ベラトール 6.25 コネチカット:渡辺華奈、元UFC強豪カモーシェにわずか35秒でTKO負けしプロ初黒星
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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Bellator 261: Johnson vs. Moldavsky
2021年6月25日(金/現地時間) 米国コネチカット州アンカスビル:モヒガンサン・アリーナ
レポート:井原芳徳
(カモーシェ×渡辺華奈は開始110分頃から)
コー・メインイベント(セミファイナル) 女子フライ級 5分3R
○リズ・カモーシェ(米国/2位)
×渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW/3位)
1R 0’35” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
渡辺はDEEP JEWELS、RIZINで活躍後、19年末のベラトールさいたま大会のイララ・ジョアニ戦で3R TKO勝ちすると、昨年12月にベラトールと契約。今年4月のベラトールでの米国デビュー戦では、ベラトール女子フライ級4位のアレハンドラ・ララとの寝技勝負を制して判定勝ちし、プロ戦績11戦10勝1分とした。
カモーシェは子供の頃、米軍兵の父と共に沖縄に住んでいた37歳。2010年にMMAデビューし、10年から11年にストライクフォース、12年に旗揚げ時のインヴィクタに上がり、13年2月のUFC初戦では当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったロンダ・ラウジーの女子バンタム級王座防衛戦の相手に抜擢され、1R腕十字で敗れた。その後もUFCに上がり、後にストロー級王者になるジェシカ・アンドラージに13年7月にTKO勝ち。ローレン・マーフィー、ケイトリン・チョケイジアン、ジェニファー・マイアといった現在の上位ランカーにも勝利している。19年8月のヴァレンティーナ・シェフチェンコとのフライ級チャンピオンシップで判定負けしたのを最後に、昨年からベラトールに移り、ディアナ・ベネットに3R裸絞めで一本勝ち。4月の元インヴィクタ・フライ級王者・ヴァネッサ・ポルト戦でも判定勝ちしている。
渡辺にとっては過去最強の相手との一戦だったが、世界トップで戦って来たカムーシェとの打撃スキル差が如実に出る結果に。1R、開始すぐからカムーシェが圧力をかけ、左右のフックを振るい、右フックを軽くヒット。渡辺は左ジャブを当てるが、カムーシェは構わず前に出る。2発目の左インローで渡辺がバランスを崩すと、カムーシェが右フックを3連打し、金網際まで下がった渡辺に右フックを当てると、渡辺の腰が落ちる。カムーシェは左右のストレートを連打し、渡辺が防戦一方になったところでレフェリーがストップ。わずか35秒でのフィニッシュだった。
カムーシェは王者・ジュリアナ・ヴェラスケスへの挑戦が確実に。渡辺はプロ12戦目で初黒星。先週のUFCでは女子ストロー級13位のビルナ・ジャンジロバに、村田夏南子が打撃でも寝技でも太刀打ちできず完敗に終わったが、RIZINではトップレベルの実力者だった村田も渡辺も、世界の大きな壁にぶち当たる2021年6月となった。