ベラトール 5.17 パリ:新生ベラトールとRIZINの交流戦スタート。RIZIN 3連勝中の矢地祐介、地元パリの3冠王・マンスール・ベルナウイと対戦
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Bellator Champions Series(ベラトール・チャンピオンズ・シリーズ)5月17日(金/現地時間) フランス・パリ・アコーアリーナ大会に、RIZINから矢地祐介が参戦することになった。大会の模様はU-NEXTで生中継される。
ベラトールは昨年11月にPFL(プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ)に買収された。今年2月24日(現地時間)にサウジアラビアでは「PFL vs. Bellator: CHAMPS」と題した大会が開催され、両団体でこれまで戦ってきた選手同士の対抗戦が6試合組まれ、ベラトール勢が5勝1敗で圧勝した。春からは従来通り、各々のブランドで、各々の主力選手たちによる大会が開幕する。
ベラトールは「チャンピオンズ・シリーズ」と題したシリーズを3月22日(現地時間)北アイルランド・ベルファスト大会からスタートし、5月17日のパリ大会が第2回となる。各大会に2階級ずつチャンピオンシップが組まれる予定で、パリではライト級・ウスマン・ヌルマゴメドフ(王者)vs. アレクサンドル・シャブリー(挑戦者)、バンタム級・パトリック・ミックス(王者)vs. マゴメド・マゴメドフ(挑戦者)が組まれる。
以下のリストはベラトールから発表されたその後の2024年内の大会日程だが(いずれも現地時間)、「未定」となっている12月31日で連想するのは、日本のファンならRIZINだろう。
6月22日 アイルランド・ダブリン:3アリーナ
9月7日 米国・カリフォルニア州サンディエゴ:ペチャンガアリーナ
9月14日 英国・ロンドン:OVOアリーナ・ウェンブリー
10月12日 米国・イリノイ州シカゴ:ウィントラストアリーナ
11月16日 フランス・パリ:アディダスアリーナ
12月31日 未定
RIZINの榊原信行CEOは2月に渡米し、UFCやBKFC(素手のボクシング大会)の主催者に会うと共に、PFLのマイク・コーガン氏とも面会した。榊原氏は2月4日のXの投稿で「今日は先ず、PFL体制になった新生Bellatorと我々RIZINとの今後のアライアンスをどの様にして行くかの打ち合わせをマイク・コーガンとしました!コーガンはPRIDE時代にはホイス・グレイシーのマネージャーを務め、弁護士の資格も持ち、北米はもとより世界の格闘技業界では多くの経験と実績を持つ男です。チャーリー(※RIZINのマッチメイカーの柏木信吾氏)や私とは、スコット(※ベラトールのスコット・コーカー代表)と同様に旧知の仲でもあり、今日は胸襟を開いて本音で話しをしました。その結果、とても建設的で、かつエキサイティングなアクションが、今年も共に起こせそうですので楽しみにしていてくださいね!」と記しており、新生ベラトールとも積極的に交流することを明かしていた。5月のベラトールへの矢地祐介の参戦もその流れの一環となる。
ベラトールは3月6日(米国時間)のプレスリリースで、5月17日のパリ大会の対戦カードを発表し、プレリミナリーのカードとしてライト級・マンスール・ベルナウイ[Mansour Barnaoui] vs. 矢地も発表した。
矢地は15年12月、グアムのPFLにて、後にUFCフェザー級王者となるアレクサンダー・ヴォルカノフスキーとのPFL同級王座防衛戦で敗れて以来、約9年ぶりの海外での試合となる。矢地はRIZIN草創期の16年からRIZINに上がり続け、19年末のベラトール日本大会でのRIZINルールの部門でメインイベンターを務め、上迫博仁にTKO勝ちしている。矢地は21年大晦日にホベルト・サトシ・ソウザの持つライト級王座に挑戦し2R一本負けし、。22年4月にはルイス・グスタボに2R TKO負けし2連敗を喫した。木村“フィリップ”ミノルとキックルールの試合がKO負けから無効試合に結果が変わる事態もあったが、RIZINではその一戦を挟んで3連勝中。昨年6月の札幌大会ではザック・ゼインに1R裸絞めで、2月の佐賀大会では白川陸斗に2R裸絞めで一本勝ちした。佐賀大会終了後、榊原氏は「矢地は海外の舞台での試合を積極的に交渉したい」とコメントしていた。矢地はパリでの試合の直前の5月13日に34歳になる。
ベルナウイは31歳。北アフリカのチュニジア生まれで、幼少期にフランスに移住し、少年時代から格闘技を習い、21年にMMAプロデビュー。戦績26戦20勝(6KO/13一本)6敗。13年に英国のBAMMA、15年にロシアのM-1、19年に韓国のROAD FCでライト級王者となる。22年10月のベラトール初戦ではアダム・ピッコロッティに2R裸絞めで勝利したが、昨年は5月のブレント・プリムス戦(ライト級GP一回戦)、9月のジェイジェイ・ウィルソン戦と判定負けが続いていた。昨年5月のパリ大会では敗れたため、2年連続地元での敗戦と3連敗は免れたいところだろう。
矢地はこの試合発表後、Xに投稿し「次戦が決定致しました!ベラトールに参戦します!完全アウェイに乗り込みます。日本人とRIZINファイターの誇りを胸に戦って来ます!普段俺のことバカにしてる奴も舐めてる奴も認めてない奴も今回ばかりは力貸してください!カッコ悪くて泥臭くなろうとも必ず勝利をもぎ取って来ます!」と記している。