DEEP 6.19(2部)ニューピアホール:神田コウヤ、無敗の新鋭・平田直樹との好勝負制す。伊澤星花の兄と弟は揃って黒星
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skyticket Presents DEEP TOKYO IMPACT 2021 ~2nd ROUND~
2021年6月19日(土) 東京・ニューピアホール
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 メインイベント フェザー級 5分3R
○神田コウヤ(パラエストラ柏)
×平田直樹(K-Clann)
判定3-0 (福田29-28/和田29-28/柴田29-28)
神田は18年にDEEPでデビューし、19年9月から3連勝後、昨年8月のRIZINに参戦したが、ZSTフェザー級王者の関鉄矢にTKO負けした。11月のDEEPでの再起戦では鬼山斑猫に2R TKO勝ち。2月のDEEP TDC大会では元DEEPバンタム級王者のDJ.taikiに判定勝ちしている。
平田樹の兄・直樹は昨年MMAデビューし、3月の新宿大会の横山京亮戦まで5戦全勝の快進撃を続けている。
1R、スタンドの打撃戦で、神田がサウスポー、平田がオーソドックスに構え、お互いミドル、ローを蹴る。平田は最初のタックルを切られたが、右ボディを当てると、再びタックルを仕掛け、足を掛けてテイクダウンに成功する。平田は1分ほど上をキープするが、その先は攻め込めず、スタンドに戻る。平田は右ボディ、神田は左右のミドル、ハイを当てる。記者採点は平田。打撃は五分と判断し、テイクダウンで差をつけたが、神田の打撃をジャッジが評価する可能性もある。
2R、平田が序盤に2度タックルを仕掛けるが、神田は倒れず突き放す。平田は右ボディを当てるが、神田は左ミドル、押し込んでの左膝をヒット。終盤の平田のタックルも神田は切り、最後、平田のタックルに左膝を合わせ、好印象を作る。記者採点は神田。
3Rも平田はタックルを切られ続け、テイクダウンを奪ってもすぐ立たれる状態が繰り返されるものの、離れれば右ミドルをヒットするように。神田は表情が歪むが、神田も左ミドル、組んでの膝を返し、平田を削る。最後、平田のタックルのタイミングで、神田が飛び膝をヒットし、平田が押し込んで終了する。記者採点は僅差だが平田。合計28-29で平田。ジャッジは3者とも神田を支持し、神田の勝利となった。
神田は25歳、平田は21歳。両者とも将来性を感じさせるハイレベルな好ファイトだった。神田はマイクを持つと「平田選手、噂通り強かったです。彼は3回勝って上がって来ましたけど、僕は3敗してここに上がっています。負けるわけにはいきませんでした」と話し、キャリアの差をアピールした。
第9試合 セミファイナル フェザー級 5分2R
○オーロラユーキ(KIBAマーシャルアーツ)
×小川顕広(宇留野道場)※CAVEから所属変更
判定3-0 (福田20-18/和田20-18/柴田20-18)
1R、小川はボディ、顔面にパンチを散らし、途中までやや優位だが、中盤以降、オーロラが左ジャブ、テンカオを駆使しつつ、金網に詰め、パンチの連打をまとめる場面が目立つように。
2R、オーロラが左ジャブを当て続けていると、小川は右まぶたが腫れ、鼻血を出し、苦しそうに。だが小川も左右のフックを当て、オーロラも額の左側を腫らす。オーロラはジャブ以外にも右前蹴り、左ミドル、ハイもヒット。小川も粘ってフックを返すが、オーロラのヒットが上のまま終了する。記者採点は2Rともオーロラ。ジャッジ3者も同様で、オーロラが激しい打ち合いを制し判定勝ちした。
マイクを持ったオーロラは「なんとか2週間後の(弟の)樹里につなげました。(DEEPライト級暫定)タイトル取ってくれると思います」と話した。
第8試合 バンタム級 5分2R
○力也(フリー)
×伊澤カズト(フリー)※伊澤壱斗 改め
2R 0’29” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
DEEP JEWELSで活躍する伊澤星花の兄のカズトがプロデビュー。セコンドにはK-Clannの横田一則代表と星花がつく。
1R、開始すぐに力也が左ストレートを当てて、カズトをひるませる。カズトはタックルを仕掛け、グラウンド勝負を望むが、力也も対応し、時折パウンドを当て好印象を残す。その後も組み勝負が続くが、終盤、パンチが交錯する場面でカズトの左ストレートが命中し、力也はうつぶせでダウン。カズトがパウンドで追い打ちをかけるが当たりは浅くゴングが鳴る。
すると2R、序盤にまたもパンチが交錯すると、今度は力也の右フックで伊澤がダウンする。すると力也はすぐさま上から押さえ、パウンドを的確に連打し、レフェリーがストップ。見事逆転勝ちに成功した。
第7試合 フェザー級 5分2R
×鬼山斑猫(KRAZY BEE)
○高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)
判定1-2 (福田18-20/橋本○19-19/豊永18-20)
1R、お互いテイクダウンを奪うが、立ち続け、しばらく鬼山が押さえ続け、高塩が立っても押し込む。離れてからもしばらく鬼山が押し込むが、最後に高塩が右ストレートを当て、テイクダウンを奪う終える。記者採点は主導権を握る時間の長かった鬼山。
2R、金網際で押し込み合う時間が長く続き、お互い膝を当てるが、高塩のヒットが上。終盤、高塩がテイクダウンを奪う。離れれば高塩が右ローを連打。最後もテイクダウンを奪い好印象で終える。記者採点は高塩。合計19-19でマスト判定は高塩。ジャッジは割れたが、2者が高塩を支持し高塩が判定勝ち。昨年敗れた相手・鬼山へのリベンジに成功した。
第6試合 DEEP JEWELS 58kg契約 5分2R
×熊谷麻里奈(ウィラサクレック・フェアテックス札幌/K-Clann)
○te-a[ティーエー](AACC)※村山多笑 改め
2R 2’54” 腕ひしぎ十字固め
ムエタイ選手の熊谷は北海道から上京し、K-ClannでMMAの練習を積んできた。1R、te-aが押し込んで倒そうとするが、熊谷が金網をつかみ減点1となる。te-aはタックルで倒すと、金網際でマウントを奪い、パウンドを当てる。バックに回ろうとするが、熊谷は体をひねって上になる。熊谷は上からパウンドを返し、立ったte-aを追いかけ、右ストレートもヒット。最後はte-aがタックルで倒し、上で押さえ終える。記者採点はte-aとしたが、熊谷についても不思議ではない。
2R、熊谷が右ストレートをクリーンヒットするが、さらにパンチを振るうと、te-aがタックルで倒す。te-aは上から押さえるが、その先に持ち込めず、熊谷がまたも返して上になる。しかしte-aは下から足を登らせると、三角絞めを仕掛け、そこから腕十字を極めタップを奪った。
第5試合 フライ級 5分2R
○RYOGA(フリー)※福地諒河 改め
×風我(フリー/DEEPフューチャーキングトーナメント2020同級優勝)※伊澤風我 改め
判定2-1 (柴田20-18/植松19-19○/和田○19-19)
伊澤星花の弟で、3月のフューチャーキングトーナメントで優勝した風我が、兄のカズトと同じく今日プロデビュー。セコンドには星花がつく。
1R、スタンドの打撃戦で、RYOGAが右ボディ、右ローを連続で当てるが、風我も右ローをお返し。左ハイでひるませると、RYOGAが蹴り足をつかんで倒すが、風我は下になって足関で脅かす。RYOGAはパウンドを少し当てるが当たりは浅い。記者採点は僅差だが風我。
2R、スタンドの展開が続き、風我がタックルを仕掛けるが、RYOGAは切る。風我は左の顔面狙いの前蹴りをヒットするが、直後にRYOGAも右ボディ、右フックをお返しし、風我は苦しそうな表情を浮かべる。風我はタックルを切られ続けるが、終了間際にテイクダウンを奪う。記者採点は僅差だがRYOGA。合計19-19でイーブンで、マスト判定では悩んだが風我。ジャッジも割れ、2者がRYOGAを支持した。
第4試合 ストロー級 5分2R
○竜己(KRAZY BEE)
×キンタ・ジ・エンド(KIBAマーシャルアーツクラブ)
2R 2’59” KO (左ハイキック)
第3試合 アマチュアSPルール DEEP JEWELS ストロー級 3分2R
×吉川桃加(禅道会駒ヶ根道場)
○SAKI(K-Clann)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
第2試合 アマチュアSPルール バンタム級 3分2R
○木村琉音[りお](K-Clann)
×西原大貴(夕月堂本舗)
1R 0’15” KO (左ストレート)
第1試合 アマチュアSPルール DEEP JEWELS ストロー級 3分2R
○サラ(坂口道場)
×野中はる(Y&K ACADEMY)
1R 0’16” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
DEEP 6.19(1部)ニューピアホール:SAINT、酒井リョウを43秒KO。グラント・ボグダノフ、MMAデビュー戦は1R一本勝ち