PFLがベラトール買収を正式発表。ベラトールブランドは存続し来年王者対抗戦。背景に中東のスポーツ投資競争
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米国のMMAイベント・PFL(プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ)は11月20日(米国時間)、ベラトール(Bellator)を買収したと発表した。
PFLのプレスリリースによると、ベラトールブランドの大会はPFLの運営の元で継続し、「ベラトール・インターナショナル・チャンピオンシリーズ」の大会名で世界中の主要都市にて毎年8大会を開催予定で、各大会でチャンピオンシップを2試合組むという。来年2024年にはPFLとベラトールの7階級の王者同士の対抗戦の大会を開催するという。もちろんPFLの従来のリーグ戦等の大会も継続し、ベラトールの選手も出場する。PFLとベラトールで合わせて年間30大会開催予定だという。ベラトールの放送、運営体制などの詳細は後日発表される。
PFLの会長兼創設者であるドン・デイヴィス氏はXのポストで「我々の選手層はUFCと同じになります。どちらも世界ランキング上位25選手のうち30%ずつを占めます」と記し、PFLとベラトールを合わせた選手層はUFCに匹敵することをアピールしている。
ベラトール側もXのポストで「私達はPFLファミリーになりました」と記し、英国の経済新聞「フィナンシャルタイムズ(FT)」の「サウジアラビアが支援するMMAリーグ、ベラトールと契約しUFCに挑戦」という記事へのリンクを掲載している。
FTの記事には「PFLは2017年に設立され、成長を続けるスポーツの中では比較的新参者だが、8月にサウジアラビアの政府系ファンドから1億ドルの投資を集めた。サウジアラビアは、サッカーからゴルフ、テニスまであらゆるものに投資し、スポーツ分野での世界的な存在感を高めたいと考えている。中東の地域金融・物流拠点として隣国のアラブ首長国連邦(UAE)と競争しようとしているこの国は、ここ数カ月で複数の注目を集める試合を主催し、一方、UAEはUFCのイベントを主催した。サウジアラビアは10月にボクシングヘビー級チャンピオンのタイソン・フューリーとPFLと契約したMMA選手フランシス・ガヌーの試合を主催し、来年には他の試合も予定されている」等と、買収の背景にある中東のスポーツ投資競争が記されている。
日本のRIZINはベラトールの日本大会をバックアップし、ベラトールの派遣でRIZINに堀口恭司、フアン・アーチュレッタ、トフィック・ムサエフといった強豪選手が参戦しており、両プロモーションは深い関係にあった。
RIZINの榊原信行CEOは先週14日のXに「今、ラスベガスに来ています!(中略)今回の訪問ではいろいろな人に会いに行く予定です」と記し、15日のXには「今年の大晦日から来年に掛けて、RIZINが更なる進化を遂げる為にいろいろな人達に会っています。先日大きな話題を呼んだサウジアラビアのボクシングイベントの仕掛け人、Amer(アメール)さんと打ち合わせをしました。彼と今後どんなことが出来るか今から楽しみです!」と投稿し、アメール氏と握手している写真を掲載していた。PFL+ベラトールのサウジアラビア系連合への接近を、先週の段階で榊原氏は明らかにしており、今後どのような発表が行われるか期待が高まる。