ONE Championship 3.8 ミャンマー:内藤のび太、無念のドクターストップ負け。健太、強豪ペットモラコットの牙城崩せず。MOMOTAROは判定勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!
ONE: REIGN OF VALOR
2019年3月8日(金) ミャンマー・ヤンゴン・トゥウンナ体育館
レポート:井原芳徳 photos by ONE Championship
第11試合 MMA ストロー級(56.7kg) 5分3R
×内藤のび太[内藤禎貴](パラエストラ松戸/元ONE&修斗世界ストロー級王者)
○レネ・カタラン(フィリピン)
1R 4’32” TKO (レフェリーストップ:右まぶたのカット)
のび太は昨年9月、ジョシュア・パシオに惜敗し、ストロー級王座を失って以来の試合。今回の相手・カタランはMMA8戦5勝(1KO/1一本)2敗1無効試合の40歳のベテラン。全てONEでの試合で、ここ2年半は5連勝中だ。
1R、のび太が開始まもなくから片足タックルを仕掛け、しつこくしがみついて金網際で寝かせようとする。カタランは耐えると、上体を起こして次第に上になり、右のパウンドを時折連打する。のび太はそれでもしがみつくが、右まぶたをカットし出血する。のび太の動きは落ちず、正味のダメージ自体は無いものの、出血の様子を見たレフェリーがストップ。ドクターチェックで傷の深さを調べる前に試合が終わり、のび太は本領発揮する前に負けとなってしまった。
Filipino warrior Rene Catalan makes it SIX wins in a row with a devastating TKO of former ONE World Champion Yoshitaka Naito at 4:32 of Round 1! #WeAreONE #ReignOfValor #Yangon #MartialArts pic.twitter.com/ss2CWEJiRq
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2019年3月8日
第9試合 キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
×健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)
○ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ/元ルンピニー認定スーパーフェザー級&ミニマム級王者)
判定0-3
肘無し、首相撲は3秒までのキックルール。健太は2月11日のKNOCK OUTで番長兇侍を2R KOしたばかり。昨年8月のONEの日本での初の記者会見にも観覧に訪れ、ONE参戦への熱意を示し、ようやく念願がかなったが、初戦からいきなり強豪が用意された。
ペットモラコットはREBELSで梅野源治相手にルンピニーのスーパーフェザー級王座を防衛したことのある選手。昨年からONEに参戦し、12月のマレーシア大会ではイギリスのベテラン・リアム・ハリソンを圧倒している。
Thai phenom Petchmorakot puts on a striking clinic to score a unanimous decision victory over Kenta Yamada! #WeAreONE #ReignOfValor #Yangon #MartialArts pic.twitter.com/qlRi73XQY0
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2019年3月8日
1R、サウスポーのペットモラコットに対し、健太は右で回りながら、右インロー、右ボディストレートを当てるが、ペットモラコットは右ジャブでうまく距離を作ると、左の前蹴りで健太を吹き飛ばし、中盤には伸びのある左ハイを2発当ててぐらつかせる。終盤には左ストレートも当たり出す。健太は詰めてパンチを振るうが、ペットモラコットは軽々とかわす。
2Rもペットモラコットが左ミドル、ハイ、膝、左ストレートを的確に当てて主導権をキープ。健太は耐えるが、自分の攻撃は当てさせてもらえない。
3R、健太は最初から積極的に右ローを当てて先手を取ろうとするが、ペットモラコットは左ミドル、左膝を当てて攻撃を寸断する。健太はそれでも必死に前に出て、時折パンチを当てるが、ペットモラコットはジャブとクリンチでうまくしのぎタイムアップ。健太は奮闘するも、ペットモラコットの壁は高かった。
第2試合 キックボクシング フライ級(61.2kg) 3分3R
×渡辺優太(PKムエタイジム/元J-NETWORK・WMC日本・MA日本・WPMF日本スーパーバンタム級王者)
○ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)
判定0-3
オープンフィンガーグローブ着用、肘無し、首相撲は3秒までのキックルール。渡辺は初参戦。ボテーリョは日本のK-1に上がり寺戸伸近に延長判定負けしたことがある選手で、昨年6月のONEで小笠原裕典を苦しめたが、バック肘一発で逆転KO負けを喫してしまった。
1R、渡辺がサウスポーでムエタイ式に高く構え、左ローを狙うが、中盤以降はなかなか当てられなくなる。ボテーリョも高く構えつつ、圧力をかけ、随所でパンチを連打する。ヒットは乏しいが、ボテーリョが少し押し気味だ。
2Rもボテーリョが前蹴りなどでフェイントをうまく使いながら、入ってパンチを当て続ける。3R、渡辺は挽回を狙って圧力を上げ、左のミドルを連打していると、左足を上げたところで、ボテーリョが左フックを当ててダウンを奪う。さらに残り1分にボテーリョは右ストレートで2ダウン目を奪取し、差を明確にし判定勝ちした。
Rui Botelho puts on a kickboxing masterclass to clinch a unanimous decision victory over Yuta Watanabe! #WeAreONE #ReignOfValor #Yangon #MartialArts pic.twitter.com/HwQaPo5SQz
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2019年3月8日
第1試合 キックボクシング フライ級(61.2kg) 3分3R
○MOMOTARO(OGUNI GYM/元WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者)
×ケニー・ズィー[Kenny Tse](中国)
判定3-0
オープンフィンガーグローブ着用、肘無し、首相撲は3秒までのキックルール。MOMOTAROも初参戦。1R、開始すぐズィーが前に詰めて来るが、MOMOATROはその都度、首相撲で捕まえて膝を連打し、突き放してパンチも当て、じわじわとダメージを蓄積させる。
2RもMOMOTAROが主導権を維持し、飛び膝、顔面狙いの前蹴りも効かせる。組まれるとすぐズィーが背中を向けるようになり、レフェリーも注意しないため、MOMOTAROは離れて戦おうとするように。3Rも同じようにMOMOTAROが攻め続け判定勝ちし、ONE初戦を順当に白星で飾った。
Japanese star Momotaro outstrikes Kenny Tse in a three-round kickboxing clash to claim a unanimous decision victory! #WeAreONE #ReignOfValor #Yangon #MartialArts pic.twitter.com/GDB6PYG8GN
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2019年3月8日
第14試合 メインイベント ONE MMAウェルター級(83.9kg)チャンピオンシップ 5分5R
○ゼバスチャン・カデスタム[Zebaztian Kadestam](スウェーデン/王者)
×ゲオルギー・キシギン[Georgiy Kichigin](カザフスタン/挑戦者)
2R 終了時 TKO
※カデスタムが防衛
Superstar striker Zebaztian Kadestam TKOs Georgiy Kichigin to retain his ONE Welterweight World Title! #WeAreONE #ReignOfValor #Yangon #MartialArts pic.twitter.com/h1L5eabe30
— ONE Championship (@ONEChampionship) 2019年3月8日