UFC 6.19 ラスベガス:村田夏南子、UFC 2戦目は13位のジャンジロバに寝技でも打撃でも圧倒され完敗
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UFC FIGHT NIGHT: The Korean Zombie vs. Ige
2021年6月19日(土/現地時間) 米国ネバダ州ラスベガス・UFC APEX
レポート:井原芳徳
第5試合 女子ストロー級 5分3R
×村田夏南子(フリー)
○ビルナ・ジャンジロバ(ブラジル/13位)
2R 5’00” TKO (ドクターストップ:左腕の負傷)
村田はRIZINで活躍後、19年11月にはインヴィクタ女子ストロー級王座を獲得。昨年7月にUFCと契約し、11月のUFC初戦ではランダ・マルコスを寝技で圧倒して判定勝ちし、幸先の良いスタートを切った。
ジャンジロバは33歳。ブラジリアン柔術の黒帯を持ち、13年にMMAデビュー後はUFCに上がるまで14戦全勝。18年3月には魅津希に判定勝ちし、インヴィクタ女子ストロー級王者になった。同年9月に初防衛に成功すると、19年4月にUFCに初参戦するが、カーラ・エスパルザに判定負けしキャリア初黒星を喫した。続く2試合はマロリー・マーティンに2R裸絞めで、フェリス・ヘリッグに1R腕十字で一本勝ち。ヘリッグ戦はわずか104秒で勝利し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得した。だが昨年12月にマッケンジー・ダーン(現在5位)に判定負けしたため、UFC戦績は2勝2敗の五分に戻っている。ジャンジロバの通算戦績は18戦16勝(13一本)2敗。KO・一本負けはまだ無い。柔術仕込みの寝技の強さが最大の持ち味だ。
現在ジャンジロバはUFC女子ストロー級13位。村田が勝てばランキング入り確実の試合だったが、UFC 2戦目で、寝技だけでなく打撃でもパワーでもレベルの差を如実に示されることに。
1R、サウスポーの村田に対し、ジャンジロバが最初からプレッシャーをかける。両者並ぶと体格差、リーチ差はは歴然としてある。村田が右ミドルを当てるが、前に出たジャンジロバに跳ね返されて一瞬スリップする。ジャンジロバの伸びのある右ストレートで、早くも村田はひるむ。
中盤、ジャンジロバが組み付くと、村田が押し返すが、ジャンジロバは金網を背にして引き込む。少し村田のパウンドをもらったジャンジロバだが、安全圏だった様子で、下から足を登らせて腕十字を仕掛ける。村田は抵抗するも、左腕を伸ばされる。それでも村田はタップをせず、体をひねり対処したが、その後もジャンジロバはしつこく腕十字を狙い続けて終了する。記者採点はジャンジロバ。パウンドをもらう場面もあったが、スタンドでもグラウンドでも村田を圧倒している。村田は右まぶたも腫らし、視界がふさがっている様子だ。
2R、ジャンジロバが左ジャブを振りながらプレッシャーをかけ続け、中盤に右ハイをヒット。村田はタックルを仕掛けて押し込むが、ジャンジロバは突き放す。ジャンジロバは右ストレートを的確に当て続ける。村田は右まぶたが腫れ、左腕も上がりきらず、寝技でも打撃でも勝負に行けない、八方塞がりの状態に。するとラウンド終了後、リングドクターがオクタゴンに入り、村田の左腕を見てストップを要請し、ジャンジロバの勝利に。村田は悲鳴をあげ悲しみ、ジャンジロバは雄たけびをあげ喜んだ。
(6月22日追記)試合後の村田のツイートによると、「1ラウンド目は大丈夫でした、2ラウンド目、左ストレート出した瞬間に腕が外れました、山崎さん、止めてくれてありがとうございました」とのこと。もう一つのツイートでは「とても悔しいですがこの気持ち忘れません!やられたらやり返します!」と記している。
その他の試合結果
第12試合 メインイベント フェザー級 5分5R
○ジョン・チャンソン(4位)
×ダン・イゲ(8位)
判定3-0 (48–47/49–46/49–46)
第11試合 セミメインイベント ヘビー級 5分3R
×アレクセイ・オレイニク(15位)
○セルゲイ・スピバック
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第10試合 バンタム級 5分3R
○マルロン・ヴェラ(15位)
×デイビー・グラント
判定3-0 (29–27/29–28/30–26)
第9試合 フェザー級 5分3R
×ジュリアン・エローサ
○チェ・スンウ
1R 1’37” TKO
第8試合 ミドル級 5分3R
×ウェリントン・トゥルマン
○ブルーノ・シウバ
1R 4’44” KO
第7試合 ミドル級 5分3R
○マット・ブラウン
×ディエゴ・リマ
2R 3’02” KO
第6試合 ライトヘビー級 5分3R
×アレクサ・カムール
○ニコラエ・ネグメレアヌ
判定1-2 (29–28/28–29/29–28)
第4試合 ウェルター級 5分3R
○ケイオス・ウィリアムズ
×マシュー・セメルスバーガー
判定3-0 (30–27/29–28/29–28)
第3試合 ヘビー級 5分3R
○ジョシュ・パリジアン
×ロッキー・マルティネス
判定2-1 (28–29/29–28/29–28)
第2試合 ライト級 5分3R
×ジョアキム・シウバ
○リッキー・グレン
1R 0’37” KO
第1試合 女子フライ級 5分3R
○ケイシー・オニール
×ラーラ・プロコピオ
3R 2’54” 裸絞め