Krush 3.25 後楽園ホール:試合直後インタビュー集、新フェザー級王者・森坂陸「アンチ見たか、コノヤロー」、篠塚辰樹「空手を取り入れて全て変わった」、中村拓己P「Krushフェザー級も戦国時代になっていく」
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Krush.147 3月25日 後楽園ホール大会のKrushフェザー級タイトルマッチで戦った森坂陸と玖村修平、本戦の勝利選手の試合後のインタビュー集がK-1グループから届いた。(インタビュー時写真 (C)K-1)
Krush 3.25 後楽園ホール(レポ):森坂陸、玖村修平からダウン奪い判定勝ちしフェザー級王者に。篠塚辰樹&晃貴、復帰戦で1R KO勝ち。松岡力と近藤魁成も判定勝ち
新フェザー級王者・森坂陸、涙の王座戴冠劇を振り返る「今日で格闘技人生が終わってもいいと思って戦った。見たか、コノヤロー!」
第10試合 メインイベント Krushフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/王者、元NJKFバンタム級王者)※初防衛戦
○森坂 陸(エスジム/挑戦者)
判定0-3 (豊永28-30/箱崎28-30/西村28-29)
※森坂が王者に
◆森坂陸
「(試合を終えた率直な感想は?)うれしさと安心した気持ちで涙ばっかり流してちゃんとしゃべれませんでしたね。リングでもいいましたけど、ひとつの形で親孝行できたということで、何より安心しています。
(対戦相手の印象は?)パンチがこの通り硬かったですね。動きとかは正直怖くなかったというか、想定内の動きをしてきたので、スピードも僕の方があるなと思っていましたし。僕もSNSで1Rから打ち合うと言ってしまったので、今回は気持ちで1Rで終わらせるつもりでいったので、まだ動画を見てないのでわからないんですけど、ちゃんと1Rからいけてましたよね? ダウン取ったんですけど、あんな感じでちょっと時間伸びちゃって。僕的には口が悪くなっちゃいましたが、ダウン取れたってことで。KOできなかったのは力不足なんですけど、それは防衛戦の時に克服できたらなと思います。
(王座奪取の喜びを誰に伝えたい?)アンチみたか、このやろー!みたいな(笑)。アンチはアンチのままでいいんですけど、俺は俺なりのスタイルのままでいくし、応援してくれる人は増えたと思うので、アンチはアンチとして応援してくれればいいと思います。ただ、見たかこのやろー!という気持ちでいっぱいですね。これからも見とけ、と思います。(宣言通りのアグレッシブさだったが?)僕は今日で格闘技人生終わってもいいと思っていたので。普段はパンチもらわないのに、打ち合おうという気持ちが強すぎてこんなにもらっちゃいました。
(左目は)眼窩底いっちゃってるのかな。1年前に斗麗選手にこっち(右目)やられたので、二つ目の眼窩底おめでとうございます!という感じなんですけど(苦笑)、いってないことを祈ります。本当にもう体が壊れてもいいと思って、それでも獲りに行く。獲れなかったらもう終わりという覚悟で試合が決まってからやってきたので、それは宣言通り、自分を追い込んで実行できたのかなと思います。
(前に出ながらも冷静さを最後まで失わなかったが)何が何でも倒したいという一心でしたね。1Rで得意のバックハンドでダウンを獲れたんですけど。一発で倒しきれなかったら俺の力不足かなというところで。僕らしさは抜けていなかったと思うんですけど、2・3Rは打ち合ったつもりではあって、特に最後はセコンドから『倒すのにこだわるな、とりあえず獲ってこい』ということで。本当に獲らないといけない試合だったので、倒そう倒そうという気持ちは1Rよりはなくなっちゃってたんですけど、倒したいと思って最後まで打ち合ったつもりですし、今後もこういうKrushの選手らしいスタイルでちゃんと防衛できていけたらなと思います。
(今後の目標は?)このベルトを守り抜いて価値を高めることですね。K-1のスタメンになるのはもちろんで、最後はもちろんK-1のベルトを獲りたいんですけど、別にこのベルトをすぐに手放したいわけじゃなくて。このベルトを守り抜いて、価値を高めていって、K-1でも強い人とやっていって勝っていって、自然の流れでK-1王者になれたらいいのかなと思っています。その時にKrush王座の卒業でいいのかなと思っています。これを獲ったからすぐにK-1いきますというのは元々思ってなくて。苦労して獲ったベルトなので、こいつはずっと守り抜いて価値を高かめていきたいと思いますね。
(どんなチャンピオンになっていきたい?)唯一無二のKrushチャンピオンでいいかなって。僕みたいなファイトスタイルやキャラクターはいないと思うので、これは失わずに。なおかつ今日みたいに打ち合いもできて、しっかり倒しきれるファイトスタイルにはしていきたいと思います。
(ファンへメッセージ)すごい時間かかっちゃったんですけど、なんとかこういった形でチャンピオンになることができました。本当に苦労して獲ったベルトなので、この価値を守り抜いていって高めていきたいと思います。いずれはK-1のほうで最終的に頂点にいけたらなって思ってます。これからも森坂陸らしさ、バタフライスタイルを変えずに自分らしさを貫いていきますし、チャンピオンになったからって気取るつもりはなくて、SNSでもプライベート全開でいきますので、今後とも唯一無二のスタイルの僕を応援していただけるとうれしいです。期待していてください」
◆玖村修平
「(試合を終えた率直な感想は?)目の前から、自分の元からベルトがなくなってしまって。絶対に落とせない試合を落としてしまって、素直に悔しいし、弱かったなという感じです。(対戦相手の印象は?)タイトルマッチということもあって、すごく気持ちは強かったなというのと、バックブローもわかっていたんですけど……もらってしまったなという感じです。
(何が足りなかった?)気持ち……ですかね。(これからの巻き返しについて)K-1で2連敗していて、今日も負けてしまって。3連敗しちゃってベルトも失って。今は先が見えないというか、すぐにがんばりますとは言っていい立場じゃないと思うので、この先自分が成長できるのかというのも、言っているレベルじゃないというか。ここまで来たら。落ちるところまで落ちたので、上がっていけるのかこのまま落ちていくのか。ちょっと一回自分自身と見つめ合いたいと思います」
松岡力、再起戦を勝利してKrush王座返り咲きを宣言「自分はK-1ジム五反田チームキングスの最年長組。ベルトくらい持っておかないと威厳がないし、後輩にも示しがつかない」
第9試合 セミファイナル ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス/元王者)
×海斗(LEGEND)
判定3-0 (西村30-29/箱崎30-29/岡田30-28)
◆松岡力
「(試合を終えた率直な感想は?)今回ちょっと試合前に腰を痛めたり腕を痛めたりいろいろあって、倒すことはできなかったんですけど、僕が倒していたらメインでやっていた(玖村)修平も流れが変わっただろうし、僕も責任を感じています。
(対戦相手の印象は?)僕は好きなファイターというか。男気があって、気持ちがいい戦いができた試合でした。(アゴの骨折からの復帰に緊張はなかった?)緊張はないですけど、年には勝てないなという感じでしたね(笑)。
(徹底的に海斗の距離にさせなかったが、どんな展開を想定していた?)倒す気満々で行ったんですけど、体の不調が響いて踏み込めなかった。言い訳なんですけど。本当はバリバリ倒しに行きたかったんですけど、させてもらえなかった。自分が実力不足で。万全で挑めたら変わったかなと思います。
(今後の目標は?)今はノンタイトルでベルトを持ってないですし、チームキングスの最年長組なので、ベルトくらい持っておかないと威厳がないので。後輩にも示しがつかないと思うので、とりあえずKrushのベルト。その次はK-1のベルトを獲るのが最終目標なので、これからまたがんばっていきたいと思います。
(以前は試合前後にもう辞めるという発言があったが、今はモチベーションが高い?)辞める辞める発言していたのは前のトレーナーの時で。もう伸び代がないと思っていたんですけど、ベストトレーナー賞ももらった秋元トレーナーが来てからは伸び代しか無いと思っているので。秋元とやっていけなくなったら辞めようと思っています。(ファンへメッセージ)セミファイナルだったんですけど、ちょっとしょっぱい試合しちゃったんで。次は誰が来ても倒しに行く試合をするので、これからも応援よろしくお願いします」
近藤魁成、タフなトファネリに完封勝利「相手をコントロールするのは狙い通り。まだ完璧に復活していないと思っているので、また次を見て欲しい」
第8試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○近藤魁成(TEAM 3K/K-1甲子園2018 2017 -65kg優勝)
×ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ/闘英館/FIGHT DRAGON -70kg王者)
判定3-0 (豊永30-29/梅木30-27/岡田30-28)
◆近藤魁成
「(試合を終えた率直な感想は?)KOを目指して狙ってやっていて、結果的に判定になりましたけど、成長できる内容だと感じたので、対戦してくれたトファネリ選手にありがとうございましたと思っています。(対戦相手の印象は?)最後まで諦めずに攻めてきて、すごく楽しい試合でした。
(昨年8月からの再起戦で、復活の手応えは?)KOしてちゃんと復活したところを見せたかったので、まだ完璧に復活していないと思っているので、また次を見て欲しいなと思っています。
(ローとストレートは作戦通り?)試合前からああいう作戦でコントロールして攻めていこうと思っていたので、狙い通りでした。(ピンチに感じた瞬間はあった?)最後はトファネリ選手が気持ちで前に出て来てもらう場面もあったりして、トファネリ選手が強かったなと思います。
(本大会では兄・拳成も復帰したが)同じ階級に僕と拳成がいて、KrushとK-1があって。2人でベルトを獲って面白くしていきたいなと思います。(今後の目標は?)次は倒せる選手、フルに戦っても勝てるような選手を目指してがんばっていきます。(ファンへメッセージ)応援よろしくお願いします」
篠塚辰樹、1年3カ月ぶりの復帰戦で本領発揮のKO勝利!「1年3カ月ずっと遊んでいたわけじゃない。これから楽しみにしていてください」
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)
×林 勇汰(FLYSKY GYM)
1R 1’49” KO (3ダウン:右フック)
◆篠塚辰樹
「(試合を終えた率直な感想は?)久々の試合なので、あんな風に倒せて勝てて良かったですね。(対戦相手の印象は?)印象は何もなかったです。自分がやりたいことができました。相手には何もないです。(1年3カ月ぶりの再起戦を1RKO勝利して手応えはあった?)1年3カ月ずっと遊んでいたわけじゃないので、強くなったところを見せられたかなっていう感じですね。
(この1年3カ月で一番変わったところは?)空手を取り入れたことですね。それで全て変わりました。(空手を取り入れたことで全てが変わった?)はい。詳しくは言えないですけど。(K-1 GROUPで初KO勝利となったが)これからです。楽しみにしてください、って感じです。
(今後の目標は?)たぶんタイトルマッチは玖村(修平)選手が勝つと思うんですけど、特に面白くないと思うので、Krushのタイトルマッチを狙いに行くのもありかなと思います。(ファンへメッセージ)ありがとうございました。今年は後2~3試合するので、また応援よろしくお願いします」
※インタビューはメインのタイトルマッチ前に実施
晃貴、1年ぶりの復帰戦で豪快KO勝利「セコンドの武尊くんから『自分の実力を出せば、このレベルじゃない。楽しんでこい!』と声をかけてもらった」
第6試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushバンタム級王者)
×一航(新興ムエタイジム/Bigbangスーパーバンタム級王者、元WMC日本・WBCムエタイ日本・NJKFバンタム級王者)
1R 2’13” KO (右ストレート)
◆晃貴
「(試合を終えた率直な感想は?)1年振りの試合ということでめちゃくちゃ緊張していたんですけど、結果的にいい勝ち方ができたのでよかったです。ほっとしています。(対戦相手の印象は?)ムエタイの選手で、ローを一発もらったんですけど強かったですし、蹴りも強かったですね。
(拳のケガからの復帰線で、どんな気持ちで試合に臨んだ?)1年間休憩していたわけではなく、体を作り直して挑んだ試合なので、めちゃめちゃ倒してやろうと思っていました。(KOはイメージ通り?)自分はパンチが得意なので、パンチで倒せたのはイメージ通り。パンチで倒そうと、殴り合って倒そうと思っていたので、イメージ通りでした。
(セコンドの武尊から何か言葉をもらった?)自分の実力を出せばこのレベルじゃないから楽しんでこい!と声を掛けてもらえたので、リラックスして試合に臨めました。(今後の目標は?)ずっと世界のベルトを目指しているので、このレベルじゃなくてもっとトップの選手を倒して、世界のベルトを目指してがんばります。(ファンへメッセージ)たくさん応援ありがとうございました。みなさんの応援が力になります。もっともっと活躍しますので、皆さん応援お願いします」
MOMOTARO、フェザー級転向初戦で竹内将生との技術戦に競り勝つ!「フェザー級に来たからにはもちろんベルトを狙っていく。僕はまだまだこんなもんじゃない」
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○MOMOTARO(OGUNI-GYM/元WBCムエタイ・インターナショナル&日本・NJKFフェザー級王者)
×竹内将生(エイワスポーツジム/元BOM・Bigbangフェザー級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者、元WPMF日本&J-NETWORKバンタム級王者)
4R 判定2-1 (豊永9-10/岡田10-9/島村10-9)
3R 判定0-0 (豊永30-30/岡田30-30/島村30-30)
◆MOMOTARO
「(試合を終えた率直な感想は?)フェザー級に落として第一戦目で絶対に落とせない試合だったので、すごくほっとしています。(対戦相手の印象は?)映像でもいい距離感でいいミドルを打つ選手だなと思っていたんですけど、実際にやってみて彼のミドルの距離感がすごく良くて。自分の距離に入れずに、2Rから徐々につかめてきた感じがしたんですけど、やっぱり数々のタイトルを獲ってきた選手だったので、さすが上手いなと思いました。
(減量の影響はなかった?)スーパー・フェザー級は食事を少し変えれば落ちる程度だったので(海外と違って)日本ではしっかり食事もできますし、減量もできるということで考え直してフェザー級でやってみようと思ってチャレンジしてみました。(延長突入の瞬間は何を考えていた?)体力的にも自信がありましたし、相手の表情を見て少し疲れている様子だったので、絶対負けないという気持ちの勝負だったと思うので、勝ててほっとしました。
(延長で競り勝った決め手は?)最終Rに前にとにかく出て、気持ちの面で負けなかったところで今回勝てたのかなと思います。(今日は父親の誕生日とのことだが)KOしていればマイクでおめでとうを言えたんですけど、あとちょっとで倒せなかったので、後ほどあったらおめでとうと伝えたいですね。
(今後の目標は?)フェザー級に来たからにはもちろんベルトを狙っていきます。今回のメインの試合もしっかり目に焼き付けて、自分もそこに入っていく気持ちで観戦したいと思います。(ファンへメッセージ)フェザー級に落としてきたんですけど、まだまだこんなもんじゃないので、MOMOTAROを覚えてください。これから必ずベルトを獲るので、応援よろしくお願いします」
森田奈男樹、Krushのリングで再出発の勝利を飾る!「自分の技が通用して、効かせられたところもあった。それを活かして自分の得意な大技やフィニッシュに繋げられるようにしたい」
第4試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
×山崎陽一(KIKUCHI GYM/Bigbangスーパーウェルター級王者)
○森田奈男樹(エイワスポーツジム/JFKO全日本フルコンタクト空手道選手権2017軽重量級(85kg)優勝)
判定0-3 (豊永28-30/山根28-30/梅木29-30)
◆森田奈男樹
「(試合を終えた率直な感想は?)前回はK-1という舞台で負けてしまって、今回Krushに出させてもらえて勝利で終われたのはすごくいい形でできたかなと思います。(対戦相手の印象は?)元々タフでパワーがある選手だなと思っていたんですけど、想像通りタフでパンチもすごく上手い角度から打ってきたり、自分には無いスキルがあって、ベテラン選手だなという感じですね。自分は倒しきれなかったので。
(ジョムトーン戦で修正したことを出せた?)パンチへのディフェンスだったり、自分のパンチを上手く当てられなかったり、蹴りも生かせなかったです。ジョムトーン選手の時には倒そう倒そうと思っていたんですけど、その気持ちが今回も抑えられなかったというか、上手く力が抜けてないところもあったなと。課題が多く残る試合でした。(タフな山崎選手相手に完勝したが、あえて反省点を挙げるなら?)自分の技が通用して効かせられたところもあったと思うので、それを活かして自分の得意な大技だったりフィニッシュに繋げられるようにしていきたいですね。
(今後の目標は?)前回のK-1にはジョーダン・ピケオー選手だったり和島大海選手だったりが出ていて、勝ったピケオー選手がKrushのチャンピオンなので、簡単には勝てないし、すごく強い選手なので、しっかり勝てるように練習していきたいと思います。(ファンへメッセージ)いつも応援していただきありがとうございます。これからもっと強くなるようにがんばるので、応援よろしくお願いします」
近藤拳成「対戦を受けてくれた斉藤選手には謝罪と感謝しかない。しっかりと体を作って二度とこんなミスをしないようにがんばっていきたい」
第3試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○近藤拳成(TEAM 3K/K-1甲子園2016 -65kg優勝)
×斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
1R 1’05” KO (右ストレート)
※近藤が前日公式計量で1.3kgオーバーし1R減点2、ファイトマネー30%減額。近藤10オンス、斉藤8オンスのグローブハンデ
◆近藤拳成
「(試合を終えた率直な感想は?)自分が計量オーバーしてしまって、そんな中でも対戦を受けてくれた斉藤選手には謝罪と感謝しかないです。本当に申し訳なかったです。(対戦相手の印象は?)気持ちが強いなとすごく感じました。向こうにとって不利な状態だったにもかかわらず試合を受けてくださったので、本当に感謝しかないです。
(欠場中の2年間を振り返って)格闘技を続けるとか辞めるとか考えた2年間で、本当にいろんなことがいっぱいあって、戻ってきた復帰戦でした。こんな形になってしまったので、これからはもっと自分と向きあって、しっかり作って、誰にも迷惑をかけないようにやっていきたいと思っています。
(今後の目標は?)まずはしっかりと体を作って二度とこんなミスをしないようにがんばっていきたいと思います。(ファンへメッセージ)このたびは本当に申し訳ありませんでした。これからは弟の魁成と二人でスーパー・ライト級を荒らしていきたいと思っているので、これからも注目、応援よろしくお願いします」
髙橋直輝、スーパー・フェザー級で覚醒!階級転向後は無傷の3連勝「僕の試合はこれからハズレなし。面白い試合しかしないんで注目お願いします!」
第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×齋藤祐斗(JK TRIBE)
○髙橋直輝(若獅子会館/元ACCELバンタム級王者)
3R 1’24” KO (右フック)
◆髙橋直輝
「(試合を終えた率直な感想は?)まだやっぱり大振りになったりもしていたので、自分の中で修正しながら次の試合に臨みたいなと思います。(対戦相手の印象は?)やっぱりスリリングでしたね。一発もらったら気をもっていかれへんかというレベルで振っていたので。この辺わかりますかね、擦れた跡があるの(左こめかみ付近にミミズ腫れ)胴回しがカスって。あれで着地するんですからね。だいぶ怖かったです。ほんまに。
(下がりながら距離を取ってをパンチを当てるのは作戦だった?)そんな感じです。ちゃんとどうやって動こうかとか、自分の力の何割くらいを出して、当てる時にどれだけの力でいくかとか練習していました。ちょっと最後の方はぶっこわれてブンブンになっちゃったんですけど(笑)。
(2Rに左フックでダウンを奪ったが、あれも狙っていた?)そうですね。左のパンチは結構前なんですけど、横山(朋哉)選手と斉藤選手の試合(2019年3月30日『Krush.99』)を見ていて、左の(パンチへの)ガードが甘いなと研究していて。ここいけそうだなという穴場を見つけて当てにいっていましたね。(フィニッシュの右の打ちおろしは手応えあった?)右の拳にしっかり感触があったので倒した!と思いました。これは立てないだろうと。
(今後の目標は?)Krushのタイトルマッチ組んでほしいですね。今自分は3連勝で勝ち方的に3試合ともいい試合をしてきたと思うので。MOEも峯(大樹)君もタイトルに関与した試合をやってきていて、僕だけしてない。もうそろそろ恥ずかしいんですよね。なので中村(拓己)プロデューサーお願いしますよ!花持たせてください!僕が先にベルトを巻きたいんです!
(ファンへメッセージ)これから僕の試合もっと注目してください。今回斉藤選手がKO勝ちするって声が結構多かったんですけど、僕がKO勝ちすることになりました。という感じでね、僕の試合はこれからハズレなしです。面白い試合しかしないんでね。ずっと見ていてください。押忍!」
岩﨑悠斗、第1試合で熱闘の末に勝利!「試合をしていて楽しかった。Krushに戻ってくることが出来て、目指すは一番上です」
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○岩﨑悠斗(ARROWS GYM/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
×三宅祐弥(Hacker GYM)
判定3-0 (山根29-28/豊永29-28/西村29-28)
◆岩﨑悠斗
「(試合を終えた率直な感想は?)内容的には満足いってないんですけど、久々にKrushの舞台に帰ってこられて、とりあえず勝ちっていう結果が出たのはうれしいです。ただやっぱりまだまだ実力を出せなかったので、そこは課題が残るばかりの試合だったなと思います。(対戦相手の印象は?)試合前から勢いある選手だなと思っていたので、想像通りでしたし、会場が盛り上がったかはわからないですけど、自分自身は試合をしていて楽しかったですね。
(2Rに相手の目尻をカットした攻撃は?)左ジャブだと思います。感触がありました。(あのカットで流れが来たと感じた?)あのカットでというわけではないですが、自分で流れを作っていきたいなとは思っていたので、そういう意味ではジャブがよかったと思います。
(3Rに掴んでのヒザ蹴りで減点1があったが)自分は掴んだつもりがなかったですが、ブレイクしているときやくっついているときに『掴まないで』と言われていたので(掴まずに)手を開いたままヒザを蹴ったつもりでいたんですけど…。結果的には減点1だったので、これから気をつけます。
(今後の目標は?)久しぶりにKrushに帰ってきて、やっぱり目指すは一番上ですし。前回8月にK-1に出たときに1Rで(ゴンナパーに)TKO負けしちゃったので、やりかえしたい気持ちもあります。すぐに練習して戻ってきます。(ファンへメッセージ)自分的には納得いってないですけど、これからもすぐにがんばるので、これからの活躍に期待していてください。応援ありがとうございました」
中村拓己K-1プロデューサーが大会を総括「森坂陸vs玖村修平はお互いの気持ちをぶつけ合う、いいタイトルマッチだった。Krushフェザー級も戦国時代になっていくと思う」
◆中村拓己K-1プロデューサー
「今日の大会は、3月12日に『K’FESTA.6』があって、大会翌日26日にはRISEさんのビッグイベントもある中でのKrush後楽園大会だったんですけど、マッチメイクの時点からKrushらしい試合になるんじゃないかなという期待があり、その期待通りの大会になったと思います。
今年1月大会からずっと言っているように、外国人選手がK-1に出られるようになり、その流れでK-1で戦っていた選手がKrushに出るようになりました。また今回は復帰戦・再起戦の選手も多く、そのおかげでマッチメイクにボリューム・厚みが出て、それが試合前の期待感や実際の試合内容に反映されたんじゃないかなと思います。
試合でいくとメインイベントのタイトルマッチ、森坂陸選手と玖村修平選手の試合ですが、森坂選手はK-1で連敗してKrushに戻ってきて4連勝してタイトルマッチを迎えました。試合展開は1Rにバックブローでダウンを取って、2R・3Rで真っ向勝負をして、そこで競り勝ったというところで、まさにK-1の悔しさをKrushで挽回して強くなってチャンピオンになった。そういった試合だったんじゃないかなと思います。
敗れた玖村選手も、1Rでポイント差は付いたんですけど、あそこから挽回する力、倒しにいく姿勢はKrushのチャンピオンとして素晴らしかったと思います。結果的にはベルトを失いましたが、ああいう姿勢を見せたことで、これからの可能性や強くなるきっかけも感じさせた試合だったと思います。試合の前に舌戦もありましたが、その気持ちをリングの上でぶつけ合って、いいタイトルマッチを見せてもらえたなと思います。
同じフェザー級では篠塚辰樹選手が林勇汰選手にKO勝ちをして、すごくインパクトと存在感を残したと思います。ケガもあり、僕らのグループではコンスタントに試合をしていなかったんですけど、ここからKrushのフェザー級のベルトを狙っていくことになれば、面白い事になるんじゃないかなと。ああいったキャラクターは僕らのグループにいませんし、入場から試合が終わるところまで目を惹かせる選手は僕的には面白いなと。そういった選手がまたフェザー級に出てきて、さらに活性化してくるんじゃないかと思います。以前、K-1で『フェザー級戦国時代』と表現していましたが、KrushはKrushでフェザー級も戦国時代になっていくかなと思います。
試合のインパクトでいったら晃貴選手と一航選手の試合もよかったですね。晃貴選手もケガで長く試合が出来ない中で復帰戦を向かえて、ケガをする前よりも強くなって戻ってきたなと見せた試合だったなと思います。また一航選手だったり、MOMOTARO選手だったり、竹内将生選手だったり、K-1 GROUP以外の団体でキャリアを積んで我々のグループに出て試合をしてくれる選手も増えてきて。一航選手は去年2月にK-1のトーナメントに出た時と比べるとK-1ルールに合わせる試合をやってくれて。今日は相性もあって負けてしまったんですけど、K-1の戦いにアジャストして結果を出そうとしてくれるのはうれしいですし、MOMOTARO選手や竹内選手はプロとしてしっかりとしたキャリアがある選手が、僕らのKrushに出てきてキャリアを作ってくれているのもうれしいです。
こういった形で僕らの大会、イベントに参加してくれる選手が出てきてくれたら、よりK-1・Krushの層が厚くなっていくんじゃないかと思います。1月・2月・3月を通してKrushの面白さが出てきた、改めてファンの皆さんに見せられる大会になってきたなと感じました。
(新チャンピオンに何を期待する?)まずああいう戦い方をする選手が僕らのグループにはいないので、このままあのスタイルを貫いていって欲しいなと思います。いわゆる曲者タイプだけど、一発でダウンを取ったりKOする武器があって。いざとなったら今日みたいに足を止めて打ち合えるというのは、森坂選手が5連勝の中で培ってきた自分なりのファイトスタイルが完成されたなと思います。これからKrushのベルトを防衛しながら、またチャンスがあればK-1の選手と戦っていくことを本人も目標にしていると思うんですけど、自分らしい試合というのをこれからどんどんやっていって欲しいなと思いますし、ああいうタイプを次に誰が攻略するかというのも、これからのフェザー級では見物かなと思います。
(他にチャンスを与えたいなと思う選手は?)髙橋直輝選手は階級を上げて3連勝。彼もファイトスタイルやコメントを含めて面白いキャラだなと思います。KOで勝った選手の次はいろいろ考えたいと思います。あとは第1試合の岩﨑悠斗選手と三宅祐弥選手。岩﨑選手が実力あるのでワンサイドになるかなと思ったんですけど、三宅選手もいい試合をしてくれました。今回は勝った選手だけでなく、負けた選手からもチャンスをつかんで上に行ってやろうという野心を感じました。勝ち負けの結果だけではなくて向上心・野心を持った選手に試合のチャンスを与えていきたいと思います。あと今日は空手出身の選手が活躍して、空手家の強さを感じました」