DEEP 11.23 ニューピアホール(レポ):五明宏人、韓国の選手に判定勝ち。後藤丈治、朝倉海の練習仲間・グディエレスに惜敗
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SOUMEI Presents DEEP TOKYO IMPACT 2024 5th ROUND
2024年11月23日(土/祝)東京・ニューピアホール
レポート&写真:井原芳徳
五明宏人、韓国の選手に判定勝ち
第11試合 メインイベント フェザー級 5分3R
○五明宏人(JAPAN TOP TEAM)
×ミョン・ジェウク[Myung JaeWook](韓国/Team MAD)
判定3-0 (橋本30-27/石川30-27/福田30-27)
五明は29歳。帝京大学卒で伝統派空手の天皇杯優勝経験者。プロMMA 4戦目の昨年2月フェザー級暫定王者決定戦に抜てきされたが、神田コウヤに組技で圧倒され判定負け。7月大会では極真空手がベースの海飛の右ハイ等の打撃に苦戦し判定負け。9月には劉獅に1R TKO勝ち。今年3月の木下カラテ戦では1R TKO負けしたが、5月には瀧口脩生に判定勝ち。9月には相本宗輝と接戦の末に判定負けと、勝ち負けを繰り返している。今回は8戦6勝(4KO)2敗のジェウクとの国際戦が用意された。
1R、五明がサウスポーで構え、オーソドックスのジェウクに左ストレート、三日月、ミドル、サイドキックを当て優位に進める。終盤には五明が前に出てパンチを連続で放ち下がらせる。ジェウクは鼻血を出す。
2R、スタンドの展開が続き、五明が左ミドル、三日月、ストレート等を随所で当て主導権を維持する。だが見合う時間も長くなってしまい、強打は乏しい。
3Rも五明がサウスポーからの左ストレート、ミドル、三日月を随所で当て、主導権を握り続ける。終盤にはテイクダウンも奪い、差をはっきり示し終了する。記者採点は30-27で五明。ジャッジ3者も同じ採点で、五明が判定勝ちした。
五明は「前回ふがいない結果で負けてしまったんですけど、メインでチャンスをいただき感謝しています。今回判定となってしまったんですが、来月UFCのタイトルのに挑戦する先輩の朝倉海さんに、僕と山本(颯志)とマンド(・グディエレス)で3連勝し、つなげられたと思いますので、UFCのチャンピオンになって帰ってきて欲しいです。来月12月8日のDEEPにもJTTの選手が出るんで見に来てください」とアピールした。
後藤丈治、朝倉海の練習仲間・グディエレスに惜敗
第10試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
×後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA)
○マンド・グディエレス[Mando Gutierrez](メキシコ/ムルシエラゴMMA)
判定1-2 (石川29-28/橋本28-29/内田28-29)
9月に福田龍彌が王者となったDEEPバンタム級で、注目の初参戦勢対決が組まれた。
後藤は28歳。修斗の元バンタム級ランカーで、魚井フルスイング、ダイキ・ライトイヤー、加藤ケンジに勝利。昨年はRIZINで2戦し、トレント・ガーダム、日比野“エビ中”純也に、いずれも2Rツイスターで一本勝ちした。5月にはタイでのONE Friday Fightsに参戦し、イリアス・エジエフ(ベラルーシ)から3Rに左フックでダウンを奪うが、中盤に裸絞めを極められ逆転負けした。半年経ての再起戦で、DEEPに初参戦する。
グディエレスは27歳。MMA戦績12戦9勝(2KO/6一本)3敗。22年9月、デイナ・ホワイト・コンテンダーシリーズで、当時17歳の新鋭・ラウル・ロザス・ジュニアに判定負けし、昨年2月のジ・アルティメット・ファイターのトーナメントで初戦敗退し、UFC参戦はかなわなかった。8月にはUFC参戦を控えた朝倉海のタイ修行のスパーリングパートナーを務めていた。当初、11月4日の後楽園大会で後藤と戦う予定だったが、グディエレスの来日時のビザの都合により、3週間後の今大会に延期となっていた。
1R、グディエレスがタックルを繰り返すが、後藤は立ち続ける。両者サウスポーの展開で後藤が左フック、ボディをクリーンヒットし、グディエレスにダメージを与える。最後、グディエレスがグラウンドでギロチンチョークを仕掛けるが、極まりは浅いまま終わる。記者採点は後藤。
2R、グディエレスが序盤からタックルで倒して上になる。グディエレスは時折パウンドを当てるが膠着しブレイクがかかる。終盤、後藤が左ボディを当てるが、飛びつくとグディエレスがカウンターでタックルを仕掛けて倒して、またも上になる。これも膠着しブレイクがかかる。すると後藤の右の前手がグディエレスの左目に入り、一時中断する。再開後は時間が短くすぐ終わる。記者採点は支配時間が長かったグディエレスとしたが、割れる可能性はある。
3R、後藤がグディエレスのタックルを切り続け、左カーフやストレートを当てる。だがグディエレスもパンチを返すように。グディエレスが押し込むと、後藤が引き込んでギロチンを狙うが、グディエレスは外して上で押さえる。グディエレスはサイドで押さえ、後藤の足を抱え上げ、後藤も下からグディエレスの首を抱えるが、膠着したまま終わる。記者採点は打撃でやや優位だった後藤としたが、このラウンドも割れても不思議ではない。合計29-28で後藤。ジャッジはやはり割れ、グディエレスが判定勝ちした。グディエレスのセコンドには、先日のRIZIN名古屋大会に出場したトニー・ララミーがつき、勝利後は抱き合って喜んだ。
第9試合 バンタム級 5分2R
○力也(FIGHT FARM)
×吉田 陸(Splash)
1R 2’47” 肩固め
1R、開始すぐから力也が片足タックルで倒して上になる。吉田が下から足関を狙うと、力也はスタンドに戻す。吉田は空手仕込みの蹴りを出してくるが、力也はまたも組んで足をかけて倒す。力也は袈裟固めで押さえてアームロックを狙ってから、肩固めに移行してタップを奪った。
第8試合 バンタム級 5分2R
×諏訪部哲平(IGGY HAND’S GYM)
○上田直毅(パラエストラ東京/インプルーブ株式会社)
判定1-2 (橋本○19-19/石川19-19○/福田19-19○)
1R、諏訪部が度々タックルから金網に押し込み、抱え上げて倒す場面を数度作るが、上田をマットに寝かすことができない。離れれば上田が左ミドル、右ストレート等の打撃を的確に当て印象を作る。記者採点は上田だが、諏訪部の支配時間が長かったため、割れる可能性はある。
2R、上田が序盤からバックスピンキックを当てるが、諏訪部がバックを度々取り、グラウンドコントロールし続ける。記者採点は諏訪部。合計19-19で諏訪部で、マスト判定は支配時間の長かった諏訪部。評価の難しい内容のためジャッジは割れ、2者が上田を支持し上田が判定勝ちした。
第7試合 バンタム級 5分2R
○山本有人[ありひと](リバーサルジム東京スタンドアウト)
×山口コウタ(パラエストラ八王子)
2R 1’58” TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り→グラウンドパンチ)
1R、山口がタックルからのテイクダウンやコントロールで組みの展開では優位だが、スタンドに戻ると、山本が右ミドル、ストレートを当て、グラウンドでも肘を当てて印象を残す。
2R、山口が山本の右ミドルをつかんで倒し、立たれても押し込み、主導権を握る。だが山本は倒れず突き放すと、離れ際に首相撲からの左膝蹴りを顔面にクリーンヒット。ダウンした山口にパウンドをまとめたところで、レフェリーがストップした。
第6試合 フェザー級 5分2R
○狩野 優(TRIBE TOKYO MMA)
×森 俊樹(FIGHTER’S FLOW)※フリーから所属変更
1R 2’34” 腕ひしぎ十字固め
1R、レスリングベースの森が序盤からテイクダウンを奪い、バックを奪う等してコントロールを続けていたが、中盤、狩野が下から素早く腕十字を極めてタップを奪った。
第5試合 ライト級 5分2R
○山本颯志(JAPAN TOP TEAM)
×後藤 亮(TRIBE TOKYO MMA)
判定3-0 (内田○19-19/福田○19-19/石川○19-19)
1R、後藤がテイクダウンを先取しパウンドを当てるが、膠着しブレイクがかかる。終盤、山本が倒して上になると、パウンドと肘を当てて挽回する。
2R、山本が金網に押し込み首相撲から膝と肘を当て攻勢に。後藤は左まぶたをカットする。後藤も下から腕十字を狙う場面もあったが、山本は対処しトップキープしパウンドを当てる等、優位を維持し終了。ポイントではイーブンとなったが、2Rにはっきり差を示した山本がマスト判定により判定勝ちした。
第4試合 ウェルター級 5分2R
×小林ゆたか(夕月堂本舗)
○前田啓伍(Tristar Gym)
1R 1’00” KO (右フック)
第3試合 バンタム級 5分2R
○清太郎[きよたろう](K-Clann)
×柴田修杜[しゅうと](FIGHTER’S FLOW)
2R 3’17” TKO (レフェリーストップ:膝蹴り連打)
第2試合 ライト級 5分2R
×野尻大輔(パラエストラ八王子)
○ケンシロウ(FIGHTER’S FLOW)
2R 3’18” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第1試合 フェザー級 5分2R
○荒井銀二(BRAVE)
×中村雄一(ハイブリッドレスリング八戸)
1R 1’07” KO (右ストレート)
オープニングファイト第3試合 アマチュアSルール フェザー級 3分2R
○ダイア(FIRED UP GYM)
×千(IGGY HAND GYM)
1R 1’54” 裸絞め
オープニングファイト第2試合 アマチュアSルール バンタム級 3分2R
×井上セナ(K-Clann)
○橋本玲音夢[りずむ](パンクラスイズム横浜)
1R 0’28” フロントチョーク
オープニングファイト第1試合 アマチュアSルール バンタム級 3分2R
○左京(レンジャージム)
×玄(IGGY HAND GYM)
1R 1’41” TKO (レフェリーストップ:右フック)