REBELS 10.6 後楽園ホール:スアレック、雅駿介を豪打で退けライト級暫定王者に。UMA、CAZを1Rで粉砕。吉田英司、津崎善郎との死闘制す
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REBELS.63×KNOCK OUT
2019年10月6日(日) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
※REBELSルールは肘無し・首相撲制限ありのキックルール。その他はムエタイルール
第10試合 メインイベント REBELS-MUAYTHAIライト級暫定王座決定戦 3分5R(延長1R)
○スアレック・ルークカムイ(タイ/STURGIS新宿ジム/元REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者)
×雅 駿介(PHOENIX/ムエタイオープン&スック・ワンキントーン・ライト級王者)
判定3-0 (センチャイ49-47/山根49-47/北尻49-46)
※スアレックが暫定王者に
ライト級王者・良太郎がスアレックを相手に初防衛戦を行う予定だったが、8月のKNOCK OUT大田大会で雅駿介に右肘打ちで顔面を切られ3R TKO負けすると共に、眼窩底骨折となり、10月6日の防衛戦にドクターストップがかかった。代わって雅が参戦し、スアレックと暫定王座決定戦を行った、
1R、雅はスアレックの蹴り足をすくってからパンチを当て、詰めて右ロー、カーフキック(スネ狙いのロー)も当てる。スアレックも左右のフックを随所で当て、均衡状態が続く。記者採点はイーブン。
2Rも雅はカーフキックを多用すると、スアレックは少しバランスを崩す。雅はパンチも織り交ぜやや優位に。記者採点は雅。
すると3R、スアレックは圧力を強め、パンチの手数を上げ挽回。雅はロー、パンチの数が減り、印象が悪い。記者採点はスアレック。
4Rもスアレックがガンガン前に出て、右フック主体で攻め続ける。雅は耐えて崩れないが、スアレックの勢いが止まらず、なかなか反撃の糸口がつかめない。記者採点はスアレック。
5R、雅の右ローのタイミングで、スアレックが右ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。雅も打ち合いで活路を見出そうとし当てるものの、スアレックは崩れず、すぐ一方的に攻める状態に戻し、そのまま終了。記者採点は10-8でスアレック。合計49-46でスアレック。スアレックが終わってみれば完勝で2階級制覇を果たした。
第9試合 REBELSルール 57kg契約 3分3R(延長1R)
○栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)
×ミケール・フェルナンデス(スペイン/マンバジム/ISKAムエタイ・スペイン・フェザー級王者)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
フェルナンデスは8月のKNOCK OUTでのスーパーバンタム級王座決定トーナメント一回戦で小笠原瑛作に判定負けした選手。1R、栗秋は単発ながら左ボディ、左フックを強打し、時折右ローなどの蹴りも当てるが、まだフェルナンデスは崩れない。
2Rも栗秋が随所で左フック、ボディを当て、蹴り足をすくってのバックハンドブローなどの奇襲も織り交ぜる。主導権は栗秋だが、まだ追い詰めるほどにはならない。
3Rも栗秋が右ロー、左フックを当てるが、威力は落ち、単発止まりで詰め切れず終了。着実にポイントを取り判定勝ちしたものの、コンビネーションや試合運びで課題を見せた。
第8試合 REBELS 67kg級初代王座決定戦 3分3R(延長1R)
○UMA(K&K BOXING CLUB/元REBELS 65kg級王者)
×CAZ JANJIRA(JANJIRA GYM/蹴拳ウェルター級王者)
1R 2’50” TKO (3ダウン:右ストレート)
※UMAが王者に
1R、開始すぐからUMAが飛び膝の奇襲を仕掛け、CAZはスリップする。両者サウスポーに構え、パンチをお互い時折当て、五分の状態が続いたが、中盤、UMAが右のバックハンドブローの奇襲に成功しダウンを奪う。CAZはダメージが大きく、UMAがパンチで立て続けに2ダウンを奪って1Rでフィニッシュした。
2階級制覇を果たしたUMAは「CAZ選手、強かったです。CAZ選手の気持ちも背負って一生懸命やって行きます。クロスポイントでいい練習をさせてもらって、ありがたい環境です。REBELSを代表して戦っていく選手になります」とアピールした。
第7試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王座決定戦 3分5R(延長1R)
○吉田英司(クロスポイント吉祥寺)
×津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
判定3-0 (少49-48/山根49-47/北尻49-47)
※吉田が王者に
スーパーウェルター級で4選手によるリーグ戦が2月から行われ、上位2選手による王座決定戦が今回行われた。両者は昨年10月の初対決はドローで、リーグ戦では吉田が肘でTKO勝ちし、吉田が勝ち点8で1位、津崎が勝ち点5の2位だった。
1R、津崎が蹴りを織り交ぜつつ、左右のフックで少し吉田をぐらつかせて好印象。2R、吉田が右ローを当てていると効き目を発揮し、パンチ、肘も当てやや優位に。3R、吉田は右ローを当てるが、津崎は詰めて首相撲からの膝を随所で返し続け、ほぼ五分に戻る。
4Rから一気に試合が動く。吉田がパンチを序盤から効かせ、ラッシュを仕掛けるが、打ち合いで津崎もパンチで肘を返すと、吉田が鼻から大出血しドクターチェックが入る。再開後も打ち合いとなると、今度は吉田の肘で津崎が額の右端を切りドクターチェックを受ける。両者一歩も譲らぬ打ち合いに場内は沸く。
5Rもお互い譲らぬ打ち合いで、中盤には双方にドクターチェックが入る。その後も激しい打ち合いが続き、若干吉田優位だが、大きく均衡の崩れぬまま終了する。ジャッジは3者とも吉田を支持したが、津崎の奮闘も光る好勝負だった。
ベルトを巻いた吉田は「ぐちゃぐちゃの試合になっちゃったんですけど、T-98さんの巻いていたベルトを取ったので、これからもっと上に行けるよう精進します」と決意表明した。
第6試合 ライト級 3分3R(延長1R)
×津橋雅祥(エスジム/元蹴拳スーパーフェザー級王者)
○大谷翔司(スクランブル渋谷)
判定0-2 (山根28-30/少29-29/センチャイ28-29)
1R、サウスポーの津橋が大谷を回ってかわし続け、左ミドルを的確に当て続け、終盤の首相撲の展開では左肘も当てて優位を印象づける。
2Rも序盤こそ津橋が左ミドル、ハイを当てていたものの、少しずつ動きが落ちると、大谷が距離を詰めてのパンチのヒットを増やし、津橋は苦しそうな表情を浮かべるように。
3Rも同じように大谷が随所でパンチを当て津橋を苦しめる展開。終盤、少し大谷も疲れ、パンチのヒットが落ちたが、終了間際に右フックで津橋をぐらつかせ、勝負を決定づけた。
第5試合 REBELSルール 63.5kg契約 3分3R(延長1R)
○与座優貴(橋本道場/極真会館2017全世界ウェイト制軽量級(70kg)優勝)
×テレカ∞(NEXT LEVEL渋谷)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
1R、テレカが圧力をかけてくるが、中盤から与座が自分の距離を作り、左ミドルを強打し、ハイや前蹴りも当てるように。
2Rも与座が左ミドル、ハイを当て続け主導権。終盤にはクリーンヒットにはならないものの、胴廻し回転蹴りも多用して場内を沸かせる。
3Rも与座が攻め続けるが、テレカのパンチで右まぶたをカットし、ドクターチェックを受ける。傷は浅く、再開後、与座はフィニッシュを狙い、左ミドル、左ボディ、胴廻し回転蹴りなどで休まず攻め続け、テレカを圧倒。終了間際、左フックでダウンを奪い、点差を広げ判定勝ちした。与座はこれでキック転向6連勝となった。
第4試合 60kg契約 3分3R(延長1R)
×NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)
○ウルフタツロウ(アントジム)
判定0-3 (28-29/28-30/27-30)
第3試合 スーパーウェルター級 3分3R(延長1R)
×降籏健嗣(士道館ひばりケ丘道場)
○助川秀之(Turning Point)
4R 判定1-2 (10-9/9-10/9-10)
3R 判定1-1 (29-29/30-29/29-30)
第2試合 57.5kg契約 3分3R
○浦林 幹(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKバンタム級王者)
×原島 モルモット 佑治(テッサイジム)
2R 1’03” TKO (レフェリーストップ:右肘打ちによる鼻の負傷)
第1試合 スーパーバンタム級 3分3R
×大川一貴(青春塾)
○鈴木貫太(ONE’S GOAL)
判定0-3 (28-29/28-30/28-30)
オープニングファイト第2試合 K.Oトライアウト育成試合 REBELSルール 67kg契約 3分2R
○高橋祐弥(クロスポイント吉祥寺)
×森本淳弥(テッサイジム)
判定3-0 20-19/20-19/20-19)
オープニングファイト第1試合 K.Oトライアウト育成試合 REBELSルール 57kg契約 3分2R
×井熊知也(クロスポイント吉祥寺)
○高橋和成(ヨックタイジム)
判定0-2 (18-19/19-19/18-20)