ONE 5.23 ルンピニー:計量騒動から2か月、緊急参戦の海人「3月に見せられなかった分、2ヶ月間でレベルアップできた部分がある」
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ONE Friday Fights 109(5月23日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム)でのONE初戦を控える海人のインタビューがONEから届いた。大会の模様は同日21:30よりU-NEXTで放送される。(写真提供:(C)ONE Championship)
第3試合 キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
モハメド・シアサラニ[Mohammad Siasarani](イラン/チーム・メディ・ザトゥ)
海人(TEAM F.O.D/シュートボクシング(SB)世界スーパーウェルター級(70kg)王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
海人は27歳でONE初参戦。シュートボクシング・RISE・KNOCK OUTの王者で、22年6月のTHE MATCHには野杁正明に延長判定勝ちしている。23年8月のGLORYオランダ大会でティジャニ・ベスタティのGLORYライト級王座に挑戦したが判定負けし連勝が18でストップ。その後、マサロ・グランダー、ジェームズ・コンデを1R KO。昨年2月のSBでは元ONE&ルンピニー王者・ペットモラコットに延長判定負けしたが、4月に海人がSB世界王座を懸けて再戦し判定勝ちでリベンジした。海人は再び1年後のGLORY王座奪取を目指し、6月から12月までGLORYの元王者・ランカー相手に4連勝(2KO)していたが、武尊×ロッタンの行われる3月のONE日本大会の出場オファーを受け、元K-1&GLORY王者・マラット・グレゴリアンとの試合が組まれた。
だが前日計量でグレゴリアンが体重オーバー。海人と所属先のSB協会はグレゴリアンのハイドレーションテスト(尿比重検査)への疑念を示し、試合を拒否したところ、ONEのチャトリ・シットヨートンCEOが「怖がって楽な道を選んだのでしょう」「小さいプロモーションで戦っていればいい」等と海人を批判した。これにSB協会は抗議文を提出し、チャトリ氏は海人に直接謝罪し、和解が成立した。ONEは5月初旬の海人×グレゴリアンを提案したが、グレゴリアン側の調整がつかず、代わりにシアサラニを提案した。海人はSB 6月22日 後楽園ホール大会でのエンリコ・ケール戦が決まっていたが、海人の希望で、1か月前の5月23日のONE初戦が半月前に発表された。
シアサラニは22歳。23年からONEフライデーファイツに参戦し7戦5勝2敗で、元GLORY王者でもあるシッティチャイにムエタイルールで判定勝ちし、4月18日には野杁正明に勝っているリウ・メンヤンに判定勝ちしている。
海人「終始圧倒して1Rから倒しにいく」
―― コンディションはいかがですか?
海人「絶好調です。」
―― 前回を振り返って、ONE計量システムのハイドレーションはいかがでしたか?スムーズでしたか?
海人「計量自体は全然問題なかったのですが、計量2日前のハイドレーションテストが最初ダメで。でも、その時点で体重はクリアしていて。元々、僕は通常体重で減量はほとんどなく、水抜きとかも全然せずに行けるのですが、(ハイドレーションは)なんかダメで。武尊さんが相談に乗ってくれて、アドバイスしてくれました。それで本計量の時は問題なく、無事にいけた感じでした。」
―― 過去5年間近く6ヶ月も試合間隔が空くのは初めてだと思います。意識やコンディションの面でいつもと違う感覚はありますか?
海人「去年の12月から試合ができてないので。そこはどうなんですかね。試合をしてみないと何とも言えない感じです。動き的にも意識的にも練習の感じでは確実に12月よりは強くなっている実感はあるし、トレーナー含めて練習してもらってる人たちにも同じ事を言ってもらえる。試合間隔がこれだけ空いたのが初めてなので、どんな感じなのかは、逆に自分自身でも楽しみな部分でもあります。」
―― むしろ、充電期間的な意味合いが強そうですね。
海人「そうですね。大体2ヶ月に1回は試合させてもらってて、その間でもこう強くなった姿を見せれたと思いますが、コンスタントにやることによって、その成長の変化がまちまちだった面もあります。ただ今回は自分をあまり観ていなかった人でも、ガラッと変わって大きく強くなったのが伝わる位じゃないかと思っています。凄く自信があるので、その辺りは自分でも楽しみです。」
―― 以前にタイ修行も行っていましたが、会場のルンピニースタジアムは、初めての訪問ですか?
海人「はい、初めてです。昔10代の時にタイに行った時にラジャダムナンに1度行ったことがありますが、ルンピニーの方はないです。試合の映像は見ていますね。」
―― ホーム・アウェー関係ないルンピニーの会場の盛り上がりをどう感じていますか?
海人「タイで格闘技と言えばムエタイで、試合が毎日行われているような格闘技が一番盛り上がっている国だと思うので、そういう中で試合ができるのは本当に楽しみです。プロ格闘家になってタイで試合をするのは、自分の一つの夢でもあったので。」
―― 対戦相手のモハメド・シアサラニの印象は?
海人「上手いですよね。ムエタイルールもしっかりできるし、だからってキックルールに適用してないかと言われるとそうでもなく、しっかりキックルールにもムエタイルールにも適用している。オーソドックスでもサウスポーでも戦える、上手い選手なのかなっていう印象です。」
―― 観客を盛り上げる彼の感情剥き出しのファイトについては、どう感じてますか?
海人「見せる部分というか、盛り上げる部分がしっかり分かっている選手だと思いますけど、まあ僕とやっててそこまでの余裕を出せるもんなら出してみろっていう感じす。」
―― 警戒点はありますか?
海人「上手さと同時に荒い部分もある選手。相手が打ってきても構わず相打ちで打ってきてたりするところとか。(過去の試合を見ると)自分が打っている時、ちょっと油断して被弾している選手も多かったので、そういう部分はちょっとタイミングが違うのかなと、しっかり見て警戒したいと思います。」
―― 試合展開・フィニッシュについてどうイメージしますか?
海人「これだけ期間が空いた中で自分がどれだけ強くなっているかに自分自身でも楽しみなので、それをしっかり見せたいという気持ちがあります。ONEに出場して勝っている選手を相手に、自分がどこまで圧倒して倒すかというのを見せたいし、むしろ、見せないといけないと思っています。終始圧倒して、1ラウンドから倒しに行こうと思っています。」
―― この空いた期間、成長・手応えを感じている部分はどこですか?若しくは、この試合で何か試したいものはありますか?
海人「本当は3月に試合をする予定だったものが5月まで伸びて、良い意味で成長できる期間だったと思います。その3月に見せられなかった分、2ヶ月間でレベルアップできた部分があるので、その辺を見せたい。本当に強くなってると思うので。」
―― 同じ大会に与座優貴選手も参戦しますが、意識することはありますか?
海人「特にはないです。ただ、与座選手はONEと複数契約を結んで、今回そのONE初戦で燃えていると思います。」
―― 因みに、今回はいつものロングスパッツ姿ではないですよね。
海人「そうなんです。キックパンツです。それがちょっと恥ずかしい。練習でも履かないので、自分がどんな姿になるか、ちょっとそこだけは不安かもしれないです。似合えへんのやろうなと。見慣れなくて変なので、ちょっとその辺は見てくれてる人たちにスルーして欲しいです。」
―― 最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
海人「皆さんに見せる久しぶりの試合なので、強さの部分に対し楽しみにしていただけたら嬉しいです。そこはしっかり見せれる自信もあるし、必ず見せます。」