RWS 12.27 ラジャダムナン:RISE世界王者 大﨑一貴、2年前に接戦のジャルンスックの持つラジャ王座挑戦。RISE伊藤代表「GLORY、RWS、RISEの世界的なトライアングルを作れたら」

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RISEは11月2日の両国国技館大会の途中、タイのラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)とのクロスプロモーション(クロスコラボレーション)を発表した。今後、両団体はキックボクシング・ムエタイを盛り上げていくために協力関係を築く。その第1弾として、12月27日(土)タイのラジャダムナンスタジアムでのRWSで、大﨑一貴(OISHI GYM/RISE世界スーパーフライ級王者)がジャルンスックの持つラジャダムナン認定バンタム級王座に挑戦することが発表された。大会の模様はDAZN(ダゾーン)で放送される。
RISEの伊藤隆代表は「世界的にムエタイでもっとも有名な団体、ラジャダムナンワールドシリーズとクロスプロモーションすることが決定しました。その第1弾として、12月27日、大﨑がタイでRWSに参戦します。バンタム級タイトルマッチ、ムエタイルールで参戦します。ラジャダムナン王者とRISEの王者が戦います。RISEの威信をかけて挑みたいです」と発表した。
RWSは2022年からスタートした、タイの国技・ムエタイの外国へのアピールを目的とした大会。派手な舞台演出が特徴で、タイ人対決のみならず他国の選手の交流戦も活発に行い、旗揚げ当初にはブアカーオと三浦孝太のエキシビションマッチが話題となった。23年2月からラジャダムナンの王座獲得実績のある吉成名高が参戦し、名高の所属するエイワスポーツジム(BOMプロモーション)の協力を得て、昨年2月の後楽園ホール大会で日本に初進出。4月、7月に千葉、12月に横浜で、計4回の日本大会を開催した。だが今年から名高らエイワの主力がONEに戦場を移すと、4月と6月に後楽園でRoad to RWSが開催されたが、本戦シリーズの日本大会は途絶えていた。
RISE両国大会終了後のインタビューで伊藤氏は「RWSサイドから一緒にやらないかと3か月ぐらい前に声を掛けられました。ミーティングをして、だったら一発目から(タイトルマッチで)行きましょうと話しました。将来的にはGLORY、RWS、RISEの世界的なトライアングルを作れたらと思います」と、RWSとの提携について説明した。
今後のRWSへの選手派遣について、伊藤氏は「まだ選手には声をかけていませんが、行けそうな選手はリストアップしています」とのこと。「RISEだけでなく肘有りのできる選手を推薦したいです」と話し、RISEが窓口になってRISE以外の選手もRWSに推薦する方針も示した。
逆にRWSからRISEへの強豪選手参戦も期待でき、伊藤氏は「向こうから来る時はRISEルールで試合してもらいます」「うちはムエタイはやりません。あくまでも選手の行き来です」「来年55kgのトーナメントを計画しているんで、そこも(RWS推薦選手を)厳選して、ジャルンスックも55kgでできるのであれば入ってくるでしょう」とも話した。
ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級(53.52kg)タイトルマッチ 3分5R
ジャルンスック・ブーンラナームエタイ[Jaroensuk BoonlannaMuaythai](タイ/王者)※初防衛戦
大﨑一貴(OISHI GYM/挑戦者、RISE世界スーパーフライ級(53kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界フライ級(53.5kg)王者、元WMC&ルンピニー日本フライ級王者)
大﨑兄弟の兄・一貴は28歳。昨年6月の大阪大会で政所仁に判定勝ちし、RISEスーパーフライ級王座2度目の防衛に成功し、10月に返上。12月、3月と海外勢に連勝すると、5月の地元名古屋大会でコーリー・ニコルソンに5R KO勝ちし初代RISE世界スーパーフライ級王者となる。8月の大田大会ではタイ人のラニャゲーオとのOFGマッチで3R TKO勝ちし、連勝を7に伸ばした。RISEスーパーフライ級王者・花岡竜から挑戦要求を受けており、同大会ではOFGマッチで揃い踏みしたが、今回、ボクシンググローブでのムエタイ王座に挑むことになった。
一貴は元々ムエタイ指向で、プロデビュー戦も14年のWINDY Super Fight名古屋大会での酒井柚樹(当時は、はまっこムエタイジム所属)との試合だった。WMC日本とルンピニー日本のフライ級王座を獲得し、ラジャダムナン、ルンピニーでも積極的に試合を行い、18年6月にはルンピニースタジアムで王座に挑み判定負け。その2か月後から旧体制のKNOCK OUTに参戦し、肘有り5Rのムエタイ同様のルールで試合を重ねていた。同様のルールでの試合は20年1月の野良犬祭でコンイサーンに1R TKO勝ちしたのが最後で、以降はRISEのみで戦い続けていた。
対するジャルンスックは23年12月のRISE両国大会で一貴と対戦し、一貴が延長判定2-1で接戦を制している。ジャルンスックは当時17歳で現在もまだ19歳。今年6月のRWSではRISEでも活躍したクマンドーイ相手にジャッジ3者とも46-49とつける完勝。8月のRWSでは2022年ムエタイMVPのチャラームダムと空位のラジャダムナン認定バンタム級王座を争い、1Rにサウスポーからの左フックでオーソドックスのチャラームダムをKOしている。一貴戦は初防衛戦となる。
RISE両国大会でラジャ王座挑戦が発表され、一貴は「ムエタイルールの試合なりますけど負ける気はないですし、必ず勝ってベルトを持ち帰ります」とファンに向けて表明した。
バックステージでのインタビューで一貴は「びっくりしたんですけど、RISEに出る前にはムエタイで試合をしていて、ルンピニーでタイトルマッチも経験して、そこでは負けてしまって、ルンピニーに並ぶラジャでのタイトルマッチをやらせてもらうことになって、あの時の負けを取り返すチャンスがいただけて、凄く燃えました。相手もRISEでやっている選手で、強いのはわかっていて、ムエタイルールですけど、RISEの世界王者として、RISE代表として、絶対負けられないです。RISEのほうが上だとタイの皆さんにもわかってもらえるような試合内容にしたいです。大﨑一貴の強さを見せられますし、色んな意味でいいチャンスだと思うので、気合入りまくりです」と意気込みを語った。
ムエタイ対策について一貴は「ムエタイルールに付き合う気はないです。ずっとRISEで磨いてきたスタイルで勝ちたいです。ムエタイの練習もしていますけど、相手に対応するためで、勝ちに行くにはRISEのスタイルをどこまで高められるかだと思うので、両方練習しています」と話した。
なお、一貴のリング上での挨拶の前には、一貴と同じスーパーフライ級の1位・那須川龍心がリングに上がり、10月30日のGOAT後楽園ホール大会でのチャラームダム戦での1R KO勝ちを報告した。龍心は「1RでKOできました。応援ありがとうございます。今年はもう試合は無いんですけど、来年、はじめぐらいに試合が決まっているので、応援に来てください。53kgでやっていくんですけど、チャンピオン(=花岡)に『逃げられた』みたいに言われるんですけど、逃げてるわけじゃなく、チームの方針でそうなってしまったので、みなさんにナメられないように勝つので、応援お願いします」と話した。龍心も今後、RWSのタイ人とどのように絡んでいくか注目される。






