Krush 5.18(昼)エディオンアリーナ大阪第2(レポ):石田龍大、松本海翔を2R KOしKrushフェザー級王座初防衛、K-1王者・寺田匠の相手に名乗り。末松晄、3R KO勝ちし松谷綺へのリベンジ宣言
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
Krush.174 ~in OSAKA~
2025年5月18日(日) エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)K-1
石田龍大、松本海翔を2R KOしKrushフェザー級王座初防衛、K-1王者・寺田匠の相手に名乗り
第10試合 メインイベント Krushフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○石田龍大[りょうた](POWER OF DREAM/王者、K-1甲子園2019 -60kg優勝)
×松本海翔[はると](TAD/挑戦者)
2R 1’04” KO (左ストレート)
※石田が初防衛
K-1の大阪大会は年1回ペースで開催されているが、Krushは2019年11月以来5年半ぶり2度めで、今回は昼夜大会として行われた。昼夜とも大会開催前からチケットが完売し、来年以降も継続開催されることになりそうだ。
Krush.174は昼の部となる。メインの赤コーナーに立った石田は11戦10勝(4KO)1敗の22歳。2戦目で髙橋直輝に判定負けしたが以降は9連勝。昨年6月のKrushフェザー級王座決定トーナメント準決勝では“狂拳”迅を1R右フックでKO。9月の決勝では橋本雷汰に延長判定勝ちしベルトを巻く。今年2月のK-1では永坂吏羅に判定勝ち。東京のPOWER OF DREAM所属だが大阪狭山市出身で、今回故郷でKrush王座の初防衛戦に臨んだ。
松本は兵庫県伊丹市出身、5戦5勝(3KO)の18歳で高校を卒業したばかり。昨年6月、元フェザー級王者の森坂陸の引退試合の相手を務めTKO勝ち。10月のK-1大阪大会では銀次に2R右フックでTKO勝ち。2月にはXに「必ず倒してベルト巻くのでKrush大阪でタイトルやりたいです」と記すと、宮田充プロデューサーに「消えろ」と引用リポストされたが、その後もめげずにアピールを続け、K-1 AWARDS 2024新人賞にも選ばれ、今回の王座初挑戦につなげた。
1R、両者サウスポーで構え、石田が左アッパーを当てれば、松本も左ストレートを返し、お互いパンチ主体の攻防に。中盤、松本が左ローを当てると、石田はスイッチも織り交ぜつつ、自身も左ローを返す。終盤、お互いパンチが増えると、石田の左アッパーのカウンターで松本が左ストレートをヒット。石田は一瞬腰が落ちる。松本は右ボディ、フックを連打するが、石田はブロックして耐え抜くと、カウンターの右フックをクリーンヒットしダウンを奪う。それでも松本は前に出るが、石田は左ストレートを当て、反撃を封じる。
2R、松本は変わらず前に出るが、石田は落ち着いた様子で距離を取ると、またもカウンターの右フックを1Rと同じ形で当ててダウンを奪う。松本は立ち上がり、それでもパンチの打ち合いに応じるが、ダメージが溜まっており、最後は石田が松本をコーナーに詰め、左ストレートを当て続けたところで、中野レフェリーがストップした。
ベルトを巻きマイクを持った石田は「大阪のメインで試合を組んでいただきありがとうございます。応援ありがとうございました。松本選手、根性あるので、俺に負けて消えていく選手じゃないので、また這い上がってフェザー級を盛り上げていきましょう。こういう結果になるのわかっていたのに喜んだのは反省です。どんどん倒せていける選手になるので応援お願いします」と話した後、「寺田選手、相手決まってなかったら、日本人で倒せるの俺ぐらいと思ってるので、いいオファー待ってます」と、K-1 7.13 福岡大会出場の決まったK-1フェザー級王者・寺田匠の対戦相手に名乗りを上げた。
初参戦の龍翔、弘輝を1R KO
第9試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×弘輝(WORLD TREE GYM)
○龍翔[たつと](BLACK☆Jr/DEEP☆KICK -63kg 1位)
1R 2’20” KO (3ダウン:右ストレート)
弘輝は2月のKrushライト級GPで優勝者・西京佑馬を追い詰め存在感を示したが判定負けした。地元関西に戻っての一戦は、Krush初参戦の龍翔と対戦。龍翔は11戦7勝(3KO)3敗1分の23歳で、地元大阪のDEEP☆KICK -63kg 1位で、今回早速存在感を示す。
1R、サウスポーの弘輝が、オーソドックスの龍翔に左インロー、ミドルを当てるが、同じように龍翔も蹴りを返す。中盤、パンチも交錯し出すと、弘輝の左ストレートが命中し、龍翔は少し頭がのけぞったが、直後に右ストレートを当て返すと、弘輝は少しふらつく。さらに弘輝の左ミドルの後に、龍翔が右ミドルを強打して再びフラつかせると、ロープ際まで詰め、ワンツースリーで前手の左フックをクリーンヒットし、さらにパンチを連打し早速ダウンを奪う。龍翔は左ストレートで再びダウンを奪うと、龍翔はパンチを当て続けて、最後は右ストレートでマットに沈めた。
マイクを持った龍翔は「弘輝選手、無名な僕と対戦してもらってありがとうございます。弘輝選手が強いのは知っていたので、今まで以上に練習し、階級に合わせて体を作って、やっとパンチで倒せたと思っています。関西でやっているDEEP☆KICKでチャンピオンベルトを狙っています。7月、トーナメントの決勝が決まっていまして、それで勝てば、9月にタイトルマッチでリベンジマッチがあるんで、よかったら応援お願いします」とアピールした。
篠原悠人、2R KO勝ちで連敗脱出
第8試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○篠原悠人(DURGA/元Krushスーパー・ライト級(65kg)王者、K-1甲子園2015 -65kg優勝)
×三宅祐弥(Hacker GYM)
2R 1’59” KO (左ストレート)
1R、三宅がプレッシャーをかけるが、篠原は左ジャブを突きつつ距離を取り、右カーフを随所で強打し、やや優位に進める。残り30秒を切り、三宅が右フックを当て、篠原がすぐ左のフックを振うと、三宅は押し倒される形だったが、水谷レフェリーはダウンを宣告する
2R、三宅が右カーフを当て、篠原はスイッチを繰り返して対処する。中盤、篠原はサウスポーで構えた際にコーナーに詰められるが、三宅の左ジャブをもらった直後、左のテンカオをクリーンヒットすると、三宅が後退する。このチャンスを逃さず、篠原が三宅をコーナーの詰め、左ボディを連打してから右ストレートでダウンを奪う。三宅は立ち、ファイティングポーズを見せたためレフェリーは続行したものの、前に出る力は無く、篠原が左ストレートを当てて再び倒れたところでレフェリーがストップした。
篠原は連敗が2でストップ。マイクを持った篠原は「負けてばっかやったんで、久々にKOで勝ててうれしいです」と話した。
第7試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○松本涼雅[りょうが](月心会チーム侍)
×立基[りき](K-1ジム目黒TEAM TIGER)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定1-0 (30-29/30-30/30-30)
末松晄、3R KO勝ちし松谷綺へのリベンジ宣言
第6試合 女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
×紗依茄[らいか](月心会チーム侍)
○末松 晄[あき](K.I.K team BLADE/K-1女子アトム級王座決定トーナメント2025準優勝)
3R 2’15” KO (右ストレート)
末松は2月のK-1女子アトム級王座決定トーナメントの決勝で松谷綺に判定2-0で惜敗し準優勝で終わった。当初、7月の地元福岡でのK-1で試合が組まれる予定だったが、試合がしたいと主催者に伝え、今回、地元大阪の紗依茄との試合が組まれた。
1R、末松がプレッシャーをかけ続け、左ジャブ、ミドル、インローを絡めつつ、随所で右ストレートを当て、主導権を握る。紗依茄はかわして強打を免れるものの、攻撃をほとんど返せない。記者採点は末松。
2R、末松は変わらずプレッシャーをかけ、右カーフも絡めると、中盤過ぎから右ストレートのヒットを増やす。終盤、末松は右ミドルを強打してから、ワンツーで右ストレートを当ててダウンを奪う。
3R、紗依茄も負けじと左ミドル、前蹴りを返すようになるが、末松はこれまで同様、プレッシャーをかけ続け、左右のボディをヒットし紗依茄を削る。すると中盤過ぎ、紗依茄が右ボディからの顔面へのワンツーでダウンを奪う。最後は末松が左ボディ、右フックの連打で再びダウンを奪ったところで、豊永レフェリーがストップした。
マイクを持った末松は涙声になりながら「追い込みも減量もしんどかったんですけど、応援してくれた皆さんのおかげで勝つことができました。今年中に松谷選手にリベンジして、必ずK-1チャンピオンになりたいので、応援お願いします」とアピールした。
第5試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○龍(WORLD TREE GYM)
×町分元気(TAD)
1R 0’33” KO (右フック)
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×龍翔[りゅうしょう](EX ARES/ジャパンカップキックボクシング・スーパーバンタム級王者)
○堀井海飛[かいと](空手道柔拳)
4R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)
3R 判定0-0 (30-30/30-30/30-30)
第3試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○井上海山(POWER OF DREAM)
×大輝(DK9)
2R 1’46” KO (3ダウン:右フック)
第2試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
○Hotaru(Continue/KPKB女子バンタム級王者)
×青木 繭[まゆ](WORLD TREE GYM)※SHINE沖縄から所属変更
判定3-0 (29-28/30-27/30-27)
※2R右ストレートで青木に1ダウン
第1試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○大地(ZEBRA GYM/K-1甲子園2024 -60kg優勝)
×ゆいら(健心塾)
2R 1’35” KO (右ローキック)
※1Rホールディングの反則で大地に減点1