新日本キック 緑川創、6月27日にラジャダムナンスタジアムで王座挑戦「命懸けでベルトを取って、日本に帰って来ます」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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緑川創 [みどりかわ つくる](藤本ジム/元新日本キック日本ウェルター級王者)が31歳・63戦目にして、ムエタイの2大聖地のうちの一つ、タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム認定王座に初挑戦する。舞台は6月27日(水)のラジャダムナンスタジアムで、対戦相手は16年10月の新日本キック後楽園大会で緑川と引き分けているシップムーン・シットシェフブンタム。シップムーンは昨年5月にT-98から同スタジアム認定スーパーウェルター級王座を奪取した選手で、今年2月に王座陥落している。今回は王座決定戦。6月17日のRISE幕張メッセ大会に出場する高谷裕之が5日に東京・代官山のEXFIGHTで公開練習を行ったが、スパーリングパートナーを務めた緑川にも話を聞くことができた。
―― タイトルマッチが近づき、今の心境は?
緑川 ジムの先輩も自分自身もこれまで何度もタイに行き、ムエタイこそが立ち技の最高峰だと実感していて、いつかはムエタイのベルトに挑戦して取りたい気持ちがずっとありました。死に物狂いで練習して、絶対取ってやろうという気持ちです。
―― 最近の練習状況は?
緑川 去年の8月のKNOCK OUTで宮越宗一郎選手に判定負けしてから、3連続KOで勝っているんですけど(※新日本キックで10月と12月にタイ人、今年4月にアルゼンチン人をKO)、フィジカルトレーニングや瞬発系のトレーニングを増やしてから、変わって来たのを実感しています。
今回の相手はサウスポーになっちゃったので今はやっていないですけど、高谷さんとは昔からキックの練習を週1・2ぐらいでやっていました。今は松倉信太郎選手や引藤伸哉選手や、ボクシングのサウスポー選手とやっていますね。
―― シップムーンの印象は?(下写真は2年前の対戦時)
緑川 左ミドルと左肘の印象が凄い強いですね。タイのチュワタナジムに3年前まで年2回ぐらい練習に行っていて、当時そこにいた選手で、その頃から組むのも強い印象でした。
―― シップムーンも緑川選手を十分把握しているでしょうね。
緑川 どうせパンチで来るだろうと思っていると思うので、うまく考えながら戦いたいです。もちろん首相撲対策もしています。鴇(稔之コーチ)さんからは、同じリズムで戦うな、リズムを崩せということはよく言われます。
―― タイでの戦績はどうでしたっけ? 向こうで試合をすることに関してはどうですか?
緑川 4戦2勝2敗ですね。向こうは試合場にギャンブラーがいて、声だったり雰囲気だったり、人が凄く近く感じます。威圧感半分という感じでしたけど、僕はそのほうが逆にテンションが上がるんで、気持ち的に不利なことは無いと思います。
―― 判定だと勝つのは難しいですよね?
緑川 ずっとタイに住んでいないと、判定の細かいところはわからないので、倒せば一番みんなが納得するでしょう。もちろん判定でも負ける戦い方はしようとは思わないですけど、それも考えつつ、倒しに行く試合をしたいです。僕のパンチが当たれば倒せると思います。
―― 色んな日本人選手がこれまでラジャダムナンやルンピニーといったムエタイのトップタイトルに挑戦してきました。緑川選手はどういう気持ちで挑みますか?
緑川 他の選手が挑戦するのを聞いて、焼きもちを焼いたり、悔しい気持ちもありましたし、藤本ジムの先輩の石井宏樹さんがラジャダムナンのタイトルを取った時も、タイで取れなかった時の試合も見ていました。もし僕がタイで取れれば、周りは認めてくれなくても、石井さんを超えたという気持ちにはなれるかなと思います。僕がずっとタイのタイトルマッチをやりたかったことを、応援してくれる人たちもみんなわかってくれているので、応援してくれる人たちのためにも、何がなんでも取ってやろうという気持ちです。
―― 日本からの応援やセコンドはどうなりそうですか?
緑川 応援には20~30人ぐらい来てくれそうです。セコンドは鴇さんが着いて、うちの勝次がちょうどタイに練習に行っているので、勝次に教えているタイ人のトレーナーにも来てもらおうと思います。伊原(信一 新日本キック)代表からは『絶対取れるから頑張って取って防衛しろ』と言っていただき、現地にも来ていただけます。藤本勲会長にも『頑張れ』と言っていただいています。
―― 最後にファンにメッセージを
緑川 タイトルマッチに向けて猛練習する中で、オーバーワーク気味になって少し休んだ時期もあったんですけど、それでも頑張れるのも、何としてもベルトを取りたいという気持ちがあるからです。命懸けでベルトを取って、ベルトの価値も自分の価値も上げて、日本にまた帰って来て、僕の試合を見て欲しいです。期待して待っていてください。