RISE 10.15 大田区総合体育館:風音、53kgエース奪還宣言の大﨑一貴に「ガチのRISEを見せたる」。YA-MAN「俺が本当に強いと示す」×白鳥大珠「差を見せて対世界へ」。チャンヒョン戦決定の中村寛「バリ強い“のび太”を倒す」
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RISE WORLD SERIES 10月15日(土) 大田区総合体育館大会の第1弾決定カード発表記者会見が8月29日、東京で行われた。
8月21日のエディオンアリーナ大阪大会の中で、白鳥大珠、YA-MAN、風音、中村寛のTHE MATCH出場組4人の10.15 大田大会参戦が発表済だった。YA-MANは白鳥に対戦を要求し、風音はこの日KO勝ちしたRISEスーパーフライ級王者・大﨑一貴への挑戦を希望していた。その場で白鳥も一貴も承諾しており、8日後の今回の会見で改めて正式発表された。白鳥×YA-MANはオープンフィンガーグローブではなく通常グローブ着用で、両者とも1階級重いスーパーライト級で争われる。
また、中村はイ・チャンヒョン[チャンヒョン・リー](韓国/RISEスーパーフェザー級(60kg)王者)と62.5kgで対戦することが決定。元KNOCK OUT-REDフェザー級王者の安本晴翔がRISEフェザー級6位・山川賢誠と対戦することも28日の後楽園大会にて発表されている。
風音、53kgエース奪還宣言の大﨑一貴に「ガチのRISEを見せたる」
RISEスーパーフライ級(53kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長1R)
大﨑一貴(OISHI GYM/王者、元WMC日本&ルンピニー日本フライ級王者)※初防衛戦
風音(TEAM TEPPEN/1位、RISE DoA -53kgトーナメント2021優勝)
大﨑兄弟の兄・一貴は20年2月のRISE初戦で風音から2Rに右フックで2ダウンを奪い判定勝ち。続けて政所仁を下すと、同年9月に田丸辰を下しスーパーフライ級王者となった。その後も川上叶、一航、石井一成、田渕神太に判定勝ちし、今年8月の大阪大会ではサンチャイをKOし、RISE 8戦全勝の快進撃を続ける。だが昨年のDoA -53kgトーナメントは、一回戦で石井に勝ったものの、準決勝の志朗戦の前に右足首を骨折したため途中リタイアしていた。
そのDoAトーナメントではダークホースだった風音が決勝で志朗を下して優勝。今年4月の那須川天心のRISEラストマッチの相手を務め、6月のTHE MATCH 2022東京ドーム大会では昨年のK-1日本最強決定トーナメント優勝者の黒田斗真に延長判定勝ちし、知名度でも実績でも一貴を凌駕する存在となっていた。
8月29日の記者会見には風音のみ出席。一貴は体調不良で欠席した。一貴のコメントが代読され「テーマは『エースの座の奪還』です。THE MATCHに風音選手が選ばれたことで、一般の人にはRISE 53kgのエースは風音選手と思われているので、きっちり勝って、53kgは大﨑だぞと証明したいです。怪我でトーナメント不出場となったので、自分の手で取り返しに来ます。RISEの中でポスト天心に一番近いのは原口(健飛)選手と言われていて、僕もそう思っていますが、先日のペットパノムルン選手との試合を見て、刺激を受け、僕も世界で戦い、RISEを引っ張る存在になりたいと思いました。10月に風音選手に勝利したら、世界の選手を呼んでいただき、僕にも世界のベルトを懸けさせてください」とコメントしている。
風音は「大崎選手、また体調不良でお休みってことで、あんまり言いたくないですけど、あまりにも多いんじゃないかという。THE MATCHに僕が出たときも何で風音やねんみたいにグチグチ言うてはりましたけど、要所要所大事なところで穴を開けるのが(エース扱いされない)原因なんじゃないですかね。やる気あんのかなって。僕はこれに懸けてるんで、RISEしかないんで、僕がホンマにガチのRISEってのを見せたろかなって思います」と、一貴への怒りをにじませながらコメントした。
2年半前に一貴に敗れているが、風音は「大崎選手は別に変わってないなあって。大崎選手が怪我とかで出れてへん間に、普通の人やと経験でけへんような経験もしたし、修羅場みたいのもくぐってつもりやし、あと1カ月半ぐらい、僕の伸びしろは凄いんで、前やった時とは別人ですね」とリベンジに自信を示し、勝ち方に関しても「圧倒的に倒すだけです」とキッパリ。最後に「誰がホンマにRISEのチャンピオンなのかってのを目の前で見せてやるんで、ぜひ注目してもらえたらと思います」とアピールした。
YA-MAN「俺が本当に強いと示す」×白鳥大珠「差を見せて対世界へ」
スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEライト級(63kg)1位・元王者、RISE -61kgトーナメント2019優勝、RIZIN KICK -61kgトーナメント2021優勝/62.95kg)
YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISEライト級(63kg)10位)
白鳥は4月のRISE代々木大会で秀樹に延長判定勝ち。>6月のTHE MATCHでは元K-1&Krushライト級王者・ゴンナパー・ウィラサクレックに1R右フックでKOされた。YA-MANは昨年からRISEで始まったOFGマッチで素質を開花させ、通常のボクシンググローブをつけた試合でも中村寛に判定勝ち。大晦日のRIZINでは皇治に判定勝ちし知名度を上げた。THE MATCHではK-1代表の芦澤竜誠との会見での乱闘から注目度を高め、試合は1R KO勝ちと、白鳥とは対照的な結果を残した。
8月21日のRISE大阪大会のリング上での挨拶で、YA-MANは「イケメンをボコボコにする」と白鳥を挑発し、白鳥も「逆に俺が殴ってイケメンにしてやろうか」と受けて立つ姿勢を示していた。RISE内の実力での格では白鳥が上だが、YA-MANが波乱を起こすか注目が集まる。また、両者とも体が大きくなったことから、1階級上のスーパーライト級(65kg)での戦いとなった。
8月29日の記者会見でYA-MANは「俺が本当に強いのかを世間に知らしめるだけの戦いです。THE MATCHは(芦澤が)階級下の選手ですし、その前は(伊藤澄哉が)OFG初めての選手ですし、中村戦も中村選手が打合いに付き合わなければ負けてたとか言われました。普通にキックボクサーとして強い白鳥選手を1R KOして、やっぱり俺が強かったんだと証明したくて、白鳥選手を指名しました。あと白鳥君の女性ファンを全部自分につけたいんで、いつも以上に気合入っています」と抱負。階級とグローブについては「上は何kgでもやります。ストリートだったら体重を測らないんで。OFGでもグローブでも素手でもなんでもやります」と話した。MMAの練習も並行したことで「距離感とか体の使い方とか格闘技の基礎の土台が上がって、キックのレベルが上がりました」といい「それを試すいい機会で、ここパカッと終わらせて、次のステップに早く進んでいきたいです」と話した。
白鳥は「YA-MANは今、勢いがあって、僕は前回のTHE MATCHで結果がついて来ていなくて、この試合は盛り上がると思うんですけど、よく考えた時に、例えば原口選手とYA-MAN選手の試合は組まれないんですよ。僕が今回組まれたってのはトップで戦っている人間では無いってことですね。ここは正直、実力差をしっかりと見せて勝たないと意味が無い試合と思っていて。今回は8オンスのグローブでやるってことで、僕はライト級の1位で、YA-MANは何位か覚えていないですけど(=10位)、その分の差はしっかりと見せたいです。あとは何でモテないかを教えてやります」とコメント。これを聞いたYA-MANが「トップにいるとか言ってますけど、勘違いすんなよって感じですね。強い奴とやってなかっただけで」と話すと、白鳥は「お前が言うなよ」と言い返すが、YA-MANは「俺が強いと証明するから。落ち目の白鳥大珠君と、勢いに乗っているYA-MAN、どっちが勝つかはみんなわかると思うんで、楽しみにしてください」と強気の姿勢を貫いた。
なお、白鳥は体重について「63kgは結構キツくて、階級を上げて挑戦したいと言っていて、ここのタイミングで上げました。RISEの対世界は65kg以上が盛り上がってくると思うので、今回から上げます」とコメント。「この間の大阪大会で世界と戦った選手たちに置いて行かれているんですけど、僕だったらできると思っていて、そのためにもここでつまづいていられないです。それだけの差を見せないといけないと思っています。滅茶苦茶気合入っています。ぶっ倒します」と、今後も見据えて熱く意気込みを語った。一方のYA-MANは対世界について「世界の強豪と戦いたいという展望は特には無いですね。盛り上がれば何でもいいやって感じです」と話している。
また、YA-MANお得意の喧嘩腰の打ち合いに付き合うかと聞かれた白鳥は「THE MATCHで喧嘩で行くと言ってぶっ倒されたんで、喧嘩は向いていないですね。でも殴り合う場面は絶対にあるんで、そこは楽しみにして欲しいです」と話した。対するYA-MANは「今回は俺が強いんだと示したいんで、白鳥選手が一番強いところで勝って、『YA-MAN、キックボクシングやっても強いやん』って世間に知らしめたいですね」とコメント。両者とも相手の土俵に踏み込んだシーンでどういう技術や珍しい一面を見せるかも見所となりそうだ。
チャンヒョン戦決定の中村寛「バリ強い“のび太”を倒す」
62.5kg契約 3分3R(延長1R)
イ・チャンヒョン[チャンヒョン・リー](韓国/RAON GYM/RISEスーパーフェザー級(60kg)王者)
中村 寛(BK GYM/RISEライト級(63kg)3位、元DEEP☆KICK -60kg王者)
中村は昨年7月に大雅に判定勝ちし、11月にはYA-MANに判定負け。今年4月のRISE代々木大会では北井智大を1R KOした。6月のTHE MATCHではK-1代表のレオナ・ペタスと接戦を繰り広げ、判定2-0で勝利した。
チャンヒョンは19年のRISE WORLD SERIES -61kgトーナメントでは1回戦で裕樹に勝利したが、準決勝で梅野源治に敗れた。同年12月にBOMでタイの強豪・スアキムとムエタイルールで対戦し、肘をもらっての負傷でTKO負け。コロナ禍の影響で試合から遠ざかっていたが、今年7月、約2年半ぶりに試合し、一馬を4R KOし、RISEスーパーフェザー級王座初防衛を果たしている。今回は体重を上げての戦いとなる。
8月29日の記者会見で中村は「あんまり言うことはなくて、楽しみです。それに尽きます」と第一声。チャンヒョンのパンチの評価について聞かれると「強いです。でも蹴りのほうが強いと思うし、何でも強いんじゃないですか」と、トータルで警戒しつつ、丸眼鏡姿のチャンヒョンを見て「バリ強い“のび太”を圧倒的にKOで倒したろうと思っています」と話した。今後の話になると「そろそろタイトルマッチかなと思うんで、60kgの王者をつぶして勢いつけて、63の王者(=直樹)も引きずり出してやろうかなって気持ちもありますね」と話した。
チャンヒョンは「二人ともアグレッシブなので、見ていて楽しい試合になると思います」「YA-MAN選手との試合のような面白い、組まない試合をしたいです」と話し、中村については「サウスポーなのを警戒しています。パンチが強いです」と評した。ほぼ1階級上の62.5kg契約での戦いについては「60kgじゃなくてホッとしています。逆に有利だと思います」と話し、階級アップの可能性について聞かれれば「63kg(=ライト級)ぐらいまでを考えています」と答えた。
安本晴翔、RISE復帰2戦目は山川賢誠と
フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/RISEフェザー級6位)
安本晴翔(橋本道場/WPMF世界・WBCムエタイ日本フェザー級王者、元KNOCK OUT-REDフェザー級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
また、8月28日のRISE後楽園ホール大会では、山川と安本の試合が発表され、両選手がリングに上がり意気込みを語っている。
安本はジュニア時代から24タイトル奪取など活躍し、プロデビュー後も28戦25勝(14KO)1敗2分の快進撃を続け、肘有りルールでのタイトルを5本獲得。7月の後楽園大会で5年ぶりにRISEに上がると、メールダード・サヤディを1R右フックでマットに沈めた。しかしその際に肘も当たっていたことからノーコンテストに裁定が変更となっていた。連勝は14で止まったが15試合負けなしだ。
対する山川は25戦15勝(8KO)8敗2分の29歳(試合時)。フェザー級戦線では28日の後楽園大会でベルトを争った門口佳佑と梅井泰成に敗れており、最近では今年2月の後楽園大会で復帰戦の森本“狂犬”義久を2R KOしている。
リング上で山川(上写真左)は「安本選手は間違いなく日本のトップ選手で実績のある選手ですが、自分もRISEの選手であることに誇りを持っているので、RISEの強さを見せられるよう、全身全霊で安本選手の全てを奪います」と抱負。安本は「前回ノーコンテストなってしまったので、次は打撃で…、この間も打撃なんですけど、倒して勝ちます」と、自虐ネタも絡めて必勝を誓った。
※チケット概要は後日発表されます。