクを持った國枝は「この後の(新美×岡嶋の)タイトルマッチにプレッシャーをかけられたと思います。どっちが勝っても負けても、僕とやったら面白い試合になると思うんで、中村プロデューサー、よろしくお願いします」とアピールした。
第5試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○FUMIYA(ポゴナ・クラブジム)
×絢太[けんた](CUC)
1R 0’59” KO (右バックハンドブロー)
1R、サウスポーの絢太に対し、FUMIYAが圧をかけ、パンチ、ミドル、テンカオを当て続け主導権を握ると、右のバックハンドブロー一発でダウンを奪う。絢太は立ち上がれず、FUMIYAのKO勝ちとなった。
FUMIYAは「1年以内にチャンピオンになるって決めているんで、次じゃなくてもいいんで、タイトルマッチがしたいです」とアピールした。
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2018 -60kg優勝)
○安川侑己(志村道場)
4R 判定0-3 (岡田7-10/太田7-10/梅木7-10)
3R 判定0-1 (岡田29-30/太田29-29/梅木29-29)
1R、接近戦の打ち合いの中で、提髪が左右のテンカオを駆使し、顔面にもパンチを当て続け主導権を握る。
2R、途中まで安川もパンチと膝を返していたが、中盤からは提髪がパンチ、テンカオを当て続け攻勢に戻す。
3Rも同様の構図で、安川のパンチのヒットがこれまでより増えるが、終盤は提髪がパンチ、膝のヒットを増やす。記者会見は1Rに提髪につけ30-29で提髪。ジャッジは安川の2~3Rの攻めを評価した模様で、2者がイーブンで延長へ。
すると延長R、次第に安川のパンチのヒットが増え、提髪は朦朧とした表情に。安川がパンチを当て続け、終盤にようやくレフェリーがスタンディングダウンを宣告。同じくパンチ連打でまたもスタンディングダウンが入る。3ダウン目は奪えなかったが、結局、ポイントで大差をつけ、安川が判定勝ちした。
第3試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン)
×塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
判定3-0 (山崎30-28/太田30-28/三浦30-28)
1Rは五分の展開だったが、2R、稲垣がサウスポー主体に構え、左ハイ、右のカーフキック、左ストレートを随所でクリーンヒットし好印象を残す。3R、稲垣が度々スイッチしつつ、左右のストレート、ジャブを的確に当て続け優位を維持し判定勝ちした。
第2試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長1R)
○真美[まさみ](Team ImmortaL/ミネルヴァ・ライトフライ級(48.99kg)2位)
×ケイト・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
4R 判定2-1 (三浦10-9/太田10-9/梅木9-10
3R 判定0-1 (三浦28-29/太田29-29/梅木29-29)
前に出てパンチを振るう真美に対し、ケイトは回って距離を取りながら、左右のミドルを当て続ける。2Rには右ストレートでひるませる場面も。だが真美も随所で右ストレートを当て、ケイトにダメージを与える。
すると3R、真美が圧力を強め、右ストレートのヒットを増やし攻勢になり、ポイントを奪い返す。ケイトは口の中を切ったか?度々舌を出すように。ジャッジは1者がケイトを支持したが、2者がドローとし延長へ。
延長Rも真美がしつこく前に出て、右ストレートをヒット。だがケイトも回り続け、左ジャブ、左ミドル、右ストレートを返す。ヒット数ではケイトがやや上と感じたが、真美の前に出続けるファイトが評価されたか?2者が真美を支持し、真美の判定勝ちとなった。
第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○目黒翔大(優弥道場)
3R 0’42” KO (右ストレート)
目黒が細かくパンチ、ロー、ミドルを何発も当て続け、ダメージを蓄積させる。3R序盤に右ローでスリップさせると、佐野の右のストレートのカウンターで右ストレートをクリーンヒットし、見事KO勝ちした。
プレリミナリーファイト第2試合 71kg契約 3分3R
×夜叉猿[やしゃざる](力道場静岡)
○森田奈男樹(エイワスポーツジム/JFKO(全日本フルコンタクト空手道連盟)全日本選手権2017軽重量級(85kg)優勝)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)
プレリミナリーファイト第1試合 フライ級(51kg) 3分3R
○大夢(WIZARDキックボクシングジム)
×麗斗(K-1ジム総本部チームペガサス)
2R 2’12” KO (ボディへの右膝蹴り)