RISE’s PRIZE 2024 MVPは5戦5勝3KO&王座獲得の那須川龍心「“天心の弟”というのを抜きにして選手として評価されてうれしい」
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RISEは2024年の年間表彰「RISE’s PRIZE(ライズ プライズ)」を25年2月1日、東京ドームホテルで開催した。昨年2023年度に続く2度目の開催で、今回のMVP賞には那須川龍心(TEAM TEPPEN/RISEフライ級王者)が選ばれた。龍心には賞金300万円と副賞としてロレックスの腕時計が授与された。Best KO賞(パヌワット・TGT)とExtreme Fight賞(門口佳祐 vs. 安本晴翔)の3選手には各100万円が授与された。
龍心は18歳。昨年3月のRISE ELDORADO 2024で松本天志に判定勝ち、6月の大阪大会で塚本望夢に判定勝ち。9月の横浜大会では23年大晦日のRIZINでのMMAデビュー戦で勝利した相手・シン・ジョンミンとRISEルールで再戦し2R左ボディでKO勝ちした。11月の後楽園大会ではフライ級王者の数島大陸に挑戦し、1R左フックでKO勝ちし、王座を獲得した。それから1か月弱の12月21日の幕張大会にも出場すると、タイ人のペットマイを2R膝蹴りでKOした。
MVP賞のノミネート選手は花岡竜、大﨑一貴、安本晴翔、そして龍心。2024年の龍心は5戦5勝3KOの成績を残し、初の王座も獲得。選手としての実績だけでなく、ABEMAの人気恋愛リアリティーショー「今日、好きになりました。」出演を含めたRISEの知名度向上が総合的に評価され、MVPに選ばれた。龍心はファン投票で選ばれるBest FAN賞と、ABEMA賞も獲得している。
賞を授与された龍心は「MVPという賞をもらえて、選手としてちゃんとした評価が得られたと、うれしく思います。この国に生まれ、この国で育って、キックボクシングと出会って、自分と向き合って、伝えたいことがたくさんあふれてきて、伝えたいことを伝えられる男に、これからなりたいと思うんで、これからも応援お願いします」と話した。
―天心の弟として見られることが多くて苦ではなかったんですけど、これからもそういうことがつまぼってくるので、そういう抜きにして自分の戦った評価をもらえたら嬉しいなという意味です。
囲み主催で龍心は「正直、取れるとは思っていなくて、最初のABEMA賞とかBest FAN賞に選ばれたので、これ(=MVP)は無いなと思っていました」と、MVP受賞に驚きつつ「“天心の弟”として見られることが多くて、苦ではなかったんですけど、これからもそういうことがつきまとってくるので、そういうのを抜きにして自分の戦ったことへの評価をもらえたのがうれしいです」とコメント。壇上で話した「伝えたいことを伝えられる男」については「今の立ち技・キックボクシングは、天心がいた頃のように盛り上がっていないんで、僕が勝っていって、その姿で見せていかないといけない。色んなところで男としてきっぱり物事をやっていきたいです」と説明した。
龍心は「RISE ELDORADO 2025」(3月29日 両国国技館)でタイの強豪・クマンドーイ・ペッティンディーアカデミーと対戦することが3日前に発表されたばかり。その会見の時には龍心は「天心とやって志郎君ともやっている凄い選手ですけど、ここでKOして革命を起こしたいです」と宣言していた。今回のMVP受賞について龍心は「革命の序章という感じで、これでクマンドーイ選手に勝てば革命が起こせると思います」と位置づけ「賞をもらったことで、より気が引き締まったので、絶対にクマンドーイ選手をぶっ倒さないといけないです」と語った。
賞金300万円の使い道について龍心は「物欲があんまりないんで、海外修行とかに使いたいです」と話し、自己投資に回す考え。この授賞式の前日にはONEの3月23日の日本大会に武尊、野杁正明、海人、吉成名高、龍聖といった日本の立ち技のトップ勢が集結することが発表されたばかり。龍心は「カードを見て凄い豪華だと思ったんですけど、ONEとかに正直興味が無くて、自分が世界一になれば、そこが世界最高峰になると思っています。少し悔しかったけど、自分が世界最高峰になればいいと思います」とコメントし、「天心のいた頃以上にRISEを引き上げたい」と目標を語った。
Best KO賞 パヌワット・TGT
プレゼンターを務めたRISEの伊藤隆代表は「パヌワットが出場したこの大会(=4月の後楽園大会)ではウェルター級タイトルマッチが無くなって、メインが無くなって困った時に、各ジムの選手から『俺が行くから任せてください』と強い言葉を聞いたのを覚えています。60kgの4人で漢気トーナメントを開催し、ノーマークだったパヌワットが髙橋亮と岩郷泰成をKOして優勝しました。応援してくれた人の愛に包まれた大会だったと思います」とコメント。
パヌワットは「このような賞をいただけて光栄です。とても驚いています。この大会では全ての選手が強かったです。全力を出して挑みました。2025年は多くの人に僕を知ってもらえるよう、より練習に励みます」と話した。パヌワットはRISE ELDORADOから開幕する61.5kg世界トーナメントにエントリーし、一回戦でシュートボクシング日本スーパーフェザー級王者の笠原友希と対戦する。
Extreme Fight賞 門口佳祐 vs. 安本晴翔
RISE 182 10月20日 後楽園ホール RISEフェザー級タイトルマッチ 安本が判定勝ち
・門口
こういう賞をもらえる試合が今までできていなくて課題でした。お互い試合の中でグラついた試合ははじめてでしたけど、人々の心を揺らす試合ができて良かったです。これからもそういう試合をして、子供たちや後輩の夢になる舞台にRISEをしたいです。
・安本
門口選手とでしかできなかった試合だと思っています。うれしいです…。とても…。あとはお喋りを鍛えようと思います。
◆技能賞 花岡竜
技能賞に選んでいただきうれしいです。格闘技ってKOだけじゃなくて、判定でも面白い試合が十分できると思っていて、形になったことをうれしく思います。技能だけじゃなく倒せるチャンピオンを目指して頑張ります。来る前から技能賞かなと思ってて、形になってうれしいです。来年はMVPか年間ベストバウトを取りたいです。
◆敢闘賞 小林愛理奈
まさか受賞するとは思っていなかったです。キックボクシングって男子より女子のほうが見られますけど、女子が注目される試合をしていこうと思っていて、自分に何ができるかを考えた時、誰もしていないことをやって目立とうと思って、階級を上げて戦いました。52kgのチャンピオン(=テッサ・デ・コム)は強くて、最後は負けてしまったんですけど、ジョシカクを盛り上げたいんで、絶対にリベンジしようと思います。普通じゃダメやと思っているんで、飛び抜けて凄いことに挑戦したいと思います。
◆殊勲賞 大森隆之介
去年(同門の)門口佳佑君がこの賞をもらって、強者を倒した時にもらえる賞らしいです。山田虎矢太選手とやった時は、怪我を引きずってて、めっちゃ日和った(=ビビった)のを覚えています。1R KOで勝てて、自分の評価は自分でしか変えられへんなと思いました。これからも注目してください。
◆Best FAN賞 那須川龍心(RISE公式LINEのファン投票で受賞)
去年から始まったRISE’s PRIZEで2冠は初めてだと思うのでうれしいです。最初の時に喋っちゃってコメントが思いつかないんですけど、これからも頑張ります。
◆Best Impact賞 ミゲール・トリンダーデ(ビデオメッセージ)
このような賞をいただきありがとうございます。また日本のファンのために日本で戦えることを楽しみにしています。
◆格闘技マスコミ賞
・中村寛
今年、61.5kgのトーナメントで、魅せるだけじゃなく、しっかり結果を出して世界一になりますので、応援よろしくお願いします。来年はたくさん受賞できるように頑張りたいと思います。世界一になって大きいことを言います。
・宇佐美秀メイソン
正直、今日は何の賞ももらえないのかなと思ったんですけど、もらえて非常にうれしいです。今年はチャンピオンとして外国人選手、日本人選手も含めて競い合って楽しませたいです。これからもRISEを盛り上げます。
・志郎
K-1もRISEも55kgが日本国内で盛り上がっていて、みんなが見たいと思う日本人対決をやりたいです。まずはしっかり3月29日の試合(ユン・ドクジェ戦)を勝ってから、今年は対日本人で、キックボクシング全体を盛り上げて、55kgトップになりたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします。
・白鳥大珠
3月もタイトルマッチ(=麻火佑太郎とスーパーライト級王座決定戦)が決まってますので、しっかりとチャンピオンベルトを取って、65kgが世界的にすごい盛り上がっているので、また世界の65kgで戦えるよう頑張ります。
◆ABEMA賞 那須川龍心
僕の目指している格闘家像は、知名度も実力もある選手です。ABEMAさんの「今日、好きになりました。」とかで露出の機会が増えてうれしいです。去年よりさらにいい結果を出せるよう頑張りますので、これからもABEMAさん、よろしくお願いいたします。
◆Rookie of the year賞 細越竜之介
2024年は4戦4勝4KOととてもいい結果を残せましたが、それに満足せず、もっといい結果を残せるよう頑張ります。3月29日の61.5kgトーナメントのリザーブとしてGUMP選手と戦います。以前お世話になった(TEAM TEPPENの)那須川(弘幸)会長にも恩返しできるよう、良太郎さんとしっかり作っていきます。
◆Best GYM賞 OISHI GYM(大石陽一郎会長)
昨年もノミネートしていただき、賞を逃しましたから、今年はこの賞が欲しくて、選手とともに頑張ってきました。大変うれしく思っています。(他にノミネートした)橋本道場は昔から尊敬し目標とする道場ですし、TEPPEN GYMは那須川天心選手を輩出した後もずっと衰えない素晴らしいジムですし、その中でBest GYM賞に選ばれたことは光栄に思っております。
◆R-1SE Forse賞 セラ