Krush 12.19 後楽園ホール:吉岡ビギン、接戦2試合制しバンタム級王者に。斗麗、豪快KO勝ちで6連勝
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Krush.120
2020年12月19日(土)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)K-1
第6代Krushバンタム級(53kg)王座決定トーナメント
第2試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
×萩原秀斗(K-1ジム総本部チームペガサス)
○橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定0-3 (28-30/28-30/29-30)
佐々木洵樹が階級アップのため返上したKrushバンタム級王座を懸け、8選手による王座決定トーナメントが10月のKrush.118で開幕。その初戦を勝ち上がった4選手による準決勝と決勝が今回1日で行われた。一回戦はどの試合も僅差だったが、準決勝と決勝も接戦が続く。
萩原×橋本の1R、橋本がサウスポーで前に出て、橋本が距離を取る構図。橋本が左ミドルとパンチの連打でやや積極的だが、まだ萩原も右ストレートやインローを返し、はっきりした差はつけさせない。
2Rも同様の構図だが、1R以上に橋本の左のパンチ、ミドルのヒットが目立ち始め、終了間際には左のフックで萩原の頭がのけぞる。橋本はボディ打ちも上手く絡める。3Rも橋本が同様に前に出てパンチと蹴りを当て続け主導権を維持。最後右ハイをもらったが、ほとんどダメージ無く初戦を突破した。
第3試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
○吉岡ビギン(team ALL-WIN)
×黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)
判定3-0 (30-28/30-28/29-28)
1R、両者サウスポーに構え、中盤、黒田の左ローの直後に、プレッシャーをかけている吉岡が左フックを当てると、黒田は後方にふらついてしまう。終盤にも黒田のローのタイミングで右フックを当てる。黒田のダメージはまだ小さいが、やや吉岡優位か。
2Rも吉岡がプレッシャーをかける状態が続く。だが黒田もよく吉岡の攻撃が見えている様子で、被弾する場面は減る。お互い慎重なまま終える。
3R、吉岡の左ローで黒田が少しバランスを崩す。黒田も左ローを返すが、吉岡はぐらつかない。なかなか差がつかなかったが、残り30秒、吉岡が右ストレートの直後の左ハイでダウンを奪取。これで差を付け吉岡が勝利した。
第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○池田幸司(ReBORN経堂/K-1カレッジ2019 -55kg優勝)
×鵜澤悠也(K-1ジム五反田チームキングス/DREAM KHAOSバンタム級トーナメント優勝)
判定3-0 (30-27/30-27/30-28)
第9試合 メインイベント 決勝 3分3R(延長1R)
×橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○吉岡ビギン(team ALL-WIN)
4R 判定1-2 (西村10-9/岡田9-10/豊永9-10)
3R 判定0-1 (西村29-30/岡田30-30/豊永30-30)
※吉岡が王者に
両者サウスポーに構え、1Rは吉岡が中央付近で構えるが、橋本も時折詰め、パンチが何度か交錯。橋本が左ローを放つが、吉岡はブロックする。まだはっきりした差は無い。
2R、フェイント合戦でお互いフックを振るうが、双方よく見えており被弾は少なく、均衡は崩れない。吉岡は度々スイッチするように。終盤、橋本が差を出そうと、動きを速めて右ミドルと右フックを当てるが、吉岡ももらいっぱなしにはならない。
3R、橋本が右ミドル、左ローを序盤から積極的にヒットする。パンチにつなげたいが吉岡はブロックしたりかわしたりし、右ボディ、右フックを返す。最後はお互いパンチを振るうが、クリンチも増え、攻めあぐねたまま終了。記者採点は30-30。ジャッジは1者が橋本を支持したが、2者がイーブンで延長へ。
延長R、吉岡はオーソドックスで固定するが、橋本の左ボディ、左テンカオが当たる。だが吉岡は崩れず、パンチの交錯する場面で左フックを着実に当てる。中盤、橋本は左ミドルをお返し。終盤、橋本も左フックを織り交ぜ、左ミドルもヒット。吉岡も右ミドルを出すが橋本はグローブでブロックする。僅差のまま試合終了。
記者採点は終盤ヒットを増やした橋本としたが、判断の難しい内容だった。それを反映するようにジャッジも割れ、2者が左フックを中盤まで当てた吉岡を支持し、吉岡が王者になった。
吉岡はプロキック15戦12勝(1KO)1敗2分、K-1 JAPAN GROUPで昨年11月から5戦とも判定勝ちで初のベルトを巻いた。マイクを持つと「優勝候補と言っていただき、光栄でしたが、優勝候補らしい試合ができず、一回戦から決勝まで悔いの残る試合でした」と反省しつつ「今後はバンタム級、武居選手や晃貴選手、最強の歴代のチャンピオンよりも上のチャンピオンになれるよう頑張ります」と宣言した。
ワンマッチ
第8試合 セミファイナル フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○斗麗[とうま](WIZARDキックボクシングジム)
×稲津航大(K-1ジム琉球チーム琉神/RKA(琉球かきだみし協会)フェザー級王者)※RIOT GYMから所属変更
1R 2’42” KO (3ダウン:右飛び膝蹴り)
斗麗は3月に伊澤波人にKO勝ちして以来の試合。稲津はK-1ジム琉球に移籍し、K-1 JAPAN GROUPの大会初参戦。1R、両者サウスポーに構え、斗麗がプレッシャーをかけ、右ミドルを積極的に放つ。パンチの連打も増やしてロープに詰めると、稲津の左フックのタイミングで、近距離からの左の飛び膝を顔面に当ててダウンを奪う。稲津は立つがダメージが大きく、斗麗の軽いパンチでまたもダウン。パンチを当て続けた後、最後は右の飛び膝を当てて3ダウン目を奪い時間内にフィニッシュした。斗麗はこれでプロ6戦全勝となった。
第7試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
×寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)
1R 2’30” KO (3ダウン:右ストレート)
第6試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×鈴木孝司(K-1ジム五反田チームキングス)
1R 2’34” KO (左三日月蹴り)
第5試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)
○三輪裕樹(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
4R 判定1-2 (10-9/9-10/9-10)
3R 判定0-0 (28-28/28-28/28-28)
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2017 -65kg優勝)
○赤田功輝(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)
1R 2’20” KO (3ダウン:左ストレート)
プレリミナリーファイト第1試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
×森川侑凜(サポートスクールグレス/DREAM KHAOS女子アトム級トーナメント優勝)
○NOZOMI(TAD)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)