ROAD TO UFC 準決勝 8.28 上海(レポ):鈴木崇矢、2連続TKO勝ちでフライ級決勝進出。田嶋椋、判定勝ちでバンタム級決勝へ。万智、元ONEのメン・ボーに判定負け

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ROAD TO UFC Season 5 Semifinals
2026年8月28日(金)中国・上海:オリエンタルスポーツセンター
レポート:井原芳徳 Photos by (C)Zuffa LLC/UFC
中継:UFCファイトパス、U-NEXT
UFCのアジア太平洋地域のトライアウト・トーナメント「ROAD TO UFC(RTU)シーズン5」の準決勝が、中国の上海で行われた。階級は男子フライ級、バンタム級、フェザー級、女子ストロー級の4階級。一回戦は5月28日と29日にマカオで行われた。日本からは11名と、中国の7名を超える最多数が参加したものの、7選手が初戦で敗退し、4選手のみ準決勝に残った。だが準決勝の前日計量では内田タケルが体重を超過し、失格となっている。
なお、29日の同会場でのUFCファイトナイトには朝倉海、RTUシーズン2優勝者・鶴屋怜が出場する。両選手は5月のマカオのRTU一回戦の後のファイトナイトにも出場していた。
フライ級は鈴木崇矢が2連続TKO勝ちし決勝進出。内田タケルは計量オーバーし脱落
第4試合 フライ級トーナメント準決勝 5分3R
○鈴木崇矢(日本/EXFIGHT/Fury FC王者)
×ジョセフ・ラルチネーゼ(オーストラリア)
3R 0’15” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
鈴木はMMA 9戦8勝1敗の21歳。ABEMAの格闘代理戦争出身で、POUND STORM、修斗で試合を重ね、最近は米国の名門・キルクリフFCで練習し、今年1月、米国のFury FCでフライ級王座を獲得した。5月のRTU一回戦ではオトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)に1R TKO勝ちし、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに選ばれ、賞金5千米ドル(約800万円)も獲得していた。
準決勝の相手・ラルチネーゼはオーストラリアのエターナルMMAの王者で、RTU一回戦では(有本)亮我(修斗世界王者)に判定2-1で勝利している。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: Takaya Suzuki of Japan punches Joseph Larcinese of Australia in a flyweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
1R、長身の鈴木がサウスポーからの左ハイを放ち、ラルチネーゼは腕でブロックする。鈴木は左三日月蹴りも度々当てるが、ラルチネーゼは表情を変えない。中盤過ぎ、鈴木は左ストレートも当て、飛び膝を放つが、ラルチネーゼは腕でブロックする。終盤、ラルチネーゼはプレッシャーを強め、距離が詰まる。鈴木はステップで距離を取り、ラルチネーゼに攻めさせないものの、鈴木も攻撃を出せなくなる。記者採点は鈴木。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: Takaya Suzuki of Japan kicks Joseph Larcinese of Australia in a flyweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
2R、ラルチネーゼは1R終盤同様に距離を詰めるが、鈴木は左ハイを当てる。中盤、鈴木が左テンカオを放ったタイミングで、ラルチネーゼが片足タックルを仕掛けて倒すが、すぐに鈴木は立つ。終盤、鈴木が左三日月蹴りを当てるが、ラルチネーゼが左ボディを当て返すと、鈴木は後退する。だがラルチネーゼが追い続けていると、鈴木は左ハイを当て、ラルチネーゼがダウンする。ラルチネーゼはダメージは小さい様子だが、鈴木は上からパウンドを数発当て、立たれそうになってもハーフガードで押さえる。最後はスタンドに戻って終わる。記者採点は鈴木。
3R、鈴木は開始すぐ、左三日月蹴りを当てる。するとラルチネーゼは2Rに右足を痛めていた様子で、右足を引きずって後退する。鈴木はパンチと左ミドルのラッシュを仕掛け、金網を背負ったラルチネーゼはスリップし、鈴木がパウンドで追撃したところで、ハーブ・ディーン・レフェリーがストップした。ラルチネーゼは2Rにダウンし倒れた際に右足をひねって痛めた模様だ。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: Takaya Suzuki of Japan reacts after a victory against Joseph Larcinese of Australia in a flyweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
鈴木は英語で「上海のみなさん、元気ですか。僕は未来のUFCチャンピオンです。今日はいまいちな試合でした。疲れました。勝ててうれしいですが、もっと練習します」とコメントした。その後、不戦勝で決勝に進んだジーニウシュイエがオクタゴンに入り、両者フェイスオフを繰り広げた。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: (L-R) Opponents flyweight finalists Jiniushiyue of China and Takaya Suzuki of Japan face off during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
フライ級トーナメント準決勝 5分3R
―ジーニウシュイエ(中国)
―内田タケル(日本/THE BLACKBELT JAPAN千葉)
中止
※内田が計量2.5ポンド(1.13kg)オーバー
田嶋椋が判定勝ちしバンタム級決勝進出
第2試合 バンタム級トーナメント準決勝 5分3R
○田嶋 椋(日本/OOTA DOJO/パンクラス王者)
×チュングレング・コレン(インド)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)
田嶋はMMA 14戦11勝(6KO/1一本)3敗の27歳。昨年12月、RTU出場経験者の井村塁に1R TKO勝ちしパンクラス王座を獲得した。5月のRTU一回戦ではティ・ハイタオ(中国)に判定2-1で勝利した。対するコレンは一回戦の前日計量で3.5ポンド(1.58kg)オーバーするが、試合はそのまま実施され、宮口龍鳳に2R裸絞めで一本勝ちしている。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: Ryo Tajima of Japan punches Chungreng Koren of India in a bantamweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
1R、コレンは時折右の大振りのフックを振い、田嶋はかわすが、コレンは右カーフを当てる。田嶋は左ジャブを突くが、やや動きが堅く攻撃が少ない。中盤、コレンは胴タックルを仕掛けて倒し、金網際で上から押さえる。コレンはパウンドを打てず、田嶋が立ち、コレンが金網に押し込む。終盤、コレンが左膝を放つが、その直後、田嶋は右脇を差したまま、左手で太腿あたりをすくって倒し、そのままマウントポジションを奪う。田嶋はパウンドを連打し、コレンは背中を向け、チャンスとなるが、乗り過ぎたせいか、田嶋は自らバックマウントを解除する。コレンは再び田嶋を金網に押し込む。コレンは肩パンチ、田嶋は肘を当て、コレンの額を切るが、田嶋は防戦が続いていて印象が悪い。記者採点は田嶋だが、防戦が続いたため、コレンにつく可能性もある。ジャッジは割れ、1者が田嶋、2者がコレンにつける。
2R、コレンはパンチを振い、またも組み付いて、田嶋を金網に押し込む。田嶋は座った状態となるが、パウンドを連打する。中盤過ぎ、スタンドに戻り、両者離れる。コレンは右フックを放つが、1Rのようなスピードは無い。とはいえコレンはバックハンドブロー等も含め、積極的に攻めている。対象的に田嶋は右ストレートを的確に当てる場面もあるが、攻撃そのものが少なく、消極的な感が拭えない。残り30秒、コレンはまたもタックルで倒し、最後も金網に押し込んで終える。記者採点は僅差だが田嶋。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: Ryo Tajima of Japan punches Chungreng Koren of India in a bantamweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
3R、またも開始すぐからコレンが金網に押し込む。コレンは回転肘を空振りさせてから、倒して押さえる。田嶋は座った状態が続き、ボディにパンチに当てる等抵抗するが、なかなか立てない。コレンも押さえるのが手一杯だ。中盤過ぎ、スタンドに戻り、田嶋は右ストレートと左ジャブを当てる。終盤、コレンは疲れているが、またも金網に押し込んで倒す。残り30秒、コレンは軽めだがパンチを肘を当てる。最後、コレンはマットを指差し、打合いを求めるが、田嶋は応じず終える。記者採点は僅差だが田嶋。合計30-27で田嶋。ジャッジ3者も田嶋を支持し、田嶋が判定勝ちした。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: Ryo Tajima of Japan reacts after a victory against Chungreng Koren of India in a bantamweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
勝利者インタビューで田嶋は「つまんない試合してしまって、お客さんに申し訳ない気持ちです。もう一人日本人としてUFCファイターとなるために、次も頑張ります」と話した。決勝ではラビンドラ・ダントと対戦する。ダントの母国ネパールでは、26日に大規模な土石流が発生し、多数の死者が出たばかりで、勝利後のダントは「母国では辛い状況が続いています。みんな顔を上げて、一緒に戦っていきましょう」と話した。
第6試合 バンタム級トーナメント準決勝 5分3R
×カシブ・マードック(ニュージーランド)
○ラビンドラ・ダント(ネパール)
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)
万智、元ONEのメン・ボーに判定負け
第5試合 女子ストロー級トーナメント準決勝 5分3R
○メン・ボー(中国)
×[福田]万智(日本/フリー/DEEP JEWELS王者)
判定2-1 (30-27/28-29/29-28)
万智は23歳。柔道をベースとし、22年11月にMMAデビュー。23年10月のRIZIN初戦では修斗女子スーパーアトム級世界王者の渡辺彩華に判定勝ち。DEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦に2度挑むが、松田亜莉紗、パク・シウに判定負け。24年9月にスーリ・マンフレディ、11月にアム・ザ・ロケットに一本勝ち。昨年3月のRIZINでパク・ソヨンに2R TKO勝ち。6月のRIZINではソルトに判定勝ち。9月にはパク・シウに判定勝ちしDEEP JEWELSストロー級王座を奪取。今年2月、キム・ダンビに1Rギロチンで一本勝ち。5月のRTU一回戦ではアネーリャ・トクトゴノヴァ(キルギス)に2RパウンドでTKO勝ちしている。対するメン・ボーはONEで三浦彩佳に一本負けしているが、澤田千優に判定勝ちし、5月のRTU一回戦では万智に勝っている松田亜莉紗に判定勝ちした。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: (R-L) Machi Fukuda of Japan battles Meng Bo of China in a strawweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
1R、メンはオーソドックス、万智はサウスポーで構え、お互いパンチや蹴りを振うが、クリーンヒットにはなかなかつながらない。終盤、万智がタックルを仕掛けるが、すぐにメンは離れる。メンが右インローを当て、最後、右ミドルを当てると、万智は蹴り足をつかんで組み付き、首投げで倒し、袈裟固めで押え、鉄槌を少し当てて終える。記者採点は最後攻めた万智だがメンにつく可能性もある。やはりジャッジは割れ、1者がメン、2者が万智につける。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: (L-R) Meng Bo of China battles Machi Fukuda of Japan in a strawweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
2R、開始すぐから組みの展開となり、万智が首投げを狙うがメンは耐え、金網に押し込んで一瞬倒す。メンは万智の背中に腕を巻き込んだ状態で倒し、バックマウントを奪う。万智が体をひねって正対しかけるが、メンはバックをキープする。だが乗り過ぎになり、万智は脱出する。メンは引き続き万智を金網に押し込むが、万智は首を抱えて足を掛けて倒す。だがすぐメンは上を取り返す。終盤、万智が立ち、メンがまたも押し込む展開に。メンはタックルで倒し、万智が立っても倒す。万智はアームロックや足関節技を狙うが、メンは対処して、最後も金網に押し込んで終える。記者採点はバックから攻める場面を作ったメン。ジャッジ3者もメンにつける。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: (R-L) Meng Bo of China works for a submission against Machi Fukuda of Japan in a strawweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
3R、万智は雄たけびをあげながら左フックを放ち、タックルを仕掛けるが、メンは金網に押し込む。万智は足を掛けて倒し、バックを取りに行くが、ここでもメンはすぐ脱出する。メンは右膝を当て、万智は離れ際に左ミドルを当てる。メンは疲れ気味で、ステップで距離を取るが、左ミドルを随所で当てる。万智はパンチを振るが雑になってしまう。終盤、メンはまたも金網際で倒し、立たれても押し込み、右膝を当てて印象を作る。離れると万智は左ミドル、ハイを当て、最後、首投げで倒すが、ここでも押さえが不十分で、メンが馬乗りになり、パウンドを当て、地元ファンの歓声を浴びて終える。記者採点はメン。ジャッジは割れ、2者がメン、1者が福田につける。記者採点合計29-28でメン。ジャッジの合計は割れたが、2者はメンを支持し、メンが判定勝ち。万智は準決勝で敗退した。

SHANGHAI, CHINA – AUGUST 28: Meng Bo of China reacts after a victory against Machi Fukuda of Japan in a strawweight semifinal fight during the Road to the UFC event on August 28, 2026 in Shanghai, China. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
第1試合 女子ストロー級トーナメント準決勝 5分3R
○パク・ボヒョン(韓国/元修斗世界暫定王者)
×ファリダ・アブドゥエヴァ(キルギス)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
第7試合 フェザー級トーナメント準決勝 5分3R
×アヘジャン・アイリヌアー(中国)
○ジョージ・マンゴス(オーストラリア)
2R 2’03” 裸絞め
第3試合 フェザー級トーナメント準決勝 5分3R
○ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
×ソン・ヨンジェ(韓国)
1R 2’51” 裸絞め
第9試合 メインイベント ライト級 5分3R
マハシャテ
ダリウス・フラワーズ
第8試合 コーメインイベント ミドル級 5分3R
イリジャティ・マイマイティジャン
トレストン・ヴァインズ

