ムエタイ 3.17 ラジャダムナン:44・ユウ・リバイバルと押川大也が判定負け
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
大阪梅田中津 キックボクシング ジョウジム
キックボクシングで楽しく運動!燃焼!ストレス発散!初心者でも経験者でもしっかり指導。見学・体験大歓迎!
スック・ワンギントン
2019年3月17日(日) タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム
ウォーワンチャイプロモーションより、押川大也(エクシンディコンジムJAPAN)と44・ユウ・リバイバル(REVAIVAL-GYM)がスックワンギントンに参戦した。両者とも、過去複数回のムエタイ参戦歴があり、押川大也は6戦目、44ユウは3戦目のムエタイ参戦となる。
Photo & Text by Hiroshi Soda(記事提供:早田寛 シンラパムエタイ)
第1試合 101P契約
ダイヤ・ウォーワンチャイ(押川大也)
VS
チャイレック・ギャッカムトン(タイ)
(勝者:チャイレック)
押川大也は前回の試合では、前半に首相撲でペースを奪われつつあったが、
相手の弱点を見極め、序盤からボディーを攻めて判定勝ちにつないだ。
これらが評価され、今回のスックワンギントンの参戦につなげた。
対戦相手のチャイレックはペッチャブン県出身の13歳で既に50戦の戦績がある。
押川も日本国内で100戦を超える戦績があり、テクニックに長けた選手だが、
間合いの違うムエタイでどう闘うか、関係者らからも注目を集めた。
初回と2ラウンドは互いに間合いの探り合いで手数も少なかったが、そんな中でチャイレックの肘打ちが押川の左頬にヒット。
押川に軽い出血が見られるも、構わず蹴り主体で試合を組み立てた。
3ラウンドから両者の打撃が激しく交差。押川はローキックとミドルキックを多用。そしてパンチに繋ぐ。
そこにチャイレックはミドルキックを合わせる。
押川は接近した瞬間に飛び膝蹴りも放った。これは急所にヒットしなかったもの、
チャイレックに大きな圧力を与え効果的な攻めといえた。
4ラウンドがはじまり、ここまでは接戦だったが、蹴り数では若干チャイレックが優勢だったか。
押川は左右にステップしてからフェイントを生かした蹴りを多数ヒットさせた。
最終ラウンド、押川は蹴りからのパンチという攻めで前に出るも、チャイレックは自分の判定勝ちを悟り下がって距離を取り始める。
終了ゴングが鳴り、ジャッジはチャイレックを勝者とした。
試合は僅差であり、押川のパンチやローのヒット数もかなり多かった。
日本の格闘技と違いタイのムエタイなので、ジャッジがどの様な技を有効打として評価するのかにもよるが、
それにしても、押川の4ラウンドの攻めの様な勢いが前半から見られれば、違った結果となっただろう。
押川のタイ戦績はこれで6戦4勝2敗となるが今後に期待したい。
押川大也から試合後の声が届いている。
『チャイプロモーターをはじめ、ジム会長、先生、応援してくれた方々、本当にありがとうございました。
今回は初めて切られましたが(肘打ちで)、これも経験だと思い、次は勝てるように日々精進していきます。
また応援をよろしくお願いします。』
第3試合 124.5P契約
ワンカン・パンユットプン
VS
シーシー・ウォーワンチャイ(44・ユウ・リバイバル)
(勝者:ワンカン)
前回のラジャダムナンでは思い切りのよいローキックを軸に勝利している44ユウは、今回は中国人選手との対戦となる。
対戦相手の前情報としてはパンチが重くガンガン前に出てくる選手という事で、激しい打撃戦が予測された。
44ユウの作戦としては前進してくるワンカンを前蹴りで往なし、うまく自分のペースへ持ち込むことだ。
試合は初回、44ユウは作戦通り、離れた距離からローキックとミドルキックを多用。
特にミドルキックが絶妙なタイミングでワンカンに食い込み、この距離を保てれば44ユウの圧勝だろうと思われた。
だが距離が詰まった一瞬に、ワンカンの右パンチを食らい、44ユウは尻もちをつくようにダウンしてしまう。
44ユウはすぐに立ち上がり、カウント8で試合再開。
これは効いてダウンしたものではなかったが、ワンカンはここから猛ラッシュで44ユウに襲い掛かる。
44ユウは首相撲の間合いに持ち込み、ワンカンのパンチをしのぐ。
2ラウンド、ワンカンは44ユウのスピードある蹴りをよけきれず腕や腹に多数食らう。
初回でダウンして危なかった44ユウだが、このラウンドで、試合の主導権を握ったかのように思われた。
3ラウンドも44ユウは距離を保ち蹴りを多発。だがワンカンはこのままの距離ではペースを奪われることを感じたのか、
ラウンド中盤から距離を詰めフックの連打で44ユウに襲い掛かる。44ユウもこれに応戦。
両者のパンチが相打ちの状態で交差。互いに倒す一発を備えているだけに、大打撃戦に場内も湧く。
だが先にパンチを当てたのはワンカンの方だった。44ユウは右の強打を食らいダウンするも、すぐに立ち上がり試合再開。
4ラウンドも互いの強打が交差するも、この間に44ユウはしっかりとミドルキックを当て、この4ラウンドは状態を保ったか。
だが、もう2回ダウンを取られているため、44ユウはワンカンをKOしなければ勝てないだろう。
4ラウンド終了間際、44ユウのボディー攻撃に対し、ワンカンは若干疲れたことをバラした表情を見せた。
最終ランド、44ユウはワンカンを倒しにパンチ、ローキックで前に出る。ワンカンの腹が効いていたのは確かだった。
ワンカンは苦しい表情をみせながらも持ちこたえ、試合終了ゴングが鳴る。
ジャッジはワンカンを勝者とした。ジャッジ採点は3者とも46‐48。
44ユウにとっては自身がダウンした以外は失点がなく、非常に悔やまれる結果となった。
前回よりも、技や間合いの取り方が非常に良かったので、次のラジャダムナン参戦時はさらに上達し雪辱を晴らせてほしい。
44ユウより試合後の声が届いている。
『動画で試合を振り返ると、会長が言うように自分の駄目なところが沢山出ていた。今後は一つ一つを改善してREVIBAL(復活)を果たします。
応援してくださった方々、本当にありがとうございました。』