RIZIN 3.20 丸善インテックアリーナ大阪:弥益ドミネーター聡志「対戦アピールに誠意を感じられない」×萩原京平「ぶっ飛ばしてサラリーマン業に専念させてあげる」。ストラッサー起一×阿部大治、北方大地×村本友太郎、大雅×髙橋亮ほか決定
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RIZIN.34(3月20日(日) 丸善インテックアリーナ大阪)の第1弾決定カードが2月16日の東京での記者会見で発表された。
MMA フェザー級(66kg) 5分3R
弥益ドミネーター聡志(team SOS/元DEEPフェザー級(65.8kg)王者)
萩原京平(SMOKER GYM)
弥益はDEEPの元王者で、20年の大晦日にRIZINに初参戦し、朝倉未来にKO負け。昨年6月の東京ドーム大会では“ブラックパンサー”ベイノアと約1.5階級分上の73kg契約で対戦し、ベイノアのロープつかみの反則による減点もあり、判定2-1で勝利しており、試合はそれ以来9カ月ぶりだ。
萩原は昨年10月のRIZIN LANDMARKで未来に寝技で持ち味を封じられ判定負け。11月のRIZIN TRIGGER神戸大会では昇侍の組み技を防御すると、2Rに右ストレートでダウンさせてからのサッカーボールキックでTKO勝ちした。その試合後には弥益との大晦日の対戦を希望するも、大晦日にはMMA 2戦目のシュートボクサー・鈴木博昭と対戦。グラウンドで押さえ続け判定勝ちしたが、フィニッシュに持ち込めず、課題の多い試合内容だった。
会見には両選手が出席。冒頭の挨拶から、両者とも皮肉を込めた舌戦を繰り広げる。
◆萩原
ドミネーター選手とは1年前に自分が試合したいと言っていて、その時から負ける気がしていなくて、1年経って、自分も色んな経験をしてさらに強くなっています。今回、地元大阪の何万人が見ている前で、思いっきりぶっ飛ばして、サラリーマン業に専念させてあげます。圧倒的にドミネートします。是非メインカードでお願いします。
◆弥益
萩原選手には以前から対戦したいとアピールしてくださって、今ではRIZINフェザー級トップクラスの勢いのある選手に成長されたなあという感想で、そういう選手からやりたいと言ってもらえて光栄です。ただ振り返ると、最初は「朝倉未来選手と戦うための足がかりとしてちょうどいい」という理由で対戦要求されまして、その後、ベイノア選手に苦戦した時は「興味なくなりました」みたいなことを言い始めまして、その後、朝倉選手にこっぴどくやられた後は、やっぱりやらせろと言われ、全体を通して、アピールに誠意を感じられないなと以前から思っていました。ちょっとイラついていたところもございますので、3月20日、忘れたくても忘れられない日にしてあげたいと思っています。このカード、メインで大丈夫ですか?
その後の質疑での主な発言はこちら。
◆萩原
(11月に弥益の名前を再び出した時は、後戻りと感じなかったか?)未来選手とは飛び級で試合させてもらって不甲斐なく負けたので、またそこにつなげるためにドミネーター選手とやりたいと言いました。自分が以前負けている芦田崇宏選手にもドミネーター選手は勝ってDEEPのチャンピオンになっていて、都合のいい相手として指名しました。
(大晦日の平本蓮からの対戦要求について)彼はとりあえず結果を出してから発言したほうがいいと思うし、発言権が出て来てから相手にしてやろうと思います。
◆弥益
(萩原の印象)強味は打撃ですけど、試合中のメンタルが素晴らしく、非常に冷静する選手ですね。相手に合わせて作戦を変えて実行する力がある印象です。
(萩原からの再度の対戦要求の理由を聞いて)チャラついていますね。どうもコイツ、損得しか見ていない感じがしています。それを超越したのが格闘技の凄さと思っているので、当日はわからせてあげたいです。
(今日は仕事は大丈夫?)大丈夫じゃないですよ。試合が決まる度に有給が消化されていきますので、会見は(昼過ぎじゃなく)早い時間か遅い時間に寄せていただけると助かります。
バンタム級でヤマニハ×6連勝・初参戦の手塚基伸。ストラッサー起一・北方大地ら大阪勢出場
MMA バンタム級(61kg) 5分3R
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル/ボンサイ柔術)
手塚基伸(シークレットベースドミネート/コブラ会/GRACHANバンタム級王者、元HEAT MMAバンタム級王者)
ヤマニハは昨年のバンタム級日本GPの一回戦で倉本一真に勝利し、9月の二回戦では朝倉海に判定負けして以来の試合。地元大阪出身の手塚はMMA 50戦以上のキャリアのある34歳でRIZIN初参戦。12~13年にはUFCで2戦しいずれも敗れている。ヤマニハとは14年のHEATでのバンタム級王者決定トーナメント一回戦で対戦し手塚が肩固めで一本勝ちしている。17年8月からの10試合はGRACHAN・修斗・パンクラスで計9勝1敗、6連勝と好成績を残し、修斗では魚井フルスイングや現環太平洋バンタム級王者の小野島恒太に勝利。12月のGRACHANではRIZINに上がった伊藤空也をわずか52秒腕十字で一本勝ちし、過去に巻いたGRACHANのベルトを奪還している。実力・実績的にも、昨年のGPに出ていても不思議では無かった選手で、RIZIN発表の談話では「RIZINトーナメントも自分のいない中での開催でしたので、RIZINに参戦する最初の目標として、そこで優勝した選手(=扇久保博正)と戦いたいと思っています」と話している。
MMA ウェルター級(77kg) 5分3R
ストラッサー起一(コブラ会/元HEAT MMAウェルター級王者)
阿部大治(フリー/DEEPウェルター級暫定王者、元パンクラス同級王者、元J-NETWORKライトヘビー級王者)
地元大阪の起一は昨年11月のRIZIN TRIGGERでの2年ぶりの試合で川中孝浩に1R肩固めで一本勝ち。阿部は10月の横浜大会でRIZINに初参戦したが、アキラにノースサウスチョークで一本負け。前回はライト級での減量に苦しんだ模様だが、今回は本来のウェルター級で出場する。
MMA フライ級(57kg) 5分3R
北方大地(パンクラス大阪稲垣組/パンクラス・ストロー級王者)
村本友太郎(ALIVE)
地元大阪出身の北方は20年11月のRIZIN初戦で竿本樹生に敗れ、昨年6月の大阪大会では中村優作と戦う予定だったが、病気により欠場していた。12月のパンクラスでは宮澤雄大相手にベルトを防衛し、RIZINに再登場する。村本は昨年3月のRIZIN名古屋大会で山本聖悟に1R KO勝ちしているが、11月の沖縄大会での砂辺光久戦は怪我で欠場していた。
キック 61kg契約 3分3R
大雅(チームドラゴン/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者、元Krushスーパー・バンタム級王者)
髙橋 亮(真門ジム/NKBフェザー級王者)
大雅は昨年3月の名古屋大会で基山幹太に判定勝ちして以来のRIZIN出場。その後の2試合はRISE大阪大会で、7月には中村寛に敗れたが、11月には梅野源治に勝利している。地元大阪の髙橋三兄弟の次男・亮は昨年6月のRIZIN大阪大会の61kgトーナメント一回戦で白鳥大珠に1R KO負けして以来の試合。
キック 61kg契約 3分3R
笠原友希[ゆうき](シーザージム/シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者)
元氣[もとき](楠誠会館/MA日本ライト級2位)
キック 70kg契約 3分3R
憂也(魁塾/RISEミドル級2位、元DEEP☆KICK -65kg王者)
洋輔YAMATO(大和ジム/NJKFウェルター級王者)
キック 70kg契約 3分3R
蛇鬼[じゃき]将矢(テツジム/NKBウェルター級王者)
こうた(武心會/NJKFスーパーウェルター級2位、DEEP☆KICK -70kg 2位)
天心不在のキック部門、大雅はベルト設立目指す
現時点でMMA・キックともに4試合で、いずれも残り3~4試合ずつ追加され、全15試合程度になる模様だ。地元大阪の皇治や金太郎も出場候補だという。今大会のフジテレビでの地上波中継は無い。
RIZINの榊原信行CEOは会見後の囲み取材で「フライ級とフェザー級にスポット当てた追加カードをイメージしています。この2階級でGP(トーナメント)を開催するなら7月末の大会ぐらいからをイメージしています。女子スーパーアトム級のGPもアイデアとしてはあります」と話しており、今年後半から大晦日のGPに向けての前哨戦や査定試合がいくつか加わりそうだ。
一方のキック部門は、那須川天心がボクシングに転向するため、2022年はエース不在の状況に。地方大会主体のTRIGGERシリーズもスタートし、キックの試合の比重はRIZINの中で上がっているが、継続的なテーマや王座が無いせいもあり、MMAを食うような盛り上がりの兆しが見えず、MMAファン側からのキック不要論も少なくない。
大雅もそういった状況を意識してか、RIZIN発表の談話で「ファンのみなさんが『RIZINキックのベルトを作ってくれ!』と言われるぐらいの熱を、今年は必ず作り出したい」とコメント。榊原氏も6月の天心 vs. 武尊の大会を見据え「キックの選手たちは大阪大会、4月の関東での大会とかで存在感を見せれば、K-1・RISE以外の選手でも(6月のビッグイベントに)出られる」と発言し、キック勢の奮起を促した。
また、RIZINのナンバーシリーズの2022年の年間スポンサーに「湘南美容クリニック」がつくことも発表された。同ブランドを管轄するSBCメディカルグループは18年大晦日の那須川天心とフロイド・メイウェザーのエキシビションマッチの時からRIZINのスポンサーとなっている。会見には相川佳之・同グループ代表(写真右)も出席。会見後には同グループでの10%オフの優待チケット2枚もマスコミに配布されており、会場等のファンサービスでも色んな企画がありそうだ。
概要
大会名 湘南美容クリニック presents RIZIN.34
日時 2022年3月20日(日) 開場・12:30(予定) 開始・14:00(予定)
会場 丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館/大阪メトロ中央線「朝潮橋」 2A出口すぐ)
チケット料金 VIP席100,000円 SRS席30,000円 S席20,000円 A席10,000円 ※2月27日(日)10:00から一般発売。先行発売スケジュールはRIZIN公式サイト参照
チケット販売 イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ RIZIN FF事務局 03-5772-3223 https://jp.rizinff.com/