Krush 2.27 後楽園ホール:新美貴士、斗麗にリベンジしフェザー級王座初防衛。晃貴、野田蒼をKOし「武尊君、つなげました」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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Krush.122
2021年2月27日(土) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント Krushフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○新美貴士(名古屋JKファクトリー/王者)
×斗麗(WIZARDキックボクシングジム/挑戦者)
判定2-0 (豊永30-28/岡田29-28/西村28-28)
※新美が初防衛
新美は佐藤嘉洋を輩出した名古屋JKファクトリー所属の27歳。昨年11月の後楽園大会での王座決定トーナメントの準決勝・決勝戦で玖村修平と森坂陸を下し初のベルトを巻いた。
対する斗麗はそのトーナメントを右手首の病気により欠場。12月の後楽園大会では稲津航大を1R KOし6戦6勝(3KO)と無敗記録を伸ばした18歳の新鋭だ。
両者は19年8月のK-1大阪大会で対戦し、新美は判定負け。今回の再戦が決まり「防衛戦というよりもやっとリベンジできるチャンスが来た思い」と話す。トーナメントではひたすら圧力をかけ続けるスタイルに変わっており、今回もそのスタイルで勝利につなげる。
1R、両者サウスポーに構え、新美が圧力をかけるが、斗麗が右前蹴り、ジャブで突き放しつつ、左フック、左カーフキックを随所で当て、やや優位を維持する。新美も左ローを返すがヒットが少ない。記者採点は斗麗。
2Rも同じ構図で、新美が圧力をかけ続け、時折左ローを当てる。斗麗の左ロー、カーフ、ミドルをもらい続け、ひるまないものの、攻撃数に差があり、印象は良くない。記者採点は斗麗。
3R、新美が前に出続けていると、斗麗はローのダメージも重なってか、やや疲れが見え始め、ヒットが減る。すると斗麗の左テンカオのタイミングで、新美が左ストレートをヒットし、斗麗は後ろに倒れる。正味のダメージは小さく見えたが、梅木レフェリーはダウンを宣告する。斗麗はダウン分を挽回しようとパンチを振り回すが、クリーンヒットにはつながらず終了する。記者採点は10-8で新美。合計28-28でイーブン。ジャッジは1者のみイーブンで、2者は新美を支持し、新美が判定勝ちで防衛とリベンジを果たした。
新美は「斗麗選手は強かったです。これからももっと強くなると思うので斗麗選手の応援もお願いします。2年前の2月に祖父が亡くなったので、今日の勝利は祖父に捧げたいです。もっと強くなってK-1のチャンピオンになります」とアピールした。
第7試合 セミファイナル スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushバンタム級(53kg)王者)
×野田 蒼(月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg優勝)
2R 1’22” KO (右フック)
黒田は昨年7月のKrushで黒田斗真に延長判定勝ちしたが、11月のK-1福岡大会では壬生狼一輝に判定負け。ここ5試合は1勝4敗と苦戦している。対する野田はメインで王座に挑戦した斗麗同じく18歳。
1R、晃貴がプレッシャーをかけ続け、野田が回って右のカーフキック、左ジャブ、左テンカオ等を当て続ける。だが晃貴がしぶとくプレッシャーをかけていると、中盤過ぎには左ハイが当たり、終盤には右フックの連打でダウンを奪う。すると2R、晃貴が追いかけ続けると、再び右フックでダウンを奪取。野田は立ち上がるがフラついており、芹沢レフェリーがストップした。
試合後の晃貴はセコンドについた同郷の先輩・武尊と抱き合って喜び、マイクを持つと「武尊君、つなげました」と、3月28日のK-1でのレオナ・ペタスとの防衛戦を控える武尊にエールを送った。
第6試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×蒼士(昇龍會)
○璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)
判定0-3 (山根27-30/岡田27-30/山崎27-30)
1R、長身の璃明武が左ジャブで距離を取りつつ、ボディへの膝、顔面とボディへのパンチを随所で効かせ、やや優位。2R、蒼士も右フック、右ローを返し、やや巻き返すが、終盤のパンチの打ち合いで左フックを被弾し、少し苦しそうに。
3R、パンチの打ち合いが続くと、璃明武も鼻血を出して苦しそうだが、終盤、カウンターで左フックをクリーンヒットすると、下がった蒼士に右ストレートを当ててダウンを奪う。その後も璃明武が攻勢を維持し、判定勝ちで激戦を制した。
第5試合 スーパー・ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×近藤拳成(大成会館/キックボクシングジム3K/K-1甲子園2016 -65kg優勝)
○大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)
1R 1’42” KO (左膝蹴り)
安保瑠輝也のYouTubeチャンネルにも登場した大野が、K-1 JAPAN GROUP初戦でインパクトを残す。1R、序盤から大野が右フックを的確にヒット。中盤、大野が右ローを当ててから、足を止めてパンチが交錯した場面で、左フックをカウンターでヒット。ひるんだ近藤に右前蹴りと左膝蹴りもボディにダメ押しで叩き込むと、拳成は腹を押さえてうずくまって立ち上がれず、すぐレフェリーがストップした。
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×桝本翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○佑典(月心会チーム侍)
1R 2’36” TKO (コーナーストップ:左ストレートで2ダウン後)
第3試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
○小巻海斗(真樹ジムAICHI/元ACCELバンタム級暫定王者)
×44[シーシップシー]・ユウ・ウォーワンチャイ(REVIVAL-GYM/team夢乃力/スック・ワンキーントーン&チョンロン・ムエサイアム・スーパーバンタム級王者、元ムエタイオープン・バンタム級王者)
1R 2’15” KO (右フック)
第2試合 女子アトム級 2分3R(延長1R)
×チャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)
○NOZOMI(TAD)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)
第1試合 バンタム級 3分3R(延長1R)
○藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×大石和希(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
3R 1’09” KO (左フック)
プレリミナリーファイト第1試合 女子アトム級 2分3R
△森川侑凜(サポートスクールグレス/2020年DREAM KHAOS女子アトム級トーナメント優勝)
△Kiho(TeamK.O.Garage)
判定1-1 (29-30/30-29/29-29)