DEEP 3.23 ニューピアホール(レポ):倉本大悟、トミー渡部に逆転TKO勝ち。力也、原虎徹を14秒KO。杉山廣平、寝技主体で濱口奏琉を攻め続け判定勝ち。狩野優、フェザー級GPリザーブ戦で畠山祐輔にTKO勝ち
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SOUMEI Presents DEEP TOKYO IMPACT 2025 1st ROUND
2025年3月23日(日)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳 写真提供:DEEP事務局
倉本大悟、トミー渡部に3R逆転TKO勝ち
第9試合 メインイベント ライト級 5分3R
○倉本大悟(JAPAN TOP TEAM)
×トミー渡部(KATANA GYM)※渡部智偉 改め
3R 2’10” TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)
倉本は極真空手をベースとし、22年9月にMMAプロデビュー。昨年3月のDEEPで川名雄生に判定勝ち。5月に北岡悟に1R右テンカオからのパウンドでTKO勝ち。11月のRIZIN名古屋大会でRIZINに初参戦したが、キム・ギョンピョに1R TKO負けした。
渡部は22歳。柔道でインターハイに出場した実績があるが、MMAは3戦3敗。昨年9月のDEEPで宇良拳に判定負け。1月10日に中国のYFUに出場し、ONE出場経験のある中国の選手と対戦し、金的を負ってドクターストップとなったが、TKO負け扱いとなっていた。
1R、渡部が開始すぐから組み付くが、倉本の右膝蹴りがローブローとなり一時中断する。5分近く回復時間が設けられた後、組んだ状態から再開するが、お互い攻めあぐね、ブレイクがかかる。倉本はプレッシャーをかけ、左ハイを当てる。中盤過ぎにも再びスタンドの組みの展開となるが離れる。すると終盤、渡部が右ストレートで倉本がダウンする。倉本は立つが、またも渡部が右フックを当ててひるませ、バックをパウンドを連打して追い詰める。最後、渡部が裸絞めを仕掛けるが、倉本はアゴを引いて防御して終える。記者採点は渡部。
2R、序盤こそ渡部の右ストレート、左フックをもらった倉本だが、距離を取って左三日月蹴り、右カーフキック、左ジャブを的確に当て、じわじわダメージを与える。終盤、渡部は前に詰めて組み付き、金網際で組み付く。残り30秒、渡部が倒してバックマウントを奪い、鉄槌を当てて終える。記者採点は僅差だが渡部。ジャッジが割れても不思議ではない。
3R、倉本が2R同様に左三日月蹴り、右カーフキック、左ジャブを的確に当てる。渡部は前に出ようとするが、踏ん張りが弱まった影響で詰め切れない。倉本はステップで距離を取り、渡部のパンチをかわし、右カーフを徹当て続ける。すると中盤過ぎ、倉本が右カーフで渡部の足を止めてから、右ストレートを当て、押し倒すと、うつぶせでうずくまる渡部に右のパウンドを連打したところでレフェリーがストップした。
力也、原虎徹を14秒KO
第8試合 セミファイナル 58kg契約 5分3R
○力也(FIGHT FARM)
×原 虎徹[こてつ](CAVE)
1R 0’14” KO (右フック)
力也は昨年DEEPで4戦2勝2敗で、前回11月大会では吉田陸に1R肩固めで一本勝ちしている。今後、バンタム級からフライ級に下げるため、今回は中間の58kg契約で、フライ級の原と戦った。
原は昨年3月の韓国のDouble Gでのタイトルマッチで韓国の選手に判定負け。9月のDEEPでは渋谷カズキを1R左フックでKOしている。
試合はあっという間の決着に。1R、両者サウスポーで構え、力也がじりじりとプレッシャーをかけると、パンチの打合いとなり、力也が左アッパーを振ってからの右フックが、原の右フックのカウンターでクリーンヒットする。腰から崩れ落ちた原に、力也が右のパウンドを一発当てた直後、福田レフェリーがストップした。
杉山廣平、寝技主体で濱口奏琉を攻め続け判定勝ち
第7試合 バンタム級 5分3R
○杉山廣平(THE BLACKBELT JAPAN)
×濱口奏琉[そうる](パラエストラ和泉)
判定2-1 (中原29-28/橋本28-29/福田29-28)
杉山は昨年3月に風我に判定勝ちしたが、9月の後楽園大会では関原翔に判定負け。今ばバンタム級に階級を上げる。
濱口は6月の大阪大会で安谷屋智弘と接戦を繰り広げるも判定負け。9月のニューピア大会でマサト・ナカムラに判定勝ちしている。
1R、杉山が序盤からタックルを仕掛け、金網際で背後からしがみついてコントロールする。濱口を寝かせることはできないが、杉山が主導権を握り続ける。残り1分を切ると、離れ、スタンドの打撃戦に戻る。濱口もスイッチしつつロー、カーフキックを当てるが、最後、杉山が右ストレートを当ててのけぞらせ、しっかり打撃でも好印象を作って終える。記者採点は杉山。
2R、またも杉山が1R同様に金網際でバックからしがみついてコントロールする。1Rと違って首元に腕をねじ込んだり、パウンドを当てる場面が目立つように。一旦立たれてもすぐ同様にグラウンドの展開に戻す。濱口も立つと右ストレートを当て、タックルを切りつつ肘を当て、1Rよりも打撃で印象を作るが、組まれて捕まる時間が長く、印象が悪い。記者採点は杉山。
3R、濱口が右カーフ、左テンカオといった打撃を当てるが、中盤、またも杉山がタックルを仕掛け、金網際でバックコントロールする展開に。だが2Rのようにパウンドや裸絞めを狙う展開に持ち込めない。残り1分、スタンドに戻ると、濱口が左ハイ、左右のストレートを当てて挽回したが時間切れに。記者採点は濱口。合計29-28で杉山。僅差のラウンドが続いたためジャッジは割れたが、2者が杉山を支持し、杉山が判定勝ちした。
狩野優、フェザー級GPリザーブマッチで畠山祐輔に2R TKO勝ち
第6試合 DEEPフェザー級GPリザーブマッチ 5分3R
×畠山祐輔(ボンサイ柔術)
○狩野 優(TRIBE TOKYO MMA)
2R 4’44” TKO (レフェリーストップ:フットスタンプ)
3月15日の後楽園ホール大会から開幕した8選手参加のトーナメント「DEEPフェザー級GP」のリザーブマッチが1週間後のニューピアホール大会で行われた。リザーブマッチは4月6日の大阪大会でも三村亘×延命そらが行われる。
畠山は「朝倉未来1年チャレンジ」出身でボンサイ柔術に移籍後に3試合連続で一本勝ちしている。
狩野はパンクラスのネオブラッドトーナメント優勝経験者で、DEEPでは鬼山班猫、劉獅、森俊樹に勝利し、ONEフライデーファイツにも出場している。
1R、両者サウスポーで構え、お互い慎重だが、狩野の右フック等のパンチのヒットが上回る。終盤、畠山が左ストレートを当てると、狩野が右テンカオで詰めるが、畠山はすぐタックルを仕掛けて倒す。だが狩野は脱出すると、上を取り返し、金網際でサッカーボールキックや肘を当てる。最後、畠山が上を取り返したが、その先の攻めはなく終わる。記者採点は狩野
2R、狩野が畠山の右テンカオのタイミングで右フックを当ててダウンを奪う。金網際でのグラウンドで上を取り合う展開となった後、中盤にスタンドに戻る。狩野は右ジャブ、縦肘を当て、やや優位に進める。終盤、畠山がタックルを仕掛けるが、狩野は突き放して膝をヒットする。すると残り30秒を切り、狩野が左ストレートをクリーンヒットしてダウンを奪うと、立ったまま畠山の片足をつかみつつ、サッカーボールキックと踏みつけを連打したところで、豊永レフェリーがストップした。
第5試合 ライト級 5分2R
○山田聖真(JAPAN TOP TEAM)※フリーから所属変更
×井上竜旗(剛毅會/AACC)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
第4試合 フェザー級 5分2R
×平石光一(PUREBRED)
○鈴木大晟(パラエストラ八王子)
1R 3’32” 裸絞め
第3試合 フェザー級 5分2R
×佐々木耀(K-Clann)
○権藤大剛(クロスポイント・パラエストラ吉祥寺)
判定0-3 (19-19○/19-19○/19-19○)
第2試合 フェザー級 5分2R
×石塚 一(神龍ワールドジム)
○藤井 連(FIGHTER’S FLOW)
2R 0’19” TKO (レフェリーストップ:パンチと右膝蹴りの連打)
第1試合 ライト級 5分2R
×真野亜三瑠[あみる](NEX SPORTS)
○野尻大輔(パラエストラ八王子)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
オープニングファイト第3試合 アマチュアSルール フェザー級 3分2R
×井上セナ(K-Clann)
○小笠原孝成(ISHITSUNA MMA)
判定1-2 (豊永20-18/田澤19-19○/植松19-19○)
オープニングファイト第2試合 アマチュアSルール フェザー級 3分2R
○菊川イサム(KATANA GYM)
×柿沼和敬(THE BLACKBELT JAPAN)
判定3-0 (20-18/○19-19/○19-19)
オープニングファイト第1試合 アマチュアSルール 68kg契約 3分2R
×有馬雄生(JAPAN TOP TEAM)
○佐藤カナウ(クロスポイント・パラエストラ吉祥寺)
1R 2’44” TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)