Krush 10.28 後楽園ホール:バンタム級王者・金子晃大、隼也WSRを2R KOしバンタム級王座初防衛。サラビアと玖村将史がスーパー・バンタム級王座T準決勝進出
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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Krush.94
2018年10月28日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 メインイベント Krushバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/王者/52.8kg)
×隼也ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪/挑戦者、WPMF日本バンタム級王者、元WPMF日本&MA日本フライ級王者/52.8kg)
2R 2’21” KO (3ダウン:右テンカオ)
※金子が初防衛
金子は6月大会で軍司泰斗を下し、プロ5戦全勝で王座を獲得した。挑戦者の隼也と揃って21歳のフレッシュな王座戦となる。
1R、ムエタイ式で高めに構える隼也に対し、金子は左ボディを効かせ、左フック、右ボディにつなげ、終盤には右のテンカオのヒットも増やし優勢。隼也は表情が曇る。記者採点10-9で金子。ムエタイ対策で城戸康裕と練習したといい、その効果を発揮する。
2R、隼也も左ミドルのヒットを増やして少し挽回するが、金子が右テンカオをクリーンヒットすると隼也は少し動きが落ち、左ボディも当てると後退。ロープに詰めてのパンチラッシュでダウンを奪う。隼也は鼻血を出しダメージが大きく、金子は左ボディ一撃で2ダウン目を奪取。最後はロープに詰めての右テンカオでマットに沈めた。
初防衛に成功した金子は「今日のKrushはめっちゃKO多かったんで、僕もKOじゃないとヤバいなと思ってKOしました」と、飄々とコメント。バックステージでも「KOが多いから気合が入って早めにアップをしていたら、オシッコに行き忘れてしまいました。早くオシッコに行きたいです」と話して記者を笑わせたが、これでKrushでは敵無しになりつつあるため「もっと強くなってK-1のベルトを狙いたい」としっかり今後の目標もアピールしていた。
敗れた隼也は「単純に金子選手が強かったです。パンチばっかりを意識して、膝蹴りをもらってしまってやられた感じです。(今後は?)負けたんで何も言えないです」と無念の様子で話した。
第8試合 セミファイナル Krush第6代スーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント一回戦Bブロック 3分3R(延長1R)
×桝本“ゴリ”翔也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/55.0kg)
○ビクトー・サラビア(米国/ムエタイ・アメリカジム/54.8kg)
4R 判定1-2 (太田9-10/山根10-9/西村9-10)
3R 判定0-1 (西村28-29/山根29-29/太田29-29)
スーバー・バンタム級王座決定トーナメントは9月大会で一回戦のAブロック2試合が行われ、椿原龍矢と軍司泰斗の準決勝での対戦が決定。今回は残り2試合を実施する。
1R、サラビアが重みのある右ロー、左フック、ボディ、ミドルを当て、場内はどよめくが、桝本はふらつかず、時折左フックをお返しする。記者採点10-9でサラビア。
2Rもしばらくサラビアが若干攻勢だったが、次第に勢いが落ちると、桝本が圧力をかけ返し、左フック、左右のハイのヒットを増やす。だがサラビアも終盤にパンチを返し、大差はつけさせない。記者採点10-10。
3R、サラビアは距離を取って回る時間が長くなり、桝本は前にしぶとく出続け、パンチを振るう。終盤には左ボディを効かせ、左フックも当て、サラビアを追い詰める。記者採点10-9で桝本。合計29-29。ジャッジ2者もドローとし延長へ。延長Rも桝本が圧力をかけ続け、桝本のパンチのヒット数がやや上の展開という印象だが、終盤にサラビアもアウトボクシングの中でパンチを当てている。大差は無いがマスト判定のため、記者採点は10-9で桝本としたが、ジャッジ2者はサラビアを支持。桝本は健闘したが、惜しくも初戦敗退となった。
第7試合 Krush第6代スーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント一回戦Bブロック 3分3R(延長1R)
×大岩翔大(チームYMC栃木/55.0kg)
○玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/54.9kg)
1R 2’47” KO (左フック)
1R、サウスポーの大岩が左フックを当て、将史が右ミドルを当てる構図が続くが、終盤、大岩の左の奥足狙いのローのタイミングで、将史が左フックを合わせると大岩がダウン。大岩は立とうとするが足に力が入らずノックアウト。見事な一撃で初戦を突破した将史は「見てもらえばわかる通りこのトーナメントで僕がダントツで強いと証明するので、後の試合も見に来てください」とアピールした。バックステージでは、準決勝の相手のサラビアについて「意外と穴が見えたので対策して倒したいです」と話した。
第8試合終了後には12月16日の後楽園の準決勝進出が決まった4選手が勢ぞろいし意気込みを語った。
◆椿原龍矢 めっちゃ今日の2試合も面白くて、気合入りました。12月の軍司戦も頑張ります。
◆軍司泰斗 この前つまんない試合しちゃったんで、12月は盛り上げて、スーバー・バンタム級のベルトは僕が巻きます。
◆玖村将史 サラビア選手とやりたかったんで、勝ってくれたので、12月は一番盛り上げる試合をします。
◆ビクトー・サラビア 誰が相手でもベルトは私が取ります。
第6試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○山本直樹(優弥道場)
×友尊(TEAM K/元NJKFスーパーフェザー級王者)
1R 1’46” KO (3ダウン:左ストレート)
直樹が開始すぐに右ミドルを効かせて友尊をコーナーに詰めると、ラッシュから左ストレートを当ててダウンを奪取。友尊のダメージは大きく、直樹がパンチと膝と右前蹴りのラッシュで2ダウン目を奪う。ここで止めてもいいぐらいだったが、直樹が左ストレートを当て、友尊が背中を向けたところでレフェリーがストップした。
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○伊澤波人(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/中国英雄伝説-57kg級世界王者)
×鷹大(ウィラサクレック・フェアテックス西川口/WPMF日本フェザー級王者、元WMC世界&WPMF日本スーパーバンタム級王者)
3R 1’23” KO (左ボディフック)
鷹大が開始すぐから左ボディ、右ローで積極的に攻めるが、伊澤もカカトで蹴る独特のローを返し続けていると、2R中盤あたりから優勢に。伊澤がパンチでも詰める場面が増え、3Rに連打で下がらせてから左ボディを効かせてマットに沈めた。
試合後マイクを持った伊澤は「日本でベルトを取ったことがないので、(KREST代表の渡辺)雅和さんの前でベルトを取りたいです」とアピールした。
第4試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×記村一成(K-1 GYM EBISU FREE HAWK)
○海斗(ポゴナ・クラブジム)
判定0-3 (26-30/26-30/25-30)
第3試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
×隆聖(ドージョー☆シャカリキ)
○萩原秀斗(K-1ジム総本部チームペガサス)※エイワスポーツジムから所属変更
判定0-2 (29-29/29-30/29-30)
第2試合 女子フライ級(50kg) 3分3R(延長1R)
○壽美[ことみ](NEXT LEVEL渋谷)
×ワン・ジンロン[Wang Chinglong](台湾/アイアン・ボクシングジム)
判定3-0 (30-27/30-27/30-26)
第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)
×スーパーアンジ(KUNISNIPE旭)
2R 2’36” KO
プレリミナリーファイト第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
○林 京平(湘南格闘クラブ)※JTクラブジムから所属変更
×山下和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
2R 0’37” KO
プレリミナリーファイト第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
△安達元貴(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
△龍斗(K-1 GYM横浜infinity)
判定0-0 (29-29/29-29/-29-29)
プレリミナリーファイト第1試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
○久保一馬(FIGHT CLUB 428)
×渡部瞬弥(エスジム)
2R 2’00” KO